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「スター・トレック」これは、傑作!

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 1966年の初放送以来、5本のTVシリーズと10本の劇場映画が製作され、40年以上に亘って我々を楽しませてくれた偉大な“宇宙活劇シリーズ”が、まったく新しい世界観≪リ・イマジネーション≫で帰ってくる。しかも製作・監督はあのJ.J.エイブラムス「スター・トレック」(パラマウント ピクチャーズ ジャパン)。さあ、一体どんな冒険を見せてくれるのでしょう?


 突然現れた大型艦に攻撃された、惑星連邦の宇宙艦“USS ケルヴィン”。敵艦への交渉に赴いた艦長の代理として指揮を執るジョージ・カークは、ケルヴィンから総員に脱出するよう指示。艦の医療室で出産間近だったジョージの妻は、脱出用シャトルの中で無事男の子を産むが、ジョージはケルヴィンと共に敵艦に突入し、宇宙に散った。クルーと自らの家族の命を護るために。それから22年。ジョージの遺児、ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)は、逞しく成長していた。しかし自らの進む道を決めかねていたカークは、或る日酒場で連邦宇宙艦隊の隊員と、喧嘩沙汰を起こす。そこでカークは、新型艦“USS エンタープライズ”の初代艦長クリストファー・パイク(ブルース・グリーンウッド)と出会う。パイクはケルヴィンとカークの父・ジョージの最期に感銘を受けていた。パイクはカークに連邦艦隊へ志願するよう告げる『父親を超える男になってみろ』と。その頃、惑星連邦に属するバルカン星では、バルカン人を父に、地球人を母に持つ初の混血児スポック(ザッカリー・クイント)が、優秀な成績をひっさげ、連邦艦隊への入隊を宣言していた…。


 『カークやスポックの若き日を描く』って、ニュースを初めて聞いたとき『それって、「エピソード・0」やなあ~。まあ、そうすりゃまた何ぼでも続けられるかなあ』なんて思ってました。実は吾輩「スタートレック」シリーズは大好きでして(まあ“トレッキー”とまではいきませんが)、今回の映画が、過去のシリーズへ如何につなげて行く(だって、描かれてるのはコレまでより過去の話ですから)のか非常に興味がありました。ところが徐々に洩れ聞こえてくる情報は『レナード・ニモイが、“未来のスポック”役で出演する(どんなシチュエーションでだよ!?)』だの『ウィノナ・ライダーが、スポックの母親を演じる(え~!?)』だの、何となく『おいおい、大丈夫か??』とツッコミたくなるような内容のオン・パレード。トドメに監督であるJ.J.自身が『実は別に「スタートレック」のファンじゃなかった』とカミングアウトする始末。『確かにファンじゃなくてもイイけど、今そんなこと云わんでも…』と思いながら、不安と興奮が半々て感じで試写に臨みました。

 『面白い!最高!』いやあ、失礼しましたJ.J.(^^;!過去のシリーズのツボをキチンと抑えながら、まったく新しい世界を描き出し、尚且つそれぞれが破綻せずに、キチンと納得のいくストーリーとして展開しています。そして何より、観ていて“ワクワクドキドキもの”でした。従来の「スタートレック」シリーズは、結構難しい基本設定が在って、その上でストーリーが展開するので、初心者はとっつき難く、特にTVシリーズの放送状況が芳しくなかった日本では、アメリカほどのヒットには恵まれてきませんでした。でもコレなら初心者、それも女の子(これまでのシリーズの客層では、もっとも少数な存在だったと思われる…(^^;)でも普通に楽しんで見ることが出来ます!そして旧シリーズを知っている人間には、更に面白い映画となっております。映画の随所に小ネタ(判る人には判る)が散りばめられておりまして、吾輩相当な時間、クスクス笑いが止まりませんでした。笑いだけではなく、幾つか感涙モノの演出もあります。エンタープライズのコンピューター・ヴォイスは、従来どおり昨年亡くなった、メイジェル・バレット・ロッデンベリーの声だったり、「宇宙大作戦」のオリジナル・テーマがキチンと使われてたり、そしてあの『宇宙、そこは最後のフロンティア…』が聞こえてきた時には、鳥肌が立ちました。ホントに素晴らしい!吾輩、観賞後思わず拍手しそうになっちゃいましたよ!
 あとね、幾つか疑問に思っていたこと(例えば『初期クルーの中で、オリジナルでは途中からエンタープライズに配属された筈のチェコフが、何で最初からいるのか?』等々…)なんかも、すべてキチンと説明がつくようになっております。なるほどこの手法なら、みんな納得します(未来のスポックの出演は、相当ムリからではありますが…)し、これからまた新たなシリーズとして、構築していけますね。

 若きクルー役に選ばれた俳優たちも、カーク役のクリス・パインをはじめ、何となくオリジナルのキャスト達に似ているような気がします。この辺りも嬉しい限り。しかし年齢層バラバラですね。最年長スコット役のサイモン・ペッグは1970年生まれ。コレに対してチェコフ役のアントン・イェルチンは、1989年生まれ…って、年の差ほぼ20歳!何か凄いですね。クリス・パインは、この映画でアメリカ本国では大ブレイクだそうですが、果たして日本ではどうでしょう?確かにイケメンだとは思いますが、少々“サル顔”かな(^^;?またアントンは、次作「ターミネーター4」で何とカイル・リースを演じるそうです。彼もブレイクするか?尚、今回敵役(ロミュラン人!)としてエリック・バナが出ておりますが、特殊メークのおかげでほとんど誰だかわかりません(>_<)。よ~く、見てくださいね!


 「スター・トレック」は、5月29日(金)~全国ロードショーです。何もかもが生まれ変わった“宇宙活劇の老舗”の新たなる船出を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。

~追記~
 イイことばかり書きましたが…、確かに『ファンじゃなかった』J.J.だからこそ、ココまでバッサリと過去のしがらみをぶった切ることが出来たのでしょう。少し冷静になって考えると実はこの映画、オープニング・シークエンスで、これまでのTVシリーズ(除く「スター・トレック エンタープライズ」)と10本の劇場用映画を、すべて“無かったこと”にしちゃってるんですよね。それ考えると、チョット哀しい…(>_<)。

~追記②~
 「エピソード0」と書いちゃいましたが、TVシリーズ「スター・トレック エンタープライズ」の存在から考えると、この映画は「エピソード0.5」ってとこでしょうか?で、この次は「アナザーバージョン1.0」って感じですかね(^^;?

~追記③~
 作中ゾーイ・サルダナ演じるウフーラの名前が、重要な(?)テーマとなっておりますが、確か過去のシリーズで“ペンダ・ウフーラ”という名前が付いてた筈なんですが…。これも“無かったこと”になるのかな?

 
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by mori2fm | 2009-05-14 01:05 | 映画評 外国映画 サ行