カテゴリ:映画評 日本映画 や行( 5 )

[山形スクリーム] ブログ村キーワード
 “怪優・竹中直人”監督作、第6弾!「山形スクリーム」(ギャガ・ヒューマックス)。意外にも、初のコメディ作品なんですね。でも、これが一筋縄ではイカンのですよ…(^^;。


 都立紅女子高校の美香代(成海璃子)は、宙子(桐谷美玲)、圭(紗綾)、胸恵(波瑠)と共に歴史研究会の合宿に参加。顧問の勝先生(マイコ)の引率で、落ち武者の里、山形県の御釈ケ部村へとやって来た。この地では800年前、源氏に追われた平家の侍頭・葛貫忠経(沢村一樹)が、愛する官女・光笛と共に非業の最期を遂げていた。この物語を無理やり縁結びの伝説にこじつけ、村を観光地にせんと、村長の蝦蟇且(生瀬勝久)以下村民たちは、観光キャンペーンを展開中。その一環として、新たな祠を建てるべく、忠経を祀った祠を倒すイベントを開催していた。その真っ只中にやって来た美香代達。そこへ、代々祠を護ってきた村の床屋・三太郎(AKIRA)が現れ、『祠を倒すとたたられるぞ!』と、止めるよう忠告するが、叫びも空しく祠は倒されてしまう。しかしその夜、本当に落ち武者達が復活し、次々と村人達を襲い始める。そして美香代が、忠経の愛した光笛にそっくりだったことから、事態は思わぬ方向へと…。


 そう、この映画は“コメディ”でありながら“ホラー”なんですよ。結構血も飛んだりするんですけど、とにかく全編バカバカしいの!あまりにもバカバカし過ぎて、逆に笑えないの(うん?アカンがな(^^;)!あのね、竹中カントク、マニアック過ぎるんだよ~!!最近の子達は、どう思ってるかは知りませんが、そもそも竹中直人って“俳優”ってよりも“ピン芸人(?)”でいらっしゃいますから。所謂“形態模写=モノマネ”で世間を笑わせて、世に出てきた人なんですよ。この映画は、そんな竹中カントクの原点とも言うべき、ギャグなんかが満載!で、当時を知ってる吾輩世代なんかは面白いんですけど、コレ今の子達に、わかるんかな~?吾輩の観た試写室では、どちらかと言うと吾輩より年配の方が多かったようで、逆にこちらの世代にも、あまり理解されてなかったような…(>_<)。いえね、面白いんですよ。もお、くっだらないくらいにハチャメチャで、面白いんですけど…あ~!何か惜しいな~!!

 くだらないだけじゃなく、映画好きの竹中カントクらしく、この映画は、過去の名作映画へのオマージュと言えるシーンが随所に出てくるのですが、これもまた非常~に、マニアック(^^;!軽く観に行った人には、恐らくわかんないだろうな~(いや、吾輩も実は半分くらいしか、わかんなかった…爆)。もう、とにかくこの映画“奇才・竹中直人”のギャグと映画に対する暑苦しいまでの思いが、120%満載で詰め込まれています。ホンマ、濃密ですよ~。

 吾輩、成海璃子ちゃんのここまで弾けた姿は見たことありませんでした。が、イイじゃないですか!充分コメディセンスありますよ。何か今まで実際の歳より、かなり大人びた芝居をされてきた感じが強いんですけど、こういう年相応のハジケっぷりも、カワいくてイイと思いますよ。意外な一面を見た気がしますが、むしろコッチの路線の方がこれからはイイかも?あと、一番驚いたのはマイコさんですね。前作「カフーを待ちわびて」の癒し系から一転、男にしか興味がないイケイケ女教師を、ハチャメチャに演じています。嗚呼、イメージ崩壊…(^^;。いやあ、カワイイ顔してよ~やるよ!ひと皮…いや、ふた皮剥けたかな?!そしてカントク・竹中さんも相変わらずの怪演!もお、ホントに楽しそう!!演出、演技どちらも好きなことを、存分にやっておられますね。あと、吾輩はまったく気付かなかったのですが、“アホの三太郎”を演じていたAKIRAって、EXILEの人だったんですね~。ゴメン!興味がないから(いや、EXILEくらいは知ってますが、メンバー個人個人については、全然知らんモンで…)、まったくわかりませんでした。『誰、この若手俳優?』って、本気で思ってましたから…(^^;。

 「スウィングガールズ」「おくりびと」etc etc…と、何ともロケづいてますよね~山形!かつて冬季五輪の開催地に立候補(最終的には長野になった)した時『さくらんぼ以外に何もない』と酷評された(哀)そうですが、いまや飛ぶ鳥を落とさんばかりの勢いですね。モンテディオ山形もガンバッテますしね~(あ、最近チョット失速気味か…汗)。

 「山形スクリーム」は、8月1日(土)~全国ロードショーです。映画好きが、こだわって作ったバカバカしさ満載のホラー・コメデイを、あなたも是非!映画館でご覧ください。でも、暑苦しいかも(^^;??

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by mori2fm | 2009-07-23 22:12 | 映画評 日本映画 や行 | Trackback(31) | Comments(4)
[ヤッターマン] ブログ村キーワード
 大ヒットアニメの実写映画化。ホントに作っちゃったよ…(^^;。「ヤッターマン」(松竹/日活)。TVドラマ「ケータイ捜査官7」に続いて、三池崇史 監督が、またまた本気で挑んで(あそんで)います。いやあ、凄かったわ~。


 伝説の秘宝“ドクロストーン”を巡って、ヤッターマン1号(櫻井翔)・2号(福田沙紀)と、ドロンジョ(深田恭子)・ボヤッキー(生瀬勝久)・トンズラー(ケンドーコバヤシ)のドロンボー一味は、週一で、激しい戦いをくりひろげていた。或る戦いの最中、ヤッターマンは翔子(岡本杏理)という少女と知り合う。実は彼女の父、海江田博士(阿部サダヲ)は考古学者で、4つあるドクロストーンのうちの1つを発見、それを翔子に託して、2つ目の捜索に出掛けたナルウェーの森で行方不明になっていた。戦いは日増しにエスカレート。そんな時、あろうことかドロンジョが、ヤッターマン1号に恋をしてしまう。敵味方入り乱れて思惑が交錯する中、いよいよ最後のドクロストーン争奪戦が始まろうとしていた…。


 アニメをそのまま、実写にしております。物凄く忠実に!衣装、メカ、ストーリー展開のシチュエーション、そして音楽(劇中歌)。ほぼ完璧です!よ~、ここまでやったモンですね~。もお、感心しますわ。吾輩映像観ながら、ず~っと『クスクス』笑ってました。『あ~、コレコレわかるな~』『いやあ、アニメのまんまやんか』『おお!“ポチっとな”を実写でやっとる~!』てな感じでございまして、さすがに現在放送中のアニメ版は見ておりませんが、オリジナル版ど真ん中世代の吾輩には、とても懐かしく、そしてまた新鮮な映像の数々でございました。でも、思ってたほど“爆笑”するようなシーンは無かったですね。もっとドッカンドッカン笑わせてくれるのかと思っていたのですが、どちらかというと小さな笑いを持続させられたって感じです。短距離走じゃなく、長距離走かな?

 ただ少々『コレは、やり過ぎちゃう?』と思ったところもございました。特に“ビックリドッキリメカ”に関しては、最初『アリ!アリ!』って出てきたところは『すげえ~!』と感動しておったのですが、コレが群れを成して敵メカを食べ始めると、少々気味悪くて鳥肌が立ってしまいました。リアルすぎるのも、考え物ですね。
 それからこの映画、随分と下ネタ満開なんですよね。敵メカのやられてる様を見て、暴走するヤッターワン(アブねえ~!)。下半身放り出して暴走するボヤッキー。何よりあのお馴染みのフレーズ『全国の女子高生の皆さん…』の意味は、そういうコトだったのか~?!って、思わずツッこんでしまいました。そして更にこの映画、まるで“アングラ映画”の如くシュールさも満開なのです。子供が見ていたアニメを、強引に“三池ワールド”に引きずり込んだって感じですかね。三池作品の中でも、同じヒーロー物(?)の「ゼブラーマン」と同じ空気を感じたのは、吾輩だけでしょうか?特にラスト近くで繰り広げられる“阿部サダヲ、一人芝居”のシーンには『コレ、子供が見たら泣くで~』と、またまたツッこんでしまいました。だって大人の吾輩が見ても、結構不気味でしたから。いいのかな~、こんなの子供に見せても…?

 ドロンボーのキャスト陣は、この上ないくらいにハマッてましたね。深キョンの“SEXYドロンジョ”も、違和感なく楽しめました。『やっておしまい!』『スカポンタン!』サイコーですね。あと「天才ドロンボー」を歌いながら、実際にメカを作っていくシーンは、もお感涙モノでした(しかもフル・コーラス(^^;)。ケンコバも生瀬さんも、そのままアニメに戻れそう(?)でしたね。逆にヤッターマンの方は、少々インパクトに欠けたかな?と。別に櫻井くんじゃなくても…とも思えましたし、アイちゃんもね~。まあ、それだけドロンボーのインパクトが強烈過ぎたと、言えるんじゃないでしょうか。喰われちゃってますね、お気の毒ですが…。

 アニメ版ドロンボーの声優陣ご一行様(小原乃梨子八奈見乗児←残念ながら、ご欠席だったようです。たてかべ和也)のサプライズ出演など、随所にこだわりのネタが散りばめられています。この“突き抜けたマニアックさ”が見ていてとても気持ちよかったですね。『わかる人にはわかる。わかんない奴は、置いてくよ!』って感じの(^^;。興行成績も絶好調(何と、「ドラえもん」より上!)のようで松竹さんも、嬉しい限りですね!


 「ヤッターマン」は、ただいま全国スゴい勢いで公開中です。アニメヒーローの実写での凱旋を、あなたも是非!映画館の大スクリーンでご覧ください。『ブタもおだてりゃ、木に登る~。ブ~!(^^;』

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by mori2fm | 2009-03-10 23:32 | 映画評 日本映画 や行 | Trackback(53) | Comments(10)
[容疑者Xの献身] ブログ村キーワード 
 原作読んでません。TVドラマも、チョこっとかじったくらいです。東野圭吾原作「ガリレオ」シリーズの映画化。「容疑者Xの献身」(東宝)。事前に観た人から『泣けるで~』と聞かされ、吾輩『???』このシリーズって確か、福山雅治の軽妙洒落な“なりきり演技”がウリの、少し軽めのお話じゃございませんでしたか?


 管内で身元不明の顔をつぶされ、指紋を焼かれた男性の他殺体が発見され、所轄の刑事・内海薫(柴咲コウ)は、応援に来た本庁の草薙(北村一輝)達と共に捜査を開始。男性の死因は絞殺。程なく死体の身元は富樫(長塚圭史)という無職の男と判明し、別れた元妻の花岡靖子(松雪泰子)が捜査線上に浮かぶ。しかし靖子には、富樫の死亡推定時刻にアリバイがあり、捜査は難航。草薙と内海は、帝都大学理工学部物理学科の准教授・湯川学(福山雅治)に捜査協力を依頼。最初は興味を示さなかった湯川だったが、容疑者が美人であること、そして靖子の隣人の名を聞いて俄然関心を示す。靖子の隣人・石神(堤 真一)は、大学での湯川の同窓生で、湯川をして『僕の知る限り、本物の天才』と言わしめる男だった…。


 はい、TVとは全然テイストが違います。ハッキリ言って“別物”です。湯川先生ハジけてません!かなり抑えてます。そこが『実に、面白い!(^^;』確かに今回、タイトルのどこにも「ガリレオ THE MOVIE」とは謳われておりません。そう、あくまでもコレは東野圭吾原作の「ガリレオ」シリーズの映画化作品であって、月9ドラマの映画化作品ではないのです(ですよね?何せ吾輩、原作未読ですので…)。そこら辺が、これまでのフジテレビのドラマの映画化作品とは、一線を画す仕上がりとなっています。何よりこの映画、“福山雅治 主演”ていうより、堤 真一と松雪泰子が演じる、石神と靖子を中心に描かれてます。更に言うと、柴咲コウ演じる内海なんて、大した役目を果たしてない…って言うか、別にいてもいなくても一緒!くらいのキャラになりさがっております(今回一番オイシイ思いをしたのは、ひょっとして北村一輝かも…)。ですから、あのドラマのテイストが好きで、ソレを期待して観に行かれますと、相当な肩透かしを喰らうことになります。吾輩は映画の後半、まるで同じ東野圭吾 原作の「手紙」を観ているような錯覚に陥りかけました。

 それでは、作品としてのデキはよろしくないのか?答えは『NO!』推理サスペンス物としては、一級品の出来だと言えるでしょう。天才・石神が実践した完全犯罪に、その明晰な頭脳で果敢に挑む湯川…。この静かで緊張感溢れる対決は、観ている者を決して飽きさせません。ただ、そのかわりに大スクリーンで観るには、非常~に地味です!予告編で流れている“大爆発の実験シーン”が冒頭で流れますが、それ以降ハデな映像は、一切なし!吾輩観ながら『カネ掛かってへんな~(^^;』と思っちゃいました。そう、デキはともかくスケール的には『TVでも出来そう…(爆)』って、思っちゃいました。あ、決してヒドイ映画じゃないですよ。それは重ねて申し上げておきます!

 前述しましたが、今回の手法はこれまでの“TV→映画”という少々安直になりつつあった映画制作の流れに、一石を投じるような作りになっています。そういう意味では、コレが大ヒットして、一つの新しい流れが作られれば…、ソレは今後の映画業界にとって、大いに意義のあることだと思います。ドラマを観てなくても、原作未読でも充分理解出来ますので、変な予備知識を持たずにご覧になることを、お薦めします。但し、ドラマが好きだった人!何度も申しますが、“シリアス”ですよ。主題歌は同じ“KOH+”でも「KISSして」ではなく、「最愛」です。このテイストの違いに戸惑われぬように…。


 「容疑者Xの献身」は、ただいま全国好評上映中です。『そういえば、福山雅治って、映画初主演なんや!』と、今更ながらに気付いたあなた(実は、吾輩も…)!彼のカッコ良さを見るだけでもイイです(^^;。是非とも映画館で“知の攻防戦”をご覧下さい。

~追記~
 シロウトを、いきなり冬山に連れて行っちゃ~いけません。死んじゃうよ!

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by mori2fm | 2008-10-15 23:04 | 映画評 日本映画 や行 | Trackback(82) | Comments(8)
 映画を観終わって、こんなに重い気分になったのは久々ではないでしょうか?「闇の子供たち」(ゴー・シネマ)。『悲しい』とか、『泣ける』とか言う類の言葉では括れない。トンでもない“問題作”です。


 日本新聞社バンコク支局の記者・南部(江口洋介)は、東京の本社から『近々日本人の子供が、タイの闇ルートを使って、心臓移植手術を受ける』という情報を入手し、そのネタの調査を依頼される。知人に金を握らせ、臓器密売の元仲介者に接触した南部は、提供者の幼児は、生きたまま臓器をえぐり取られるという衝撃の事実を知る。その頃、バンコクのボランティア施設に、日本人の恵子(宮﨑あおい)がやって来る。東京の大学で社会福祉を学んだ恵子は『アジアの子供たちの為に、何かをしてあげたい』という思いから、タイへやって来たのだった。スラム街の視察に同行した恵子は、そこで貧困層の厳しい現実に直面する。施設へ読み書きを習いに来ていた少女・アランヤーの自宅を訪れた一行は、最近彼女が姿を見せないことを、親に問い質すが、仕事が忙しく、読み書きどころではないと一蹴されてしまう。取材を続ける南部が、情報提供の依頼に施設を訪問。移植手術の全容を南部から聞かされた恵子達は、戦慄する。或る日、施設にアランヤーからの手紙が届く。実は彼女は児童買春宿に売り飛ばされ、児童性愛者の相手をさせられていたのだ。助けを求める手紙の内容に、ボランティア一同は、アランヤーを救い出すべく行動を開始する…。


 観ている間、何度もスクリーンから目を逸らしてしましました。心中で『勘弁してくれ』って、呟いてしまいました。ショッキングな事実と映像。“児童性愛”と“臓器売買”。普通の感覚を持っている人なら『もう充分だ!』と言うくらいに、堪らない気持ちになるでしょう。更に吾輩のように“児童”と呼ばれる年齢の子供を持つ親にとって、この映画はまるで“拷問”のような、『ムゴい』としか言いようがない、2時間18分でした。そして『ムゴい』と感じると同じくらいに、烈しい憤りを覚えました。『何とか、ならんのか!?』と。

 しかし、コレが現実なのです。それも、需要の側に一部の日本人も大いに関わっている、作中『東京から地図で20Cmの距離』と台詞で語られる街・バンコクで、実際に起こっている出来事なのです。キレイ事では済まされない、この現実を描いた梁石日(ヤンソギル)の原作を、阪本順治 監督が、真正面からぶつかって入魂の1本に撮りあげています。特に作中、子供たちが無邪気に遊んでいるシーンと、売春宿で鎖に繋がれているシーンの対比が、あまりにも鮮明すぎて吾輩の頭の中から離れません。或る意味トンでもなく、素晴らしい演出です。

 江口洋介、宮﨑あおい、妻夫木 聡佐藤浩市と、豪華なキャスティングが揃って、ラストまで救いのないストーリー(本当にラストで、とどめを刺されます。覚悟してください)が展開されます。正直『出来れば知らないままの方が良かった』とも思えるテーマなのですが、一度は観ていただきたい映画です。但し、決して軽い気持ちで映画館に行かないで下さい。観たことを後悔(“しょうもない映画”とか言う意味ではなく)させてしまうことになるかも知れない映画を、吾輩はおすすめしていますから。

 「闇の子供たち」は、ただいま全国順次公開中です。もう一度言います。覚悟を決めて、映画館へ足をお運び下さい。そんなに遠くないアジアの片隅で、凄惨な状況に置かれている子供たちの現状を見るために。


~9.22 追加TB~
 Excite エキサイト : 芸能ニュース“『闇の子供たち』バンコク映画祭で上映中止に”

 ~バンコク国際映画祭に出品されている阪本順治監督の『闇の子供たち』の上映が中止された。同作は、タイの児童売春と臓器売買をテーマにした社会派のドラマ。映画祭幹部は、映画が「タイの社会において適切でない」と主張している。≪中略≫「悪事を働くのは外国人ではありますが、映画にはタイ社会にふさわしくない児童売春に関する不適当な内容を含んでいます」とJaruek Kaljaruek連盟議長は説明する。~

 ↑こんなこと、いつまでも言ってたらイカンと思うんですけどね。問題の本質が解決出来ないですよ。


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by mori2fm | 2008-09-04 21:32 | 映画評 日本映画 や行 | Trackback(37) | Comments(23)
 観終った後、試写室のイスからなかなか立ち上げれませんでした。「夕凪の街 桜の国」(アートポート)。“原爆”をテーマにした映画ですが、優しくて温かい映画です。でも、心に“ズシン”と響きます。


 《夕凪の街》
 昭和33年、広島。13年前に被爆した平野皆実(麻生久美子)は、母・フジミ(藤村志保)と2人で日々を暮らしていたが、被爆の際に亡くなった、父や妹のことを常に心に思い『私は生きていてもイイのだろうか?』と自問自答を繰り返していた。そんなある日、皆実は会社の同僚である打越(吉沢悠)から愛を告白される。本当はとても嬉しく、すぐにでも打越の胸に飛び込みたい皆実だったが、脳裏によぎる妹たちのことが、皆実の思いを遮る。『うちは、この世におってもええんじゃろうか…?』泣きながら胸中を告白する皆実を、打越は優しく抱きしめる『生きとってくれて、ありがとうな』この一言で、皆実がそれまで抱えてきた苦悩は、優しく解きほぐされていく。しかし突然、皆実の身体に異変が起きる。原爆症を発症してしまった皆実の許を、疎開先の水戸で養子となった弟・旭(伊崎充則)が訪ねて来る…。
 《桜の国》
 平成19年、東京。定年退職した父・旭(堺正章)と共に暮らす七波(田中麗奈)は、最近の父親の不審な行動に疑問を抱いていた。今日も夕食の後、何も告げずに突然外出した旭。七波は、弟の凪生(金井勇太)に尾行する旨を伝え、家を出る。駅で切符を買う旭の様子を窺っていた七波は偶然、小学校時代の同級生で、今は凪生と同じ病院に勤務する東子(中越典子)と再会する。ひょんなことから、東子と共に旭を尾行することになった七波。旭が向かった先は広島だった…。



 
 戦争を知らない吾輩にとって、敗戦から60年以上経った現在“原爆”とは忘れてはならない忌わしい“事実”ではありますが、それは既に“過去”にあった出来事だとこれまで認識してきました。ところがこの映画を観て、それが今にも存在している“現実”なのだということを、知らされました。
 被爆を体験しながら生き残った人達は、皆当然『生き残れてよかった』と感じておられるのだと単純に思ってましたので、作中で皆実が発する『うちは、この世におってもええんじゃろうか?』という言葉が、非常に重く響きました。何の落ち度も罪も無い人達を、一瞬のうちに死に追いやり、更に生き残った人達にまでこのような何とも言いようの無い思いを抱かせてしまう“原爆”。しかも『お前なんか、死ねばいいと誰かに思われた』『原爆は、落ちたんじゃない。落とされたんだ』こんな思いを抱いて生きていた皆実の心中を思うと、何とも言えないやるせなさを感じ、心の底から熱いものがこみ上げてきました。

 この映画は“原爆”という非常に重いテーマを描いてはいますが、決して悲惨な映像(被爆直後の広島の“地獄絵図”のような場面など)がたくさん出てきたりするわけではありません。むしろ終戦から13年経った広島の人々の復興へ向けた日々の暮らしや、現在(平成19年)を生きる若者たちの日常の目線を通して見た戦争を描き出しています。ですから優しさに溢れた映像によって、被爆した女性とその家族の絆、そして明日へ生き続けていく人々の希望が描かれ、暖かい感動を与えてくれます。

 また昭和33年と現在、それぞれのパートで主演する2人の映画女優(麻生久美子と田中麗奈)が非常に素晴しい演技を見せてくれます。特に苦悩を抱えながらも、日々を懸命に生きそして儚くも散って逝く皆実を演じた、麻生久美子の演技は特筆物です。彼女は、映画女優として本当に素晴しいです。

 
 実は先日、ラジオの収録でこの映画を撮られた佐々部 清 監督にインタビューをさせていただきました。監督は、『この映画は、日本人にしか作れない。その誇りを持って映画を作った』『決して若い人に向けてだけでなく、戦中派と言われる世代に向けても、「過去のことではない」というメッセージを込めて作った』と語ってくださいました。朴とつな中にも熱い思いを込めて語ってくださった監督の熱意は、スクリーンを通しても、ひしひしと伝わってきます(この模様は7月25日の「KOBEキネマナイト」で放送されます)。


 「夕凪の街 桜の国」は、7月21日(土)から広島地区先行ロードショー。そして28日(土)から全国ロードショーです。あなたも日本人として誇りを持って、この映画を是非映画館でご覧下さい。


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by mori2fm | 2007-07-18 22:37 | 映画評 日本映画 や行 | Trackback(24) | Comments(12)

我が娘にそっくりな“かぁたん” (from「カッパの飼い方」)


by mori2fm