カテゴリ:映画評 日本映画 ら行( 7 )

[ロボジー] ブログ村キーワード
a0014708_16012906.jpg 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」矢口史靖 監督、待望の最新作!「ロボジー」(東宝)。今回のテーマは『ジジイとロボット』!『変形しない。戦わない。働きもしない。そんなロボットに日本中が恋をした-。』爆笑必至のエンタテインメント作品です。ところで主演の“五十嵐信次郎”って、誰??


 弱小家電メーカー・木村電器の木村社長(小野武彦)は、『CMより安く宣伝が出来る』と、二足歩行のロボットを開発してロボット博に出展するよう、社員の小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、長井(川島潤哉)の3人に命じる。まったく畑違いの部署から集められた窓際社員3人の作ったロボット“ニュー潮風”は、それでもロボット博の1週間前には奇跡的に歩くことに成功するも、そのまま2階の窓から転落し、木端微塵に。追い込まれた3人は、『ロボットの中に人を入れて誤魔化す』という策を講じ、着ぐるみショーのオーディションと称して、ロボットの外装の寸法にぴったりの人物を集める。そこで白羽の矢が立ったのは、73歳の独居老人・鈴木重光(五十嵐信次郎)だった。いよいよロボット博の当日、詳細を告げぬまま鈴木に“ニュー潮風”を着用させる3人。その場限りの窮余の策の筈だったこの計画は、会場で鈴木がとった想定外の行動により、ロボット好きの女子大生・葉子(吉高由里子)を巻き込み、思わぬ方向へと展開していくことに…。 


 いやあ、面白かった(^^;!家電メーカーが作ったロボットの名前が“ニュー潮風”…『洗濯機かっ!(^^;』とにかく外装がピカピカじゃなくて、中古みたいに何となく、くたびれてる(あちこち禿げてて錆びてる)し、どう見ても最新鋭には見えないのに、動きは最新鋭!そりゃそうだ、中に爺さんが入ってるんだから!まあ、何とアナロギーな!普通、バレるでしょ!!でも、この超アナログが、ロボットと言う“ガワ”を被せると最新鋭になってしまうってのは、ホント観ていて滑稽で爆笑モノでした。爺さん(お年寄り)の動き(軽く膝曲げて心持ち前屈みで、歩幅は狭めに歩く)って、最新鋭のロボットの動きなんですね(^^;。もお“ニュー潮風”最高ですわ!

 ただ笑わせるだけでなく、世間と上手く付き合えない口汚くて偏屈な独居老人・鈴木さんの心が、“ニュー潮風”を被ることで、少しづつ変化して打ち解けていく様なんかは、何ともほのぼのしていて良かったです。特に疎遠になってしまった孫との交流のシーンなんか、笑いの中にも鈴木さんの切実な思いが伝わってきて、和みましたね~。でも、あんなことしたら絶対バレるからね(孫達も少しは疑いなさい(^^;)!
 
 で、主演の“五十嵐信次郎”ってのは誰か?っていうと、ご存知!ミュージシャンの“ミッキー・カーチス”その人でございます。今回、この映画のオーディションに受かったことがキッカケで、『この歳で主演ですから、ちょっと気分を入れ替えて新人のつもりでやろうと思った』(←プレスより引用)と、子供のころから憧れていた漢字の名前で、高校時代に自分で考えた“強そうな名前=五十嵐信次郎”で、撮影に臨まれたんだそうです。そう“73歳の新人主演俳優”の誕生でございます。今回の“ロボットの中の人”の役は、本当にぴったりでございます。あと、木村電器の窓際3人組も、全員が必死なんですが、何故かどこか1本抜けているという感じを受けるのが、3人とも見事にハマッていまして、これも楽しかったです。そして『ロボットLOVE!』の女子大生を演じた吉高ちゃん。この人ホント、少し普通じゃない女の子演らせたら天下一品ですね。今回も非常に普通ではありませんので(^^;。とにかく皆、曲者ぞろいでございまして田畑智子さん演じる“ニュー潮風の正体を暴こうとするTV局の新人ディレクター”が、一番マトモに思えてしまいました(このキャラの紹介文としてプレスには、『ガサツという言葉では片付かないほど神経が1本足りない女』などと酷いことが書かれてましたが…)。また西田尚美菅原大吉徳井優竹中直人他、矢口ワールドではお馴染みの面々も、ホンのチョイ役ですが画面に出てきて、花を添えてます。この辺もお見逃し無く!

 「ロボジー」は、1月14日(土)~全国ロードショーです。“ハートフル・ヒューマン・なんちゃって!ロボット・コメディ”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

~追記~
 こんな映画観ちゃうと、“ASIMO”とかひょっとして本当に中に誰か入ってんのとちゃう?とか思っちゃいますわ…(爆)。
~追記②~
 矢口映画のお約束。今回も主人公の役名は“鈴木さん”。そして、どの映画にも必ず登場する役名“伊丹弥生”今回も出てきますよ!
~追記③~
 吉高ちゃんがデジカメを構えてるシーンは、CMにしか見えませんでしたわ。そお『IXY持っていくしー!』(^^;
~追記④~
 エンディング、歌うは“五十嵐信次郎とシルバー人材センター”(^^;。曲は懐かしい!あのStyx「MR. ROBOTO」!!


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by mori2fm | 2012-01-08 16:42 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(77) | Comments(8)
[きょうのわんこ] ブログ村キーワード
 「めざましテレビ」の人気コーナー、「きょうのわんこ」で紹介されたエピソードから生まれた本作「ロック~わんこの島~」(東宝)。2000年に大噴火した三宅島を舞台に、実話をベースにした感動作です。


 三宅島で民宿「たいよう」を営む野山一家は、父・松男(佐藤隆太)、母・貴子(麻生久美子)に小学2年生の息子・芯(土師野隆之介)の3人家族。いつも明るく、賑やかに日々を生きていた。芯は近所に住む祖母・房子(倍賞美津子)が飼っている老犬・ハナから生まれた子犬をもらい、ロックと名付け愛情を注いでいく。しかし2000年8月、三宅島・雄山の大噴火により、平和な日々は一転。長期化の様相を見せる噴火活動に、島民に避難指示が出され、芯は家族と離れ離れで東京での避難生活を送ることに。やがて全島民に避難指示が出され、松男たちも島外避難をすることに。その最中、ケージに入れて運ばれる筈だったロックが、いなくなってしまう…。


 実話がベースにはなっていますが、完璧なノンフィクションでは無いようでして、物語はかなり“泣ける要素”を盛った状態で、脚本化されたようです。定番中の定番とも言える“動物+子役+感動の実話=さあ、泣いて!”という方程式(?)が、この映画にも見事にあてはまっておりまして、これはもお、計算づくで作られているようで、何か『ズルイな~』と思ってしまいました。そして良くも悪くもこの映画、フジテレビの匂いがプンプンする映画でございます。普通に観ていても、それは感じましたが、更にいくら番組から誕生した映画とはいえ、あれだけ毎朝テレビでPRされちゃいますと、正直チョットひきますね~。まあ、言わば“きょうのわんこスペシャル”みたいなもんですけどね(^^;。
 とは言えこの映画、度が過ぎるほどの“感動押し付け映画”にはなっておりません。確かに『泣けますよ~』という空気は充満してるんですが、それが案外サラッとしてるんですね。これはひとえに子役の子の飾らない演技と、佐藤隆太&麻生久美子の“ムリヤリ頑張ってるように見えない明るい夫婦”っていうのが、効いてるんじゃないでしょうか?あと忘れちゃいけないのが、おばあちゃん役の倍賞さんですね。この人の存在感が、映画全体を、心地よく締めてくれていたように感じられました。

 この映画が夏休みに公開されるってのは、普通なら『何かあざといな~』って吾輩ツッこんでると思うのですが、今年はむしろ良かったと思います。決して狙ってたわけではないのですが、3月11日に発生した東日本大震災から立ち上がろうとしている被災者の方々、そしてこの国にとって、奇しくもこの映画には“災害からの復興”という共通のテーマが描かれています。今のこの時期だからこそ、勇気と元気をくれるこんな映画(内容的にツッコミたいところはたくさんあるのですが…(^^;)は、必要なんじゃないかと思います。


 「ロック~わんこの島~」は、明日7月23日(土)~全国ロードショー公開です。逆境に負けず、明るく生きる家族と愛犬の絆を、あなたも是非!映画館でご覧ください。 

~追記~
 モデルになった実際のロックは、2010年7月、映画のクランクインの約3ヶ月前に亡くなったそうです。本当にこの映画、『ロックに捧ぐ』ですね。

「ロック ~わんこの島~」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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by mori2fm | 2011-07-22 22:16 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(17) | Comments(2)
 大沢たかお初プロデュース作品「ラブファイト」(東映)林 遣都北乃きい、若い2人がパワー全開で弾けた“痛~いラブストーリー”。とっても楽しめました。


 稔は幼稚園の頃からいじめられっ子で泣き虫。そんな稔をいつも助けてくれたのは、幼なじみの亜紀だった。やがて10年の時が流れ、高校生になった稔(林 遣都)は、やはり不良たちに絡まれいじめられていた。そしてそれを相変わらず亜紀(北乃きい)が、拳とキックで不良たちを撃退して助けていた。しかしそれは、美人に成長した亜紀に惚れた不良たちが、常に亜紀と行動を共にしている稔を“彼氏”と勘違いして絡んでくるという構図で、そのため稔は亜紀の影響下から脱したいと、密かに願っていた。そんな或る日、いつものように不良に絡まれていた稔は、偶然通り掛かった大木(大沢たかお)に助けられる。大木は、日本チャンピオンだった元ボクサー。稔は大木にボクシングを教えてくれるよう頼む。『何故、ボクシングがしたい?』と言う大木の問いかけに『世界一になりたい』と答える稔だったが、本当の答えは『亜紀に勝つ』ことだった…。


 もおね、若い2人が一生懸命!『好き』と素直に言えない不器用な高校生を、等身大で思いっきり熱演しています。観ていてストーリーにひき込まれましたし、とにかくスッゴく応援してしまいました。カワイイし、真っ直ぐだし、いや~も~、若いってエエな~(^^;!!
 でもこの映画、ただただ可愛らしいラブストーリーなのではなく、“最強美少女とヘタレ男子”による“拳闘恋愛ムービー”なのです。これがまた新鮮でイイ!カワイイ顔して不良たちを叩きのめす北乃きいちゃんが、ケンカの後に見せる“してやったり!”って顔が、もお何とも言えんくらいエエ顔!そして何よりも映画の舞台が大阪!コレがもおピッタリハマッております。今回関西弁も、違和感なく聞いてられましたので、そう言った点でも関西人である吾輩にとっては、観ていてとっても心地良かったです。
 若い2人の“恋バナ”がメインとして描かれていますが、大沢たかお演じる大木と桜井幸子演じる順子が織り成す“大人の恋バナ”も、なかなか切なくてイイです。まあベタなお話ではあるんですが、決してメインの“恋バナ”の邪魔をせず、なお且つ映画のストーリーを、大人の観賞にも耐え得る締まった内容にするパートとして、非常に効いています。吾輩世代は特に、好感持って観られると思いますよ。あと、この映画はエンディングが良かったですね~。タイトルロールと疾走感のある主題歌(FUNKY MONKEY BABYSの「希望の唄」)が、バッチリ合っていて最後まで楽しませてくれます。イイね~、ノリノリ!

 とにかく吾輩は、この前日に観た同じ日に公開が始まった「ハッピーフライト」よりも、遥かに感情移入して楽しんで観ることが出来ました。特に、北乃きいちゃんが不良にわざと関節技を掛けさせるシーンには、爆笑してしまいました。にも拘らず、お客さん入ってませんね~(興行ランク10位に入れずとは…)。ホント残念だわ。

 随分と褒めましたが、苦言も少々。この手の映画としては、チョット長い(上映時間2時間6分)かな~?と感じました。全体的なテンポはよかったと思うのですが、稔が絡むもう一つの“恋バナ”として出てくる“勘違い妄想少女・恭子ちゃん”のエピソードは、要らなかったんじゃないでしょうか?カットした方が、もっと映画自体が締まったものになったような気がします。何かソコだけが映画から、妙に浮いているような感じを受けましたので。
 

 公開前から一部で話題になった、北乃きいちゃんの“パンチラ・シーン”ですが、確かに作中何度も出てまいります。ただ決していやらしいモンではなく、これも“爽やかなお色気”程度のモンですので、その辺は安心して(どういう意味だ?(^^;)ご覧になってください。


 「ラブファイト」は、ただいま全国ロードショー公開中です。「恋は戦い!」です。若い2人が拳で奏でる“パワフルラブストーリー”を、あなたも是非映画館でご覧下さい。


「ラブファイト」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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by mori2fm | 2008-11-23 02:21 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(19) | Comments(2)
 吾輩の世代には懐かしい、70年代を舞台に綴られるピュアなラブ・ストーリー「Little DJ 小さな恋の物語」(デスペラード)。『大切な想いは、伝えなきゃ』ホントそうだね、その通りだね!


 担当番組の打ち切りを告げられた、FM局のディレクター・たまき(広末涼子)は、この機会に休暇を取るよう上司から勧められる。帰宅して落ち込むたまきの耳に、ラジオから懐かしいキャンディーズの「年下の男の子」が流れてくる。その曲を聴き、たまきはラジオの楽しさを自分に教えてくれた、或る少年との海辺の病院での日々に想いを馳せるのだった。
 1977年、高野太郎(神木隆之介)は、函館に住む野球が大好きな中学生。自宅の庭でラジオのナイター中継を聴きながら、素振りをする毎日。そしてナイターの後に流れるリクエスト番組も、大好きだった。しかし体調がすぐれない日が続き、母(西田尚美)に連れられて、叔母のかなえ(村川絵梨)が看護婦をしている、少し遠くの海辺の病院へ検査を受けに行く。その病院のロビーで、太郎は全身をギプスで固定されたたまき(福田麻由子)を目撃する。担当の“若先生”(佐藤重幸)と意気投合した太郎だったが、検査の結果は思わしくなく、『こんな病院なんか』と連れ帰ろうとした父(石黒賢)の背中で大量の鼻血を出した太郎は、即入院することに。慣れない入院生活に嫌気がさしてきだした或る日、院内放送で流れる音楽に耳を傾けていた太郎は、スピーカーのコードを辿ってその音源を探り出す。壁一面にレコードが並べられ、アンプやスピーカーなどの機材が置かれているその部屋は、若先生の父、“大先生”(原田芳雄)の部屋だった。太郎の様子を見ていた大先生は、治療の一環として太郎がDJをする音楽番組を、院内放送で流すことを決める…。


 “難病(=不治の病)モノ”です。『泣かせてやろう』演出も、随所に見られます。下手をすると、非常にクサくなってしまうテイストを持っている映画ですが、本作ではそれを、若い2人の主演俳優(神木クン&麻由子ちゃん)のとっても純粋で一生懸命な姿がイイ意味でスポイルしてくれていて、とてもとても爽やかな感動をスクリーン越しに伝えてくれます。うんホント、単純にイイです!他に言葉が見つからないんですけど、もお吾輩試写室で号泣に追い込まれてしまいましたから。ピュアであるってことは、ホントに大切なことですよね。更に2人の脇を固める俳優陣も、両親役の石黒さん、西田さんをはじめそれぞれ味のある、イイ演技を見せてくれます。そう、皆さんも一生懸命なんですね。特に大先生役の原田芳雄さんが、とてもイイ味を出してくれていて、『ホント、この人は上手だなあ』と観ていて感心させられました。そして何より、DJとしてこれ以上のキャスティングはない!と唸ってしまった小林克也さんの出演が、この映画に欠かせないとても重要なエッセンスとして効いています。

 FMよりも、AMがラジオの主役だった時代。吾輩も必死になっていろんな番組を聴いていました。そんな頃がとても懐かしく感じられて、何かそこでも胸がギュ~っとしめつけられました。映画を彩る、キャンディーズやチューリップ、そしてQUEENのナンバーが、吾輩世代には懐かしく、今の若い方々には新鮮に聞こえると思います。
 
 あとは海辺の病院と、函館の街並みのロケーションが、何故か暖かく、優しく感じられて、とても良くこの映画にマッチしていました。吾輩、昔一度だけ旅行したことがあるのですが、いい所ですね函館!また機会があれば是非訪れてみたい街です。


 「Little DJ 小さな恋の物語」は、本日(12/15)より全国ロードショーです。“大切な想い”を伝えることの大切さを、あなたも是非映画館でご覧になってください。


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by mori2fm | 2007-12-15 11:04 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(11) | Comments(1)
 肝細胞ガンの為、38歳の若さでこの世を去った、世界的プロウインドサーファー・飯島夏樹「Life 天国で君に逢えたら」(東宝)。この映画はガンと向き合い、そして懸命に生きた彼の半生と、彼を支え続けた妻、そして家族の“愛”を真正面から描いた実話を基にした、感動ドラマです。


 ワールドカップに参戦するため、世界中を転戦するプロウインドサーファーの夏樹(大沢たかお)。日本国内では無敵だったが世界の壁は厚く、勝てない日々が続き常に“貧乏ドサ回り”な状態だった。そんな夏樹を妻・寛子(伊東美咲)は、文句を言いつつも献身的にサポートしていた。しかし家賃が払えず、住まいを追い出されるに至り夏樹は、『次でダメだったら、諦める』と寛子に告げる。運命の掛かった次のレースで、夏樹は見事に優勝。そこから快進撃を続ける。やがて生活も安定してきた2人は、大きな家を買い、4人の子宝にも恵まれ幸せな家族を築いていく。時は流れ長女の小夏(川島海荷)が10代になると、レースのため長く家を空ける夏樹に対して反抗するようになる。そして夏樹もレースで勝てない日々が続いていた。幸せの歯車が少し狂い始めた時、夏樹の身体に異変が起きる。夏樹の身体は、いつの間にか病魔に侵されていた…。


 映画館で流れていた予告編を観ただけで、吾輩既に号泣しそうになっておりましたので、『本編観たら、一体どうなってしまうやろ?』と、半ばビビリながら映画館へ出掛けました。結論から言うと、泣きました…でも号泣はしませんでした。映画自体が、そんなに『泣かせてやろう』と押し付けてくるのではなく、むしろ爽やかに…そう作中にも出てくる『風に吹かれるままに』…という感じで作られていたので、本当に素直に映画の中へ入っていけましたし、爽やかな感動をいただけました。ホント、“いい映画”でした。
 ガンとわかってから苦しむ夏樹さんを、同じように苦しみ、それでも強い心で支えた妻・寛子さん。なかなか素直になれなかったけれど、『死なないでほしい』という一心で行動し、それが夏樹さんの支えとなった小夏ちゃん。そばにいて、笑っているだけで夏樹さんの心を和ませせた3人の息子さんたち。そして常に夏樹さんを想い、励まし続けた仲間たち…。みんなに支えられて、夏樹さんはガンになったことを『良かった』とまで思えるようになっていきます。この過程の描かれ方が、とても優しさに溢れていて目頭が熱くなりました。『ああ、生きてるってホントに素晴しいことなんだな』と、単純に素直に痛感させられました。“延命治療”を否定するわけではないのですが、夏樹さんの『風に吹かれるままに』という生き方は、ガンと闘う人達の1つの理想の形なんじゃないでしょうか?

 桑田さんが歌う主題歌「風の詩を聴かせて」がエンディングで流れるのですが、ほぼ満席の客席から立ち上がる人は、エンドロールが終わるまで1人もいませんでした!吾輩、映画館でこんな光景を観たのは初めてです。いやあ、本当に素晴しい!


 「Life 天国で君に逢えたら」は、ただいま全国好評上映中です。短い人生を懸命に明るく生きたウインドサーファーと、その家族の優しく、爽やかな感動をくれるこの物語を、あなたも是非映画館でご覧ください。

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by mori2fm | 2007-08-27 01:51 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(25) | Comments(4)
 怒涛の勢いで、ただいま大ヒット公開中!「LIMIT OF LOVE 海猿」(東宝)。いやもおこりゃ何と言いますか、『よう撮ったね!』とスタッフ&キャストに言ってあげたくなる映画ですね。

 
 潜水救命士・仙崎大輔(伊藤英明)は、バディである吉岡(佐藤隆太)と共に、鹿児島の第十管区機動救難隊に配属され、海難救助の最前線で日々忙しく働いていた。或る日恋人の環菜(加藤あい)が、大輔を訪ねて横浜から車で鹿児島へやって来る。遠距離恋愛を続ける上で、2人の将来に不安を抱えた環菜は、ウェディングドレス姿を見せて、自らの思いを大輔にぶつける。しかし、ある事が心の中に引っ掛かっていた大輔は、環菜の気持ちに応えることが出来ず、気まずい思いを抱いたまま2人は別れる。翌日、訓練中の大輔達に、鹿児島港沖で座礁したフェリーの救援へ向かうよう、出動命令が下る。現場に到着した大輔は、横浜へ帰る為に偶然乗船していた環菜と再会。他の乗客と共に避難することを環菜に告げ、乗客の避難誘導に向かった大輔は爆発に巻き込まれ、フェリーの売店々員で妊婦の恵(大塚寧々)、乗客の真一(吹越 満)、そして吉岡と共に船内に閉じ込められてしまう…。


 元々原作が好きでしたし、映画の第1作も、TVドラマも、最近では珍しい“熱い”作風でしたので、今回も期待して行ったのですが予想以上に“熱い”“燃える”“男達”の映画になっておりました。映画館内も熱気ムンムンで、何か久し振りに“客席とスクリーンが一体になった感”を味わわせていただきました(もお両横の女の子なんか、上映開始時から既にウルウルでしたわ…あ、知らない人ですよ(^^;)。

 その気になれば、ツッコミたい所は山ほどあった(ネタバレなので、反転で書きます→『あれだけ過酷な条件で、妊婦を避難させて“母子共に良好”はありえないやろ~』とか『何で座礁した(ってことは、水深は浅い筈…)フェリーが、船首からあんなキレイに沈んじゃうのよ?』とか『最後のハシゴ20m昇るって、船傾いてるんやから、真っ直ぐ昇る必要はないやんか!』とか『そのハシゴから、結局落ちた(沈没直前に)のに、何でそこから違う場所まで移動して、なお且つ生き延びることが出来たのさ?』etc、etc…わ~、いっぱいあるな~(^^;。)のですが、観ている時はそんな事を気に掛けている暇が全く無いくらいに、次から次へと勢いでもって観客をグイグイ引っ張っていく、羽住英一郎 監督の少々(かなり?)強引とも思える演出に、今回は脱帽いたしました。いや、その手法お見事です!

 でも前作を観たときにも書きましたが、伊藤英明クンは、こういう“ワイルド”な役柄を演じている方がイイですね。TVドラマでスーツなんか着てるより、よっぽど性に合ってると思います。あと、加藤あいチャンもすごく良かったですし、2人にとってこのキャラクター(大輔&環菜)は、本当の意味での“当たり役”だったと言えるでしょうね。

 ところで今回、高らかに“最終章”と謳ってますが、あのラストならその気になれば、幾らでも続編作れると思うのですが(製作側も、少し“その気”はお有りのようで)…。果たしてどうなんでしょ?


 「LIMIT OF LOVE 海猿」は、只今今年の日本映画最高の勢いで、全国ロードショー中です。この“熱い勢い”を、あなたも是非映画館でご覧下さい!
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by mori2fm | 2006-05-15 20:06 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(2) | Comments(5)
 a0014708_20214261.jpg 
 今年は日本映画の“大作”が目白押し。特に福井 晴敏原作のいわゆる“軍事アクション物”が、3本も上映されるのが注目されています。その先陣を切って公開されたのが、この映画「ローレライ」(東宝)。期待に違わず「ドラえもん」のいない春の映画興行を引っ張っているようです。 公開2週目でアニメ映画に抜かれたのは、ご愛嬌ってことで…。

 太平洋戦争末期の昭和20年8月6日。広島に原子爆弾が投下され、敗色濃厚の日本は更に窮地に追い込まれていた。海軍軍令部大佐の浅倉(堤 真一)は、特攻に反対して閑職に追いやられていた絹見少佐(役所 広司)に『戦利潜水艦“伊-507”に乗艦し、新たな原爆の投下を阻止せよ』と指令を下す。伊-507には先任将校として、絹見と旧知の木崎(柳葉 敏郎)をはじめ、軍医の時岡(國村 隼)、機関長岩村(小野 武彦)等ベテランの軍人たち、そして伊-507に搭載されている特殊潜航艇の操舵手として配属された折笠一曹(妻夫木 聡)等、若き特攻隊員。更に特殊兵器〈ローレライ・システム〉の専任者として軍属技師・高須〈石黒 賢〉が乗艦した。南太平洋のテニアン島に在るアメリカ軍の原爆搭載機発進基地を叩くべく、定員に満たない寄せ集めの乗員たちで伊-507は出撃する。任務を成功させるには、援軍なしでアメリカ海軍太平洋艦隊の防衛網を突破しなければならない。その任務の成否を握る特殊兵器〈ローレライ・システム〉。この兵器を起動させる重要な役割を果たす少女パウラ(香椎 由宇)の存在に、高須を除く乗員の誰もがこの時未だ気付いてはいなかった…。

 昔、「宇宙戦艦ヤマト」や“角川アニメ”などが夏休みや、冬休みの度に公開されていたときに感じたような何ともいえない高揚感(=ワクワクした感じ)と同じようなモノを、上映前の映画館の座席に座って感じていました。日本映画でこれだけ“ワクワク”させられるのは、ホントに久し振りではないでしょうか?フジテレビ製作という利点を存分に使って、宣伝も煽りまくってましたから何か“ワクワクさせられた”って気持ちもするんですが…。この映画は、その高鳴る期待に充分応えてくれます。

 潜水艦映画ということもあって、キャスティングは男ばかり。ともすれば、“暑苦しく”なりそうですが、俳優それぞれが持ち味を出して、イイ演技を見せてくれます。役所 広司が貫禄タップリに艦長を演じれば、妻夫木クンは若さで、この時代に生き残ってしまった人間の苦悩を、我々に見せてくれます。
 その気になれば、ツッコミたいところは山ほど(例えば、昭和20年に何でハンズフリーで喋れるのか?とか、潜水艦から出られないパウラはどうしてあんなに“お目々パッチリ”で“眉毛クッキリ”なのか?そして何より終戦間近な日本にしては、みんな小ぎれい過ぎやせんか?とか…笑)有るのですが、それらをふっ飛ばして2時間8分観客を引っ張ってくれるパワーが、この映画には有ります。特撮界でその名を轟かせた樋口 真嗣の監督デビューは満点に近い船出と言えるでしょう。

 “スケールのデカイ日本映画”っていうのは、やはり日本人として単純に嬉しいですね。『これだけのことが、日本映画でもできるんだ!』と思わせてくれる…そんなパワーをもった日本映画に、これからもっとたくさんお目に掛かりたいモンです。

 「ローレライ」は、ただいま絶賛航海…もとい公開中です。日本映画が見せる大和魂を、映画館で是非ご覧ください!

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by mori2fm | 2005-03-16 17:27 | 映画評 日本映画 ら行 | Trackback(14) | Comments(11)

我が娘にそっくりな“かぁたん” (from「カッパの飼い方」)


by mori2fm