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「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」全てはココから!

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 伝説の名作SF映画「猿の惑星」の前日譚とも言うべき、物語。「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(20世紀フォックス映画)。『如何にして人類は、猿に支配されるようになったのか?』という謎の起源を描きます。ま、「エピソード・0」的な映画とも言えますね。


 製薬会社の研究所に勤める神経科学者・ウィル(ジェームズ・フランコ)は、アルツハイマー病の新薬を開発中に、実験で投与していたチンパンジーの知能が飛躍的に発達したことに気付く。研究成果を発表しようとした矢先、そのチンパンジーが所内で暴れ射殺されてしまう。だがそのチンパンジーは妊娠しており、ウィルは残された赤ん坊チンパンジーを自宅へ連れ帰り、“シーザー”と名付け育てる。3年後、ウィルとシーザーの間には、いつしか強い絆が生まれていた。母チンパンジーの知能を受け継いだシーザーは驚くべき知性を有し、すくすくと育っていた。新薬の研究中止を命じられたウィルだったが、アルツハイマーを患う父・チャールズ(ジョン・リスゴー)の為に、自宅で秘密裏に研究を続けていた。そしてその新薬をチャールズに投与した結果、彼は驚くべき快復を見せる。ウィルは、何もかもが上手くいくように思えたが、その頃シーザーは、家の外の世界と、自分の置かれている立場の違いに少しずつ困惑し始めていた。そして更に5年が経った或る日。チャールズが起こしたトラブルが元で、シーザーは隣人を傷付けてしまう…。


 よう出来たお話しです。過去の「猿の惑星」シリーズへ続く発端とも言うべき事件が、後付けにも関わらず破綻無く描かれています。『シーザー達“猿の軍団”が、如何に利口で勇猛果敢でも、人類を支配下に置くには、少々弱くね?』と思いながら吾輩観ておったのですが、その答えは何とエンドロールにありました。そう、≪ネタバレ!≫人類が何故退化していったかということが、非常にシンプルな描写を用いて描かれていました。これには吾輩脱帽いたしました。そう、人類は自ら勝手に転んでいったのです。そして“猿の軍団”がその期に乗じた…ってのは、想像に難くないですね。でも、そんな背景を考えると、作中主人公ウィルは、あくまでも“良心の人”的な描かれ方をしておりますが、結果的には、人類滅亡の危機を招いた張本人になってしまうわけなんですよ。何~や!お前が悪いんやんか!…いや、あくまでも結果的になんですけどね。でも、この結果は取り返しがつきませんわ。そう考えると、ホントに恐ろしいですね。人類の行ないって。

 シーザーの演技には、目を見張るものがあります。モチロン本物の猿が演技をしている訳ではなく(わかっちゃいますが、見たらホントにビックリしますよ)、CGで作ってるのではなく(モチロン、使ってはいますが)、パフォーマンス・キャプチャーによって撮影された最新のVFX映像です。そしてシーザーの演技に魂を注入したのは、お馴染み世界一の猿役者…もとい!パフォーマンス・キャプチャーの第一人者、アンディ・サーキスでございます。いやあ、相変わらずの素晴らしい演技!あんなのこの人しか出来ませんよね?あ、一応普通の役者さんなんですけど、コッチの方が世界中にインパクト残してますからね~。もお、これはホントにスクリーンで観て下さい。猿のあまりのリアルな達者ぶりに、絶対にビックリしますから!

 監督はルパート・ワイアット。正直『誰?』って感じの人ですが、何と本作がハリウッド・デビューなんだそうです(しかも長編映画はコレが2作目)。大抜擢ですね。しかも1972年生まれ(若!)と、本当に“これからの人”です。しかし、ようこんな博打みたいなことするなあ、この映画の製作陣。まあ見応えのある演出に仕上がってると感じられたので、成功だと言えると思いますが、コケてたらエラいことですよ。この監督も再起不能になってたかも知れないし(過去にもそんな例は山ほどありましたな~)、ホンマにハリウッドって博打がお好きやね~。
 作中所々に、オリジナルの「猿の惑星」へリンクしているような、シーンや描写が出てきます。その辺りもお見逃しなく。

 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」は、10月7日(金)~全国ロードショー公開です。進化が人ではなく、猿を選ぶ瞬間を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。


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猿の惑星/創世記〈ジェネシス〉@ぴあ映画生活

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by mori2fm | 2011-10-02 21:00 | 映画評 外国映画 サ行