2012年 01月 23日
「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」謎解きに感動!
東京・日本橋の麒麟像の下で、刺殺された男が発見される。所轄・日本橋署の刑事加賀恭一郎(阿部寛)は、警視庁捜査一課の刑事で従弟の松宮脩平(溝端淳平)等と捜査を開始。被害者、青柳武明(中井貴一)は、刺された現場から何故か誰にも助けも求めず、8分間も歩き続け、日本橋で絶命したことが判明。ほどなく青柳のバッグを持った八島冬樹(三浦貴大)という男が、車に撥ねられ意識不明で病院へ運ばれる。八島はかつて青柳の勤務する工場でハケン切りに遭っており、捜査本部はそれを逆恨みしての犯行と断定。八島の恋人・中原香織(新垣結衣)は無実を主張するも、翌日八島は死亡。捜査の進展に腑に落ちない点を感じた加賀は、青柳の息子・悠人(松坂桃李)の言動に疑念を抱き、独自の捜査を進めていく…。
原作読んでません。TVドラマも、チョこっとかじった程度です。そんな吾輩でも充分に楽しめました。まあ、しかしよく出来た物語ですね。一見まったく無関係のように感じられる話が、途中からどんどん重要になってきて、最終的にはあっと驚く驚愕の真実に辿り着くんですよ。いやあ、ホント凄いですわ。でもね、如何に加賀刑事が優秀でも、普通あんな話とあんな話(スミマセン、具体的には言えませんので…)が、結びつくかな~?他の刑事たちは誰1人、彼が追った線には気付きもしなかったわけですから、あまりにも突飛すぎると言うか(でもそれが真実だったわけですが…)、加賀刑事の推理スキルが高過ぎると言うか…だって、彼がいなかったらこの事件、冤罪で終わっちゃってるかもしれないんですから。
それにしても、よくもこんなにいろんな話しが絡み合ったモンですね。バックボーンがあり過ぎるんですが、それが決して無駄な設定になってないってのは、もお『素晴らしい!』の一言に尽きます。そしてそれがまた、それぞれに、なかなかいい話なんです。ただのミステリーではなく、これはもお重厚な“人間ドラマ”でございますよ。やはり東野圭吾さんの文筆力ってのは、大したモンなんですね(吾輩は読んでないのですが…(>_<)。このシリーズも、現時点で9作あるそうですから、まだまだ映像化されることでしょう。そしてその時には加賀恭一郎は、当然阿部さんでお願いしたいですね。これは正に“当たり役”だと思います。作品のイメージとしても、役者としても非常にイイ芝居をされていますから。
それにしても、中井貴一さん演じるお父さんは、何ていい人なんでしょう。そして何てかわいそうな!あんなことで殺されてしまうなんて、見ていて堪りませんでした。浮かばれないってのは、正にこういうことを言うんですよね。それに対して、残された者の真実を知った後の反応が、あまりにも淡白なように感じられたのは、吾輩だけでしょうか?殺人事件の裏に隠されていた、もう一つの事件。こっちの方が、実は社会的には重大な問題を抱えているような気がするのですが、何故か当事者たちの間では、あっさりスルーされたような印象を受けてしまいましたので、その辺りが少々残念ではございました。
若手で今引っ張りだこの松坂クンが、ここでもなかなかイイ演技を見せてくれます。彼はただのイケメン俳優ではなく、前作の「アントキノイノチ」でもそうでしたが、非常に屈折した“ワル役”とも言えるような青年を好演していますね。ただ、さすがにもう高校生役はシンドイかな(だって刑事役の溝端クンよりも年上…(^^;)と?あと黒木メイサは今回少しの出番(=友情出演)ですが、やはり存在感ありますね。そういえば今回のヒロイン、ガッキーも沖縄出身ですよね。あ、2人って同い年なんや。ふ~ん、何か意外やな~(何が?)。
「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」は、1月28日(土)~全国ロードショーです。謎が解けた時の大いなる感動を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。
~追記~
エンディングで流れるJUJUの歌う主題歌が、また泣ける(>_<)!
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