2008年 09月 18日
「パコと魔法の絵本」大人が泣けるおとぎ話。
一代で大会社を築いた、クソジジイ・大貫(役所広司)は、会議中に倒れ入院。しかし病院でも、オカマの木之元(國村 隼)や消防士の滝田(劇団ひとり)、ヤクザの龍門寺(山内圭哉)等、他の入院患者に対して、尊大な態度で接し、更なるクソジジイぶりを発揮。自殺未遂を繰り返し、その度に運ばれてくる元子役スターの俳優・室町(妻夫木聡)にも、手加減なしの大貫は、室町を汚い言葉で罵り倒し、少年趣味の医師・浅野(上川隆也)や凶暴な看護士・タマ子(土屋アンナ)の手を焼かせていた。そんな或る日、大貫は病院内でパコ(アヤカ・ウィルソン)という少女と出会う。パコは母からプレゼントされた「ガマ王子対ザリガニ魔人」の絵本を、常に身から離さずに読んでいた。翌日、大貫は紛失したライターをパコが盗んだと誤解して、パコを殴ってしまう。やがて大貫は、パコの記憶が事故に遭ったショックで、一日しか持たないことを聞かされる…。
映画館に入った瞬間、座席を埋める子供の多さに、一瞬ひるんでしまいました。『え?コレってお子様向け映画?CMとかだけ見てたら、そんなイメージ抱いちゃうのかな~(ウチの娘も『これ、見たい!』とか言ってたし)。大丈夫か~?この映画!』と、少々不安を抱えつつの観賞となったのですが、いざ上映が始まると、そんな不安はどこかへフッ飛んでしまいました。映画前半、『これでもか!』と言わんばかりに繰り出される、とってもダークな“摩訶不思議、阿鼻叫喚・暴走中島ワールド(^^;”に、『こんな映像、子供は恐がるんちゃうの?』と思いつつも、ぐいぐい引き込まれ(あ、意外とお子様たちは大人しかったです)、後半からは子供も大人も楽しめる、“超原色フルCGキャラクターショー”に狂喜乱舞!そう、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、1時間45分でした。でも、ただただ楽しいばかりなく、ストーリーもキチンと練られていて、大人の吾輩が観ていても何度か“ホロリ”と…いや下手すると“号泣”しかねないほど、愛と優しさに満ち溢れた素晴らしい、“大人向けのおとぎ話”でした。
役所広司、妻夫木 聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬 亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村 隼、上川隆也…主要キャスト陣の奇抜なメークと、彼等がCGキャラとして描かれた後半の“絵本芝居”のシーンは、もお絶対必見です!役所さんは貫禄でしたが、吾輩的には「魅せられて」を絶唱する國村さんと、ヒース・レジャーが演じた“ジョーカー”を彷彿させる(チョット、褒めすぎ??)、妻夫木クンの“ザリガニ魔人”の怪演が、大ヒットでございました。あと、アヤカちゃんは、凄いですね~。上手いし、カワイイし(←変な意味じゃなく!)…ホントに“天才子役”誕生ですね!
しかし今年は“ポニョ”だの“パコ”だのと、カタカナ名前が流行ってますね。この方が子供にはウケがイイのかな?何となく、大人が聞いてても楽しい響きですしね。でも、ホントにこの映画を観るために、あんなにたくさんの子供たちが来ているとは、想像いたしませんでした。いやあ、CMの力は凄い!
「パコと魔法の絵本」は、ただいま全国大絶賛公開中です。『子供が大人に、読んであげたい物語』←いいキャッチですね。意外にも(!)親子で楽しめます。是非映画館でご覧になってください。あ、決して“実写版・ケロロ軍曹”ではございません(^^;!
~追記~
役所広司、妻夫木 聡、國村 隼、上川隆也…この顔合わせは…、「ローレライ」やがな!まあ、内容は全然違いますが…。
~追記その②~
エンドクレジットに、貫地谷しほりの名前が…。へ?どこに出てた??吾輩ま~ったく、わかりませんでしたわ!どなたか教えて!!
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