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 このブログは、自称“シネマコミュニケーター”である“シネマ大好き親父”の吾輩・mori2(もりもり)が、映画ネタを中心に、日常のなんてことない話や、一人娘・“かぁたん(仮名)”の成長記録なんかを、日々(毎日はムリ!(>_<)徒然なるままに書き綴っておりまする。
~SINCE 2004.4.18

 
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 「シネマキネマ」(ラジオ関西・AM558KHz土曜深夜3:00~ON AIR!)
  
☆インターネットTVに出演中です。
 「幸順の映画の小箱」(インターネットTV・ネットチャンネルKYOにて、木曜22:00~ON AIR!)

・過去の出演はコチラから、YouTubeでご覧になれます→2012.6.7「ガール」6.21「幸せへのキセキ」7.12「BRAVE HEARTS 海猿」9.13「映画 ひみつのアッコちゃん」11.1“秋のリンカーン大統領祭り”「声をかくす人」&「リンカーン / 秘密の書」11.22「悪の教典」11.29「カラスの親指」12.20「007 スカイフォール」2013.1.31「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」2.28「プラチナデータ」4.25「図書館戦争」5.16「県庁おもてなし課」6.13「奇跡のリンゴ」8.1「風立ちぬ」8.15“真夏のチャニング・テイタム祭り”「マジック・マイク」&「ホワイトハウス・ダウン」8.22「ガッチャマン」10.24「タイガーマスク」11.21「マラヴィータ」12.19「永遠の0」2014.1.2“極私的2013ベスト3”2.27「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」4.10「テルマエ・ロマエⅡ」5.8「ブルージャスミン」7.3“2014上半期、気になった映画”7.24「思い出のマーニー」8.21「ルパン三世」9.18「舞妓はレディ」11.6「天才スピヴェット」12.11「ゴーン・ガール」2015.1.8“2014 ベスト3”1.22「ANNIE アニー」1.29「さよなら歌舞伎町」2.12「娚の一生」3.12「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」4.2「エイプリル・フールズ」4.30「映画 ビリギャル」6.11「海街diary」6.18「グローリー 明日への行進」7.16“2015日本映画上半期BEST3”7.30「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」9.10「ピース オブ ケイク」&映画「みんな!エスパーだよ!」9.17「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」10.29「俺物語!!」11.12「レインツリーの国」12.10「007 スペクター」2016.1.14“2015 ベスト3”1.21「ザ・ウォーク」3.3「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」3.24「モヒカン故郷に帰る」5.19「64‐ロクヨン‐前編/後編」6.2「デッドプール」7.14“2016上半期ベスト3”8.4「X-MEN:アポカリプス」8.11「シン・ゴジラ」8.18「青空エール」9.8「後妻業の女」10.6「SCOOP!」10.20「金メダル男」10.27「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」11.17「溺れるナイフ」11.24「ソーセージ・パーティー」



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# by mori2fm | 2017-12-31 23:59 | ご挨拶

[ボクの妻と結婚してください。] ブログ村キーワード
a0014708_19552662.jpg 何と!織田裕二の映画主演作は、4年振りなんだそうです。「ボクの妻と結婚してください。」(東宝)TVドラマでも、ただ今絶賛(?)イメチェン中のご様子ですが、果たしてこの映画ではどんな感じなんでしょう??


 多くのレギュラー番組を抱え、多忙な毎日を送るバラエティ番組の売れっ子放送作家・三村修治(織田裕二)は、或る日身体の異変を感じて受けた検査の結果、末期のすい臓がんで余命半年と宣告される。突然のことに途方に暮れる修治。しかし根っからの“ポジティブ・シンキング”で、遺される妻・彩子(吉田羊)が、笑顔で前を向いて生きて行けるようにするにはどうすればいいか?と考えた修治は、トンでもない企画を思いつく。それは、自分が死んだ後の妻の新たな結婚相手を探すことだった…。


 このお話には、原作の小説が在り、更にはNHK BSTVドラマ化されたそうです(ドラマ版の主演はウッチャン!)が、吾輩どちらも未読&未見でございます。で、映画鑑賞前に、軽くストーリーを把握して『そんな変な話って有る?嫁さんの新しい結婚相手を探すなんて…』と脳内では少々否定に走っておりました。だってあまりにも突飛過ぎません?その発想。まあ実話ではないですから、物語としての発想は面白いかとは思いましたが、実はこの感覚は映画を見終わった後の現在でも、完全には払拭出来ないでおります。悪い話では無いのですが、根っこの部分にどうしても違和感が残ってしまいました。
 でもね、映画を見ている間は、心の中にじんわりと効いてくるストーリーに、結構“ホロリ”とさせられました。もし自分が同じ境遇に立たされたら、そんなこと出来るかなあ?いやあ出来んよなあ…、なんてこと考えながら見てますと、この映画はかなり来ます!いくら人を楽しませることが仕事(=好き)とはいえ、自らの余命も省みずにそんな事に走れるだろうか?そこまで前向きに考えられるだろうか?これ下手をすると、単なる独りよがりのいやな感じとも捉えられかねない(現に少々そんな感じもしました)のですが、そのギリギリの所を、この映画は何とも優しい演出で撮りあげられているのです。それは「阪急電車 片道15分の奇跡」「県庁おもてなし課」と言った“ホノボノ系ハ~トウォ~ミングムービー”を撮ってこられた三宅喜重監督に依るところが大きいと感じました。内容的には相当な“悲劇”になり得る話を、本当に上手に優しい映画に撮りあげておられます。久し振りに大上段から“泣かせてやろう”“さあ、泣いてみろ”と投げ掛けてくる映画でしたが、決してそれが嫌味になっていないのは、まさに演出・構成の妙だと思いました。

 で、“主演・織田裕二”でございますが…、良かったですよ(エラそ~に!)。ず~っと「踊る大捜査線」のイメージ引きずってる感が有って、最近でも保険のCMなんかでも、相変わらずのキャラ・イメージだなあ~と思ってましたので、こういう“等身大”(←この言葉が正しいかどうか?は少々微妙ですが…)の肩肘張らない人物ってのも、普通に見られてよかったと思います。“お笑いの放送作家”なんて、これまでの彼のキャラからは、正直想像できませんでしたからね。そして共演陣も妻役の吉田羊さん始め、原田泰造さん高島礼子さんと、皆いい感じに肩の力の抜けた演技で魅せてくれます。しかしネプチューン・原田が、こんないい役者になるなんて、かつて誰が想像したでしょう?知ってる?昔はスカート穿いたお姉ちゃん、投げ飛ばしてたんやで…(^^;。


 「ボクの妻と結婚してください。」は、明日5日(土)~全国ロードショーです。最期まで、愛した人の笑顔を見ていたい…。そんな男の真っ直ぐな思いを、あなたも是非!映画館でご覧ください。

映画『ボクの妻と結婚してください。』 - シネマトゥデイ

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# by mori2fm | 2016-11-04 21:30 | 映画評 日本映画 は行 | Trackback(11) | Comments(2)

[スター・トレック Beyond] ブログ村キーワード
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 『宇宙、そこは最後のフロンティア』シリーズ誕生50周年、シリーズ劇場版第13作。「スター・トレック BEYOND」(東和ピクチャーズ)。“老舗・宇宙SF大河ドラマ”の最新作。今回もお楽しみが満載です。


 5年間の深宇宙探査に就いてから3年。惑星連邦所属の宇宙船“USSエンタープライズ”は、最新鋭の巨大宇宙基地“ヨークタウン”へ寄港する。日々の緊迫した任務から解き放たれ、つかの間の休息に浸るクルー達。しかし艦長のカーク(クリス・パイン)は、或る思いを胸に艦を降りる決意を固めていた。そこへ未踏の惑星に不時着した探査船から、救難信号が入る。直ちに救出に向かったエンタープライズは、突如正体不明の敵から攻撃を受ける。無数の攻撃機に対して懸命の防戦を試みるも、壊滅的なダメージを受け、航行不能に陥るエンタープライズ。カークは艦を捨てる決断を下し、クルー達は脱出ポッドで散り散りに惑星に向けて降下して行く。果たして、艦を失ったクルー達の運命は?そして謎の敵の正体とは?…


 J・J・エイブラムスによってリブートされてからの第3弾となる本作。前2作でメガホンを取ったJ・J・は、今回“製作”に回りました。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で忙しかったんでしょうね(^^;。で、代わって監督を務めたのは「ワイルド・スピード」シリーズのジャスティン・リン。前2作がオリジナルの「スタートレック」(←余談ですがリブート前のシリーズは“スター”と“トレック”の間に“・”は入りません…)のエピソードや小ネタを随所に織り込んで、上手に作品として昇華されていましたので(「スター・トレック」は今でも“傑作”だと思いますし、続く「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の作中でカンバーバッチが本来の役名を口にした瞬間、吾輩映画館で思わず『おお~!』と声を上げてしまいましたから…)、果たしてこの監督交代は作風にどんな影響を与えるのか?という興味と不安を抱えて吾輩、試写に臨みました。結論から言いますと、これまでのシリーズではお目に掛かったことのないような、スピード感溢れるアクション・シーンがテンコ盛り!従来の「スタ・トレ」は宇宙SFドラマとはいえ、“宇宙船での出来事”や“宇宙空間での出来事”がメインとなっていましたので、どうしても展開するアクションが大雑把でユルいという印象がついておりました(所謂“大艦巨砲主義”…(違)。だってしょうがないんですよね、「スター・ウォーズ」と比すると、このシリーズには“戦闘機”が出てきませんし、艦隊戦を行なってるエンタープライズなどの宇宙船もあくまで“宇宙船”であって、“宇宙戦艦”ではないのです。この前提条件の下でシリーズは展開してきたわけですから…。それが今回はハイ、まるで「ワイ・スピ」です(^^;。地上でバイク・アクション!?24世紀の宇宙が舞台の映画で??。まあ、いい悪いはともかく前2作がこれまでのシリーズに考慮しつつ作られていた感(別に遠慮していたわけではないと思いますが)が、結構感じられたのに対して本作ではリブート3作目にして、遂にまったく新しいシリーズとして、1人立ちしたようなそんな感じがしました。ですから、『「スター・トレック」?お約束事が多すぎて…』と、これまで鑑賞する気にさえならなかった皆様でも、充分に楽しめる内容になっております。
 とは言ってもシリーズのお約束も、キチンと押さえられておりますから、元来の「スタ・トレ」ファンの皆様もガッカリなさらないでください。ちゃ~んとクスクス出来るシーンはございます。特にスポック(ザッカリー・クイント)のウフーラ(ゾーイ・サルダナ)への“性癖”(?)が暴露されるシチュエーションなどは、爆笑必至。更には思いも掛けない、ボーンズ(カール・アーバン)大活躍!も笑わせてくれます。スコットを演じているサイモン・ペッグが、本作では共同脚本を手掛けているというのも安心のクオリティかと。 
 また今回結構早々に“エンタープライズ爆沈”のシーンが有り、配給の東和の担当の方は『結構衝撃的ですよね』と仰ってましたが、これも「スタ・トレ」ファンからすれば見慣れた光景(^^;ですよね?主役メカ爆破、都合何度目??あ、今回もチャンとお約束は守られておりますので、ご安心を…。

 カークを始めとした主要キャストは全員続投。益々シリーズ継続に伴って、結束力が増していきそうですね。ただ本当に残念なのは、チェコフ役のアントン・イェルチンが、本作の撮影後に事故でこの世を去ったこと。今回もとてもいい味出していたので、本等に残念です。まだまだこれからなのに…。そして本作の制作中にはオリジナルでスポックを演じたレナード・ニモイも亡くなりました。“スポックの死”は作中にも描かれています。エンド・ロールでは2人の俳優に対するメモリーも記されています。
 今回、謎の敵役クラールを演じたのは、「パシフィック・リム」の司令官役でお馴染みイドリス・エルバ!。そしてもう1人の謎のエイリアン女戦士・ジェイラを演じたのは「キングスマン」の義足の暗殺者、ソフィア・ブテラ!何ともマニアックなキャスティング(^^;。両者共に熱演されてますが、このシリーズのお約束で敵キャラ、エイリアンなどを演じると、特殊メイクのために殆ど『あんた誰?』状態になってしまうのです(前作のカンバーバッチは除く)。ここらは毎回思いますが、少々お気の毒。でもクラールは…、≪ネタバレ!≫“ジャミラ”だったんですね~(爆)。

 「スター・トレック BEYOND」は、明日21日(金)~全国ロードショー。新たな魅力満載!SF大河ドラマ“老舗”の真骨頂を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 前作「…イントゥ・ダークネス」で登場したキャロル・マーカスを演じたアリス・イヴの再登板が叶わなかったことは、残念でした。新たなレギュラーキャラ登場の予感と、ストーリーの広がりが期待出来たので…。

~追記②~
 今回の謎の敵キャラ・クラールは、ロミュランでもクリンゴンでもありません。そういったところも、新シリーズたる所以かと思う反面、このままではクリンゴンの存在価値は…と、不安になります。

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# by mori2fm | 2016-10-20 23:35 | 映画評 外国映画 サ行 | Trackback(23) | Comments(6)

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 20世紀前半の、アメリカを代表する作家として現在も愛されているトマス・ウルフ。そしてそのウルフの才能を信じ、世に送り出した名編集者マックス・パーキンズ。そんな2人の男の友情と葛藤を描いた本作「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」(ロングライド)コリン・ファースジュード・ロウが初共演!なかなか骨太な1本です。


 1929年ニューヨーク。出版社の編集者マックス・パーキンズ(コリン・ファース)の許に、膨大な枚数の原稿が持ち込まれる。あちこちたらい回しにされ、たどり着いたこの“超大作”を何気なしに読み始めたマックスは、たちまち魅了される。翌日、この小説の作者である無名のトマス・ウルフ(ジュード・ロウ)が出版社へやって来る。マックスが出版する旨を伝えると、トムは感激のあまり涙ぐむ。但し、出版するには膨大過ぎる原稿を短くする必要があった。この原稿を削除する共同作業の中で、マックスとトムの間には友情が芽生え、やがてそれは親子の情にも似た深い絆へとなっていく。そして出版されたトムの処女作「天使よ故郷を見よ」は、またたく間にベストセラーとなった…。

 冒頭に色々書いておりますが、吾輩この映画を見るまでトマス・ウルフという作家のことを、全然知りませなんだ。そうなると必然的に編集者マックス・パーキンズのことなんか、言うまでもなく…(爆)。ごめんなさい。でも、20世紀前半のアメリカ文学事情にトンと疎い吾輩でも、この映画は興味深く見ることが出来ました。それは非常に魅力的なストーリー(実話ですよね。歴史モノが好きな方は特に惹かれますよ)と、それを演じるキャスト陣に依るところが大きいと思います。特に主演の2人の初共演って言うのには、鑑賞前からそそられましたし、実際にスクリーンで見ると作家と編集者という或る意味家族以上に信頼で結ばれている関係の男2人を、非常に熱演しています。編集作業過程で繰り広げられる2人の丁々発止のやり取りは、まるでスクリーンに火花が散らん如き勢いでした。更にトムのパトロンで愛人のアリーン・バーンスタインを演じたニコール・キッドマンが、トムとマックスの関係に嫉妬し敵意を燃やす女性の少々狂気じみた姿を、迫真の演技で見せてくれます。貫禄です。それとは真逆のポジションとして、夫を理解しつつも許せない所は指摘するという、マックスの妻・ルイーズを演じたローラ・リニーの好演も作品のいいアクセントとなっています。この4人の関係性が絶妙な距離感で描かれているのも、見ていて惹きこまれたポイントです。
 作中には他にも実在した有名な作家「老人と海」のアーネスト・ヘミングウェイ(ドミニク・ウェスト)と「グレート・ギャツビー」のF・スコット・フィッツジェラルド(ガイ・ピアーズ)が登場します(一応。この2人くらいは知ってました!)が、実は彼らも無名時代にマックスにその才能を見出され、世に送り出されたのです。作家が世間に認められるための第一の関門、それが“編集者”だと言えるでしょう。マックスはただ関門であっただけでなく、支え時には寄り添い、時には叱咤して、その作家を育て上げていきます。しかしトムとの関係は、決して順調なものばかりでは無かったことが映画の中で描かれています。残念ながらトムは37歳の若さでこの世を去ってしまうのですが、彼がもし、もっと長く生きていたら、そしてマックスとの関係を修復させられたら、果たしてどれほどの大作家になっていただろうか?吾輩、映画を見ていてそんな思いにも駆られました。

 この映画の監督は、これが映画監督デビューとなるマイケル・グランデージ。しかしこの方、“トニー賞受賞のイギリス演劇界の鬼才”なんだそうで、その舞台演出キャリアは輝かしいモノです。今回、満を持しての映画監督デビュー。この辺りも見所の一つです。

 「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」は、10月7日(金)~TOHOシネマズシャンテで先行公開の後、14日(金)~全国順次公開です。1本の名作“ベストセラー”が生み出される瞬間を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』 - シネマトゥデイ

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# by mori2fm | 2016-10-03 22:15 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(6) | Comments(1)

「SCOOP!」カッコイイよ!

[SCOOP!] ブログ村キーワード
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 「モテキ」「バクマン。」大根仁 監督最新作。「SCOOP!」(東宝》“主演・福山雅治”。御結婚以来、やれ『劣化した』だの『ドラマがコケた』だの『旬は過ぎた』だのと、随分世間からは色々言われておられるようですが、それでもやはり注目ですよね~。


 かつてスクープを次々と手中してきた、カメラマン・都城静(福山雅治)。しかしある出来事を切っ掛けに、報道写真を撮らなくなった静は、今や芸能スキャンダルを追いかける“中年パパラッチ”に成り下がり、自堕落な日々を過ごしていた。或る日、旧知の写真雑誌“SCOOP!”副編集長の定子(吉田羊)から、新人記者・行川野火(二階堂ふみ)の面倒をみるよう言われた静は、写真を高額で買い取る条件と引き換えにコレを了承。かくして“超ド新人でド素人”の野火と“唯我独尊我が道を行く”静のまったく正反対のコンビは、常にいがみ合いながらも、次々と芸能スクープを連発。そのおかげで“SCOOP!”は遂に売上記録を更新。そんな2人の前に、日本中を震撼させたある事件が立ち塞がる…。

 この映画、実はオリジナルが在るそうでして、1985年に原田眞人監督・脚本によって製作された「盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS」という映画なんだそうです。大根監督が青年時代に見たこのオリジナルに惚れ込み、『いつか自分の手で撮ってみたい!』と募らせた思いを今回、実現されたんだそうです。で、吾輩はこのオリジナルは未見なんです(何と、DVD化されていないそうです(>_<)が、察するに結構シリアスな映画だったんじゃないでしょうか?今回の「SCOOP!」、前半かなりチャラくて、ハチャメチャで普通に面白い、いつもの(?)“大根印映画”って感じのテイストで見せていくのですが、ある瞬間を境にガラリと作風がシリアスに変わり、そしてラストはトンでもなく重たい方向へと向かって行ってしまうのです。いや正直見ていて少々ひいてしまいました。あまりにも両極端というか、1本の映画して通して見た時、これはどうなのさ?って感じました。決して面白くなかったとか、悪いとかとは思いません。ただどちらかのテイストに絞って撮った方が、よかったんじゃないかな?と。その辺非常に残念でございました。
 でも、見終わってから改めて考え直すと、静と因縁浅からぬ情報屋で、この映画の重要なキー・パーソンとなる“チャラ源”を演じたリリー・フランキーさんの目は、最初からイッちゃってましたね~。今回も非常にオイシくてアブナイ役どころを正に飄々と演じておられます。もお、見事です!

 で、福山さんですが、“初の汚れ役”とか“今までに演じたことのないキャラクター”とか前口上で色々言われてましたけれど…、充分カッコイイじゃないですか(^^;!そりゃ“ヒゲ面でワイルドでガサツで最低な奴”的なキャラクターとして描かれています(冒頭から“カーS〇X”しながら登場したりもします(^^;)が、それでも充分カッコイイんだわヤッパリ。そりゃあ、そうでないと下ネタばっかり言ってる、最低な中年オヤジのキャラだけでは、野火も静には惹かれないでしょうし、ましてやあんなことになってしまうこともないでしょう。そう、どんだけ最低でもカッコよけりゃあ~イイんですよ!少なくとも吾輩的には今回の福山さんは、新境地って言うよりか今までの延長線上で充分演じきっておられると思いました。あ、でもそれが世間的に『今まで見たことのない福山雅治』『カッコイイ!』って言う風に受け入れられていくのなら、それはそれでアリなんじゃないかなあ?と思いますね。
 二階堂ふみちゃん、頑張ってます。何演らせても、この人は上手いわ。結構エロいシーンもあって、そういうお楽しみもございます(^^;。でもね~、ブラとパンティーを着けたままのラブ・シーンってのは、吾輩どうにも許せません!別にヌードを見せろと言ってるわけではないんですよ(そりゃあ、拝めるにこしたことはないですが(^^;)。今の技術をもってすれば、そういう撮影(肩ひもを消す、写さないとか)は可能でしょう?あまりに不自然過ぎて、興醒めしちゃうんですよね。この映画だけでなく、最近の日本映画にこの手のシーン(明らかにコトの後なのに、がっつりインナー着てベッドから起き上がる…てな感じ)がよく出て来る気がしますので、おじさんチョット言っちゃいました(^^;。 

 2人の副編集長役、吉田羊さんと滝藤賢一さんも、それぞれキャラが立っててよかったです。作中、静たちが撮ってくる写真の掲載是非を巡って意見を闘わせるシーンがあるのですが、今の日本ではあそこまでの写真は載せられません。載せたらダメです!ですので、あくまでもフィクションの域としてその辺りはお楽しみください。くれぐれもマネなんかしたらダメですよ。

 「SCOOP!」は、本日より全国公開スタートしました。見たことのないフクヤマ?それが事実かどうか、あなたも是非!映画館でスクープを目撃して下さい。

~追記~
 この前のドラマの時は相手役の藤原さくらちゃんとの年齢差について、かなり物議を醸していたような気がするのですが、今回はさほど騒がれてませんね。こちらも負けず劣らずな年齢差(藤原さくら20歳、二階堂ふみ22歳、福山雅治47歳…、犯罪やん!(^^;)だと思うのですが…。

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# by mori2fm | 2016-10-01 22:32 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(21) | Comments(1)

[ハドソン川の奇跡] ブログ村キーワード
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 世界中を驚愕させた実話をトム・ハンクス主演で映画化。「ハドソン川の奇跡」( ワーナー・ブラザース)。メガホンを取ったのは、クリント・イーストウッド。いやあ~、この人やっぱり凄いわ~!


 2009年1月15日、ニューヨークのラガーディア空港を飛び立ったUSエアウェイズ1549便は、離陸直後に鳥の群れと遭遇。バードストライクにより、2基有るエンジン両方の出力を喪失してしまう。副操縦士・スカイルズ(アーロン・エッカート)による懸命の作業も空しく、機の状態は回復に至らず、サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、近くの空港への着陸を指示する地上管制官の声を制し、ハドソン川への不時着水を決意。そして危険極まりない操縦を見事に成功させ、乗客・乗員155人全員無事生存という奇跡を成し遂げる。市民やマスコミから“英雄”と賞賛されるサレンバーガーだったが、国家運輸安全委員会から厳しい追求を受ける。果たして彼の判断は正しかったのか…。


 この事故そのもののリアルな記憶は、“川に浮かぶ飛行機上に人がたくさん立っている”というニュース映像で鮮明に覚えていました。当時とにかく『凄い話やなあ』と単純に驚いていましたし、何より『全員助かってよかったね~』と思っておりました。ところが、事はそれだけで終わらず“英雄”であるはずの機長が“容疑者”という扱いを受けていた。このことは今回映画を見るまでまったく知りませんでしたので、正直結構ショッキングな話でした。まあ事が事だけに、こういった扱いを受けるのは仕方のない部分はあるかと思いますが、話半分としても、あまりにもヒドい扱いのように思えましたので(まあ国家運輸安全委員会も仕事をしているだけなんですが…)。
 トンでもない事故から人々を救った機長は、“英雄”と賞賛されることに戸惑い、片や“容疑者”として扱われることに憤りと不安を覚えます。しかし愛する妻の支えや、献身的なクルーの働き、更には自らを律し続けていた仕事に対する信念を貫き、不条理な扱いと闘っていきます。名優トム・ハンクスさすがの演技でございます。機長の不安で仕方がない心理面を、その表情に反映させる辺りはさすがの一言!そして、この“究極の実話”を撮りあげた、クリント翁の見事な演出。こういった感動系の実話が映画化されると、過剰なまでに『泣かせてやろう』的な演出が盛り込まれることが多々ありますが、この映画はそういった手法は一切使わず、むしろ“淡々と”ドキュメンタリーの如く、事実関係を辿っていきます。それでいて、機長の人間性や人生の背景などもキチンと描かれているのです。しかもそれらを織り込みながらも冗長にならず、2時間越えがあたりまえ(?)とも思われる“大作系映画”としては、非常にコンパクトな96分という上映時間!とても濃密な映画に仕上がっています。
 泣かせるような演出はなかったのですが、見ているだけで胸に“ぐっ”とくるものを何度も感じました。本当に淡々と進んでいるストーリーの最中でです。上手く説明できませんが、この映画が描いている“人間の本質”といった物が、心の琴線にダイレクトに触れてくる…、そんな感覚かと思いました。そして事故発生から不時着水までを忠実に再現した映像。本編中繰り返し使われていますが、本当にお見事です。正直『怖い』と感じました。やはりクリント・イーストウッド監督は素晴らしい!齢86歳!?まだまだ素晴らしい映画を撮り続けていただきたい!切に願う次第です。頼んます、クリント翁!!
 作中、機長が『仕事をこなしたことを誇りに思う』と語るシーンがあります。そうです“英雄”と賞賛されることに戸惑っていたのは、機長がただ“乗客の安全を護る”という職務を忠実に実行した結果に過ぎなかったからなのです。しかし結果として素晴らしい奇跡を成し遂げたにも関わらず、このような発言が自然と出来る。正に“プロフェッショナル”だと思います。そして“英雄”とも…。

 「ハドソン川の奇跡」は、ただ今全国公開中です。奇跡を成し遂げた“英雄”その知られざる真実のドラマを、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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# by mori2fm | 2016-09-29 21:21 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(46) | Comments(6)

[怒り] ブログ村キーワード
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 日本映画界を代表すると言って過言ではない、豪華俳優陣が集結!「怒り」(東宝)。重厚な、本当の意味で“重い”映画です。


 東京・八王子で夫婦殺人事件が発生。現場には“怒”の血文字が残されていた。刑事・南條(ピエール瀧)や北見(三浦貴大)等の懸命の捜査にも関わらず、犯人は顔を整形し逃亡。そして1年が経過した…。
 《千葉》‐‐家出した娘・愛子(宮﨑あおい)が、歌舞伎町の風俗店で働いていたことが判り、父・洋平(渡辺 謙)は、連れ戻しに行く。千葉の漁港で働く洋平は、妻を亡くして以来男手一つで愛子を育ててきた。千葉へ戻った愛子は、自身が家出していた間に漁港で働き始めた前歴不詳の男・田代(松山ケンイチ)と出会う…。
 《東京》‐‐昼間は仕事に忙殺されている優馬(妻夫木聡)は、夜になるとクラブで男を漁っていた。或る夜、新宿で直人(綾野 剛)と出会った優馬は情事の後、素性の知れぬ直人を自分のマンションに連れて行き、一緒に暮らし始める…。
 《沖縄》‐‐離島に移り住んできた高校生の泉(広瀬すず)は、訪れた無人島でバックパッカーの田中(森山未來)と出会う。何処から来たか分からない“自由人然”とした田中に、泉は親しみを感じる…。



 原作:吉田修一、監督・脚本:李相日のコンビは、6年前の「悪人」以来だそうで、この前作に負けず劣らずな濃密で重厚な映画を撮り上げられました。ストーリー紹介でも《千葉》《東京》《沖縄》と分けて書きましたが、この映画は3つのパートがそれぞれ独立しています(或る共有するテーマは存在しますが、それぞれ直接は絡み合いません)。そして、その1つ1つが充分に1本の映画として成立するほどの内容で、非常に見応えのある仕上がりとなっています。しかもそれぞれに描かれているドラマがとても濃密で、終盤に近付くに従って息が詰まっていくような心地で見ておりました。息苦しい…、そこに描き出される様々な“怒り”やり場のない、ぶつけ所のない、何なのか得体の知れない、でも誰もが生きていくにはそれを抱えていくしかない…。そんな思いに見ていて何か押し潰されそうな感じさえしました。とにかく“重い”です。正直見終わってドッと疲労感に襲われました。でも決して批判しているのではなく、充分に見応えがあったという意味です。最近日本映画のメジャーと呼ばれる作品で、ここまでグッと圧し掛かってくる映画が有りましたでしょうか?
 『しょうがない、しょうがない、生きていれば色々ある。でも、これはあまりにも救いがないやないか?哀しい、哀しい。でも、生きていくんや』ラスト近くでスクリーンに映し出される主人公(あえて誰がとは申しません)達の、慟哭、嘆き、叫びは、見ていて本当に胸につまされました。『泣ける』とかそういう軽い感じではない、涙すら出てこない。そして、身体の奥底から得体の知れない、沸々と湧き上がる滾る何かを感じさせられます。重くて熱い…、まさに圧倒されます。

 渡辺 謙さんをはじめ、主要キャスト陣は本当に入魂の演技を魅せてくれます。一瞬たりとも見逃せない、そんな空気が空間に漂っていると感じられるくらいの。特筆すべきは、これまでに見たことがない、広瀬すずさんのまさに迫真・鬼気迫る演技には、何度も言いますが圧倒されました。彼女は本当に女優さんだと認識させられました。彼女のことを色々言う人がおられますが、この映画をご覧になれば、どれだけ凄い“女優”かということがわかっていただけると思います。感動しました!

 極めて重いストーリーなのですが、随所に挿み込まれる沖縄のとても美しい海や、眠らない街・東京のパワフルな映像、そして千葉のありふれた漁港のひなびた映像が、それぞれ意味を持って見ている我々の目に知らないうちに焼き付きます。その映像と共に耳に焼きつく音楽を手掛けたのは“教授”坂本龍一。ストーリー、キャスト、映像、音楽の全ての要素が、絶妙に絡み合い見ている我々を圧倒します。非常に良くできた映画です。モチロン多くの方に見てもらいたいですが、万人受けするような映画でもないと思います(決して悪い意味では無く)。≪ネタバレ!≫になってしまいますので詳細は書けませんが、かなり不快と感じるシーンや映像もございます。ですからご覧になる時は、或る種の覚悟を持って鑑賞に臨まれる事をお薦めします。


 「怒り」は、9月17日(土)~全国ロードショーです。日々を生きていく我々に、果たして救いはあるのか?この映画の結末を見て、どのように感じられるか?是非!映画館でご覧ください。


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# by mori2fm | 2016-09-13 22:44 | Trackback(25) | Comments(6)

[四月は君の嘘] ブログ村キーワード
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 原作コミック有り、アニメ化もされた、そして主演が広瀬すず山﨑賢人「四月は君の嘘」(東宝)。『さすがにもお、この手の映画の作り方はどうなのさ?』と思いつつ、さして期待もせず(まあ、偉そうに)に見させていただいたのですが、これがまあ…。


 かつて正確無比な演奏で、幼くして数々のコンクールを席巻し、“神童”“ヒューマンメトロノーム”と称された天才ピアニスト・有馬公生(山﨑賢人)は、指導者であった母・早希(壇 れい)の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなり、弾けなくなってしまう。高校2年生の4月、公生は幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)を介して、同級生の宮園かをり(広瀬すず)と出会う。コンクールでヴァイオリニストであるかをりの演奏に触れた公生は、その破天荒で自由な演奏に惹かれていく。そんな公生をかをりは強引に伴奏者に指名する…。

 
 毎度のことですが、吾輩は原作未読です。アニメも見ておりません。で、この作品は非常に高評価な原作(“第37回講談社漫画賞受賞”)から設定が変更されている(原作では主人公たちは、高校生ではなく中学生。他にも重要なキャラクターが割愛されている)らしいですし、アニメの方も評価が高く(”SUGOI JAPAN AWARD 2016 アニメ部門第1位”)、おまけにキャスティングが思わず吾輩も『またか…?』と呟いてしまった顔ぶれだっただけに、冒頭に書いたような思いで鑑賞に臨んだのですが、これが予想外に(失礼!)良かった!下手な予備知識入れずに見に行ったのが幸いしたのか、ラスト近くでは吾輩、号泣寸前まで追い込まれてしまいました。そりゃあ“原作LOVE”でず~っと思い入れを持って見守られてきた方々からすると、恐らくこれは“原作レイプ”以外の何物でも無いのかも知れません。しかし、まったく初めてこの作品に触れた吾輩から言わせてもらいますと、単純にこの手の“青春映画”として良作に仕上がっていると思いました。

 広瀬すず、山﨑賢人は両名共にイイです!輝いてます!すずちゃんの天真爛漫&明朗快活から、やがて病に侵されていくも懸命に生き抜こうとしていく様が実に健気で儚げで、今の彼女の等身大の魅力にピタリとハマッていてイイ!片や山﨑君は今回の公生というキャラに、思いのほかマッチしていました。これまでの彼の演技からすると、少々ミスキャストかな?とも思えてたのですが、ハジケたすずちゃんとは逆に抑えめの演技が、イイ感じにハマッていたと思います。但し、もお高校生はやらん方がイイとは思いましたが…(^^;。で、この2人は演奏のシーンでも相当に頑張ったみたいで、それは映像をとおして充分に伝わってきます。まあ100%全てを彼等が演奏していたとは思いませんが、アレだけ出来れば全然OKだと思いました。

 昨今のこの手の“漫画原作映画”としては珍しい(?)ことに、この作品は“少女コミック”ではなく“少年漫画”が原作なのです(月刊少年マガジンに2011.5月~2015.3月まで連載)。だから、オッサンの吾輩が涙してもイイよね(^^;?
 
 良い映画だったとは思いますが、最近少し乱発気味のこの手の映画の作り方には少々疑問を感じます。前述したように、制作ニュースを聞いただけで『またか…』と思ったことは事実ですし、この後も主演の2人が出演する映画はメジロ押し。売れていることはイイことだとは思いますが、食傷気味に思う人がいることも事実ですし、そうなると逆に見に行こうと思わなくなる人も出てくると思うんですよ、『どうせ、また同じ感じでしょ?』て。そんな色眼鏡で見に行かれると、映画も役者も可哀想ですよね?こんなこと言ってる吾輩も、今回は色眼鏡掛けて見に行きましたので、偉そうなことは言えないのですが、この映画はその色眼鏡をふっ飛ばしてくれるだけの1本に仕上がっています。原作ファンの方も、『これは原作とは別物』という認識で、1本の独立した映画としてご覧になっていただければと思います。


 「四月は君の嘘」は、9月10日(土)~全国ロードショーです。友情、恋、そして音楽…。若い2人が駆け抜ける1年の物語をあなたも是非!映画館でご覧ください。

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# by mori2fm | 2016-09-01 23:03 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(8) | Comments(0)

[君の名は。] ブログ村キーワード
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 “次世代の宮﨑駿”“ポスト細田守”と称され、今注目のアニメーション監督・新海誠。その新海監督、待望の最新作が公開。「君の名は。」(東宝)。散々煽りましたが、実は吾輩これまで新海監督作品を見たことがございません(アカンがな!)。ですから、非常に高い前評判に、メチャメチャ楽しみ(要するにハードルかなり高め)で見に行ってまいりました。


 千年ぶりの彗星の接近を、1ヶ月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高生・三葉(CV:上白石萌音)は、或る日自分が男の子になる夢を見る。見たことの無い部屋、見知らぬ友人・先輩。そして憧れだった東京の街並み。念願だった都会での生活を、夢の中で満喫する三葉。一方東京の男子高校生・瀧(CV:神木隆之介)も、行ったことのない山奥の町で自分が女子高生になる夢を見る。そしてこの夢が幾度か繰り返された時、2人は気付く『私/俺 たち、入れ替わってる!?』その後、何度か入れ替わりを繰り返すうちに、2人は互いに惹かれていく。しかしお互いが入れ替わっているので、会うことは出来ない。そこで瀧は、未だ会った事のない三葉を探しにいくことを決意する…。

 
 新海監督のオリジナルストーリーに、見ていてぐいぐい惹きこまれました。ラブ・ストーリーであり、ファンタジーであり、更にはSF。これ、若い世代の人達が見ると、非常に斬新でキラキラ光って見えるように感じられるのでしょうが、我々世代が見ると何となく“郷愁”ノスタルジーを感じさせてくれるのです。構成は斬新なのですが、過去で言う「時をかける少女」+「転校生」÷2 あ~んど 少しだけ「アルマゲドン」みたいな(^^;。そんな名作のエッセンスが随所に感じられつつも、そのストーリーが幾多のジブリ作品を手掛けてきた作画監督・安藤雅司 氏と、キャラクターデザインの田中将賀 氏によるイキイキとした(表現がベタ過ぎて吾輩もイヤなのですが、他にイイ言葉が見つからない…)“絵”によって、スクリーンに鮮やかに展開していきます。そして作中に流れる音楽全曲を、RADWIMPSが手掛けた“劇伴”が、ストーリーと映像を更にイキイキとした(だから~、何か他の言葉ないかな~(>_<)!)物に昇華させています。特にメイン主題歌である「前前前世」はインパクト絶大で、今夏の吾輩の“脳内ヘビーローテーョン曲”になってしまいました(^^;。

 そしてキャラクターに命を吹き込む声優陣も主人公の2人は、非常に上手くはまり役だったと思います。そして長澤まさみがイイ感じで、これまた『少し大人な女性』というのにハマッていますし、大ベテラン市原悦子さんが作品全体を締めてくれるかの存在感を感じさせてくれます。

 ストーリー、絵、音楽、キャスト…、全てが非常に高いレベルで融合していて、老若男女誰が見ても楽しめるアニメーション映画に仕上がっています。見終わってから冷静に考えると、『ん?あそこって何でああなったんやったっけ?』『え?だから結局あれってどういう意味??』って、ツッコミたくなるところが幾つか出てくるし、謎も残るのですが、見ている間はそんなこと微塵も思わせない、“勢いで押し切ってしまう感”がもの凄く前面に出てきていたと思います。あ、これは本当に褒め言葉ですよ!

 
 「君の名は。」は、ただ今全国ロードショー公開中です。次世代日本アニメ界を背負って立つ新海監督渾身の一作を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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# by mori2fm | 2016-08-28 16:10 | 映画評 日本映画 か行 | Trackback(38) | Comments(4)

[ロバート・レッドフォード] ブログ村キーワード
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 名“老”優共演。「ロング・トレイル!」(ツイン)。爺様2人がひたすら山ん中を歩く映画なんですが、これが…面白い!

 
 紀行作家ビル(ロバート・レッドフォード)は、数年前イギリスからアメリカへ家族と共に帰国。老齢を向かえ、ほぼセミリタイア近い日々を過ごしていた。知人の死や自らの健康にばかり気が向く日々の中、或る日ビルは自宅近くを通るアメリカ有数の自然歩道“アパラチアン・トレイル”の踏破を思いつく。その距離3,500km。妻キャサリン(エマ・トンプソン)は『単独では行かせない』と猛反対。そこで手当たり次第に交友関係に参加を打診するビルだが、誰からも色好い返事は得られず。そんな時、数十年来交友のなかった旧友スティーヴン(ニック・ノルティ)から思い掛けない電話がかかってくる…。


 人生の喜び、悲しみ、理想、現実。そして思い掛けない旧友との友情。いろんな物を背負って歩く爺様2人。道行きは険しく、家族は誰も踏破が成功するなんて考えておりません。それでも爺様達は挑戦するのです。その姿は凛々しく、どこか微笑ましい…(^^;。
 しっかし、ロバート・レッドフォードもお80歳やで!にも拘らずこの人が街を歩いて妙齢の女性と出会うと、恋愛の予感が描かれてしまうなんて、どんな爺様やねんな!日本じゃ考えられんな~。実年齢で5歳ほど年下のニック・ノルティの“やさぐれ感”がハンパ無いだけに、尚一層レッドフォードの美青年…もとい美老人っぷりがクローズアップされちゃってます。ここらの対比は非常に面白いですね。
 
 全体的にはコメディタッチで描かれてますが、老いを迎えた爺様たちのこれまでの人生についての思いや、更にこれからをどう生きていこうかと考える姿などは、素直に心に染入ってきます。また何よりもアパラチアン・トレイルの、雄大で素晴らしい自然の美しさが、随所に登場するのも、間違いなく見どころの1つです。これはやはり大スクリーンでご覧いただきたいですね。

 レッドフォード老いて益々お盛ん!「ロング・トレイル!」は、ただいま全国順次公開中です。爺様2人の心温まる珍道中…もとい大冒険をあなたも是非!映画館でご覧ください。


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# by mori2fm | 2016-08-25 22:40 | 映画評 外国映画 ラ行 | Trackback(2) | Comments(0)

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 “なんてったってアイドル”小泉今日子と、今や日本映画界を背負って立つ“ミューズ”二階堂ふみの豪華W主演が実現!「ふきげんな過去」(東京テアトル)。退屈な女子高生を襲った、ひと夏の衝撃。人の過去と未来ってのは、思わぬところで交錯するんですね~。


 毎日が死ぬほど退屈でつまらない、でもそこから抜け出すことも出来ないでいる女子高生・果子(二階堂ふみ)。商店街の喫茶店に通っては、その店に出入りする黒い帽子の謎の男・康則(高良健吾)を観察し、『彼なら他の世界へ連れて行ってくれるのではないか?』と空想を巡らす日々を送っていた。ある夏の日の午後、そんな果子と家族の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が突然現れる『あたし生きてたの』。未来子は果子の母の姉で、爆破事件を起こした“前科持ち”。戸籍も無く、しかも何者かに追われているらしい未来子は、しばらく匿ってほしいと家族に嘆願。家族は果子の部屋に未来子を居候させようとする。しかし納得のいかない果子は更に苛立ちを募らせる。この死んだはずの伯母の出現によって、退屈だった果子の夏休みがにわかにザワつきはじめる…。


 作家、劇作家、演出家、脚本家、俳優そして劇団の主宰と、誠に多彩な顔を持つ前田司郎さんの長編映画第二回監督作品。どこにでもありそうだけど、それでいてちょっと変わった感じの人達の単調な日常。そこで鬱屈した日々を過ごしていた女子高生が、突如やって来たまさに“爆弾”のような女性と絡まり、生活していく中で、本当にひと皮剥けるまでの夏の日の冒険を描いた映画。そう、“冒険映画”です。作中、未来子、果子、そして従姉妹のカナ(山田望叶)の女性三代・3人で夜中に舟で川に漕ぎ出すシーンや、手製の爆弾を爆発させるシーンがあるのですが、まるであの「スタンド・バイ・ミー」を彷彿させるな~と、吾輩は思ってしまいました。この“女性三代”のシーンは、監督インタビューによると、同じ女性の45歳、18歳、10歳という年齢の断層で、普通は決して交わらない物を、映像で並べて表現したかったんだそうです。う~ん、そう言われるとなるほどな~と思える場面ですね。本来、明るい未来に向かって希望を持って生きている筈の女子高生が“果子(=過去)”。突然過去からやって来たのに、何のしがらみも無く、明日を見て生きている“未来子(=未来)”。この意味深なネーミングにも唸らされます。

 高良クン演じる“謎の男”が実は全然謎じゃなかったり、果子の取った思わぬ行動が、トンでもない結果を招いたり、板尾さん演じる果子の父の手の指が実はエライことになってたり、一見そば屋にしか見えない果子の家族が営む店が『それ、どんなんやねん!』ってツッコミたくなる設定の店だったりと、平坦そうに見えるストーリーの中身は、結構起伏に富んだ“家庭内アドベンチャー”になっています。はい、だから“冒険映画”です。

 主演の2人は言うまでも無く輝いています!キョンキョン(←通じますか?この呼び名??)は確かに歳をとったとは思いますが、やっぱりこの人は死ぬまでアイドルなんだな~と、思わされました。具体的に何が?って聞かれても困るのですが、何と言いますか、もおオーラが…ハイ…。対するふみ様、いやあ~、ホントに上手ですね。文句なしに若手No.1女優(ベタな言い方やなあ)さんでしょう。先日みた「オオカミ少女と黒王子」のキャピキャピ女子高生もアリだとは思いますが、やっぱり彼女にはこういう路線を極めてもらいたいと思いますね。それから脇を固める曲者役者陣も、みんなイイ味出してます。しかし、板尾創路がお笑い芸人だった(過去形??)なんて、若い人は知らんでしょうね(^^;?あと“シティボーイズ(大竹まこときたろう斉木しげる)奇跡の揃い踏み”も実現しております。この映画、なかなかに凄い!

 「ふきげんな過去」は、6月25日(土)~全国ロードショーです。たかが夏の冒険、されど…!女子高生と蘇った伯母が織り成すひと夏の“摩訶不思議アドベンチャー”をあなたも是非!映画館でご覧ください。

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# by mori2fm | 2016-06-23 22:42 | 映画評 日本映画 は行 | Trackback(9) | Comments(1)

[殿、利息でござる!] ブログ村キーワード
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 実話がベースの歴史物。「殿、利息でござる!」(松竹)。さして予備知識も入れずに、『コメディっぽいのかな~』ぐらいの軽~い気持ちで見に行ったのですが、なんとこれが!驚きの映画でございました。


 江戸時代中期の仙台藩は、財政が逼迫していた。その藩から“伝馬役(てんまやく)”という役を負わされていた吉岡宿の住民は、年々苦しくなるお役目の“持ちだし”に疲弊し、町を逃げ出す者が後を絶たなかった。町の将来を危惧した造り酒屋の穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は、お上への直訴を試みるも、京都から帰ってきた茶師・菅原屋篤平治(瑛太)に阻止される。知恵者である篤平治は、『藩に大金を貸し付け、その利息を毎年のお役目に充てる」という奇抜なアイデアを十三郎に披露。しかしその計画には千両(約3億円)もの金が必要とあって、夢物語と自嘲する篤平治だったが話を聞いた十三郎は、これを何とか実現せんと極秘裏に町の仲間を募り、金集めに奔走するのだった…。


 “主演・阿部サダヲ、瑛太、妻夫木 聡竹内結子と並んだら『ん?この組み合わせは「なくもんか」と同じ(妻夫木君は出てませんが)やん』それに『羽生クンが殿様役で出てくる』とかいう話題や、あのチラシ・ポスターのビジュアルからして、明らかに“歴史物のコメディ映画”と思い込んでいたのですが、これがまたトンでもなく“エエ話”なんでございます。吾輩劇中何度か“うるっ”ときてしまいました。まさか、この映画で泣かされるなどとは予想もしておりませんでした。『困窮した藩の財政、それを更に下層の者に負担を課し、それを受ける者達が如何に苦しかったか』そういった辺りのことを、わかり易く丁寧に(しかもくど過ぎる事無く)語られていますし、『コメディ映画ではない』とは言いましたが、決して悲壮な歴史物語ではなく、実にユーモラスな機知に富んだお話として、楽しんで見る事が出来る“娯楽映画”に仕上がっています。千両などという大金を作るために彼等は如何に動いたか?町のため、人のために、私利私欲を捨てて如何に生きたか?そういった話が、家族愛、郷土愛を絡めて、非常に素朴にしかし感動的に描かれています。
 原作者の磯田道史さんが、この話が記録された「國恩記」という書物を読んで感動し、それを「無私の日本人」という本に書き上げ、それを読んだ中村義洋監督がこれまた感動され、『町を救うために破産するほど私財を投げ打ち、遺言は「人に話すな」こんな人がいた、ということを伝えねばならない、今の日本を辛うじて救っているのは、こうした精神なのではないか…』と、いう思いからこの映画を撮ることになったんだそうです。ベースとなった物語も素晴らしいですが、この映画の製作に絡むお話も中々に素晴らしいですね。その作り手側の思いは、ひしひしとスクリーンから伝わってきました。
 作り手のみならず、これまた一線級が揃ったキャスト陣も皆さん素晴らしい!前述の主演・4人のみならず、脇を固めるベテラン陣の存在感にはオーラすら感じられました。特に山﨑努さんの演技は、涙なくしては見れません。ホントに素晴らしい!あと、意外(失礼!)だったのは千葉雄大 クン。これまでの単にチャラい感じは一切封印して、真面目な若侍を熱演しておられます。彼がキャスティングされてるから、コメディかな?とも思ってたんですが、ホント失礼いたしました。相変わらずの松田龍平(^^;、西村雅彦さん辺りも、イイ感じで効いてます。それから羽生クン!決して“バカ殿”ではございませんでした(^^;!ちゃんと台詞もあって、なかなかカッコイイ“殿様”でしたよ!

 後世に語り継いでいきたいお話だと、吾輩も本当に思いました。老若男女色んな人に見ていただきたいですが、特に若い世代の皆様に見ていただきたいです。日本の古き良き慣習、知恵、人間性、そういった物を楽しみながら見て、学ぶのに最適な映画になっていると思います。教科書では教えてくれない…、正に日本の知られざる歴史の1ページです。
 やはりイイ映画は当たるんですね、公開初週ランキング第2位!東宝さんに勝ってる!松竹さん、久々のヒットですね(^^;。

 「殿、利息でござる!」は、ただ今公開中です。他者を思いやる気持ちの究極的な形、無私の心、素朴な素朴な“日本人の心意気”をあなたも是非!映画館でご覧ください。


映画『殿、利息でござる!』 - シネマトゥデイ

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# by mori2fm | 2016-05-19 23:01 | 映画評 日本映画 た行 | Trackback(18) | Comments(0)

[是枝裕和] ブログ村キーワード
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 「そして父になる」「海街diary」是枝裕和 監督 最新作。「海よりもまだ深く」(GAGA★)。絵に描いたようなダメ男と、その“元家族”が過ごす一夜の物語。『みんながなりたかった大人になれるわけじゃない』わかってるんですよ、わかってるんですけどね~(泣)。


 15年前に文学賞を獲った小説家の良多(阿部寛)は、それっきりまったく書けずで、鳴かず飛ばず。今は興信所に勤めているが周りには『小説の取材の為』と言い訳する始末。妻の響子(真木よう子)には、愛想を尽かされて離婚。1人息子で11歳の真悟(吉澤太陽)との月に1度の面会日だけが唯一の楽しみなのだが、毎月の養育費すら満足に支払えない体たらく。そんな良多の一縷の望みは、父亡き後実家の団地で気楽な1人暮らしを送る母・淑子(樹木希林)の存在だった。『大器晩成って、時間がかかり過ぎ』と、時に毒舌を吐きながらも揺るがない母の愛に甘えてしまう良多。ある面会日に真悟を実家へ連れていったのも、姉・千奈津(小林聡美)から聞き出した、母の通帳の隠し場所を確かめる為だった。しかし大型台風が近付く中、迎えに来た響子共々帰れなくなってしまった3人は、仕方なく淑子の家に泊まっていく破目に…。


 本当に日常どこにでもありそうな話が、淡々とそれでいて優しさいっぱいに描かれています。恐らく人間誰もが抱いている『こんなはずじゃなかった…』そんなどうしようもない現実を抱えながら、でも夢を諦めることも出来ず、幸せを掴めないまま日々を生きている人達の思いを、台風接近によって一夜を共にすることになった“元家族”の物語を通して描いています。作中、母・淑子が発する『幸せは何かを諦めないと手に出来ない』『人生なんて単純』『なんで男は今を愛せないのかねぇ』と言った言葉が、見ていてホント骨身に沁みました。わかってます、わかってるつもりなんですけどね~。辛いわ!「海街diary」とは違い、今回は原案・脚本共に是枝監督が手掛けられたオリジナルです。本当にいい話を書かれますね~。またそれを何とも言えん心に響くテイストで演出されます。も~堪りません!
 そんな何かと話題の是枝監督の新作ですから、キャスト陣も豪華!主人公“ダメ男”良多役の阿部寛さんが是枝作品で“良多”を演じるのは「歩いても 歩いても」、TVドラマ「ゴーイング マイ ホーム」に続いて今回が3回目(苗字は違うので、別人物)なんだそうです。今回が一番“ダメ男”ですね(^^;。それから阿部さんと母役の樹木希林さんは、過去に「歩いても 歩いても」でも親子役を演じてるんですね。今回『ミカンの木、花も実もつかないんだけど、あんただと思って毎日水やってんのよ』のような、歯に衣着せぬ物言いの親子の会話には笑わされます。別れた妻・響子役の真木よう子さんは「そして父になる」以来2度目の是枝作品参加、そして良多が勤める興信所の所長役で是枝作品3作目にして、最早“常連”のような風格の漂うリリー・フランキー さんが、イイ味出してます!ただそれ以上に今回強烈な印象を残してくれるのが、是枝作品(意外にも)初登場の小林聡美さんです。もお、この人がスクリーンに出てくるだけで、如何にも“常連”ですよ~!てな涼しい顔して、場の空気全部持って行っちゃってます。この辺りはホントにお上手です。流石です!

 是枝監督は、いつか団地の話を撮りたかったそうで、今回希林さん演じる母親が暮らす団地のシーンは、実際に監督が9歳~28歳まで住まれていた東京都清瀬市旭が丘団地で撮影されたそうです。是枝監督の思い入れの強さが伝わってきますね。

 泣けるような話ではありません。どちらかというと、吾輩はずっと笑ってました。でも淡々とした中に何か真髄となるものが描かれ、それが知らぬ間に見る者の心の中に沁みこんでいく。是枝監督の演出の真骨頂が、今回も如何なく随所に満ち溢れています。『夢見た未来とちがう今』ホント、何度も言いますが骨身に沁みます。

 安定の“是枝クオリティ”「海よりもまだ深く」は、5月21日(土)~全国ロードショーです。因みにタイトルの「海よりもまだ深く」とは、作中のあるシーンで流れる或る懐かしい歌の歌詞の一節です。どこで流れるかは、是非!映画館でご確認ください。


映画『海よりもまだ深く』 - シネマトゥデイ

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# by mori2fm | 2016-05-06 23:19 | 映画評 日本映画 あ行 | Trackback(14) | Comments(1)

[シビル・ウォー] ブログ村キーワード
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 “マーベル・シネマティック・ユニバース 第13弾!”「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)。シリーズもここまで来ると、憶えておかないといけない“予備知識=お約束事”がテンコ盛り!オジサンには、正直ツライわ(^^;。


 キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)率いる“アベンジャーズ”は、クロスボーンズ/ブロック・ラムロウ(フランク・グリロ)によるテロ行為制圧のため出動したナイジェリアで、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)のミスにより、一般市民に犠牲者を出してしまう。過去の活動からの被害事象を鑑みたロス長官(ウィリアム・ハート)は、国連の監視下にアベンジャーズを置き、許可なしでの活動を禁止する「ソコヴィア協定」の作成を決断。ウルトロン計画の失敗に強い後悔の念を抱く、アイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、即座に協定へのサインを決断。ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)、ウォーマシン/ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ドン・チードル)、ヴィジョン(ポール・ベタニー)もこれに倣うが、スティーブは「個人の行いは個人で責任を持つべき」という信念から、協定に強く反対し、ファルコン/サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)とワンダもそれに同調する姿勢を示す。そんな折、ウィーンで行なわれていた協定の調印式を狙った爆破テロが発生。監視カメラに映っていた映像から、容疑者はスティーブの旧友であるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)と判明する…。


 マーベル作品は、大好きです!映画も全部見に行っています!とは言え、吾輩そんなに“アメコミ・マニア”ではございませんので、各キャラクターのコアな設定までは把握しておりません。ですから正直「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」を見てる辺りから、『え~と、何でこれはこうなってるんやったっけ~??』って思うシーンが多々出てくるようになっちゃいました。ですから、さすがに『今回初めてマーベル作品を見るんですう~』なんて人は、ほぼさっぱり理解できんと思います。こりゃもおしゃあないですわ。吾輩出陣前(?)に「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は、ちゃんと復習(うん?この場合は予習か??)のつもりで見てから鑑賞に臨みましたので、今回は結構『あれ?』って事無く最後まで楽しめました。
 ストーリー的には、ヒーロー同士の対立を軸に描いている(“チーム キャプテン・アメリカ”VS“チーム アイアンマン”)んですが、ストーリーを深く掘り下げれば掘り下げるほど今回アイアンマン/トニー・スタークの絵に描いたような“ダメ人間っぷり”が明らかになってしまいます。そう、とっかかりの対応と言い、途中でチョット修正したかなあ?と思えたのに、最後にまたあんな…、ダメじゃん(^^;!それに比してキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのまあ何と人間の出来てること!ホンマにこの人、いい人!エゴなんぞまるで無関係で、己の信念を信じて行動し続ける素晴らしい人格者。リーダーとはこう有るべき!ってのを体現してますよね。何とも対照的な2人ですが、冷静に考えてみれば、キャップはもお“90歳オーバー”の立派な“後期高齢者”な訳ですから、それも道理かな?と…(違)。
 で、タイトルこそ「キャプテン・アメリカ」と付いておりますが、果たしてこれが『「アベンジャーズ」とどこが違うねん?』と言われると、吾輩も『?』でございまして、何しろヒーロー総出演してる感じがしますので、変わらんな~と思ったりもするのですが、『そう言えば“ソー”と“ハルク”がおらんな~』ってことにロス将軍の台詞で気付かされますので、こりゃあやはり「アベンジャーズ」ではないのかな?と納得した次第でございます(う~ん、どっちでもイイっちゃあ、どっちでもイイんですけどね…(^^;)。
 ヒーロー同士の戦いのシーンも、今回初登場のブラックパンサー/ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)や、2度目の登場アントマン/スコット・ラング(ポール・ラッド)などを加えて、よりバラエティに富んだ迫力満点の仕上がりになっております。ただこちらも初登場の“新”スパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)ですが、ごめん…正直あんなんで大丈夫か~?これまでの「スパイダーマン」シリーズを見てきて、お気に入りだった吾輩的には、何とも非常に頼りない感じに映りました。何でも原作アメコミのイメージには今回最も近い(戦闘中、喋りまくったりしてるのが)らしいのですが、新シリーズが始まるというこの先ホントに大丈夫かなあ?何より今回、メイおばさん役でマリサ・トメイが出てきたのには更にビックリしましたわ!エラい若くてチャラい(!)おばさんやがな。こっちの方が心配やわ(^^;。あと今回のお話をウラで操る人物として、ジモ大佐(ダニエル・ブリュール)ってのが出てきまして、ヒーロー達はまんまと彼の計略によって動かされていくのですが、その筋書きってのが…手が込みすぎ!あんなに考えたとおりに、チャッチャと事が運ぶか~?しかもやたらと複雑に入り組みすぎてるし、もし最終的にそこまで誰も気付かなかったら(誰もシベリアへ来ない(^^;)、どないする気やったん…?って、ツッコミたくなりましたわ。
 空を飛んだり、矢を放ったり、小さくなったり、ビームぶっ放したり…etc,etc、みんな色々やらかしますが、どんなに武装してても最後はやはり“肉弾戦=凹り合い”なんですね。“強化人間 VS 鋼鉄男”が殴りあうと、あんな感じなんですね~。いやはや痛々しい限りで、友情を復活させるには、あのくらい殴り合わないとイカンのですかね?常人なら死んでますって!

 毎度お馴染みスタン・リー翁のカメオ(?)出演ですが、今回はすっごくわかり易い形でご登場です。更にはこちらもお馴染み、エンドロールが終わっても立っちゃダメよ!は今回もございます。これだけ有名になってるのに、それでも早々に帰っちゃう人がいるのは残念ですね~。損してまっせ~!

 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は、ただ今全国ロードショー公開中です。ヒーロー同士のバリエーションいっぱいのぶつかり合いを、あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 今回、ポイントが貯まっていたので“IMAX”にて鑑賞したのですが、そんなに感動しませんでした。やはり映画は“2D”でじっくり見るのが一番良いかと…(あくまで個人的な感想です!)。

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# by mori2fm | 2016-05-05 20:54 | 映画評 外国映画 サ行 | Trackback(33) | Comments(4)

[レヴェナント:蘇えりし者] ブログ村キーワード
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 “アカデミー賞最多12部門ノミネート、監督賞・主演男優賞・撮影賞 受賞!”「レヴェナント:蘇えりし者」(20世紀フォックス)。実在した伝説のハンター、ヒュー・グラスの実話を基にした“サバイバル・ドラマ”。とにかく圧倒されます!


 19世紀半ば、アメリカ西部未開の地。狩猟チームのガイドを務めるグラス(レオナルド・ディカプリオ)は、今は亡き先住民の妻との間に生まれた息子のホーク(フォレスト・グッドラック)と共に、危険な旅を続けていた。或る日、森の中でハイイログマに襲撃されたグラスは、瀕死の重傷を負ってしまう。グラスが余命僅かで、チームに同行出来ないと判断した隊長のヘンリー(ドーナル・グリーソン)は、その場にグラスを残しホークとグラスを慕う隊員のブリジャー(ウィル・ポールター)、金に釣られて居残りを志願したフィッツジェラルド(トム・ハーディ)の3人に、グラスの最期を看取り丁重に葬るよう命じて、先行する。しかし予想に反して生き長らえるグラスに業を煮やしたフィッツジェラルドは、自らの手でグラスを葬ろうとするも、ホークにその場を目撃されてしまう。その勢いでフィッツジェラルドはホークを殺害。生埋め状態で放置されたグラスは、何も出来ないまま愛する息子が目前で殺害され、燃え滾る怒りを胸に復讐を誓い、やがて死の渕から奇跡の復活を遂げる。そしてフィッツジェラルドの追跡を開始する…。

 オープニングの先住民(アリカラ族)との戦闘シーンが、いきなりの手に汗握る大スペクタクル映像!あの「プライベート・ライアン」の“D-デイ”のシーンを彷彿させる圧巻のつかみから、圧倒されるシーンの連続に息を呑みます。そしてグラスが熊に襲われる、正に見ているだけで猛烈な痛みが伝わってきそうな迫真のシーン以降、殆ど台詞を吐かないディカプリオの文字通り“身体を張った”演技。もお、圧巻です!吾輩見ていて思いました『うん、今回はオスカーあげよう、いやあげます。もお持って帰って!お願い…!頼むから獲って!!』って(^^;(※見た当時は、まだ受賞式の前でした)。過去に4度(「ギルバート・グレイプ」「アビエイター」「ブラッド・ダイヤモンド」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」)ノミネートされ、あの「タイタニック」では何故かかすりもしなかったアカデミー賞。これで獲らなきゃ、いつ獲るの?今でしょ!ってことで、今回の主演男優賞受賞は、本当にようやく!って感じで文句なしだと思います。心の底から祝福させていただきます。おめでとう!レオ様!!よかった、本当によかった!
 更には65年振りの“2年連続監督賞受賞”という快挙を成し遂げた、アレハンドロ・G・イニャリトゥ 監督。前作の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が、殆ど屋内での撮影だったのとは打って変わって、今回は外!これでもかと言わんばかりの外(^^;!それも超極寒の大地を舞台に、身の毛も凍る(物理的に)ような究極のサバイバル・ムービーに仕上げています。そしてその極限の映像を撮りあげた撮影監督、エマニュエル・ルベツキが、史上初となる3年連続でアカデミー賞撮影賞を受賞するという、この映画まさに“快挙”のオン・パレードでございます。更に更にもう一つ付け加えると、音楽にはあの“教授”坂本龍一が参加しているのも、日本人としてはやはり見逃せ…もとい、聞き逃せません!もお、色んな意味で話題満載の映画でございます。

 トム・ハーディ演じるフィッツジェラルドが、もお腹が立つほど憎たらしい奴でして…。これをまたトムが上手に演じてるんですよ!今回またこれまでのトムと違う一面が見られたような気がして、非常に嬉しかったです。作品ごとに違う顔を見せてくれる=進化している俳優さんですね、トム・ハーディ。吾輩は好きですね。次回作が楽しみです。そして何よりもディカプリオ!グラスが味わう悲惨な目の数々を前述したとおり、正に体当たりで演じている…と、言うより体現しています。先住民と殺しあう、熊に襲われる、乗った馬ごと高い崖から転落する、馬の死体の中に入って寒さを凌ぐ…。ヒュー・グラスの実話が基とは言いましたが、そりゃあ話は盛られてるでしょう。あれだけやったら…、死んじゃうよ(^^;!とにかく見る者を圧倒し、そして圧巻されます。中々トンでもない映画です。

 「レヴェナント:蘇えりし者」は、4月22日(金)~全国ロードショーです。上映時間2時間37分!長いとは感じません。それだけ濃密な映像と物語のオン・パレード。あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 この映画、リアルに『♪~ある~日♪森の中、熊さんに出会った~♪♪』なんですよね(^^;。そんな呑気な状況ではないんですが…。

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# by mori2fm | 2016-04-18 23:19 | 映画評 外国映画 ラ行 | Trackback(44) | Comments(6)