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「クローサー」まったく、男って生き物は…。

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 ラブ・シーンや、強烈な濡れ場がある訳でもないのに台詞だけで、“R-15”になっちゃった、この映画「クローサー」(ソニー・ピクチャーズ)。名匠マイク・ニコルズ監督、当年とって74歳!!こんな映画が撮れるとは、まだまだ現役バリバリですな(笑)!!

 
 小説家志望の新聞記者ダン(ジュード・ロウ)と、アメリカから単身渡英してきたストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)は、ロンドンの街角で運命的な出会いをして恋に落ちる。2人は愛し合い、共に暮らすようになる。或る日、自著の写真撮影の為に訪れたスタジオで、ダンは美しいフォトグラファー、アンナ(ジュリア・ロバーツ)と出会う。アリスとは違う成熟した女性の魅力に、ダンはたちまち恋に落ちてしまう。一方アンナも表向きは否定しながらも、ダンからの求愛に揺れる自分自身に気付いていた。そんなアンナは、水族館でラリー(クライブ・オーウェン)という医師と出会う。その出会いの裏には、ダンの影が…。やがて4人の関係は複雑に入り組み、予想だにしなかった終幕へ向けて進んでいく…。


 何と、男の情けない映画でしょうか。ダンは、ただの浮気性のプレイボーイだし、ラリーは“変態医師”ですよ。この2人がアンナの奪い合いをするんですが、この争いのレベルの低いこと!そんなのに付き合うアンナも、どうかとは思うんですが…。
 観終わってとにかく“スカッ”とは出来ません。無性に重く、“ドヨ~ン”とした感じを受けます。豪華なキャスティングから、思いっきり期待して行ったのですが、不快な気分の方が勝ってしまいました。それぞれの配役で、それぞれのキャラクターについて俳優陣は、実に素晴しい演技を魅せてくれます。ただそれが、一つの作品となった時にハーモニーとして聞こえてこない。そんな印象を持ちました。場面転換の度に、3ヶ月や1年が経過していく…それも台詞を聞いてないと、理解できない…という演出法にも、そう思わせる原因はあったかもしれません。

 しっかし、ナタリー・ポートマンは“H”ですね~。この映画で、『オールヌードのシーンはすべてカット』と監督に嘆願したらしいのですが、服(下着)を着けての演技の方が、逆に非常にいやらしく感じました。もお殆ど“着エロの女王”みたいですね…(笑)。


 「クローサー」は、ただいま全国ロードショー中です。カップルの皆さん!はじめてのデートで、この映画には行かないでください!ほとんど“人間不信”になっちゃいますから…(笑)。
by mori2fm | 2005-06-09 01:21 | 映画評 外国映画 カ行