人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私」え?縛っちゃうんですか??

[自縄自縛] ブログ村キーワード
「R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私」え?縛っちゃうんですか??_a0014708_2081919.jpg
 「自らの縄で自ら縛る」=「自縄自縛」これで「じじょうじばく」と読むんですね(パソコンで入力したら一発で変換されましたから、立派な“四文字熟語”ですな(^^;)。「R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私」(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)“R-18”と謳っておりますが、この映画のレイティングは“R-15”。さあ、高校生から見られますよ!


 ごく普通の女子大生・百合亜(平田薫)は、偶然インターネットで自縛の世界を知ってから、密かな趣味として楽しんでいた。ところが或る日恋人の裕太(綾部祐二)に自縛の趣味がバレて破局。この体験がトラウマとなり、百合亜は自縛を封印する。それから5年、百合亜は広告代理店に勤めていた。新人の男性・桜井(米原幸佑)と途中入社の年上の女性・弘前(馬渕英俚可)が部下となり、ストレスは増大。わがままな上司・矢村(安藤政信)は頼りにならず、獲得すれば3,000万円というコンペを控え、その緊張から逃れるように百合亜は再び自縛の世界へと足を踏み入れる…。

 そもそも「R-18文学賞」って何?ってことなんですが、正式名称は「女による女のためのR-18文学賞」と言うんだそうです。大人の女性が楽しめる作品を、女性限定で募集して、それを女性が読んで大賞を決定するんだそうで、何と今年で12回目なんですと。そして本作は、第7回の大賞に選ばれた蛭田亜紗子さんの原作を、映画化したモノでして、何とメガホンをとったのは竹中直人さん!今回で7本目の監督作になるんですが、これまでとはタッチ・テイストの全然違う作品に仕上がっています。
 『縛る』と言うと、何か“エロい”ですよね(^^;。この映画、確かに“エロい”んです。主演の平田薫ちゃんが、バストトップにヘアまで晒して熱演しています。彼女って、「制コレ」出身のアイドル女優さんですよね?いやあ、ビックリしました!まさに体当たりの“艶技”です。うん、“エロい”です。でも、それだけじゃあないんですよ。男主導で女を縛ると、確かにいやらしい“エロさ”なんですが、この映画は女の子が自分で自分を縛ると言う、自己完結すなわち“パーソナルなエロさ”が描かれているんです(作中、女の子じゃないのも自縛してますが(^^;)。誰にでも、人に言えない秘かな楽しみってありますよね?この映画の百合亜の場合、それがたまたま“自縛”だっただけのことなのです。縛ることで自己を解き放つ…。そう、この映画は普通の女の子の“自己解放の物語”であるわけなんです(いや、縛ってるんですけどね(^^;)。
 しかし、ホントにこんな“自縛”の世界にハマっておられる方ってのは、いらっしゃるんでしょうか?吾輩はよく分かりませんが、この映画の縄の縛り目は、何か芸術的で非常にキレイでございました。まあ映画でございますから、実際は“縄師”と呼ばれる方が縛っておられるんでしょうけど、あんなキレイに自分では縛れんでしょう?って言うか、あんなキレイな縛り、ほどくの大変だと思いますよ(^^;。

 物語の鍵を握ることになる、百合亜が勤める会社の専務を演じた津田寛治さんの熱演が光ってます。この人、今ホントにあちこち引っ張りダコですね。出てくる映画それぞれで、様々なキャラを演じ分けておられて、いやあスゴイです(本作でも、かなりスゴイですよ!)。あと安藤政信クンが、珍しくグダグダな男を演じています。これも必見!


 「R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私」は、2月2日(土)~全国ロードショーです。ちょっと(?)変った趣味にハマった“普通の女の子の物語”を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。 


R-18文学賞 Vol.1自縄自縛の私@ぴあ映画生活

R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私 - goo 映画
R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私 - goo 映画



ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
人気ブログランキングへにほんブログ村 映画ブログへ
by mori2fm | 2013-01-30 23:54 | 映画評 日本映画 あ行