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「ALWAYS 続・三丁目の夕日」何ぼ何でもチョット…。

 大ヒットした前作から2年。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(東宝)。“泣ける昭和30年代”を描き、『ヒットして当たり前』の空気の中での公開となりましたが、果たして如何なモンでしょうか?


 昭和34年、東京の下町・夕日町。黙って姿を消したヒロミ(小雪)のことを想いながら暮らしていた、茶川(吉岡秀隆)と淳之介(須賀健太)の前に、再び淳之介の実父・川渕(小日向文世)が現れ、淳之介を引き取らせるように迫る。茶川は金で解決しようとする川渕に激高。その思いを見た川渕は『淳之介が人並みの暮らしをしていないと確信したら連れて帰る』と告げ、その場を去る。一方、六子(堀北真希)も一人前の仕事が出来るようになってきた“鈴木オート”には、則文(堤真一)の叔父・大作(平田満)が、事業に失敗し住み込みで働きに行かなくてはならなくなったので、しばらくの間大作の娘・実加(小池彩夢)を預かることになった。お嬢様育ちの実加の振舞いに、苛立ちを覚える一平(小清水一揮)。そんな実加にトモエ(薬師丸ひろ子)は、実の母親のように優しく接するのだった。或る日、ヒロミが働くストリップ小屋を知った則文は、煮え切らない茶川を半ば強引に連れ出すのだが…。


 素朴なイイ映画だとは思います。『ケータイもメールも無かった時代。人は本当に優しくて、一生懸命だったんだなあ』とは、思わされました。ただ少々…いや、かなり過剰に“泣かしてやろう演出”が目に付いたのも事実です。前作があまりにも当ったモンですから、その辺りに相当リキ入れたんでしょうね。あまりにもやり過ぎじゃないか?と思えるシーン(軍隊の仲間とのシーンや、給食費のことなど…)がかなりあり、それでいてストーリーが次から次へと展開するので、正直感情移入することが出来ませんでした。吾輩がこの映画でもっともワクワクしたのは、オープニングの“ゴ〇ラ VS 鈴木オート(^^;”のシーンでした。後はコレといって印象に残っておりません!『前作を超えてやろう』という思いが空回りしているようで、観ていてチョット辛かったです。

 ただ、昭和30年代を再現したVFXは、今回もやはり見事です。完成直後の東京タワーや、プロペラ機全盛の羽田空港などの映像は、見ているだけで非常に楽しめました。ですから余計にストーリーが薄っぺらく感じられてしまって…。これならハナから“昭和のジオラマVFX映画”として楽しんだ方が得したな~と思いました。

 設定では“前作から4ヶ月後”ということでしたが、映画の製作期間として実際には2年ほど空いておりますので、『子役たちが、大きく(特に身長)なって違和感あるんじゃないかなあ?』と、心配してたんですが、さほど違和感は感じませんでした。ん?これも特殊効果??(^^;

 色々書きましたが、興行の方は絶好調のようです。吾輩的には、同時期に公開になった「オリヲン座からの招待状」の方が、同じ昭和30年代を扱っている映画としては、好感が持てたのですが…。う~ん、やっぱりへそ曲がりなのかな?吾輩…。


 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」は、正月映画をふっ飛ばす勢いでただいま全国上映中です。“昭和の東京大ジオラマ”をあなたも是非、映画館でご覧下さい!


 12/17、追加TB→Excite エキサイト : 芸能ニュース“吉岡ら「ALWAYS」ヒット記念あいさつ”

 ~05年の大ヒット映画の続編。公開約1カ月だが、前作の興行収入35億円、動員284万人の記録をそれぞれ超えるヒットを記録中。「続-」はすでに興収37億円、動員は300万人を突破。配給の東宝は興収50億円を見込んでいる。~

 ほお~、前作超えちゃいましたか…。


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by mori2fm | 2007-12-03 22:04 | 映画評 日本映画 あ行