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「舞妓はレディ」ダジャレです…(^^;。

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「舞妓はレディ」ダジャレです…(^^;。_a0014708_14124011.jpg 
 周防正行 監督 最新作 「舞妓はレディ」(東宝)。全編是、京都がテンコ盛りの映画でございます。


 京都“下八軒”。現役の舞妓が1人しかいないという悩みを抱える、この小さな花街のお茶屋“万寿楽(ばんすらく)”に、或る日1人の少女・春子(上白石萌音)がやって来て『舞妓さんにしてくいやはんどかい(お願いですから、舞妓さんにしてください)』と告げる。突然の来訪に女将の千春(富司純子)は面食らうが、そこにたまたま居合わせた言語学者の京野(長谷川博己)は、鹿児島弁と津軽弁がミックスされた春子の言葉に興味を持ち、呉服屋の社長・北野(岸辺一徳)と、『春子を京ことばが話せる一人前の舞妓にする』という賭けをすることに。かくして春子の舞妓への修行の日々がはじまる。『おおきに』『すんまへん』『おたのもうします』京ことばが飛び交う下八軒、なかなか訛りの抜けない春子は、それでも懸命に舞妓になろうと日々修行に打ち込む。なぜそこまでして春子は舞妓になりたいのか?それには春子自身の出自が関わっていた…。

大学教授と資産家が、田舎娘を上品なレディにすることで賭けをする…、そうこの映画のタイトルはオードリー・ヘプバーン主演の「マイ・フェア・レディ」のもじり、ダジャレです(^^;。
 “花街”と書いて「かがい」と読む、美しい女性が集まる街という意味から出来上がった言葉。現在京都には「祇園甲部」「宮川町」「先斗町」「上七軒」「祇園東」という「五花街」がありますが、今回映画の舞台となる「下八軒」は、四条通と五条通の間にあるとされるあくまでも“架空”の花街です。

 
 周防監督の直近の作品、「それでもボクはやってない」「終の信託」などとは明らかにテイストが違い、非常に明るくて楽しい映画に仕上がっています。それもそのはずで、本来周防監督はこの映画を「ファンシィダンス」「シコふんじゃった。」という初期の傑作2作の次に撮りたかった(要するに「Shall we ダンス?」の前!)んだそうで、今回約20年越しの企画実現となったわけです。そして周防監督に『この子がいたから映画が撮れた』と言わしめたのが、オーディションの末に主演を射止めた上白石萌音ちゃん。初々しさと度胸の据わった演技で、輝いています。素晴らしい新星女優さんの誕生ですよ!そんな彼女を中心に長谷川博己、富司純子、岸辺一徳、田畑智子高嶋政宏そして周防作品ではお馴染みの渡辺えり竹中直人に監督夫人の草刈民代といった面々がスクリーン狭しと歌い踊ります。そう、この映画は何とミュージカル仕立て。しかも全編ミュージカルではございませんので、前後何の脈絡もなくいきなり歌いだすシーンが多々ありますので、驚かれませんように。

 ただ楽しくてハッピーなだけではなく、『舞妓のなり手が少ない』といった現実の花街が直面している問題も、キチンと描いています。結構勘違いされている方も多いようですが、京都出身の舞妓さんなんて殆どおられません。大半が他府県地方出身の人たちです。あと『いちげんさん、お断り』という言葉もよく聞きますが、これは決して高飛車に、京ことばでいう“いけず”で言っているのではなく、ちゃんとした意味があるんだということも、映画の中で語られています。京都人の端くれである吾輩も、これは知りませんでした。勉強になります(^^;。

 吾輩の一押しは、富司さんの京都弁です!もお完璧、とっても優しくて、何か包まれるような感じがしました。目を閉じて聞いてると何故か泣けてきてしまいました。いやあ、もお素晴らしい!これを聞きに行くだけでも、この映画は見に行く価値がございますよ!


 「舞妓はレディ」は、本日より全国ロードショーです。京都を舞台に繰り広げられる“和風シンデレラストーリー”あんど“舞妓えんたあていんめんと”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。そしてその後は…、『そうだ、京都行こう!!(^^;』

 吾輩、Youtubeで語っております!




映画『舞妓はレディ』 - シネマトゥデイ

舞妓はレディ@ぴあ映画生活


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by mori2fm | 2014-09-13 19:28 | 映画評 日本映画 ま行