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「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」ダーク…?んにゃ、意外とマイルド!

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以前一度触れました『ハリー・ポッター、そんなにダークで何処へいく…?』のシリーズ第3弾「 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 」(ワーナー・ブラザーズ)監督が代わった。校長先生が代わった。上映時間が短くなった。主演俳優がインタビューで『ますます暗く(ダークに)なります』と言っていた。で、実際に観てみると…ん?そんなにダークか?何かアッサリしてないか?

 ホグワーツ魔法学校の3年目が始まり、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)、ロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)の3人もまた学校で顔を揃えた。時同じくしてアズカバン刑務所から、殺人犯シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)が脱獄。彼はハリーの両親を殺した罪で服役していたのだ。そのため、ホグワーツの廻りにはアズカバンの看守である“ディメンター(吸魂鬼)”が配され、シリウスの接近に備えていた。やがてハリーは両親の死に関する意外な真実を知ることになる…。

 約2時間20分。何か展開が速くて…というより、私は原作をまったく読んでないのだが、これって随分端折ってないか?場面ごとの繋がりが、いま一つ希薄でブツ切りという印象を受けた。ただ原作を時間内に詰め込んで、ひたすら進めている…という感じを受けた。そう、まるで“ダイジェスト版”を観ているような…。ストーリーも思ったほどダークじゃなかった(個人的には前作「秘密の部屋」の方がよほどダークだと思う)し、校長役がリチャード・ハリス(前作終了後死去)からマイケル・ガンボンに代わっても、何が変わったのか一見では判らなかった。何か肩透かしを喰らった感じ・・・。

 私の周囲の原作ファンは『物足りない。つまらな~い!』『原作は、もっと楽しいところがいっぱいあるのに~』と言うておられた。で、『次はどうなるんやろう?もっと心配や』とも…。でもハリー達3人の成長した姿がキチンと確認できるので、「賢者の石」「秘密の部屋」と見続けている人にはやはり文句なしでお薦めできる1本である。

 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は現在夏映画興行収入堂々の第1位(意外!)で絶賛公開中です。子供さんといっしょに、安心して(?)声変わりしたハリーをご覧ください。


~追記~
 みんなが口をそろえて言います。『ダンブルドアは偉大な人だ。彼にはこれ以上、迷惑を掛けられない…』そんなに偉大なら、たまには迷惑掛けて助けてもらえよ!何か肝心なときには、あまり役に立ってないような印象を受けちゃうんだが、あの校長センセ…。

 
by mori2fm | 2004-07-22 00:21 | 映画評 外国映画 ハ行