カテゴリ:映画評 日本映画 さ行( 34 )

[矢口史靖] ブログ村キーワード
a0014708_19344696.jpg 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」矢口史靖 監督待望の新作。「サバイバルファミリー」(東宝)。突然電気消滅!その時、あなたならどうする?


 亭主関白だが口先だけで何も出来ないサラリーマンのダメ親父・義之(小日向文世)、専業主婦で天然な母・光恵(深津絵里)、無口でヘッドホンが欠かせない大学生の長男・賢司(泉澤祐希)、オシャレ命で、スマホが手放せない高校生の長女・結衣(葵わかな)。どこにでもいそうな平凡な家族、東京在住の鈴木家。そんな鈴木家(と言うか東京)を、ある朝襲う緊急事態。テレビ、冷蔵庫、スマホ等ありとあらゆる電化製品が突然使用不能に。そればかりか電車、自動車、ガス、水道等のライフラインも完全にストップ。最初はただの停電かと思われてい他のだが、2日3日…1週間経っても電気は復旧せず、情報もまったく入ってこない。食料、水も底をつく中、鈴木家のダメ親父は、家族に一大決心を伝える『東京から脱出するぞ!』…。



 この4人家族、最初は全員がてんでバラバラで子供たちは親の言うことなんぞ、ドコ吹く風なわけです。本当にどこにでもいそうな家族ですよね(^^;。それが危機的な状況を一致協力してくぐり抜けていく中で、徐々に結束して力強い本当の意味での“家族”へと変貌していきます。皆たくましくなっていきます。なかなかベタな展開ではあるんですが、この過程は見ていて結構痛快です。
 電源(AC)が必要な家電製品が使用不能になるのはまだしも、電池で動く目覚まし時計やラジオ、懐中電灯までが使えなくなうというのは、実社会に於いてもなかなか想定外だと思われます。しかも情報は一切無く、移動手段として使えるものは自転車くらい。本当に『あなたならどうする?』の世界です。映画の中で鈴木家は、無謀にも“自転車による東京→鹿児島 サバイバルツアー”を決行しようとするのですが、普段不自由のない便利な生活をしている面々が、突然そんなことして上手くいく筈もありません。危機、苦難、危機、苦難の連続です。その最中、映画の中には色々な“サバイバル術”が登場します。『飲み水が無くなったら〇〇〇を飲め!』とか『食べ物が無くなったら道端に生えている〇〇が食べられる!』『冷蔵庫が使えないなら、〇〇にして保存しろ!』といった感じの、イザ!って時には知っておいた方がイイ知識が満載です。我々のこれからの人生でも、いつか役に立つかも知れませんね(文中の伏せ字の部分は、映画を見てご確認ください(^^;)。
 矢口監督の作品としては、これまでの映画よりもハードな仕上がりになっています。まあ、扱っているテーマがテーマですからね。実際キャスト陣は、映画のストーリーさながらにドキュメンタリーのような、過酷なサバイバル撮影を体感させられたようです。とは言え、やはり“矢口ワールド”とも言えるユーモアテイストは、随所に散見しておりますので肩肘張らずに気軽にご覧になることをお薦めします。ツッコミ所も満載ですが、そこは敢えてスルーして、果たして鈴木家は鹿児島へ辿り付けるのか?というところを純粋に追ってください(^^;。
 小日向さん、深津さんはじめ鈴木家の面々が段々とワイルドに壊れていくのには、笑えると同時に少々の戦慄を感じました(^^;。前述したようにロケはかなり過酷だったようで、その辺は映像に充分反映されています。また旅の途中で知り合う時任三郎藤原紀香大野拓朗志尊 淳が演じるとある一家が、別に何も悪くはないんですが、とにかく何か“イラッ”とさせてくれます。ここは間違いなく、笑い所です(^^;。

 ところで今回、矢口監督作品のお約束“主人公は鈴木さん”が、2作振りに復活しています(前作の「WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~」は、原作アリのお話でしたから)。この辺りも、見逃せない“矢口ワールド”ですよ。

 「サバイバルファミリー」は、明日11日(土)~ 全国ロードショーです。『或る日突然電気が消滅したら…』スクリーンで展開される“生き残るための術”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2017-02-10 21:32 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(16) | Comments(0)
[新宿スワンII] ブログ村キーワード
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 監督・園子温、主演・綾野剛大ヒットコミック原作のシリーズ第2弾。「新宿スワンⅡ」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。金髪・天パーのスカウトマン白鳥龍彦、再び!


 南秀吉(山田孝之)の死から1年。新宿歌舞伎町を仕切るスカウト会社・バーストのスカウトマン、白鳥龍彦(綾野剛)は、ある夜マユミ(広瀬アリス)という少女と出会う。龍彦は借金返済に追われるマユミを、涼子ママ(山田優)の店“ムーランルージュ”へ紹介する。その頃、秀吉の死により敵対していたハーレムとの合併で、スカウト同士の小競り合いが続いていたバーストでは、社長の山城(豊原功補)が勢力拡大を目指し横浜への進出をぶち上げる。しかし横浜には、バーストの幹部・関(深水元基)と因縁浅からぬ滝マサキ(浅野忠信)が率いる武闘派スカウト集団・ウィザードが絶対的な勢力を持って君臨していた。ここに新宿VS.横浜の全面戦争の幕が切って落とされ、龍彦もその渦中に巻き込まれていく…。


 前作に引き続き、真虎(伊勢谷友介)、葉山(金子ノブアキ)、時正(村上淳)、天野修善(吉田鋼太郎)等、主要キャストが再結集。更に今回新たに、上地雄輔椎名桔平笹野高史と言った面々が参戦。まあ何とも豪勢なキャスティング!破天荒で純情で何故か誰からも愛される主人公・龍彦、再演となる綾野剛さんは、今回も“地毛の金髪”を振り乱して新宿の夜の街に生きる男を、イキイキと演じています。これは本当に綾野さんにとっての当たり役になりましたね~。コレに対する敵役として今回、浅野忠信さんがキャスティングされましたが、これまた圧倒的存在感で、滝というカリスマ的な男を演じきっています。いやあ、この辺りの“男と男のぶつかり合い”は、見応え満点でございます。
 男だけではなく、女達の戦いもキッチリ描かれております。で、今回ヒロインを務めたのは広瀬アリスちゃん。う~ん頑張ってはいるんですが、やはり前作のヒロインだったエリカ様と比べると、やっぱりちょっと弱いかな~って感じは否めないですね。いやあ、頑張ってはおられるんですけどね。

 夜の巨大歓楽街、“不夜城”新宿歌舞伎町。そこに様々な“性(さが)”を背負いながらも、懸命に生きる男達、女達の姿を園子温監督が、これまた前作に引き続きエネルギッシュに描き出しています。歌舞伎町の巨大看板が倒壊するド派手なアクション・シーンも、見所の一つではありますが、やはり男と男のぶつかり合いは、殴り合いによる“肉弾戦”です。クライマックスでの龍彦と滝の最終決戦では、『これでもか!』と言わんばかりに激しくドツキ合っています。あんなに殴り合ったら普通に死んじゃいますよってくらいに…(^^;。ただ冷静に見ると、この2人もお結構イイお歳なんですよね。“アラサー、アラフォー男達によるドツキ合い”何かかつて一世を風靡した「ビー・バップ・ハイスクール」のオッサン版みたいやな~と感じたのは吾輩だけでしょうか??

 吾輩相変わらず“原作未読”でございますが、この原作コミックは既に完結しているそうです。でも、まだまだネタは残っているようですから、この映画シリーズも続いていくんじゃないでしょうか?特に今回は真虎さんの存在が薄かったように思えましたので、彼の活躍をもっと見てみたい気がします。ただこの手の映画としては、今回の上映時間2時間13分は少々長くないですか?も~ちょっと詰めた方がよかったんじゃないかな~?あ、決して面白くなかったって言ってるわけじゃないですよ~!

 「新宿スワンⅡ」は、1月21日(土)~全国ロードショー。華やかな夜の街、その裏側で繰り広げられる壮絶なバトルをあなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2017-01-17 22:37 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(10) | Comments(1)

「SCOOP!」カッコイイよ!

[SCOOP!] ブログ村キーワード
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 「モテキ」「バクマン。」大根仁 監督最新作。「SCOOP!」(東宝》“主演・福山雅治”。御結婚以来、やれ『劣化した』だの『ドラマがコケた』だの『旬は過ぎた』だのと、随分世間からは色々言われておられるようですが、それでもやはり注目ですよね~。


 かつてスクープを次々と手中してきた、カメラマン・都城静(福山雅治)。しかしある出来事を切っ掛けに、報道写真を撮らなくなった静は、今や芸能スキャンダルを追いかける“中年パパラッチ”に成り下がり、自堕落な日々を過ごしていた。或る日、旧知の写真雑誌“SCOOP!”副編集長の定子(吉田羊)から、新人記者・行川野火(二階堂ふみ)の面倒をみるよう言われた静は、写真を高額で買い取る条件と引き換えにコレを了承。かくして“超ド新人でド素人”の野火と“唯我独尊我が道を行く”静のまったく正反対のコンビは、常にいがみ合いながらも、次々と芸能スクープを連発。そのおかげで“SCOOP!”は遂に売上記録を更新。そんな2人の前に、日本中を震撼させたある事件が立ち塞がる…。

 この映画、実はオリジナルが在るそうでして、1985年に原田眞人監督・脚本によって製作された「盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS」という映画なんだそうです。大根監督が青年時代に見たこのオリジナルに惚れ込み、『いつか自分の手で撮ってみたい!』と募らせた思いを今回、実現されたんだそうです。で、吾輩はこのオリジナルは未見なんです(何と、DVD化されていないそうです(>_<)が、察するに結構シリアスな映画だったんじゃないでしょうか?今回の「SCOOP!」、前半かなりチャラくて、ハチャメチャで普通に面白い、いつもの(?)“大根印映画”って感じのテイストで見せていくのですが、ある瞬間を境にガラリと作風がシリアスに変わり、そしてラストはトンでもなく重たい方向へと向かって行ってしまうのです。いや正直見ていて少々ひいてしまいました。あまりにも両極端というか、1本の映画して通して見た時、これはどうなのさ?って感じました。決して面白くなかったとか、悪いとかとは思いません。ただどちらかのテイストに絞って撮った方が、よかったんじゃないかな?と。その辺非常に残念でございました。
 でも、見終わってから改めて考え直すと、静と因縁浅からぬ情報屋で、この映画の重要なキー・パーソンとなる“チャラ源”を演じたリリー・フランキーさんの目は、最初からイッちゃってましたね~。今回も非常にオイシくてアブナイ役どころを正に飄々と演じておられます。もお、見事です!

 で、福山さんですが、“初の汚れ役”とか“今までに演じたことのないキャラクター”とか前口上で色々言われてましたけれど…、充分カッコイイじゃないですか(^^;!そりゃ“ヒゲ面でワイルドでガサツで最低な奴”的なキャラクターとして描かれています(冒頭から“カーS〇X”しながら登場したりもします(^^;)が、それでも充分カッコイイんだわヤッパリ。そりゃあ、そうでないと下ネタばっかり言ってる、最低な中年オヤジのキャラだけでは、野火も静には惹かれないでしょうし、ましてやあんなことになってしまうこともないでしょう。そう、どんだけ最低でもカッコよけりゃあ~イイんですよ!少なくとも吾輩的には今回の福山さんは、新境地って言うよりか今までの延長線上で充分演じきっておられると思いました。あ、でもそれが世間的に『今まで見たことのない福山雅治』『カッコイイ!』って言う風に受け入れられていくのなら、それはそれでアリなんじゃないかなあ?と思いますね。
 二階堂ふみちゃん、頑張ってます。何演らせても、この人は上手いわ。結構エロいシーンもあって、そういうお楽しみもございます(^^;。でもね~、ブラとパンティーを着けたままのラブ・シーンってのは、吾輩どうにも許せません!別にヌードを見せろと言ってるわけではないんですよ(そりゃあ、拝めるにこしたことはないですが(^^;)。今の技術をもってすれば、そういう撮影(肩ひもを消す、写さないとか)は可能でしょう?あまりに不自然過ぎて、興醒めしちゃうんですよね。この映画だけでなく、最近の日本映画にこの手のシーン(明らかにコトの後なのに、がっつりインナー着てベッドから起き上がる…てな感じ)がよく出て来る気がしますので、おじさんチョット言っちゃいました(^^;。 

 2人の副編集長役、吉田羊さんと滝藤賢一さんも、それぞれキャラが立っててよかったです。作中、静たちが撮ってくる写真の掲載是非を巡って意見を闘わせるシーンがあるのですが、今の日本ではあそこまでの写真は載せられません。載せたらダメです!ですので、あくまでもフィクションの域としてその辺りはお楽しみください。くれぐれもマネなんかしたらダメですよ。

 「SCOOP!」は、本日より全国公開スタートしました。見たことのないフクヤマ?それが事実かどうか、あなたも是非!映画館でスクープを目撃して下さい。

~追記~
 この前のドラマの時は相手役の藤原さくらちゃんとの年齢差について、かなり物議を醸していたような気がするのですが、今回はさほど騒がれてませんね。こちらも負けず劣らずな年齢差(藤原さくら20歳、二階堂ふみ22歳、福山雅治47歳…、犯罪やん!(^^;)だと思うのですが…。

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by mori2fm | 2016-10-01 22:32 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(21) | Comments(1)
[四月は君の嘘] ブログ村キーワード
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 原作コミック有り、アニメ化もされた、そして主演が広瀬すず山﨑賢人「四月は君の嘘」(東宝)。『さすがにもお、この手の映画の作り方はどうなのさ?』と思いつつ、さして期待もせず(まあ、偉そうに)に見させていただいたのですが、これがまあ…。


 かつて正確無比な演奏で、幼くして数々のコンクールを席巻し、“神童”“ヒューマンメトロノーム”と称された天才ピアニスト・有馬公生(山﨑賢人)は、指導者であった母・早希(壇 れい)の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなり、弾けなくなってしまう。高校2年生の4月、公生は幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)を介して、同級生の宮園かをり(広瀬すず)と出会う。コンクールでヴァイオリニストであるかをりの演奏に触れた公生は、その破天荒で自由な演奏に惹かれていく。そんな公生をかをりは強引に伴奏者に指名する…。

 
 毎度のことですが、吾輩は原作未読です。アニメも見ておりません。で、この作品は非常に高評価な原作(“第37回講談社漫画賞受賞”)から設定が変更されている(原作では主人公たちは、高校生ではなく中学生。他にも重要なキャラクターが割愛されている)らしいですし、アニメの方も評価が高く(”SUGOI JAPAN AWARD 2016 アニメ部門第1位”)、おまけにキャスティングが思わず吾輩も『またか…?』と呟いてしまった顔ぶれだっただけに、冒頭に書いたような思いで鑑賞に臨んだのですが、これが予想外に(失礼!)良かった!下手な予備知識入れずに見に行ったのが幸いしたのか、ラスト近くでは吾輩、号泣寸前まで追い込まれてしまいました。そりゃあ“原作LOVE”でず~っと思い入れを持って見守られてきた方々からすると、恐らくこれは“原作レイプ”以外の何物でも無いのかも知れません。しかし、まったく初めてこの作品に触れた吾輩から言わせてもらいますと、単純にこの手の“青春映画”として良作に仕上がっていると思いました。

 広瀬すず、山﨑賢人は両名共にイイです!輝いてます!すずちゃんの天真爛漫&明朗快活から、やがて病に侵されていくも懸命に生き抜こうとしていく様が実に健気で儚げで、今の彼女の等身大の魅力にピタリとハマッていてイイ!片や山﨑君は今回の公生というキャラに、思いのほかマッチしていました。これまでの彼の演技からすると、少々ミスキャストかな?とも思えてたのですが、ハジケたすずちゃんとは逆に抑えめの演技が、イイ感じにハマッていたと思います。但し、もお高校生はやらん方がイイとは思いましたが…(^^;。で、この2人は演奏のシーンでも相当に頑張ったみたいで、それは映像をとおして充分に伝わってきます。まあ100%全てを彼等が演奏していたとは思いませんが、アレだけ出来れば全然OKだと思いました。

 昨今のこの手の“漫画原作映画”としては珍しい(?)ことに、この作品は“少女コミック”ではなく“少年漫画”が原作なのです(月刊少年マガジンに2011.5月~2015.3月まで連載)。だから、オッサンの吾輩が涙してもイイよね(^^;?
 
 良い映画だったとは思いますが、最近少し乱発気味のこの手の映画の作り方には少々疑問を感じます。前述したように、制作ニュースを聞いただけで『またか…』と思ったことは事実ですし、この後も主演の2人が出演する映画はメジロ押し。売れていることはイイことだとは思いますが、食傷気味に思う人がいることも事実ですし、そうなると逆に見に行こうと思わなくなる人も出てくると思うんですよ、『どうせ、また同じ感じでしょ?』て。そんな色眼鏡で見に行かれると、映画も役者も可哀想ですよね?こんなこと言ってる吾輩も、今回は色眼鏡掛けて見に行きましたので、偉そうなことは言えないのですが、この映画はその色眼鏡をふっ飛ばしてくれるだけの1本に仕上がっています。原作ファンの方も、『これは原作とは別物』という認識で、1本の独立した映画としてご覧になっていただければと思います。


 「四月は君の嘘」は、9月10日(土)~全国ロードショーです。友情、恋、そして音楽…。若い2人が駆け抜ける1年の物語をあなたも是非!映画館でご覧ください。

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by mori2fm | 2016-09-01 23:03 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(8) | Comments(0)
[さらば あぶない刑事] ブログ村キーワード
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 誕生から30年…、遂に伝説が終わる!「さらば あぶない刑事」(東映)。同一キャストで30年!スゴイよな~。この間、“007”なんて何人変わったことか…(^^;。でも、若い人にはわかるかな~??


 定年退職を5日後に控えた、横浜港署捜査課刑事の“タカ”こと鷹山敏樹(舘ひろし)と“ユージ”こと大下勇次(柴田恭兵)は、捜査課長・町田透(仲村トオル)の心配をよそに、今日も2人で横浜のブラックマーケットを襲撃。しかし、ブラックマーケットを仕切っていた暴力団・闘竜会の幹部の惨殺体が発見され、横浜の犯罪勢力図が塗り替えられようとしていることに気付いたタカ&ユージは、透の制止も聞かず独自で捜査を開始。やがて2人の前にキョウイチ・ガルシア(吉川晃司)という男の存在が浮かび上がる…。


 1986年に最初のTVドラマ版「あぶない刑事」が始まったころ、吾輩はまだうら若き学生でございました。で、日曜21時~放送されたこのドラマに、吾輩は強烈にハマッてしまいました。もおとにかくオシャレで、スタイリッシュで、カッコよくって、何より面白い!!とにかく最高でした(ええ、当時よくマネしてました。両手をパーに開いて、サササササ~っとダイナミックに疾走する“ユージの走り方”(^^;)。それからTVドラマ2シリーズ、スペシャルドラマ1本、劇場映画6本を経て、今回遂にフィナーレ!でございます。まあホントにに気の遠くなるような(?)年月が経過しておりますが、映画版としては最後にして最高傑作と言えるんじゃないでしょうか?もお、ストーリーなんかどうだっていいの!これがスクリーンで見られたってことだけで吾輩は大満足でございますよ!
 舘ひろし65歳!柴田恭兵64歳!ホンマに大丈夫かいな~?と思って見に行きましたが、お2人ともホントに全開!!まだまだやれる!って感じで正直チョット恐くなりました(多分、吾輩の方が体力無い…(^^;)。ガンアクション、カーチェイス、バイクアクション、そして生身の追撃…、このシリーズではお馴染みのシークエンスが、『これでもか!』ってくらいにオン・パレード状態で出てきます。“GT-Rの面パト”が出てきただけでも、思わず笑っちゃったんですけど(神奈川県警、どんだけ金持ち(^^:?)、ここに更にあの懐かしの“F-31 金色のレパード”まで復活した日にゃあ、もお吾輩心の中で納まらず思わず『おおお~!!』と声を発してしまいました。凄げえ~!走ってる~(^^;(あ、でもホントにただ走っただけで終わっちゃったんですけどね…(爆)。
 主役のお2人は、老いて益々盛んて感じで全然大丈夫だったんですが、周りの皆さんが…、特に小林稔侍さん演じる県警本部長・深町と木の実ナナさん演じる元港署長・松村が県警内部で話しているシーンは、もお“おじいちゃんとおばあちゃんの縁側トーク状態”でした。まあ御歳72歳と69歳のお2人ですから仕方ないとは思いますが、こんなに老けておられましたかね~?って思っちゃうくらい、これはヤバイやろう~て感じでした。そして何より、シリーズ開始当初まだ25,6歳ってとこだった薫役の浅野温子さんがエライことになってます。最近の温子さんしか知らない若い人達がご覧になったら、恐らく『何でこんなことになってるの??』って理解不能状態に陥られるんじゃないかと想像しますが、我々世代が見ると『うん、これでイイのだ!!』って思っちゃいます。最後まで薫は薫です。そして出世したとは言え、透も透でした(^^;。主役だけでなく、周りのキャストもず~っと同じってのは、やはり凄いですよ。タカ&ユージより先に定年退職したパパさん(山西道広)や、ナカさん(ベンガル)まで登場して、ホントに大団円ですわ。
 
 お馴染みの面々に対して、悪役を演じた吉川晃司の存在感は、なかなかハンパ無かったっす。“シリーズ最強の悪役”のキャッチに間違いは無かったかと(彼ももお50歳…え?仲村トオルと同い年なんや!)。ただ吾輩が唯一納得出来なかった点は…、『何で菜々緒なんよ~??』


 「さらば あぶない刑事」は、ただいま全国ロードショー公開中です。伝説のシリーズの最終章を、あなたも是非!映画館でご覧ください。ホントに終わるのか??

~追記~
 ホントに、今の若い人達向けには作られてません(爆)!ご覧になる際には、その辺は割り切ってご覧ください(^^;。

映画『さらば あぶない刑事』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2016-02-02 23:42 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(12) | Comments(1)
[サラリーマンNEO] ブログ村キーワード
 まさかのNHKコントバラエティー、よもやの予想外の映画化!「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」(ショウゲート)。コント番組を映画化?何すんねんな、NHK!ストーリーは?キャラクターは?一体どんな映画になってんだよ~?!


 業界5位のNEOビールに就職した新城(小池徹平)。第一志望でもなく、知名度も低い会社に入ったことで、入社早々モチベーションは低下。おまけに配属されたのは、“阪神タイガース・命”の課長、中西(生瀬勝久)が率いる営業一課。新城は先輩社員の川上(沢村一樹)に付いて営業活動を開始するが、一向に成績は上がらず、モチベーションはますます低下していった。そんな折、社長の根尾(伊東四朗)が、ゴルフコンペで業界1位の大黒ビールの社長、布袋(大杉漣)に惨敗。屈辱を受けた根尾社長は『大黒ビールを抜いて、シェア1位を目指す!』と宣言。全社員に新商品のアイデアを提出するよう通達する。社内が騒然とする中、営業一課でも企画会議が開かれる。そこで新城がその場凌ぎで口にした企画が、あろうことか採用されてしまう…。


 ちゃんとしたストーリーになってますわ~(^^;。いやあ、吾輩結構TVシリーズが好きなモンで、よ~く見ておりまして、映画化決定!ってニュースを聞いた時に『あんなん、どないして映画にするねん?1人の役者が、何人ものキャラ演じてるんやで!一体何役やらなアカンのさ?』って思ってたんですよ。特に沢村さん演じる“川上くん”“セクスィー部長”が両方出てくるって言うから、どんな設定にするんやろう?って思って見てたんですが、な~るほどああいう設定にしちゃうんですね!ネタバレになりますから言いませんが、まあ破綻はしてませんでした。でも、かなりムリからな設定にはなってますな(^^;。
 で、TVシリーズには無関係な小池徹平クンが主演で、更には篠田麻里子ちゃんまで引っ張り出すとは、チョットあざといんじゃないかな~と、思っておったのですが、まあここら辺はTVシリーズを見てない人達にも訴えかけていくためには、しゃあないのかな~とも思いました。ただその割りを食ってしまったせいかも知れませんが、TVシリーズレギュラーの田口浩正さん八十田勇一さん奥田恵梨華さんたちの出番が非常に限られてしまっていたように感じられたのは、誠に残念でございました。
 
 まあ、TVシリーズを見ていない人が見ても、普通に充分笑える映画になってはいます。でも“Neo Express”で始まり、平泉成さん“大いなる新人”、本筋と全く関係なくはじまる“会社の王国”山西惇麻生祐未による“白石夫妻”中越典子“天然日和”金子さやか“仮眠”、生瀬さん渾身のおっちょこちょい!“背水の男たち”etc,etc…そして〆は“コントを読む”(←コレ、一番笑えました。ホンマに腹痛かった!(^^;)…と、TVシリーズでお馴染みのコントが山盛り!テンコ盛り!!いたしかたないことではありますが、これに関しましては、やはりTVを見てる人と見てない人とでは笑いの質が変わってきちゃいますね。吾輩なんか“欧愛留夜叉”が出てきただけで爆笑してしまったんですが、その瞬間、試写室は結構“シ~ン”としてましたから(汗)。あ、でももし「パート2」なんか作ることになったら次は是非、“博多よかばい食品物語”なんかも入れてくださいね!『よか~!よか!(^^;』

 「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」は、11月3日(祝・木)~全国ロードショー公開です。少しクセがありますが、ハマると病みつきになるTVコント番組“想定外”の映画化作品を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

映画『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』 - シネマトゥデイ

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by mori2fm | 2011-11-02 05:08 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(17) | Comments(4)
[宇宙戦艦ヤマト] ブログ村キーワード
 プロジェクトの始動が発表されて以来、様々な方面で賛否の物議を醸してきた、あの名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」“キムタク版”…もとい、“実写版”が遂に完成、そして公開!「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(東宝)。アニメ版「ヤマト」世代ど真ん中の吾輩、“ワクワク、ドキドキ、ビクビク?”“興味津々、怖いもん見たさ”『大丈夫なんかな~?』という、期待&不安&興奮(何せ1年前の「復活篇」では、ヒドイ目に遭いましたから…(>_<)、その他いろ~んな感情ごちゃ混ぜの心理状態で、シネコンに出撃してまいりました。


 外宇宙から降り注ぐ、無数の遊星爆弾。正体不明の敵“ガミラス”の攻撃により、地球は放射能で汚染され、人類の大半は死滅。僅かに生き残った人類も地下に潜り、絶滅の日を待つ身となっていた。火星星域で、ガミラス艦隊と交戦した地球防衛軍宇宙艦隊も、その圧倒的な戦力の前に壊滅。多数の犠牲を払い、艦隊司令・沖田十三(山﨑 努)は、残存兵力と共に地球へ帰還する。その頃、軍を除隊していた元エース・パイロットの古代 進(木村拓哉)は、宇宙から飛来した謎のカプセルと遭遇。調査の結果、このカプセルには或る星の位置と、設計図が封じ込まれていた。“イスカンダル”と名付けられたその星には、放射能を除去する技術が存在するらしい。地球防衛軍は、最後の宇宙戦艦“ヤマト”を建造し、イスカンダルへの派遣を決定した。沖田が指揮するその艦に、兄・守(堤 真一)の戦死を知った進も、復隊を志願して戦闘班:班長として乗艦する。地球滅亡まであと1年。ヤマトの壮絶な戦いの旅が始まった…。


 『ヤマト発進!!』このシーンを見ただけで、吾輩は全身に鳥肌が立ちました。前述のとおり「ヤマト」世代ど真ん中で、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」が公開されたころ小学生だった吾輩は、当時友達と『ヤマトって実写になったらイイのにな~』なんて話をしておりました。 ちょうど「スター・ウォーズ」が人気絶頂のころでございましたので、日本映画でもカッコイイ実写SFが出来たらいいのにな~、などと無邪気に考えておりました。その夢が何と、30ン年の時を経てスクリーンに映し出されたのです!凄い!素晴らしい!!あんなん目の当たりに見せられたら、もおそれだけで、感無量でございますよ!う~ん、よおやった!!いや、よおやってくれました!!
 
 とはいえ、やっぱり不満な点は多々ございましたよ…『第一艦橋、小さい!サイズ感がおかしい!!』『は、波動エンジン??ショボ!あんなんでワープするってか??』『佐渡先生(高島礼子)が女性である意味が、ま~ったく理解でけん!!相原(マイコ)は…、まっ、イイか(^^;!』『ワープシーンが「スター・トレック」みたいやん』『え?アナライザー?!わ~!大変なことに!!』『登場人物、やっぱり日本人だけ!これはアニメ版からの悪しき(?)伝統だな~』『島(緒形直人)が子持ち??オッサンやがな~!』『嗚呼!!またしても第三艦橋~!!(爆)』etc,etc~…。う~ん、まだまだあるかな??でもね、こんなのが瑣末なことと思えるほど、吾輩にとってあの『ヤマト発進!』のシーンは、強烈なるものでした。うん、ホントに『まあ、イイか!』て思えるくらいに(節操がないな~(^^;)。

 デスラー、ガミラス、イスカンダルの描かれ方も、まあ妥当なところかな?と思いました。以前、情報で『デスラーもスターシャも出てこんらしい(いつまで経っても“敵キャラ”決定のニュースがなかったので)』てのを耳にした時には『そんなんアカンがな!』と憤慨したものですが、よくよく考えてみると、デスラー役には伊武さん以外は考えられるはずがないんですよね。かと言って、今さら特殊メークで伊武さんの顔を青く塗ったりしたら(ブルーマンかよ!)、それこそ“トンデモ映画”になってしまったでしょう。ですから、そういう観点からもあの設定、演出はよく考えられてたんじゃないかと思います。まあしっかし、ガミラス兵は気味悪かったですわ(^^;。

 ストーリーは、アニメ版の「第1作」と、「さらば…」のイイとこ取りって感じですね。真田さん(柳葉敏郎)と斉藤(池内博之)の、あの感動的なシーンも、ガミラス本星を舞台にして登場します。しかし真田さん役の柳葉さん、似てますね~。本作のベストキャスティングだと思いますよ。ホント、拍手モンです!またアニメ版ではおなじみの、懐かしの名台詞の数々…『地球か、何もかもみな懐かしい』『俺はお前のことを、弟のように思っていたよ』『ヤマトの諸君…』『波動エンジン出力低下。されど航行に支障なし』『波動砲発射、10秒前。総員対ショック、対閃光防御』etc,etc…も、キチンと再現されています。これはもお、吾輩世代には本当に嬉しい涙が出てくる演出です。

 で、最も論議の対象となるであろう“主演・キムタク”についてですが、これはもお敢えて論ずる必要はないかと。もおね、誰が古代を演じたところで、恐らく文句は出たと思います。そういう意味では彼は彼なりに、新たな古代像を演じたのだと思います。ただ、どこまで行っても『キムタクはキムタク』でしかございませんで、まるで“月9”を見ているような感覚に陥ってしまったのも確かでございました。頑張ってるとは思いましたが、吾輩的には『何だかなあ~』と歯痒さを感じざるを得ませんでした。ただ、本作の主役はあくまでも“ヤマト”でございます!ですから吾輩も『ここはスルーしてもイイか?』てな思いに切り替えて途中から見ておりました。ただそんな吾輩でも、何とも引っ掛かってしまったのが、ヒロイン森雪の理解不能なキャラでございました。アニメ版からのキャラ設定変更(“生活班”の癒しの女神→“ブラックタイガー隊”の戦うヒロイン)は、時代の流れ(?)などもございましょうから、仕方がないとしても、ストーリー前半と後半での、あのキャラの不統一感は一体何なのでしょうか?特に古代への接し方の変貌振り。『あんた、前半(クール・ビューティー・トップガン)と後半(古代さんへ『ラブ注入!(^^;』)は別人か?』とツッコンでしまいました。これは演じた黒木メイサ 嬢が悪いわけではなく、ひとえに脚本のせいなんでしょうな。前半と後半で、キャラが激変するキッカケとなる古代とのラブ・シーンも、前後脈絡なく非常に唐突な感じを受けましたから(でも、あのシーンがないと、ラストが語れないんですよね。う~ん、やっぱり浅い本だな~)。とにかくキャラ設定が何とも…。ヒロインとして、まったく魅力を感じられませんでしたから。いくら“ヤマト”が主役とは言え、これは残念でした。


 何だかんだ書きましたが、この映画が“Made in Japan”で作られたってことは、日本人として吾輩非常に嬉しいですし、何か誇らしくさえ思えます。山﨑監督「三丁目のヤマト(^^;」(Named by とんぼり様)は、なかなか素晴らしかったですよ!


 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は、ただいまドえらい勢いで、全国ロードショー公開中です。“Made in Japan”の宇宙戦艦の勇姿を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


~追記~
 シネコンの客席に占める“オッサン(吾輩も含む)比率”が、異常に高かった。おかげで鑑賞中、やたらと咳払い&加齢臭が…(>_<)。
~追記②~
 スティーブン・タイラーの主題歌が流れるエンディング…って、ほとんど「アルマゲドン」やがな!まあ、悪くはないんですけど…。
~追記③~
 今回の映画には、直接関わりはなかったかも知れませんが、やはり故 西崎義展 氏への、何らかのメッセージは入れてほしかったですね。


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by mori2fm | 2010-12-07 21:54 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(89) | Comments(14)
[十三人の刺客] ブログ村キーワード
 三池崇史 監督が、真面目に遊ばず(?)に撮った時代劇エンタテインメント大作。1963年に製作された、工藤栄一 監督作のリメイク。「十三人の刺客」(東宝)。迫力満点!ちょこちょこユーモアもありますが、エグいシーンもテンコ盛り。三池さんの趣味、テイストもテンコ盛り!


 江戸時代末期。明石藩家老・間宮図書(内野聖陽)が、老中・土井大炊頭(平 幹二朗)の屋敷の門前で切腹自害。間宮は、藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)の暴君ぶりに抗議しての切腹だった。将軍・家慶の異母弟である斉韶は、生来の残虐な気性で罪も無い民に、不条理な殺戮を繰り返していた。事を重く見た土井は、斉韶の暗殺を決断。その命を御目付役・島田新左衛門(役所広司)に下し、その役職を解く。新左衛門は、刺客集めに奔走。御徒目付組頭・倉永左平太(松方弘樹)、剣豪浪人・平山九十郎(伊原剛志)、浪人・佐原平蔵(古田新太)、御小人目付組頭・三橋軍次郎(沢村一樹)、そして新左衛門の甥・島田新六郎(山田孝之)など11人の侍が、新左衛門の許に集結した。新左衛門達は、極秘裏に暗殺計画を立案するが、その動きを明石藩家老・鬼頭半兵衛(市村正親)が察知。かつて同門で、剣の腕を研鑽した新左衛門と半兵衛。道を違えた2人による謀略戦が始まる。果たして新左衛門達は、如何なる方法で斉韶暗殺を実行するのか…。


 誤解を恐れずに敢えて申し上げますと、この映画は松方さんとゴローちゃんのための映画です!いやあ、もお素晴らしい!クライマックスの戦闘シーン(『ラスト50分が凄い!』と、あちこちで評判です)“13人対300人”ってのが、まあとにかく『よおやったな~!』ってくらい確かに凄いのですが、その中でも松方さんがトンでもなく凄い!凄まじい斬り合いですので、ガンバってはいるのですが、若手の俳優さん達が演じる殺陣・チャンバラは、どうしても無我夢中に刀を振り回しているだけのように、見えてしまうんですね。いや、ガンバって凄い迫力にはなってますし、恐らく本当に人間同士が斬り合うと、あんな風になるんやろうな…って感じは、むしろこちらの方が出てるような気がするんですけれども。でもその中で、松方さんの殺陣の何とも美しく華麗なこと!桁違いの人数との死闘を繰り広げるわけですが、その最中に見せる流れるような刀さばき。刀で“ドツく”とか“殴る”のではなく正に“斬る”…そお、斬ってるんですよ。この映画の中で最も美しく“斬る”という演技を見せてくれているのは、間違いなく松方さんです。吾輩スクリーンを見ながら思わず『うわ~!落合宿(決戦の場)に、金さんがおる~!』と、感激のあまり呟いてしまいました。
 そしてゴローちゃんです。彼はあのSMAPのメンバーですよ!それが、何と悪役…それも権力を笠に、人を人とも思わず、極悪非道で残虐な行為を重ねる生まれついての筋金入りの“悪い奴”です。訳もなく人を斬るわ、斬られた首蹴飛ばすわ、≪ネタバレ!≫最期は泥に塗れて情けなくも息絶えていく…、いやあ、よ~やった!一つ間違えれば、大イメージダウンにつながるような役柄を、現役TOPアイドルの彼が見事に演じてくれるんですよ。凄い!こんな役、キムタクや中居クンなら絶対やらんでしょ??
 それ以外の役者さんも、皆凄くガンバってるんですよ。伊勢谷友介のハジケっけぷりは見事(いや、でもアレは普通に死ぬでしょ!)ですし、役所さんと市川さんも貫禄タップリにしのぎを削ってますし、古田新太はカッコイイ(?!)し、「ケータイ捜査官7」から抜擢の“最年少”窪田正孝クンも、イイ演技してます。でも、前述の2人が凄すぎて、少々割を食ってしまってるような気がします(^^;。
 
 吾輩、オリジナルは未見ですが、結構三池さんの趣味がガンガン出ておりますね。まあダメだとは思いませんでしたが、チョット悪趣味が過ぎやせんか?とも思いました。特に最もグロいと思われる“芋虫女”の場面は、その映像が強烈過ぎて、吾輩しばらく気持ち悪さをひきずってしまいました。でも、隣のカップルは平然とポップコーンを食い続けてましたが…(^^;。しかし、「ヤッターマン」「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」→で、本作…って、相変わらず三池さんの守備範囲は広いですね~。何?次は実写版「忍たま乱太郎」ってか??間違っても、清史郎クン切り刻んだりしたらアカンで~(いや、それはそれで面白いかも…(^^;?)!

 「十三人の刺客」は、ただいま全国ロードショー公開中です。血爆ぜ、肉が飛ぶ“爆裂時代劇エンターテインメント”を、あなたも是非!映画館でご覧下さい。

~追記~
 松方さん、ただいま何と68歳!それであの動き。改めて、凄い!!

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by mori2fm | 2010-10-13 12:58 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(85) | Comments(14)
[海猿] ブログ村キーワード
 あの大ヒットシリーズの最新作が、3Dで登場!「THE LAST MESSAGE 海猿」(東宝)。あれ?このシリーズも確か前作「LIMIT OF LOVE 海猿」で、『シリーズ最終章!』とか言ってませんでしたっけ??


 鹿児島の第十管区海上保安本部所属の潜水士、仙崎大輔(伊藤英明)は、バディである吉岡(佐藤隆太)達と共に、福岡沖の玄界灘に浮かぶ、巨大天然ガス掘削プラント“レガリア”で発生した、海難事故の救助活動に出動する。事故は、“レガリア”に作業船“ドリルシップ”が衝突して起きた。折しも台風が接近している“レガリア”から300名近くの作業員を避難させなければならなかった。“レガリア”の機能を停止させる為、設計者の桜木(加藤雅也)が大輔達に同行。“レガリア”内部での救出作業中に突如発生した大規模な火災に遭遇した大輔は、“七管”所属の新人潜水士の服部(三浦翔平)、桜木、女医の西沢(吹石一恵)、作業員の木嶋(濱田岳)と共に、“レガリア”に取り残されてしまう。そのころ鹿児島では、何も知らない大輔の妻・環菜(加藤あい)が、生後10ヶ月の息子・大洋と共に大輔の帰りを待っていた。今日は大輔と環菜の3度目の結婚記念日だった…。


 基本的には、アクションあり、感動あり、熱血あり、でイイ話だとは思うんですよ。吾輩このシリーズ嫌いじゃないですし。ただですね~、あまりにも、クサい(^^;!『時間がありません!』って言ってる割には、作業に取り掛かるまでに何か随分と感動的な台詞を吐くシーンが、やたらとございまして『オイオイ、時間ないんやろ!早よせんと、間に合わんがな!!』って、ついついツッコンでしまいました。まあ、娯楽大作でございますから、エンタ色が強くなるのは仕方ないとは思うのですが、『愛はすべてを救う』的な空気が、作中にプンプンしておりまして見ていて少々気恥ずかしくなってしまいました。それでも女の子達は、感動しちゃうんですよね。映画館のあちこちから、すすり泣きの声が聞こえてきましたから。う~ん、これってただ単に、吾輩が純粋では無くなってきた証拠なのでしょうか??

 本作の公開に合わせて地上波でオンエアされた、1作目と2作目を見直したのですが、映画としては1作目が1番“良作”ですね。シリーズ重ねるごとに、作風がスケールUPしていってるのはイイのですが、それと比例して話の方も、“荒唐無稽”になっちゃっているような気がします。本作で言えば、冒頭で『デケえ!』と言われた“レガリア”が、ストーリーが進むにつれて、その規模が段々ショボくなってきてしまって、端から端まで移動するのが、後半になってくるとアッと言う間に出来てしまった(しかも、内部構造図など見るまでもなく)り、≪ネタバレ!≫最後の手段として“レガリア”を沈めることになるのですが、『そんな天然ガス、山ほど抱えたプラント沈めてイイのか~?』とも思いましたし、沈める為の方法として『バルブを開けば、そこに大量の水が流れ込む』っていう仕組みがあるのですが、そもそも何の為にそんな所にバルブを付けたのさ??って言うような、本来“気にしたらイカンところ”が、今回はやたらと目に付いちゃいました。前作辺りまでは、これが映画の持つ勢いに負けて(?)、気にならなかったんですけどね。う~ん、コレってどうなんでしょ??少々シリーズとしても息切れしてきたのかなあ??そんな風に感じるのは、吾輩だけでしょうか?

 まあ、そうは言ってもヒットしてますし、話としては別に充分続きが作れる内容ですので、また続編作っちゃうかも知れませんね。その時は、少し足元見つめなおして、是非とも原点回帰していただけたらと、吾輩は思います。

 シリーズを通して描かれている、“仲間を信じる海保の男達の熱い心”ってのは、今回もメインテーマとして、熱く描かれています。最前線で、海保の男達は懸命に働いています。ですから日本の政府も、チンピラみたいな国を相手にして、あんまりエエ加減な対応せんといてや!って、強く思います。ホント彼等が気の毒ですわ!!

 「THE LAST MESSAGE 海猿」は、ただいま全国ロードショー公開中です。海の男達の熱い魂のドラマを、あなたも是非!映画館でご覧ください。3Dなら、迫力倍増!!


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by mori2fm | 2010-09-27 21:57 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(43) | Comments(4)
[ゼブラーマン2] ブログ村キーワード
 “主演・哀川 翔×脚本・宮藤官九郎×監督・三池崇史。前作「ゼブラーマン」から6年、ムチャな大人が奇跡の再結集!「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」(東映)。前作は“哀川 翔 主演100本目記念作品”でしたが、今回は“哀川 翔 デビュー25周年記念作品”。まあ何かと、アニバーサリーづいてますな。

 ちなみに前作は、こんなお話でした…↓
 ~2010年、横浜市八千代区。家でも学校でもパッとしない小学校教師・市川新市の誰にも言えない愉しみ。それは、昭和53年、低視聴率の為に7話で打ち切られた幻のヒーロー番組『ゼブラーマン』の、自作のコスチュームを身に纏い夜の町をこっそり徘徊することだった。そんなある日、彼はカニの被り物をした宇宙人と遭遇、バトルを繰り広げるうちに不思議な力を身につけたことから、地球人に寄生し侵略を企む彼らと戦うハメになってしまう。こうして、奇しくもヒーローとなった新市だったが、彼は今回の事件が34年前に予見されていたことを知る。宇宙人に殺された目黒教頭が遺したゼブラーマンの台本。そこには、今目の前で起こっていることがそっくり書かれてあった。そう、実は宇宙人だった目黒教頭が仲間を裏切り、『ゼブラーマン』と言う番組を通して侵略計画を地球人に警告しようとしていたのだ。しかし、時既に遅し。遂に宇宙人の一斉侵略が始まり、教え子で新市よりゼブラーマンに詳しい晋平が捕らえられてしまった。防衛庁特殊機密調査部の及川や晋平の母・可奈の見守る中、宇宙人に戦いを挑むゼブラーマン・新市。晋平を救出した彼は、ゼブラのペガサスに変身すると、見事、宇宙人を倒し本物のヒーローとなるのであった。~キネマ旬報映画データベースより引用。
 で、↑みたいなお話の続きが、本作↓なんですが…。

 西暦2025年、市川新市(哀川 翔)は見慣れぬ街の路上で目覚めた。自分が誰で、ここがどこかもわからない新市。程なくけたたましいサイレンと共に、辺りは白と黒の“ゼブラ模様”に覆われ、街中に“ゼブラクイーン”(仲 里依紗)の歌が響き渡る。そして新市の前に現れた警官たちが、新市に向け一斉に発砲。胸を撃たれた新市は、市場(田中直樹)という男に救われ、“白馬の家”という施設にかつぎ込まれる。そこには、かつて新市の教え子だった浅野(井上正大)がいた。新市は浅野から、東京がゼブラシティと名を変えたこと、犯罪抑制のため警察官が朝夕の5時から5分だけ、無条件で民間人を撃ってもいい“ゼブラタイム”が導入されたこと、そしてゼブラシティの頂点に君臨するのは、都知事・相原公蔵(ガダルカナル・タカ)と、その娘である“ゼブラクイーン”こと相原ユイであることを知らされる…。 

 ざっとストーリーを紹介すると、↑こんな感じなんですが…、そんなんどうでもイイです!もお、ムチャクチャにやってます!遊んでます!!三池カントク、クドカン、哀川アニイ…みんなみんな、イイ歳した大人が真剣に、大マジメに遊んでます。アンタら、遊びすぎ(^^;!前作に存在していた“イイ意味でのB級テイスト”は、木っ端微塵に吹き飛んでます。一応、ストーリーに(前作からの)関連性はあるのですが、ハッキリ言って別物です。ハジケてます…いや、ハジケ過ぎてます!

 途中までは、相当真剣で深刻(?)なストーリーが展開するのですが、布団敷きながら『合体云々…』て、やり出した辺りからは、吾輩もお細かいところはどうでもよくなっちゃいました。もお後半はグダグダ…(^^;!あれだけ『白黒つけるぜ!』って言いまくってたのにも関わらずの『何じゃあ、そりゃあ??』とツッコミたくなるエンデイング。でもまあ『エエわ、笑わせてもろたから!』って感じで、見ちゃいました。ただこの映画がGWに、何のレイティングにも引っ掛からずに上映されるっていう事実には、正直ひいちゃいましたが…(^^;。

 この続編の製作発表が行なわれてから、実は吾輩ず~っと、キャスティングで残念だったことがございました。それは『前作で“ゼブラナース”を演じた鈴木京香さんの名前が無い!』ってことでした。前作での、あのコスプレ姿は非常に鮮烈でございましたから、叶うことなら『“ゼブラナース”再び!』と願っていたのですが、それは叶わぬ夢となってしまいました。しかしこの映画には、“ゼブラナース”欠場の穴を埋め、更には前作の衝撃を遥かに上回る“飛び道具”が、用意されておりました。『仲 里依紗って、こんなに“エロ”かったっけ~??』いやあ、ビックラこきました“ゼブラクイーン”!ここまでヤッちゃうとは…。吾輩もこれまで何作か、彼女の出演した映画を見てました(直近で見たのは「時をかける少女」…違いすぎるわ(^^;!)が、今までのイメージとは、メチャクチャ掛け離れたキャラでございます。いやもお、ホントにこれまでのイメージが木っ端微塵!『ここまでヤッてイイの~??』って、ず~っとスクリーンにツッこんでました。 ただエロいだけではなく、ワルい!究極にワルなんですよね(スザンヌが、かわいそ~だ(>_<)。ホント、ここまでやって里依紗ちゃんの今後の女優人生に支障はないのかな?と思わず余計な心配までしてしまいました。あ、でもひょっとしてコッチが本性だったりして…(余計な心配は、ホントに余計な心配でしたね。新しいドラマも始まったようですし)。

 ところでこの映画、前売り券や初期のチラシには「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」となっていた(公式サイトのURLにも、“zeb2.jp”って入ってます)のですが、いつの間にやらタイトルから“2”が消えておりました。コレって、何か意味あるんですかね?

 「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」は、ただいま全国ロードショー公開中です。バカさ、エロさ満開の“大人が大真面目に遊んだ結果”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。


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by mori2fm | 2010-05-06 20:13 | 映画評 日本映画 さ行 | Trackback(52) | Comments(0)

我が娘にそっくりな“かぁたん” (from「カッパの飼い方」)


by mori2fm