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「LOVERS」嗚呼、チャン・ツィイー、チャン・ツィイー…。

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 この前のネタで煽ったつもりはないのですが、何か『チャン・ツィイー嫌い!』といったご意見、結構ありますね。誤解の無いように申し上げたいのですが、私はどちらかと言うとチャン・ツィイーは好きな方です。確かに『何でそんな仕事引き受けるねんな…?』と言いたくなるのですが、何せ可愛いから…(ああ、男ってダメな生き物だなあ)。そんなわけで「LOVERS」(ワーナー・ブラザーズ)は、彼女の魅力超満載の映画でございます。

 中国、唐代末期。腐敗した朝廷に反旗を翻す組織が、あちこちで乱立していた。ある日、朝廷から派遣された捕吏の劉(アンデイ・ラウ)と金(金城 武)は、遊郭“牡丹坊”に反政府組織“飛刀門”のメンバーが潜入しているとの情報を摑む。そして盲目の踊り子小妹(チャン・ツィイー)に目を着け、激闘の末に連行する。しかし、小妹はどんな拷問にも屈せず、捜査は難攻。飛刀門の前頭目の娘が盲目だったという情報を知っていた劉たちは、わざと小妹を逃がし、金が朝廷を裏切るフリをして彼女に近づき、飛刀門の本拠を探り出すという作戦を実行に移すのだが…。

 実は私、チャン・イーモウ監督の前作「HERO」寝てしまった男です。『あんな映画で寝るなんて…』といろんな方のお叱りは受けましたが、とにかく寝てしまったことは事実です。そんなこともあり、おっかなびっくり観に行ったこの「LOVERS」結論から言うと「HERO」よりも、とっつき易く、充分に楽しめました。
 映画は、かなり色々な場面でツッコミ所満載(笑)で『んな、アホな』とか『それはチョットやり過ぎ…』と思わず、スクリーンに呟いておりました。特にラスト近くでは、キャストが真剣に演じているシーンでも、思わず吹きだしそうな映像(だってチャン・ツィイー、あれじゃあまるで『ゾ○ビ』だよ)があり、少々複雑な気持ちでございました。ただストーリーは二転三転して最後まで読めなかったところもあり、グイグイと引っ張ってくれました。
 但し、映画全体について回る『これはチャン・ツィイーのPVか?』と言いたくなる空気。悪いけれど、金城 武もアンデイ・ラウもここでは添え物=おまけといった扱いで、どこまでいってもこの映画は『チャン・ツィイーのために撮られた映画』と言う感が否めませんでした。その辺りチャン・ツィイーも心得ているのか、充分それに値する“撮られ方”をしています。いやあ、美人はホント得だよね!

 「LOVERS」は、ただいま全国絶賛公開中です。チャン・ツィイーを観るだけでも、私は¥1,800の価値はあると思います。

~追記~
 金城クン、もうつまんない日本のドラマなどに出演する必要はありません。あなたはアジア、いえハリウッドでも充分スターとして通用すると思います。今回の映画を観てその事を痛感させられました。だから、そちらの方向でもっともっと頑張ってビッグになっていってくださいませませ…。 
by mori2fm | 2004-09-18 02:13 | 映画評 外国映画 ラ行