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「スパイダーマン2」悩んでこそ青春!…アレ?

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 ヒーロー映画を観に行ったつもりだったのに、何故か“人生応援賛歌”のような映画を観ている気がした。それだけスクリーンの中のピーター(トビー・マグワイア)は、日常生活の悩みを抱えた等身大のヒーローだった。「 スパイダーマン2 」(ソニー・ピクチャーズ)いったいどれだけ心の中で叫んだだろう『がんばれ!ピーター(スパイダーマン)!!』

 遺伝子操作された蜘蛛に噛まれたことで、超人的な力を身に着けたピーターは、世の人々のために”スパイダーマン”として活躍。しかしおかげでその生活は多忙を極めていた。その為、好意を寄せるMJ(キルスティン・ダンスト)からは愛想を尽かされ、親友のハリー(ジェームズ・フランコ)からは『父を殺したスパイダーマンと親しくしている』と思い込まれたうえに憎まれ、学生生活もままならない日々が続いていた。そんな或る日、レポートのテーマとして取り上げるつもりだった彼の尊敬すべき科学者オクタヴィウス(アルフレッド・モリーナ)が、実験中に事故を起こし最愛の妻を亡くしてしまう。そして自らも事故が原因で、人工知能を持った金属製のアームと一体化したモンスター“ドック・オク”と化し、スパイダーマンの前に立ちふさがるのであった。またしてもピーターは身近な愛する人物と戦う羽目になってしまう…。

 とにかく何をやってもうまくいかないピーター。一生懸命なのに空回り…“スパイダーマン廃業宣言”までして、何とか自らのアイデンティティを取り戻そうとする件は、観ていてかわいそうなくらいその気持ちが伝わってきた。『ヒーローだって1人の人間!恋もしたけりゃ、遊びたくもなる。だって俺まだ大学生やぞ!勉強だってしたいんや!!』そんな彼の心の叫びが聞こえてきそうで…。かく言う吾輩も最近仕事がメチャクチャ忙しく、それもなかなか報われん仕事のオンパレードなので、ピーターを観ていていつの間にかリアルに感情移入してしまっていた。そう『俺だってがんばってるのに…』(これ以上書くと愚痴になるのでやめます)

 でも、ピーターは偉い!それらを乗り越えんと再び立ち上がろうとするのだから。彼と比較して、周りの人間(MJやハリー、編集長etc…)が、いかにワガママで自分勝手かということが、観ていて凄く目立つのでこれにはますます腹が立った。『お前等もうチョット、ピーターの気持ち考えたれよ!!』
 とにかく、ストーリーは秀逸。摩天楼をスパイダーマンが飛びまわるシーンは爽快!もう絶対いまイチバンお薦めの1本でございます。
 
 この夏の超話題作「スパイダーマン2」は只今大絶賛!上映中です。さあ、おとっつぁんもおっかさんも、坊ちゃん嬢ちゃんも、み~んな揃って映画館で応援しよう!『がんばれ!ピーター!!』
 いや、ホント面白いから…。
by mori2fm | 2004-07-21 02:35 | 映画評 外国映画 サ行