「スチームボーイ」大切なのはエンドロール!

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 パソコントラブルの煽りで、レビューが遅くなってしまった「スチームボーイ」(東宝)もう、拡大公開は終了しちゃいましたが、どうしても書いておきたいことがあるので…。

 19世紀。ロンドンで暮らすレイ少年の許へ、ある日祖父ロイドから荷物が届く。ロイドとレイの父エドワードはオハラ財団の援助を受けて、アメリカである研究を行っていた。その荷物が届くと同時に、レイの前にオハラ財団の使者を名乗る男達が現れ、本来ならロンドンで開催される万国博覧会の財団パビリオンに着く予定だった荷物が、手違いでこちらに届いたので渡してほしい旨をレイに告げる。そこへアメリカにいるはずのロイドが現れ、エドワードが死んだことを告げる。そしてレイに、その荷物=”スチームボール”を持って逃げるよう指示。絶対に財団には渡してはいけないと…。レイは自分が作った自走一輪車で、財団の追っ手から逃げようとする。ここに、世紀の発明“スチームボール”を巡る争奪戦はその幕を開けたのだった…。

 製作期間9年。あの「AKIRA」から16年!本来なら昨秋公開予定だったこの作品。やっとこの夏の公開にこぎつけられた(しかし、アニメ界の巨匠ってのは、アチラもコチラも映画会社泣かせな人が多いな~)。ま~よお動く絵ですこと!!マニアが見たら泣いて喜びそうなアニメーション映像のオンパレード。時間を掛けただけのことはあるな~と、ただただ歓心しておりました。然るに、何でこんなストーリーなのでしょうか?もう冒頭から観ていてず~っと思ってたのですが、『これってまるで昔の「世界名作劇場」のノリやな~。少し「ラピュタ」も入ってる?』てな感じ。何か大友克弘の世界ってこんなにのどかなモンだったのか~と少々肩透かし物でした。

 マッドサイエンティスト親子がトンでもない発明(スチーム城)を作り、ロンドンの町を破壊していったにも関わらず、最後は『よかったね~、チャンチャン!』で終わってしまうこのチグハグ感は何なの?と思っていたら…何気なく観ていたエンドロールにビックリ!そこには「スチームボーイ」本編の後日談が描かれておりました。詳細は省きますが、話の展開的に本編よりも遥かにダークなお話で、『大友さんが本来描きたかったのは、ひょっとしてコッチだったかな?』と一人で納得してしまっておりました。

 「スチームボーイ」は公開がほぼ終わっておりますが、ご覧になる際は“本編”より密度の濃い“エンドロール”にご期待ください。
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by mori2fm | 2004-09-12 02:21 | 映画評 日本映画 さ行