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「ボクの妻と結婚してください。」最期も笑顔で…。

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「ボクの妻と結婚してください。」最期も笑顔で…。_a0014708_19552662.jpg 何と!織田裕二の映画主演作は、4年振りなんだそうです。「ボクの妻と結婚してください。」(東宝)TVドラマでも、ただ今絶賛(?)イメチェン中のご様子ですが、果たしてこの映画ではどんな感じなんでしょう??


 多くのレギュラー番組を抱え、多忙な毎日を送るバラエティ番組の売れっ子放送作家・三村修治(織田裕二)は、或る日身体の異変を感じて受けた検査の結果、末期のすい臓がんで余命半年と宣告される。突然のことに途方に暮れる修治。しかし根っからの“ポジティブ・シンキング”で、遺される妻・彩子(吉田羊)が、笑顔で前を向いて生きて行けるようにするにはどうすればいいか?と考えた修治は、トンでもない企画を思いつく。それは、自分が死んだ後の妻の新たな結婚相手を探すことだった…。


 このお話には、原作の小説が在り、更にはNHK BSTVドラマ化されたそうです(ドラマ版の主演はウッチャン!)が、吾輩どちらも未読&未見でございます。で、映画鑑賞前に、軽くストーリーを把握して『そんな変な話って有る?嫁さんの新しい結婚相手を探すなんて…』と脳内では少々否定に走っておりました。だってあまりにも突飛過ぎません?その発想。まあ実話ではないですから、物語としての発想は面白いかとは思いましたが、実はこの感覚は映画を見終わった後の現在でも、完全には払拭出来ないでおります。悪い話では無いのですが、根っこの部分にどうしても違和感が残ってしまいました。
 でもね、映画を見ている間は、心の中にじんわりと効いてくるストーリーに、結構“ホロリ”とさせられました。もし自分が同じ境遇に立たされたら、そんなこと出来るかなあ?いやあ出来んよなあ…、なんてこと考えながら見てますと、この映画はかなり来ます!いくら人を楽しませることが仕事(=好き)とはいえ、自らの余命も省みずにそんな事に走れるだろうか?そこまで前向きに考えられるだろうか?これ下手をすると、単なる独りよがりのいやな感じとも捉えられかねない(現に少々そんな感じもしました)のですが、そのギリギリの所を、この映画は何とも優しい演出で撮りあげられているのです。それは「阪急電車 片道15分の奇跡」「県庁おもてなし課」と言った“ホノボノ系ハ~トウォ~ミングムービー”を撮ってこられた三宅喜重監督に依るところが大きいと感じました。内容的には相当な“悲劇”になり得る話を、本当に上手に優しい映画に撮りあげておられます。久し振りに大上段から“泣かせてやろう”“さあ、泣いてみろ”と投げ掛けてくる映画でしたが、決してそれが嫌味になっていないのは、まさに演出・構成の妙だと思いました。

 で、“主演・織田裕二”でございますが…、良かったですよ(エラそ~に!)。ず~っと「踊る大捜査線」のイメージ引きずってる感が有って、最近でも保険のCMなんかでも、相変わらずのキャラ・イメージだなあ~と思ってましたので、こういう“等身大”(←この言葉が正しいかどうか?は少々微妙ですが…)の肩肘張らない人物ってのも、普通に見られてよかったと思います。“お笑いの放送作家”なんて、これまでの彼のキャラからは、正直想像できませんでしたからね。そして共演陣も妻役の吉田羊さん始め、原田泰造さん高島礼子さんと、皆いい感じに肩の力の抜けた演技で魅せてくれます。しかしネプチューン・原田が、こんないい役者になるなんて、かつて誰が想像したでしょう?知ってる?昔はスカート穿いたお姉ちゃん、投げ飛ばしてたんやで…(^^;。


 「ボクの妻と結婚してください。」は、明日5日(土)~全国ロードショーです。最期まで、愛した人の笑顔を見ていたい…。そんな男の真っ直ぐな思いを、あなたも是非!映画館でご覧ください。

映画『ボクの妻と結婚してください。』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2016-11-04 21:30 | 映画評 日本映画 は行