カテゴリ:映画評 外国映画 ハ行( 65 )

「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」強い絆!

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 20世紀前半の、アメリカを代表する作家として現在も愛されているトマス・ウルフ。そしてそのウルフの才能を信じ、世に送り出した名編集者マックス・パーキンズ。そんな2人の男の友情と葛藤を描いた本作「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」(ロングライド)コリン・ファースジュード・ロウが初共演!なかなか骨太な1本です。


 1929年ニューヨーク。出版社の編集者マックス・パーキンズ(コリン・ファース)の許に、膨大な枚数の原稿が持ち込まれる。あちこちたらい回しにされ、たどり着いたこの“超大作”を何気なしに読み始めたマックスは、たちまち魅了される。翌日、この小説の作者である無名のトマス・ウルフ(ジュード・ロウ)が出版社へやって来る。マックスが出版する旨を伝えると、トムは感激のあまり涙ぐむ。但し、出版するには膨大過ぎる原稿を短くする必要があった。この原稿を削除する共同作業の中で、マックスとトムの間には友情が芽生え、やがてそれは親子の情にも似た深い絆へとなっていく。そして出版されたトムの処女作「天使よ故郷を見よ」は、またたく間にベストセラーとなった…。

 冒頭に色々書いておりますが、吾輩この映画を見るまでトマス・ウルフという作家のことを、全然知りませなんだ。そうなると必然的に編集者マックス・パーキンズのことなんか、言うまでもなく…(爆)。ごめんなさい。でも、20世紀前半のアメリカ文学事情にトンと疎い吾輩でも、この映画は興味深く見ることが出来ました。それは非常に魅力的なストーリー(実話ですよね。歴史モノが好きな方は特に惹かれますよ)と、それを演じるキャスト陣に依るところが大きいと思います。特に主演の2人の初共演って言うのには、鑑賞前からそそられましたし、実際にスクリーンで見ると作家と編集者という或る意味家族以上に信頼で結ばれている関係の男2人を、非常に熱演しています。編集作業過程で繰り広げられる2人の丁々発止のやり取りは、まるでスクリーンに火花が散らん如き勢いでした。更にトムのパトロンで愛人のアリーン・バーンスタインを演じたニコール・キッドマンが、トムとマックスの関係に嫉妬し敵意を燃やす女性の少々狂気じみた姿を、迫真の演技で見せてくれます。貫禄です。それとは真逆のポジションとして、夫を理解しつつも許せない所は指摘するという、マックスの妻・ルイーズを演じたローラ・リニーの好演も作品のいいアクセントとなっています。この4人の関係性が絶妙な距離感で描かれているのも、見ていて惹きこまれたポイントです。
 作中には他にも実在した有名な作家「老人と海」のアーネスト・ヘミングウェイ(ドミニク・ウェスト)と「グレート・ギャツビー」のF・スコット・フィッツジェラルド(ガイ・ピアーズ)が登場します(一応。この2人くらいは知ってました!)が、実は彼らも無名時代にマックスにその才能を見出され、世に送り出されたのです。作家が世間に認められるための第一の関門、それが“編集者”だと言えるでしょう。マックスはただ関門であっただけでなく、支え時には寄り添い、時には叱咤して、その作家を育て上げていきます。しかしトムとの関係は、決して順調なものばかりでは無かったことが映画の中で描かれています。残念ながらトムは37歳の若さでこの世を去ってしまうのですが、彼がもし、もっと長く生きていたら、そしてマックスとの関係を修復させられたら、果たしてどれほどの大作家になっていただろうか?吾輩、映画を見ていてそんな思いにも駆られました。

 この映画の監督は、これが映画監督デビューとなるマイケル・グランデージ。しかしこの方、“トニー賞受賞のイギリス演劇界の鬼才”なんだそうで、その舞台演出キャリアは輝かしいモノです。今回、満を持しての映画監督デビュー。この辺りも見所の一つです。

 「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」は、10月7日(金)~TOHOシネマズシャンテで先行公開の後、14日(金)~全国順次公開です。1本の名作“ベストセラー”が生み出される瞬間を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2016-10-03 22:15 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(9) | Comments(2)

「ハドソン川の奇跡」凄い、素晴らしい…。

[ハドソン川の奇跡] ブログ村キーワード
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 世界中を驚愕させた実話をトム・ハンクス主演で映画化。「ハドソン川の奇跡」( ワーナー・ブラザース)。メガホンを取ったのは、クリント・イーストウッド。いやあ~、この人やっぱり凄いわ~!


 2009年1月15日、ニューヨークのラガーディア空港を飛び立ったUSエアウェイズ1549便は、離陸直後に鳥の群れと遭遇。バードストライクにより、2基有るエンジン両方の出力を喪失してしまう。副操縦士・スカイルズ(アーロン・エッカート)による懸命の作業も空しく、機の状態は回復に至らず、サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、近くの空港への着陸を指示する地上管制官の声を制し、ハドソン川への不時着水を決意。そして危険極まりない操縦を見事に成功させ、乗客・乗員155人全員無事生存という奇跡を成し遂げる。市民やマスコミから“英雄”と賞賛されるサレンバーガーだったが、国家運輸安全委員会から厳しい追求を受ける。果たして彼の判断は正しかったのか…。


 この事故そのもののリアルな記憶は、“川に浮かぶ飛行機上に人がたくさん立っている”というニュース映像で鮮明に覚えていました。当時とにかく『凄い話やなあ』と単純に驚いていましたし、何より『全員助かってよかったね~』と思っておりました。ところが、事はそれだけで終わらず“英雄”であるはずの機長が“容疑者”という扱いを受けていた。このことは今回映画を見るまでまったく知りませんでしたので、正直結構ショッキングな話でした。まあ事が事だけに、こういった扱いを受けるのは仕方のない部分はあるかと思いますが、話半分としても、あまりにもヒドい扱いのように思えましたので(まあ国家運輸安全委員会も仕事をしているだけなんですが…)。
 トンでもない事故から人々を救った機長は、“英雄”と賞賛されることに戸惑い、片や“容疑者”として扱われることに憤りと不安を覚えます。しかし愛する妻の支えや、献身的なクルーの働き、更には自らを律し続けていた仕事に対する信念を貫き、不条理な扱いと闘っていきます。名優トム・ハンクスさすがの演技でございます。機長の不安で仕方がない心理面を、その表情に反映させる辺りはさすがの一言!そして、この“究極の実話”を撮りあげた、クリント翁の見事な演出。こういった感動系の実話が映画化されると、過剰なまでに『泣かせてやろう』的な演出が盛り込まれることが多々ありますが、この映画はそういった手法は一切使わず、むしろ“淡々と”ドキュメンタリーの如く、事実関係を辿っていきます。それでいて、機長の人間性や人生の背景などもキチンと描かれているのです。しかもそれらを織り込みながらも冗長にならず、2時間越えがあたりまえ(?)とも思われる“大作系映画”としては、非常にコンパクトな96分という上映時間!とても濃密な映画に仕上がっています。
 泣かせるような演出はなかったのですが、見ているだけで胸に“ぐっ”とくるものを何度も感じました。本当に淡々と進んでいるストーリーの最中でです。上手く説明できませんが、この映画が描いている“人間の本質”といった物が、心の琴線にダイレクトに触れてくる…、そんな感覚かと思いました。そして事故発生から不時着水までを忠実に再現した映像。本編中繰り返し使われていますが、本当にお見事です。正直『怖い』と感じました。やはりクリント・イーストウッド監督は素晴らしい!齢86歳!?まだまだ素晴らしい映画を撮り続けていただきたい!切に願う次第です。頼んます、クリント翁!!
 作中、機長が『仕事をこなしたことを誇りに思う』と語るシーンがあります。そうです“英雄”と賞賛されることに戸惑っていたのは、機長がただ“乗客の安全を護る”という職務を忠実に実行した結果に過ぎなかったからなのです。しかし結果として素晴らしい奇跡を成し遂げたにも関わらず、このような発言が自然と出来る。正に“プロフェッショナル”だと思います。そして“英雄”とも…。

 「ハドソン川の奇跡」は、ただ今全国公開中です。奇跡を成し遂げた“英雄”その知られざる真実のドラマを、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2016-09-29 21:21 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(47) | Comments(6)

「ブリッジ・オブ・スパイ」世界を救った男の物語。

[ブリッジ・オブ・スパイ] ブログ村キーワード
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 “監督 スティーヴン・スピルバーグ”“主演 トム・ハンクス”“脚本 イーサンジョエルのコーエン兄弟”。各部門でそれぞれ2度のアカデミー賞に輝く彼等が集結した、或る意味夢のような映画「ブリッジ・オブ・スパイ」(20世紀フォックス)。米ソ冷戦下に於ける世界戦争の危機回避を担ったごく普通の、しかし強い正義感を持った男の実話を基にした物語です。

 
 アメリカとソビエトが冷戦状態にあった1957年。ニューヨーク在住のルドルフ・アベル(マーク・ライランス)という男が、ソビエトのスパイとして逮捕される。アベルを裁判で弁護する国選弁護人に選ばれたのは、ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)。優秀な弁護士であるドノヴァンは、敵国の人間を弁護することに躊躇しつつも、『どんな人間にも等しく公平な裁判を受ける権利がある』という正義の原則を貫くため、アベルの弁護を引き受ける。その裁判の過程で接しているうちに、ドノヴァンとアベルの間には、互いへの理解と尊敬が芽生えていく。果たして死刑が確実と思われていた、アベルの判決は?そして、この2人の出会いが、後に米ソ冷戦の最中に起きる或る重大事件の解決のカギへとつながっていく…。


 アベルを演じているのは、イギリス出身の名舞台俳優マーク・ライランス。彼は本作の演技で、今幾つかの映画賞の助演男優賞を受賞しています。アカデミー賞の有力候補の1人とも言って間違いないでしょう。確かに見た感じは、どこにでもいるごく普通の初老の男なんですが、スクリーンに映る何とも説明のつかないる“圧倒的な存在感”は、ライランスが舞台で培ってきたキャリアから滲み出てくる物なんだと思います。それに対峙する形のトム・ハンクスは、典型的な“善良な普通のアメリカ人”というキャラの役を、今回も非常に上手く演じています。こういう役を演じさせると、恐らく今のハリウッドでは、彼の右に出る人はいないのではないでしょうか?もお、ホントに“名優”が板に付いちゃいましたよね?先日TVでたまたま、トムの初期の出演作である「スプラッシュ」(この映画、吾輩は大好き!でございます)を見たんですが、当時誰がトム・ハンクスの今の姿を想像出来たでしょう?また久しぶりにハジケてズッこける役とか、究極の悪役なんかを演じるトムの姿を見てみたいなんて思うのは、吾輩だけですかね??

 スピルバーグお得意の“歴史の暗部に光を当てる”という作業に、コーエン兄弟による緻密で練られた脚本が重なり、非常に重厚な映画になっていますが、エンタテインメント作品としても一級品の出来映えだと思います。2時間22分というなかなか長尺な上映時間になっていますが、決して長いとは感じませんでした。特に世界戦争勃発の危機を、未然に回避しようと奔走するドノヴァンの姿や、その交渉過程。一枚岩のように思われていた旧社会主義国家が、裏では国家間で激烈な主導権争いを繰り広げていた(本作で描かれているのは、ソビエトと東ドイツ)様などは、見ていてスリリング(さすがに時代が時代なので、スピーディーさには欠けますが)で、飽きることなく惹き込まれました。さすが、チーム・スピルバーグ!磐石のお仕事でございますね。


 「ブリッジ・オブ・スパイ」は、明日1月8日(金)~全国ロードショーです。1歩間違えば滅亡していたかも知れない世界を、未然に救った“普通の男”の物語をあなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2016-01-07 22:59 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(39) | Comments(8)

「ファンタスティック・フォー」元祖スーパー戦隊、リ・ボ~ン!

[ファンタスティック・フォー] ブログ村キーワード
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 あのマーベル史上最初のヒーロー・チーム、3度目の映画化!「ファンタスティック・フォー」(20世紀フォックス)「アベンジャーズ」「X-MEN」の原点とも言われる作品。原作の発表は、何と!1961年まで遡ります。


 若き天才科学者・リード(マイルズ・テラー)は、小学5年生で物質転送装置を開発。幼馴染のベン(ジェイミー・ベル)と共に更に研究を発展させ、7年後の科学コンテストにその装置を出展。そこでバクスター財団のDr.ストーム(レグ・E・キャシー)からスカウトされたリードは、Dr.の養女・スー(ケイト・マーラ)、実子で息子のジョニー(マイケル・B・ジョーダン)、そして同じ研究をしていたビクター(トビー・ケベル)達と、財団の施設で更に本格的な転送装置を完成させる。その第1回目の実験で、ベンを含めたリード、ジョニー、ビクターの4人は異次元の“プラネット・ゼロ”へ転送されるが、そこでアクシデントが発生。ビクターは行方不明となり、残りの3人は何とか戻ってきたものの、帰還作業を手伝ったスーを含めた全員がプラネット・ゼロの異次元のパワーによって、不思議な能力を身に着けてしまう…。


 4人が身に着けてしまった不思議な能力とは…、
・リード→全身がゴムのように、自由自在に伸び縮み出来るようになる。=“Mr.ファンタステック”
・スー→身体や近くの物体を透明化することが出来、尚且つバリヤーを張ることも可能に。=“インビジブル・ウーマン”
・ジョニー→肉体から炎を発火。その炎を自在に操り、更に飛行することが可能に。=“ヒューマン・トーチ”
・ベン→身長2mの岩の塊のようなクリーチャーに変貌。彼だけが人間の姿に戻れない。=“ザ・シング”
 この4人のユニット名が“ファンタスティック・フォー”でして、今回この映画はこのユニット名の誕生までを描いています。

 実は「ファンタスティック・フォー」は、過去2005年2007年に2度映画化されています。その時はヨアン・グリフィスジェシカ・アルバ(嗚呼、彼女のインビジブル・ウーマンはエロかった~(^^;)、クリス・エヴァンス(おお、キャップ!!)、マイケル・チクリスが“ファンタスティック・フォー”を演じていました。これはこれで吾輩は面白かったのですが、今思うと少々コミカルテイストが強かったような気がします。今回はドラマパートに主眼を当てて、かなりシリアスなテイストの映画に仕上がっています。本作を監督したのは、前作「クロニクル」で超能力を持った少年のドラマを描いたジョシュ・トランク。奇しくも再び超能力絡みのドラマの映像化に挑んでおります。まあ、スタジオからは前作の勢いを買っての大抜擢だったと思いますが、世間的なウケはあまりよろしくないようですね。残念ながら、アメリカではコケちゃったらしいですから…。吾輩的には面白かったとは思うんですが、ドラマに主眼を置いた分、少々展開がまったりしていたような感は否めないかな…と、なのに上映時間1時間40分はコンパクト過ぎる~!!

 でもキャスト、スタッフ共にこれからが期待される“若手”たちによって、“アメコミの古典”とも言える作品が、まったく新しい姿に生まれ変わっているのは、とにかく必見だとは思います。
 
 でもこの映画の何が凄いかって、キャストの中で恐らく世間的に一番顔が差す(=有名な)であろう、ジェイミー・ベルを顔がまったくわからない“ザ・シング”にキャスティングしちゃってるってところです。だって彼が変貌しちゃってからの戦闘シーンなんて、正直申し訳ないのですが『あんたら、誰?』ってレベルの人達だけで成り立たせてましたから…。いくらマイルズ・テラーが前作「セッション」でシゴキまくられたとはいえ、まだまだね~。いやあ或る意味、勇気あるキャスティングだなあ~(^^;。

 「ファンタスティック・フォー」は、明日10月9日(金)~全国ロードショーです。アメコミ発“元祖スーパー戦隊(?)”の新たなる誕生を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 今回スタン・リー出てたかな~?見逃しちゃいましたよ~!

映画『ファンタスティック・フォー』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2015-10-08 22:02 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(18) | Comments(0)

「ピクセル」ああ、ピコピコが止まらない…。

[パックマン] ブログ村キーワード
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 80年代の懐かしゲーム・キャラ達が、地球を侵略??「ピクセル」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。吾輩世代には、とても懐かしいゲーム・キャラがテンコ盛り!若い人達には、わっかんないかなあ~??


 1982年、ゲーム少年のサムは、ゲーム大会の決勝戦に進出するも“ドンキーコング”で惜しくも敗退。このときの映像を、NASAが友好のメッセージとして宇宙へ向けて発信していた。それから30数年、家電の配線工となったサム(アダム・サンドラー)は、かつてのゲーム友達で今や大統領となった親友のウィル(ケヴィン・ジェームズ)からホワイトハウスへ呼び出される。そこで、正体不明の謎の敵に襲撃されるグアムの基地の映像を見せられたサムは、敵の正体が子供の頃に大流行したゲーム“ギャラガ”であることに気付く。しかしパッテン中佐(ミシェル・モナハン)をはじめとした軍人たちは、“オタク中年”の意見になど耳を貸そうとしない。ホワイトハウスを追い出されたサムは、昔のゲーム友達・ラドロー(ジョシュ・ギャッド)と再会。陰謀論者のラドローは、30数年前に宇宙へ送られたゲーム映像のメッセージを“宣戦布告”と勘違いしたエイリアンが、ゲーム・キャラを実体化して攻撃してきたのだとサムに告げる…。

 何とも奇想天外なストーリー!誰がこんなの思いつくんだろう?と思うんですが、これがまた実に面白い!「ギャラガ」「スペースインベーダー」「ドンキーコング」そして「パックマン」と、ほんと吾輩のようなアラフィフ世代にとっては、ど真ん中でございますからホントに楽しめました。懐かしの8ビットのゲーム・キャラが、あのカクカクとした質感とピコピコという音と共に、スクリーンで暴れ回ります。まるで、映画を観ながらゲームをしているような錯覚に陥りますよ。そしてそれを迎え撃つのは軍隊なんぞではなく、かつてのゲーム王者…そう、今ではただの“オタク中年”。見た感じまったく冴えない彼らに世界の命運は託されてしまうのです。正に“2015年 オタクが地球を救う?!”ですよ(^^;。戦い方も面白いです。新型の光線銃で撃ちまくったり(あのボディで、あんなに撃ったらすぐに弾切れになると思うんやけどな…(^^;)、巨大化したパックマン相手(そう、パックマンが敵なんです!)には、車(MINI)で対抗したりと、さながら等身大ゲームで遊んでるような感じです。とにかく衝撃的な映像は若い人達にも充分楽しんでもらえると思いますわ。

 この衝撃の映像世界を作り出したのはクリス・コロンバス監督。ああ、よ~くわかる!この人こういうの好きそうやモンね(^^;、絶対!またサムを演じたアダム・サンドラーは、こういう役(ちょっとトボケた感じだけど、根はしっかりしてる)を演じさせると上手いですね。過去には結構おバカな役でブレークしてましたが、こういう役の方が見ていて好感が持てます。

 この映画化にあたっては、任天堂セガナムコソニ-といった日本の有名ゲーム会社が、会社間の垣根を越えて協力したんだそうです。だからクライマックスのシーンでは、『どんだけ?!』ってくらいキャラが出てきます。もお、楽しい~(^^;!更に「パックマン」の生みの親として知られる岩谷徹教授も登場。演じているのはデニス・アキヤマという俳優なんですが、実は別のシーンで岩谷教授自身もホンの一瞬出演されています。こんなお遊び心も楽しいですね。

 「ピクセル」は、9月12日(土)~全国ロードショーです。中年オタクは世界をピコピコから救えるか?アトラクション感満載の衝撃映像を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

映画『ピクセル』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2015-09-03 21:34 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(26) | Comments(2)

「ブルージャスミン」イタいな~、イタ過ぎるよな~。

[ウディ・アレン] ブログ村キーワード
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 しばらくヨーロッパを徘徊…、放浪…、もとい!ヨーロッパを拠点に、各地(ロンドン、バルセロナ、パリ、ローマetc,etc)で映画を撮っていた“名匠”ウディ・アレン 監督が、アメリカへ戻って撮った新作「ブルージャスミン」(ロングライド)。アメリカとは言っても本作は、アレン監督にとって初の西海岸を舞台とした作品でございます。う~ん、老いて益々お盛んですな。


 ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、ニューヨーク・セレブ界の花的な存在だったが、夫で実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚が破綻し、今や資産も没収され無一文の身。同じ里親に育てられた異母妹のジンジャー(サリー・ホーキンス)を頼ってサンフランシスコへやって来たのだが、セレブ気質の抜けないジャスミンはジンジャーの質素なアパート暮らしや、自分とは正反対の男の趣味に難癖をつける始末。おまけに人生の再出発を計ろうにも、何のプランも持ち合わせておらず、何をやっても上手くは進まなかった。そんな或る日、とあるパーティーに出掛けたジャスミンは、政界進出の野望を抱くエリート外交官のドワイト(ピーター・サースガード)と知り合う…。

 
 ヨーロッパで、ロマンティック・コメディ路線の映画(「マッチポイント」はともかく「タロットカード殺人事件」「それでも恋するバルセロナ」「恋のロンドン狂想曲」「ミッドナイト・イン・パリ」「ローマでアモーレ」…、こう書くとホンマにロマ・コメのオン・パレード!)を撮って好評だったウディ翁(もお、この方も78歳!)が、初上陸のアメリカ西海岸で何とも辛辣でシニカルでイタ~イお話を撮らはったモンです。1人の女性の栄光の日々からの転落、それもかなりドン底までの転落劇を皮肉とか同情などは込めずに、淡々と冷静な視点から描き出しています。更に当事者であるジャスミンとの対比に、正反対とも言える人物であるジンジャーを置くことで、ジャスミンの社会に於ける特異性を際立たせています。もおねジャスミンの行動やら態度にイライラするわ、痛々しいわで見ていて大変な映画でございますわ。そういう風に思わせるケイト・ブランシェットの上手いこと!オスカー受賞も納得のまさに“迫真”の演技でございました。いますよね?自分の置かれた立場を正確に把握できず(認められず)に周りのせいにばかりして、世間をお騒がせする人!そおこの映画を見ていて『ああ、いるいる!こういうイタい人』って、吾輩は心中でつぶやいていました。こういう風に思わされてしまう…、名監督の演出と名女優の名演技に酔いしれるのが、この映画の一番の楽しみ方だと思います。

 辛辣な映画とは書きましたが、随所に従来からの“ウディ・アレン節”とも言える演出も健在でして、特に場面転換での音楽の使い方などには、『ああ、ウディ・アレンの映画や!』とニンマリさせられてしまいました。辛辣ではあるのですが、アレック・ボールドウィン演じるジャスミンの夫・ハルの転落っぷりには思わず笑ってしまいました。あ、怖いな~っていう意味でですよ!それから作中、セレブ崩れのジャスミンの勘違いファッションは、シャネルエルメスなど一流ブランドのオン・パレードですので、そちら方面にご興味のある方は特に必見でございます(吾輩は、さっぱりなんですけどね~(^^;)。

 あと、ジンジャーの前夫・オーギー役にアンドリュー・ダイス・クレイがキャスティングされていたのにも、驚かされました。80年代を騒がせた過激なコメディアンが、本作では一番まともな人物を演じていたのも、ウディ流キャスティングの妙と言えるのではないでしょうか?

 「ブルージャスミン」は、5月10日(土)~全国ロードショーです。“1人の女性の壮絶な転落っぷり”とそれを演じてアカデミー賞に輝いた名女優の名演技を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

吾輩、You Tubeで語っております!



ブルージャスミン@ぴあ映画生活


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by mori2fm | 2014-05-06 21:15 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(25) | Comments(2)

「Black & White / ブラック & ホワイト」職権乱用し過ぎ!

[ブラック&ホワイト] ブログ村キーワード
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 「チャリ・エン」マックG 監督最新作。「Black & White / ブラック & ホワイト」(20世紀フォックス映画)。なかなか結構ハチャメチャな“ラブ・アクション・コメディ”に仕上がっております。


 CIAのトップ・エージェント、FDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハーディ)は、香港での秘密作戦で失態を演じ上司から内勤を命じられる。バツイチでひとり息子とも疎遠になりがちなタックは、寂しさから出逢いサイトに登録。その写真を見たOLローレン(リース・ウィザースプーン)は、タックに興味を惹かれデートすることに。2人はすぐに打ち解け、タックはローレンに夢中になる。デート後にレンタルビデオ店に立ち寄ったローレンは、あろうことかそこでFDRと遭遇。ローレンがタックの相手だとは知る由も無いFDRは、ローレンを口説こうとするがあえなく玉砕。そこで後日ローレンの職場に押しかけ、強引にデートの約束を取りつける。やがてFDRとタックは、お互いが夢中になった女性が、同じローレンだと知ってしまう…。


 な~んにも考えずに、ただただ楽しんで観ましょう!ハリウッド製の上質で薄っぺら~い(^^;、スタイリッシュ・ラブ・アクション・ムービーです。もお難しいことは論ずるなかれ、これからGWに向かうこの時期にピッタリの“お手軽・デート・ムービー”になってます。特にこの春から付き合いはじめた“初心者カップル”の皆さん!この映画をチョイスしておけば、デートはまず間違いなしです。とっても楽しめますよ!
 CIA×CIAが繰り広げる、恋愛戦争。FDRとタックの2人が職権乱用しまくりで、互いを監視し攻撃します。ホンマにこんなことしてたら、停職どころではスマンでしょうが、これが見ていて相当にオモロイの!無線傍受、衛星を使った監視に、果ては麻酔銃での狙撃(!)。『オイオイやり過ぎ!』って、スクリーンに何度もツッコミましたわ。でも一番間抜けで問題なのは、彼等に偽の任務を吹聴され、巻き込まれてしまう部下たちですね。あのな、いい加減気付けよ(^^;!何か変や、怪しいって。少しは上司を疑った方がイイよ。あれでは、あまりにもアホすぎですわな。

 しっかし、こういう“何も考えずに見られる(=後には何も残らん!)アクション大作”を撮らせたら天下一品ですね、マック爺さん…もとい!マックG監督。「チャリ・エン」なんかホント楽しかったもんね。やっぱり難しいこと考えて作ったからダメやったんかな~、「T4」は…(爆)。
 リース・ウィザースプーンは、相変わらずキュートですね。この人、実は“オスカー女優”なんですけど、こういう軽めのタッチの映画の方が、似合うような気がしますね。うん彼女の歳なら、もうチョット大丈夫みたいですし(^^;。男優陣、クリス・パイン、トム・ハーディ共に今ノッてますね。クリスは「スター・トレック」のカーク役で注目されてますし、トムの次作はあの「ダークナイト ライジング」で、何と彼は敵役キャラのベインを演じるんだそうです。いやあ、ホントに“旬”ですね。イケメン好きのお姉さんたちは、今のうちにツバ付けといた方がいいかも…ですよ!


 「Black & White / ブラック & ホワイト」は、ただいま全国ロードショー公開中です。1人の女と2人の男が巻き起こす“史上最大の職権乱用バカアホ丸出し恋愛バトル”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


映画『Black & White/ブラック & ホワイト』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2012-04-23 20:06 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(43) | Comments(2)

「ヒューゴの不思議な発明」ぶらぼ~!!

[ヒューゴの不思議な発明] ブログ村キーワード
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 巨匠 マーティン・スコセッシ監督が贈る、初の3D映画。「ヒューゴの不思議な発明」(パラマウント ピクチャーズ ジャパン)アカデミー賞では、チョット残念な結果に終わっちゃいました(それでも、“5冠”!)が、そんなこととは関係なく、これは非常に素晴らしい映画でございますよ!


 1930年代のパリ。少年・ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)は、時計職人の父(ジュード・ロウ)を博物館の火事で亡くしてから、同じ時計職人の叔父に引き取られ、駅の時計台で時計のネジを巻きながら、誰にも気付かれないように暮らしていた。或る日、構内のおもちゃ屋でネズミのおもちゃを盗もうとしたヒューゴは、店主のパパ・ジョルジュ(ベン・キングズレー)に見つかり、大切にしていた父の形見のノートを、取り上げられてしまう。そのノートには、父が博物館から持ち帰り今やヒューゴの宝物となった、壊れた機械人形の修理方法が書かれていた。そのノートを燃やすと告げた、パパ・ジョルジュの手から取り返すべく、家まで尾行するヒューゴ。そこでヒューゴは、パパ・ジョルジュの養女、イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)と知り合う…。

 
 『スコセッシ監督が、3D映画を撮る』というニュースを初めて聞いた時、『へ?あの作風で、3Dにする意味があるのん?何を狙ってはるのさ??』って思いましたし、そのタイトル(「ヒューゴの不思議な発明」)を知った時には、『えらい随分とかわいいタイトルやなあ。何か、間違ってへん??』とも思いました。だってこれまでの“スコセッシ・フィルム”から受けるイメージからは、かなりかけ離れた感じを受けました(「タクシードライバー」「ディパーテッド」「シャッターアイランド」etc,etc…ね?全然違うでしょ!)もんで、正直『どないやねんな?』と、鑑賞前は思っておりました。が、これがまたすんばらしいの!映像は、ここ最近の3D映画の中では、出色と思える出来映えで、非常にクオリティの高さを感じました。3D映画の映像って、吾輩いつも暗めに感じられるのですが、この映画では特筆すべきことに、一切暗さが感じられませんでした。とても明るい上質な映像に仕上がっています。そして、ストーリーがまたイイ!そんなにメチャクチャ泣かせてやろうとか、感動的なシーンが盛り込まれてるワケではないのに、吾輩途中から何故かズ~ッとウルウルしっ放し(>_<)。何て優しくて、温かな演出!これがホントにスコセッシの映画??と、思わず疑いたくなるような嬉しい衝撃を受けちゃいました。
 あまり詳しく書くと、≪ネタバレ!≫になっちゃいますが、「月世界旅行」というSF映画の元祖のような映画と、その映画を撮った監督ジョルジュ・メリエスが、物語の重要なパートを占めています。最新鋭の3D映像を駆使しながらも、「月世界旅行」などの映画黎明期の映像も随所に散りばめられていて、何かとても懐かしい匂いのする、“映画愛”に満ち溢れた、大人も楽しめるファンタジー映画でございます。
 吾輩常に思っておりました。『子供も見るファンタジー映画で、やれ『殺す!』だの『戦う!』だのと、何でそんなダークやねんさ!(あ、別に特定のシリーズ映画を非難してるわけではないですよ…(^^;)暗くて怖いのが、ファンタジーやないで!』そういう意味で、明るくて夢に溢れた映像と、前向きでハッピーなストーリーの本作は、ホント『ファンタジーとはこうあるべき!』って、見本のような映画だと吾輩は思いました。とにかくすんばらしいのです!スコセッシ監督、齢69歳(!)驚きの新境地ですね。巨匠は、これからもまだまだ新鮮な驚きを、吾輩たちにスクリーンで見せてくれることと思います。

 「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツちゃんが、随分大きくなってたのには驚きました(コチラの記事の写真には、もっと驚きました!何?15歳??もお、大人やんか。「キック・アス」の続編、大丈夫かな~?)。でも、とても優しい“ホワっと”した感じがよかったです。あとヒューゴを演じたエイサ君。彼も将来が楽しみですね。くれぐれもホントに真っ直ぐ育ってね(最近子役が出てくると、こればっか(^^;)。そして何と言っても公安官役を演じた“怪優”サシャ・バロン・コーエンの異様とも言える存在感!彼がスクリーンいっぱいに段々ゆっくりと“どアップ”になってくるシーンがあるのですが、吾輩耐え切れずに爆笑してしまいました。或る意味、この映画の中で最も顕著に3Dの効果を認識できたシーンでしたので…(^^;。

 「ヒューゴの不思議な発明」は、ただいま全国ロードショー公開中です。“巨匠”スコセッシによる、映画という名のマジックを、あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 ネットでは、皆様結構指摘されてますが、確かに邦題には難アリですね。この内容なら「ヒューゴ不思議な発明」と言うよりも、せめて「ヒューゴ不思議な発明」の方が、まだ的確だったような気がします。う~ん、難しいですな。
~追記②~
 「ハリ・ポタ」のラドクリフ君が、この映画と「ハリ・ポタ」のアカデミー賞での扱いの違いについて、怒ってるんだそうです。でもそれって、ただのイチャモンやん…(爆)。 

映画『ヒューゴの不思議な発明』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2012-03-04 22:37 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(89) | Comments(14)

「ピラニア3D」残暑お見舞いバカ映画!

[ピラニア3D] ブログ村キーワード
 あのジェームズ・キャメロン『これは3Dにすべきでない映画の見本』と言わしめた本作。「ピラニア3D」(ブロードメディア・スタジオ)。まあ、確かにキャメロンの言うことにも、一理有るかな?しかし「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」との扱いの差(こっちの3Dは、ベタ褒め…)には、笑っちゃいますね(^^;。


 バカンス客が大挙して押し寄せ、ハメを外しまくるアメリカ南西部、ビクトリア湖畔のとある町。地元の女性保安官・ジュリー(エリザベス・シュー)は、行方不明になった釣り好きの老人・マット(リチャード・ドレイファス)のゾンビのように変わり果てた遺体を、岸辺で発見する。原因がわからないままジュリーは、科学者ノバク(アダム・スコット)達の調査に同行してビクトリア湖の中心部へと向かう。先日発生した地割れで、湖底の更に下に存在していた“地底湖”とつながった部分の調査に向かったダイバー達。そこで彼等は、正体不明の謎の生き物の群れに襲撃され、無残にも絶命してしまう。その死体を引き揚げたジュリーとノバクは、1匹の獰猛な魚を捕まえる。その魚の正体は、太古の昔に絶滅したはずのピラニアの祖先とも言える魚だった。しかし時既に遅く、地割れから解き放たれたピラニアの大群によりイベントで盛り上がる湖は、やがて死傷者続出の血みどろ地獄へと変貌してしまう…。


 この映画はリメイクでございまして、オリジナルは'78年製作の「ピラニア」。こちらも当時B級テイストがプンプン(何せ「JAWS/ジョーズ」の大ヒットを受けて、たくさん作られた“動物パニック物”の1本ですから)だったのですが、本作は更にもお単純に、エログロバカ・パニック路線をひたすら驀進しております。
即ち…
①リゾート地にエロい姉ちゃん、兄ちゃんたちがいっぱい集まってくる。→スクリーンは、Hな画像のオンパレード!
②そこへ、思いもかけない正体不明の肉食生物が出現。
③賢明な警察関係者&科学者が、警告を発し皆に避難を呼び掛ける。
④ところが盛り上がってるおバカな連中は、ハナッからそんな警告に耳を貸さず、ただひたすらおバカに盛り上がり続ける→スクリーンは、ますますエロエロ画像が山盛り。
⑤やがて生物が無差別に襲撃を開始→エロ画像は、阿鼻叫喚の地獄映像に(あ~あ、だから言わんこっちゃない!)。
…てな感じの、“この手の映画”のセオリー通りの展開をキッチリ踏襲してます。で、しかもそれが“3D”なんですよ。そう、ピラニアの群れがスクリーンから飛び出さんばかりに、襲い掛かって来るってのはモチロンなのですが、エロい姉ちゃんたちも、“3D”で飛び出してきます。そう、お尻がBomb!オッパイがBomb!てな具合です(^^;。そりゃあ、ジェームズ・キャメロンも怒るわな~(因みにキャメロンの監督デビュー作は、オリジナル「ピラニア」の続編である「殺人魚フライングキラー」。何の因果か…)。もお、アホ画像満載!そして“血みどろ地獄絵図”も“3D”で飛び出してきます。これだけのトンでも映像テンコ盛り映画が、何と意外と軽い(?)“R15+指定”というレイティングで公開されるわけです。さあ高校生諸君、夏の終りのデートムービーにピッタリなこの映画(嘘やん!)を、是非ともカップルで観に行ってちょ~だい(イイのかな~(^^;?)!


 「ベスト・キッド」「カクテル」の頃の面影は今何処?…って感じのエリザベス・シューに、「スタンド・バイ・ミー」の、あの少年は今いずこ?…って感じのジェリー・オコンネルと、何とも言えん感じのキャスティングも、如何にも“B級”ぽくて何ともなのでございますが、この映画実は、奇跡とも言えるキャスティングを実現してるんです。それはリチャード・ドレイファスとクリストファー・ロイドの出演です。しかもリチャード・ドレイファスの役柄が、映画の冒頭で“無数のピラニアに襲われて絶命する釣り好きの爺さん”で、役名が“マット”…何とあの「JAWS/ジョーズ」で彼が演じた海洋学者と同名!サメには勝ったけど、ピラニアにヤラれるとは何とまあ因果な!そしてクリストファー・ロイドは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクを彷彿させる、“マッド・サイエンティストっぽい”役。いやあ、もお何か映画好きには何とも堪らんキャスティングでございますわ(あと、“スティーブ・マックイーンの孫”って青年も出てましたが、まあこれはご愛嬌ってことで…)。それからバカみたいな役で出てくるイーライ・ロスの、“見事なまでに無残な死にっぷり(^^;”も要チェックです!


 舞台となる湖は、バカンス・シーズンのイベントで猛烈に盛り上がってるのですが、いったいどんなイベントで盛り上がってるかと言うと、“ウェット・Tシャツ・コンテスト”要するに『女の子のTシャツを濡らして、その透け具合のエロさを競う』という、深夜テレビ並みのエロバカ度満開!こんなん、湖畔の街で普通に(毎年春の恒例行事だそうで…)やってええんかいな?こっちの方が、ピラニアより問題やと思うわ(^^;。


 「ピラニア3D」は、8月27日(土)~全国ロードショー公開です。猛暑の終わりを飾る“大バカ3Dパニック・エロ大作”をあなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 本作のアレクサンドル・アジャ監督には、何とあの「コブラ」ハリウッド実写映画化企画の監督オファーが来てるらしい。う~ん、大丈夫かな~?


「ピラニア 3D」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『ピラニア3D』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2011-08-12 12:02 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(23) | Comments(2)

「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」♪~ヨーホーヨーホー♪俺たちゃ、山賊~♪…ん??

[パイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉] ブログ村キーワード
 大ヒット海賊映画シリーズの最新作が、いよいよ登場!「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」〈ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)前作から4年。ジャック・スパロウ船長、四度冒険の海へ!


 『自分の名前を騙った何者かが、船員を集めている』という噂の真偽を確かめるべくロンドンへやって来たジャック(ジョニー・デップ)は、自分と間違えられて絞首刑にされそうになったギブス(ケヴィン・R・マクナリー)を救出するも捕らえられ、英国王の面前へ。そこでジャックは、今や英国海軍将校となったバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)と再会。王はジャックが地図を持つ“生命(いのち)の泉”の場所を、スペインよりも先に発見するよう命じる。宮殿から脱走したジャックは、かつての恋人アンジェリカ(ペネロペ・クルス)と再会。実は、ジャックの名を騙っていたのはアンジェリカだった。アンジェリカは、死の予言を受けた父を救うために、“生命の泉”を探していた。アンジェリカの父親とは、世界で最も恐れられている海賊“黒ひげ”(イアン・マクシェーン)だった…。


 4年ぶりやし、“3-D”やし、とにかく気合入ってるってのは、公開前からヒシヒシと伝わってきてましたので、吾輩もかなり気合を入れて映画館へと向かいました。冒頭からテンポよく物語が展開し、非常に楽しめました。ジャックやバルボッサの登場シーンには、やはり(?)笑っちゃいましたし、これまでのシリーズで見慣れていた“洋上でのアクション”とは一味違う“ロンドン市街地戦”のシーンも、なかなか新鮮で面白かったんです。んが!どうにもこうにも中盤以降(具体的に言うと人魚が登場するあたり)、テンポもストーリーも何となく腰砕け気味に感じられまして、『う~ん、ひょっとして残念な映画なんとちゃう?これ』って思っちゃいました。残念なんですよ、ホント。面白くなる要素はたくさんあったのに、これが何とも上手く混ざり合っていないというか、消化不良気味と言いますか…。批判覚悟で敢えて極論してしまいますと『何のために作ったのさ~、この映画!?』って、見終わって言ってしまいたくなりました。
 吾輩的には“残念な原因”として、大きく2つ納得いかない要素がございました。まず第一に『黒ひげが思ったほど恐くない!』ってことです。“最恐の海賊”とか言われて登場してくるのですが、キャラ的にも絵面的にもインパクトとしては、前シリーズにおける敵役デイヴィ・ジョーンズの方が、圧倒的に上!片やタコの化け物(?)ですが、今回の黒ひげはパッと見は普通の人間でございます。何せ吾輩もこのシリーズ見続けてますと、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなっちゃっておりますし、それだけハードルが上がってしまってますから、作る方も大変だとは思うんです、天下のディズニー様ですから、もうチョット何とかしてほしかったですね~。残念!
 そして2つ目の“残念要素”は、『海賊映画なのに、海が出てこんがな!』ってことです。冒頭のロンドンは仕方ないにしても、人魚が登場して陸地に上陸してからは、殆んど密林&山の中で話しが展開していくんですよ。そりゃ“生命の泉”を探すのが今回の主要な目的ですから、ある程度はしょうがないとは思いますが、船のシーンなんてホンのチョットしか出てきません〈ブラック・パールは瓶の中…(>_<)。吾輩思わずツッコンじゃいました『海賊と言うより山賊やがな、これじゃ…』…って(^^;。“大海原を船を駆って疾走するジャック・スパロウ”ってのが、もっと見たかったのですが残念です。でもこれは次回作でタップリ見られるんですかね~。今回ラスト近くでバルボッサが『トルトゥーガへ!』って叫んで、船を疾走らせてますから…って、やはりあるのか?次回作!?
 オーランド・ブルームキーラ・ナイトレイの不出馬の分を一身に請けた、オスカー女優ペネロペさんも、まだまだ暴れ足らん様子ですし、“人魚と宣教師の恋物語”も、『へ?アレで終りじゃないよな?』って感じ、何よりジャック自身が『この程度か~!』と思ってるんじゃないかと思うんですよね(泉の顛末にしたって、あんな「インディ・ジョーンズ」みたいなオチでは…(^^;)。だからこの映画は、監督も替わって(ゴア・ヴァービンスキーロブ・マーシャルへ。吾輩的には、コレも意外!でした)今後へ続く、新キャラも含めたジャックからの久々の“顔見世的ご挨拶ムービー”なんだと思って見れば、充分楽しめると思います。そお、お楽しみはこれからだ~!

 「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」は、ただいま全国ロードショー&全世界大ヒット公開中です。大ヒットシリーズの新たなる船出を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。

~追記~
 このシリーズのお約束!エンドロールが終わるまでは、立ったらダメですよ~!今回も、お楽しみ映像がございます。しかも次へ続くような…。

~追記②~
 ジュディ・デンチが出てるって聞いてましたが、あんな出方とは…。唖然とした後、笑っちゃいましたわ(^^;。 

~追記③~
 先日TVで1作目の「…呪われた海賊たち」を見ましたが、ジャックが意外と普通でした(^^;。当時、充分“変な奴”だと思ってましたが、シリーズを重ねるごとに、“変さ”に磨きが掛かってきてるんですね~。我々がそれに、いつの間にか慣れてしまっていると…。 


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by mori2fm | 2011-05-23 23:00 | 映画評 外国映画 ハ行 | Trackback(65) | Comments(6)

映画ネタを書いておりますが、最近更新が停滞しまくってます…。


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・一言:映画ネタ+日々の徒然なる“妄言”をシネマ親父・mori2が書き綴ります…。

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