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「デイブレイカー」血が欲しい~!

[ヴァンパイア] ブログ村キーワード
 ヴァンパイアと人類の戦いを描いた映画ってのは、これまでにも色々とございましたが、本作が描いているのは、これまでとは少々毛色が違っていると思います。「デイブレイカー」(ブロードメディア・スタジオ)。だって、地球を支配してるのは、ヴァンパイアなんですから。


 近未来、未知のウイルスに侵された人類は、その大半が不老不死のヴァンパイアと化していた。旧来の人間に成り代わって社会生活をスタートさせたヴァンパイアは、昼夜逆転の生活スタイルを構築し、地球上の第一種として君臨する。第二種に転落した旧来からの人間は、ヴァンパイアへの血液供給源として捕獲され、飼育される身となっていた。西暦2019年、人間の占める割合は、全人口の5%にまで低下していた。このため、慢性的な血液不足が生じ、“食糧危機”は深刻の度合いを増していた。血液を供給する、巨大製薬会社“ブロムリー=マークス社”に勤める研究者・エドワード(イーサン・ホーク)は、ブロムリー社長(サム・ニール)の指揮の下に代用血液の開発を急いでいたが、なかなか成功には至らなかった。或る日、帰宅途中のエドワードは人間相手に交通事故を起こすが、咄嗟に警察から彼等を匿う。彼等は人間の保護活動を行なうレジスタンス達だった。エドワードの行為に、彼を信頼出来ると確信したメンバーの1人オードリー(クローディア・カーヴァン)は、後日エドワードを仲間のコーマック(ウィレム・デフォー)に引き合わせる。コーマックは紛れもなく人間だったが、実は元ヴァンパイアだった。コーマックの証言に、エドワードは驚愕する…。


 右見ても、左見てもヴァンパイア!世の中、ヴァンパイアでいることが普通になっている世界って、こりゃまたなかなか凄い設定だと思います。このヴァンパイア、ご多分に洩れずやはり日光に弱い(^^;。だから昼間は活動せずに、夜に動く。この映画では、世界全体が夜行性になってるんですね。街中には朝が近付くと警告アナウンスが流れ、車には白昼に運転出来るよう、遮光シールドと外部モニターが設置されています。更に、ヴァンパイア達が通勤途中に立ち寄るコーヒーショップでは、血をブレンドしたコーヒーやジュースが売られている…と、いやあ、よく出来た世界ですよコレ!
 血液供給源とされる人間達は、捕獲されて製薬会社の“ブラット・バンク”に拘束され、死ぬまで血液を採取されるのですが、この光景はかなり戦慄モノです。現在ヤングマガジンに連載中の「彼岸島」に出てくる光景を、スケールを大きくしてリアルに描き出したような感じです(何せコミックの舞台は“島”ですが、本作の舞台は“全地球”でございますので、スケールが違いますわ)。果たして本当にこんな世界が誕生した時、あなたは昨日までの隣人の血を飲むことが出来ますか?幾ら生きるためとは言え、元が人間のヴァンパイアにそんなことが出来るでしょうか?う~ん、でも人間生きるために追い詰められたら、何でもするかな~?あ、人間じゃなかったわ、ヴァンパイアだったわ(^^;。

 しかし、本作の“ヴァンパイアから人間に戻る方法”ってのには、『ええ?そんなんで戻れるの??』って、ツッコンじゃいました。何かまるで日本の特撮ヒーローものでよく出てくる、“悪い奴を倒したら、その影響は自動的に取り除かれる”ってパターンに似てるなあと思いました。って言うかあれだけ研究してても、あのパターンだけは最後まで発見できなかったんやね~。まあ、そりゃコーマックが人間に戻ったのも、本当に偶然だったわけですから。そうやって考えるとこの映画、ホンマによ~く出来てますわ。メガホンを取ったピーター・スピエリッグマイケル・スピエリッグという俊英の兄弟監督の、これから先がなかなか楽しみですな。

 ウィレム・デフォーは、「ダレン・シャン」に続いてのヴァンパイア(あ、正確には“元”)役でしたが、この人こういう役似合いますね~(^^;。あと、サム・ニールの怪演ぶりが、なかなかよかったです。主演のイーサンを完全に喰ってましたわ。


 「デイブレイカー」は、11月27日(土)~全国ロードショーです。“血を吸って生きる新人類=ヴァンパイア”の君臨する世界を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


「デイブレイカー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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by mori2fm | 2010-11-12 22:36 | 映画評 外国映画 タ行