「三度目の殺人」これはヘビーだ…。

[三度目の殺人] ブログ村キーワード
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 近年、ホームドラマを撮り続けてきた是枝裕和 監督 の最新作は、一転して“法廷サスペンス”それもかなり重厚なお話に仕上がっています。「三度目の殺人」(GAGA)名キャスト、名スタッフが織り成すとても濃密な1本です。

 殺人の前科がある三隅(役所広司)が、自分を解雇した食品工場の社長を殺害。犯行を自供した三隅は、死刑が確実と思われたが、接見のたびに供述を変える三隅に担当弁護士・摂津(吉田鋼太郎)は音を上げ、同期の重盛(福山雅治)に泣きつく。勝利至上主義の重盛は、無期懲役への減刑を狙い調査を開始するが、相変わらず供述を変える三隅に違和感を覚える。解雇された怨恨殺人、金目当ての私的な殺人、果ては被害者の妻・美津江(斉藤由貴)から依頼された保険金殺人の目まで浮上して、調査は難航。被害者の娘・咲江(広瀬すず)が三隅と頻繁に会っていた事実が明らかになるに至って、重盛は初めて『真実を知りたい』という欲望に駆られるのだが…。

 昨今の是枝監督作品を見慣れていた感のある吾輩は、オープニングからの重苦しい映像に先ず驚かされました。そしてそこから展開するストーリーを演じるキャスト陣の演技合戦に、グイグイと惹きこまれていきました。特に三隅役の役所広司さんの狂気をはらんだとも言える演技には圧倒されます。供述が変わる度に、表情、感情までもが変わり、幾重の謎のベールに包まれている容疑者・三隅。まさに圧巻です。その役所さんと、今回渡り合う福山さん、こちらも負けじと堂々の演技。これまでの軽めのイメージではなく、全身全霊で役所さんの演技を受けて、それをスクリーンに昇華させています。この2人の留置所での接見シーンは、本当に息呑み、手に汗でございます。
 今回、監督が『50年代ころのアメリカの犯罪映画をイメージした…』と語っておられた画作りは、非常にかっこいい映像に仕上がっています。そう、まるで“フィルムノワール”のよう。これまでの是枝作品とは、一味も二味も違う映画を見せられました。ただ、それだけにこれまでと違い、見終わって非常に困惑したのも事実です。この映画、結構作中に色んな伏線(であろうと思っていたもの)が張り巡らされているのですが、これを回収しきらないまま、結構唐突に終了してしまいます。このように書いている吾輩ですが、今でも正直『あれはどういう意味だったんだろう?』『あのシーンに何の意味があった?』『え?だからそれ何?』で理解しきれていないことが、結構ございます。『後は見た人の感性にまかせます』的な“投げっ放し映画”でもあります。だからと言って、もう一度見たら納得出来るのか?と問われても、正直“?”でございます。一番引っ掛かっているのは、タイトルの「三度目の殺人」これは、この映画の何を表しているのか?このストーリーの行き着く先は何処なのか?あ~、とてもモヤモヤしています。

 でも、だからと言って駄作とか言う訳ではありません。ただ見る人を選ぶような気がします。単に福山さんや、すずちゃんのファンだからってだけの軽い気持ちで見に行くと、結構大変なことになるかもです。かなり重くて濃密です、そして見終わった後、凄くモヤモヤしますから!

 「三度目の殺人」は、9月9日(土)~全国ロードショー。キャスト陣が織り成す重厚な演技合戦と、衝撃のラストをあなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 斉藤由貴さんの役柄は、あまりにもタイムリー過ぎて、別の意味で背中が凍りました…(^^;。




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Commented by kossy at 2017-09-12 23:20 x
伏線が回収されないままでした。
一番気になったのは、
広瀬すずがなぜ北海道大学を希望していたのかという点。
北海道というキーポイントに役所、福山、広瀬が繋がるというのが不思議でした。
まぁ、役所と仲良かったから北海道の良さを教えてもらっただけと言われればそれまでですが・・・
Commented by にゃむばなな at 2017-09-13 00:35 x
このキャストで考えさせる映画を撮るとは、是枝裕和監督もごっついことをしましたよね。

ただもう少し観客が考えるだけの情報がある映画に仕立て上げて欲しかったのが本音。

ですから見る人を選ぶ映画というのは同感です。
Commented by mori2fm at 2017-09-15 21:01
>Kossy様、ど~も!
吾輩もあの雪遊びのシーンの意味が、最後まで解せませなんだ。まあ、他にも積み残したまんまってのが、幾つかございました。うん、なかなか難しい映画でした。
Commented by mori2fm at 2017-09-15 21:11
>にゃむ様、ど~も!
そうですね、この上映時間内に詰込むには、少々情報不足だったかと思いますね。見る人選び(選ばれ?)ますね。
by mori2fm | 2017-09-06 21:49 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback | Comments(4)

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