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「ヘルボーイ」最近のヒーローは、よう悩むの~(笑)。

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 あんまり期待してなかったんですよ。でもね、先に観た知人が『イイですよ~、泣きますよ!!』とか言ってたんですよ…「ヘルボーイ」(UIP)でね、結構良かったんですよ。泣きゃ~しなかったんですけど…。

 第2次世界大戦末期、敗色濃厚なドイツは怪僧ラスプーチン(カレル・ローデン)の力で魔界から邪悪な神を召喚し、世界を手中に収めんと画策していた。計画を察知した連合軍は、超常現象専門の科学者ブルーム博士と特殊部隊に現場を急襲させ、寸前で計画を阻止する。しかし、1度開かれた異界の門から真っ赤な小猿のような生き物がこちらの世界に取り残される。ブルーム博士は“ヘルボーイ”と名付けられたこの赤ん坊を育て、恐ろしい外見とは裏腹に正義の心を持った人間へと成長させる。そして現代、ヘルボーイ(ロン・パールマン)はFBIの超常現象専門エージェントとして、ブルーム博士(ジョン・ハート)の指揮の元、人知れず日夜魔界の者と戦っていた。その頃、復活を遂げたラスプーチンは再び邪悪な神を召喚すべく暗躍を始める。やがてヘルボーイは新人エージェント、マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)や発火能力を持つリズ(セルマ・ブレア)達と共に人類の命運を決する戦いに臨んでいく…。

 『ホントに特殊メークしてるのか?(笑)』いや、これは言い過ぎですけども、それほどまでにロンパールーム…もといロン・パールマンはヘルボーイにピッタシでしたわ。殆どツノ付けて、真っ赤に塗っただけ…てな感じで。聞けばこの映画の企画段階で、監督のギレルモ・デル・トロが製作サイドに『ヘルボーイ役は、ロン・パールマンでないと撮らん!』と言ったらしいんですけど、大正解ですね。ストーリーもなかなか凝ってるし、もっとうまく宣伝すれば日本でもヒットしそうなんですけど。『アメコミが原作の映画が当たらん』ていうのは最早ジンクスなのでしょうか?

 しっかし最近のヒーローってのは、まあよく悩みますな。「スパイダーマン」「ハルク」の場合は、途中で身に付いた変身能力について悩んだりしてますが、ヘルボーイの場合、その生まれつきの容姿について猛烈に悩むのですが、あろうことかそれは『こんな姿の俺って、女にはモテないだろうな?』ていうレベルのもので、思わず『おい、悩むところが根本的に違うやろ!!』とスクリーンにツッコミ入れてしまいました(笑)。デカい図体して、なかなかお茶目なヤツですヘルボーイ!

 そんな訳で、このままでは地味~に上映が終了してしまいそうな「ヘルボーイ」をあなたも映画館で目撃してください。多分、“パート2”できます(!?)。特殊効果満載の映像は、観ておいて損はないですよ。


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by mori2fm | 2004-10-14 00:37 | 映画評 外国映画 ハ行