2009年 12月 06日
「イングロリアス・バスターズ」フィクションだよ!
クエンティン・タランティーノ久々の監督作品。「イングロリアス・バスターズ」(東宝東和)。今回は、ブラッド・ピットと初タッグ!ワルそうなブラピが、ナチス相手に大暴れしております。
ナチス占領下のフランス。そこには、ナチスから恐れられた連合国軍の特殊部隊が存在した。ドイツ兵を待ち伏せ、殺害し、頭の皮を剥ぐ。アルド中尉(ブラッド・ピット)率いるこの部隊は、“バスターズ”と呼ばれ、フランス駐留のドイツ軍兵士、ナチス中枢部、更には総統・ヒトラーまでをも震撼させていた。一方、“ユダヤ・ハンター”と呼ばれるランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の手により、家族を惨殺され、一人生き残ったショシャナ(メラニー・ロラン)は、ミミューと名前を変え、パリの小さな映画館の支配人となっていた。或る日ショシャナは、戦場での行為により国民的英雄となったドイツ兵・ツォラー(ダニエル・ブリュール)と知り合う。このことがきっかけで、ショシャナの映画館で戦意高揚の為、ツァラーを主人公にした、プロパガンダ映画のプレミア上映会が開催されることになる。ショシャナはこのプレミア上映会を、ナチスへの復讐の機会にすべく行動を開始する。その頃、プレミア上映会の情報を掴んだ連合国軍も、“バスターズ”へ作戦計画を指示。二重スパイであるドイツ人女優・ブリジット(ダイアン・クルーガー)と接触したアルド達は、そこで驚くべき情報を入手する…。
第2次世界大戦下のフランスが舞台とはなっておりますが、極めてタランティーノ的な手法によって撮られた、“タラちゃん印の映画”となっております。平坦なシーンからいきなり、何の前振りもなく残虐なシーンへの転換があったり(それもごく当たり前って感じで)、主要な登場人物が血も涙もなく、あっけなく殺されてしまったり(『え~!それで、この人終わり~?!』ってツッこんだところが何箇所か…)、う~ん、相変わらずドライにバンバンやってるな~って、印象を受けました。“銃弾が飛び交い、人が死ぬ”これが無いと、“タラちゃん印”とは言えませんからね。正に『ヤッチまいな~!』って感じ。もうね、CMなんか出てないで、もっともっと映画撮ってよね!タラちゃん!!面白いんやから。
但しこの映画、結構長い(上映時間・2時間32分)!で、あんまり『長いぞ~!』とは感じなかったのですが、長い“タラちゃん印の映画”は、大抵中盤でダレちゃうのです。残念ながら、本作でもそれは感じられました。吾輩、一瞬トリップし掛っちゃいましたから。もう少し詰めて、スピーディーな展開にした方が良かったんじゃないかな~?と。題材が面白いだけに、その辺がチョット残念だった気がします。
ブラピがイイですね!チョット太めで髭はやして、口をへの字にして“ムスっ”とふんぞり返ってる、こういう“チョイワル”系キャラを演じている時の彼は、非常に楽しそうですね。吾輩も正統派の二枚目を演じているブラピよりも、こちらの方が好きですね。何か見てるだけで面白いし…。あとマイク・マイヤーズが出てるって聞いてたんですが、吾輩見ていてもどこで出てきたのかわかりませんでした。後から“アノ役”だったと知ったのですが、そんなん気付かんかったわ~!
吾輩不勉強故、“バスターズ”みたいな部隊が実在したのかどうかは、定かではございません。但し、この映画はあくまでも“フィクション”です!ヒトラーが、劇中のようにあんなことになってしまうといった史実はございませんので、そこんところは、キチンと線引きをして見てください。『事実がこうだった』なんて、知ったかぶりして喋っちゃったりしますと、後で大恥かいちゃいますから(^^;。
「イングロリアス・バスターズ」は、ただいま全国公開中です。“名誉無き野郎ども”が繰り広げる荒唐無稽な戦いを、あなたも是非!映画館でご覧下さい。くどいですが、実話ではございません!
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映画『イングロリアス・バスターズ』 - シネマトゥデイ
・イングロリアス・バスターズ@ぴあ映画生活
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