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「サマータイムマシーンブルース」むほっ!面白え~!!

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 そんなわけで、先日の日曜日に舞台挨拶を見に行ってまいりました「サマータイムマシーンブルース」(東芝エンタテインメント)。上映前に行なわれた、瑛太さん上野樹里さん与座嘉秋さん川岡大次郎さんムロツヨシさん真木よう子さんのキャスト陣に、今回が初のプロデュースとなる監督の本広克行さん、そして原作&脚本の上田誠さんの、総勢8名による豪華な舞台挨拶。与座さんと上田さんの軽妙なトークによる司会で進行され、『作品の見所』や『この映画にサブタイトルを付けるとしたら…』といったお題について、キャストが一言ずつ語っていく“大喜利”(?)風のトークで、映画館内は非常に盛り上がりました(上野樹里ちゃん、カワイかったです。想像してたより、小さかった…)。で、どの人からも同じように発せられた言葉『この映画は、とにかく面白いです!何回観ても…』その言葉には、偽りはございませんでした。とにかく、メチャメチャ面白かったです!



 或る大学のSF研究会の部室。前日に壊れてしまったクーラーのリモコンは直る見込みがなく、耐え切れない真夏の暑さに、部員たちの忍耐も限界を超えようとしていた。そんな最中、部室に突然見慣れない男が現れる。男が去った後には何やら大そうな機械が置かれていた。構造などを見ていくうちに、彼等はそれが“タイムマシン”であると気付く。そしてそれがホンモノであると確信した時、彼らの脳裏に最も自分たちにとって有意義なタイムマシンの使用法が浮かんでくる。即ち『昨日へ行って、壊れる前のクーラーのリモコンを取ってくる…』



 よく考えて、練られた脚本。バカバカしいと思えるテーマを、一生懸命演じている俳優陣。何とも言えん空気を漂わせている町並みのロケーション…。もお何か、スクリーンを見ているだけでとっても楽しくて、何てコトのないシーンでもクスクス笑ってしまいました。
 元々この本は、京都の劇団“ヨーロッパ企画”のお芝居だったそうで、その公演を見た本広監督が、主宰の上田さんに映画化を申し込んで、制作がスタートしたんだそうです。京都に住んでいながら、演劇にはトンと疎い吾輩は、この劇団の存在すら知りませんでした(反省!)が、こういう話は地元民として単純に嬉しいですね。それに上田さんはまだ若い!彼のような新しい才能が、こういった形で発掘されていくってのも、日本のこれからのエンタテインメント業界の為には大変喜ばしいことだと思います。

 観終った後、何かが残るっていうような大袈裟な映画ではありません。でも、映画の中で繰り広げられた“バカ騒ぎ”に熱中できた頃…学生時代…をふと懐かしく思い出してしまいました。どんなことにも夢中で、一生懸命になれたあの頃、あの夏。何か、もう一度戻って“バカ騒ぎ”してみたいな~なんて…。

 「サマータイムマシーンブルース」は、只今全国上映中です!まあ、とにかく残暑を笑いでフッ飛ばしに、映画館へ足をお運びください。


~追記~
 この前のエントリで触れた《クーラーリモコン割引》ですが、実際に吾輩の前で当日券を買った奴が、スタッフに見せて1,000円で入場してました。でもな~、オイお前!それどう見てもテレビのリモコンやないか?!ボタンに数字打ってあるし(笑)。映画館のスタッフは気付かなかったようですが、よっぽど言うてやろうかと思いましたよ…。
 
by mori2fm | 2005-09-07 03:08 | 映画評 日本映画 さ行