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「スペル」“映画史上最恐の婆さん”登場!

 サム・ライミといえば、今や「スパイダーマン」シリーズの監督として、すっかり有名になっちゃいましたが、本来の姿は“青春ヒーロー映画の巨匠”ではなく、“スプラッター・ホラーの帝王”なのです!そんな彼の本職復帰(?)作、「スペル」(ギャガ GAGA★)。サム・ライミ自身が、ず~っとやりたかった企画(何と、構想10年以上!)だったそうです。いやあ、オモロ恐かったですわ~(^^;。


 銀行に勤めるクリスティン(アリソン・ローマン)は、ローン部門を担当する優秀なOL。空席になったアシスタント・マネージャーを巡って、同僚のライバルと競争を繰り広げていた。そんな或る日、ガーナッシュと名乗るジプシー風の身なりの老婆(ローナ・レイヴァー)が来店し、不動産ローンの延長を嘆願する。しかし、支店長に自らのスキルをアピールしたいクリスティンは、これを拒否。途端に鬼の形相と化した老婆は、クリスティンに飛び掛ろうとするも警備員に取り押さえられ、店外へ退去させられる。その夜、帰宅途中のクリスティンは、地下駐車場で待ち伏せていた老婆に襲われる。激しい格闘の末、気絶するクリスティン。老婆はクリスティンのコートの袖口のボタンを引きちぎると、そのボタンに何事かを囁き掛け、クリスティンに持たせる。気が付いた時、そこに老婆の姿は無く、警察に事情を説明したクリスティンは、恋人のクレイ(ジャスティン・ロング)と共に帰宅。しかし、この時からクリスティンの周りで次々と不穏な出来事が起こり始める…。


 本作での「スペル」とは『呪文、呪縛にかけられている状態』を意味しておりまして、正に呪いをかけられた女性が如何に悲惨な目に遭い、そしてそれにどう立ち向かっていくのか?ってところが、描かれております。しかし、この映画に出てくる程度のことで逆恨みされて、あろうことか呪いまでかけられてしまうとは、本当にクリスティンは可愛そうです。そんなに悪いことしてへんやんね?ところがこれが、今回のサム・ライミ監督の狙いだそうでして、『ヒロインは本当にいい子だ。善良な娘で、ロサンゼルスで成功したいと思っている。ところがそのために、1つだけ罪深い選択をしてしまう。それがきっかけとなり、彼女への報復が始まるんだ』と、語っておられます。曰く“シンプルな道徳的寓話”なんだそうです…。それにしては、えげつないって(^^;!“道徳的寓話”ってレベルで終わる話とちがうと思うんですけど。まあ、主役のクリスティンを演じるアリソン・ローマンも、絶妙なキャスティングでございまして、その清純そうな見た目が徐々に毒されて行く様に、吾輩とても哀れみの感情移入をしてしまいました。そう、かわいそお~だ~!って。う~ん、吾輩サム・ライミの思うツボにハマってますね~(^^;。

 冒頭でサム・ライミのことを、“スプラッター・ホラーの帝王”などと偉そうに書きましたが、実は吾輩、彼の出世作である「死霊のはらわた」シリーズを、まともに見たことがございません。『血しぶきドッバドッバの恐い映画を、わざわざ金払ってまで見にイカン!』という思いがあったからでして、ええ吾輩“恐がり”ですから(>_<)。で、今回も『恐いのヤダな~(>_<)』と思いつつ、試写室に向かったのですが、コレが面白い(^^;!もうね、途中で思わず声を上げて笑いそうになっちゃったシーンが幾つもございました。本当は恐~いシーンの筈なんですが、これが恐怖を突き詰め描いて行くと、笑えるシーンになっちゃうんですね。特に『口の中に手ぇツッこんで、奥歯ガタガタ言わしたろうか~!』を、実写でやっちゃってるシーンには爆笑してしまいました。まあ何とも悪趣味な演出!サム・ライミの高笑いが、聞こえてきそうですわ。

 今回、恐怖の対象となる“映画史上最恐の老婆”(←ね?こんな風に書くと笑えてくるでしょ?恐いはずなのに…(^^;)は、本当に恐いです。あんなのが夢に出てきた日にゃあ、吾輩1人でトイレに行けません!クリスティンの車の後部座席にいきなり座っているシーンなんか、相当に恐いです。でも、笑えます!う~ん、困ったキャラだ、この婆さん。


 「スペル」は、11月6日(金)~全国ロードショーです。“呪いをかけられた女性”と“恐すぎる婆さん”の対決を、あなたも是非!映画館でご覧ください。ほら、振り返れば婆さんが…(恐)。


「スペル」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『スペル』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2009-10-26 21:52 | 映画評 外国映画 サ行