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「ディパーテッド」リベンジなるか??

 香港映画「インファナル・アフェア」のリメイク。いろんな意味でレオスコのリベンジなるか?ってのが話題の映画「ディパーテッド」(ワーナー・ブラザース)。アメリカでは、結構評判もよく、興行的にも成功らしいのですが、果たして?



 ボストンの犯罪地区サウシーで育ったコリン(マット・デイモン)は、アイリッシュ・ギャングのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)に気に入られ、彼の経済的援助を受けて警察学校へ入学。やがて優秀な成績で卒業したコリンは州警察へと進み、エラービー(アレック・ボールドウィン)が指揮するエリート捜査班に配属される。そこでコリンは“コステロの鼠”として、捜査情報などをコステロへ流し水面下で捜査の妨害を行なうようになる。一方、同じサウシー出身の新人警官・ビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、その育った環境・性格からクイーナン(マーティン・シーン)とディグナム(マーク・ウォルバーグ)に“潜入捜査官”としてスカウトされる。警察を辞めた若者を演じ、ビリーが潜入したのはコステロの組織。“潜入捜査官”としてのビリーの存在は、クイーナンとディグナム以外は知らされておらず、ビリーは警察へ情報を送りながら孤独な日々に精神を蝕まれていく。やがて警察も、コステロの組織も、内部にスパイが存在することに気付くのだが…。


 吾輩、元ネタの「インファナル・アフェア」を観ておりません。で、元ネタを観てる人に言わせると、『“1”の後ろに“3”(「インファナル・アフェア」は3部作)のラストシーンがくっついてるんですよ、この映画(「ディパーテッド」)』とのこと。だからってことでもないでしょうが、スコセッシ監督作品の例に漏れず、これも長い(2時間32分)!随所に結構“ドキッ”とさせるシーンもあったりで、なかなか面白かったとは思うのですが、どうしても途中で間延びしてしまった感じは否めませんでしたね。まあ、今回は寝ませんでした(実は吾輩「ギャング・オブ・ニューヨーク」では爆睡!「アビエイター」でも一瞬トリップしちゃいましたので…)けど。
 ただですね、ず~っと映画を観ながら思ってたんですが…『あんなことしてたら、(どっちも)簡単にバレてしまうがな!』設定が緊迫感あるように描かれているのにも関わらず、結構簡単に尾行できそうな行動や、連絡のとり方をしておる(車の後部座席からメールを打ったり、同じ室内で堂々と携帯で連絡をとったり…)んですよ。う~ん、その辺にチョットがっくりしてしまいました。
 
 しかしこの映画、ディカプリオでもマットデイモンでもなく、誰が何と言おうと“ジャック・ニコルソンの映画”ですわ。もおね、最初から最後まで“ニコルソン・ワールド”全開!(^^;。最高です。迫力あるし、恐い(いろんな意味で)し、存在感タップリやし…今年で“70歳(!?)”とは思えんハジけっぷりでございました。何で彼がアカデミー賞にノミネートされなかったのかが、不思議でなりません。
 

 さあ果たしてアカデミー賞、獲れますでしょうか?でもスコセッシ監督自身は、随分とイヤイヤ、この映画を撮ったらしいですから、コレで獲れなくても仕方ないんじゃないでしょうか…って言うか、獲ったらアカン(^^;!



 「ディパーテッド」は、只今全国好評ロードショー中です。あなたの目と耳で、アカデミー賞の価値がある映画かどうかを確認するため、是非映画館へ足をお運びください。


 
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by mori2fm | 2007-02-03 01:57 | 映画評 外国映画 タ行