2010年 03月 16日
「アーマード 武装地帯」男祭りだ!B級だ!!
イラクからの帰還兵、タイ(コロンバス・ショート)は両親の死後、亡父が勤めていた警備会社に入社。タイの父を師と仰ぐ先輩警備員・マイク(マット・ディロン)は、何かと親身にタイに接してくれた。試用期間が過ぎ、晴れて正警備員となったタイにマイクは、近々現金輸送車で運ぶ高額現金(4200万ドル)を、強盗に襲撃されたように偽装して、仲間の警備員達と強奪する計画を打ち明ける。驚くタイを計画へ誘うマイク。一度は断るタイだったが、家の経済状況の窮乏に加え、不登校の弟を児童福祉局が、家から連れ出そうとしたことで、考えを変える。マイクに『誰も犠牲者を出さないこと』を約束させ、タイは計画に参加することに。そして決行された計画。現金を無人の廃工場に隠して偽装工作をする手はずだったが、偶然い合わせたホームレスに犯行を目撃されメンバーの1人・ベインズ(ローレンス・フィッシュバーン)が発砲。犠牲者を出してしまう。思わぬ展開に、タイは驚くべき行動に出るのだが…。
マット・ディロン、ジャン・レノ、ローレンス・フィッシュバーン、フレッド・ウォードetc,etc…。まあ何ともワルそうで、男臭い主要キャストの面々!絵面で見たら、コイツらどう見ても“正義の警備員”てよりも、元々“ワルい奴ら”にしか見えません。この映画、上映時間1時間27分の中で女性キャストは、児童福祉局のオバちゃんが、ホンの一瞬出てくるだけ。あとはスクリーンにはズ~ッと“男・男・男”!しかもイケメンなんかには程遠い、男臭さ満開の野郎共ばっかり。嗚呼、ムサ苦しい!いやあ、上映時期が夏なんかじゃなくて良かったですよ。気温30℃の日にこんなの見たら、暑苦しくてタマらんでしょうな(^^;。
そもそも、このB級テイストプンプンのキャストとストーリー(だって、普通に考えたら絶対バレるって、あんな強奪計画!)で、よく日本での劇場公開にこぎつけたモンです。これは普通なら“劇場未公開⇒DVD発売⇒吾輩はスルー(^^;”って、流れになっている映画だと思います。いえ、決してけなしているわけではございません。だって吾輩、この手の映画は『大好き!』でございますから。もお、見終わった後の何とも言えない脱力感が快感なんですわ(^^;!
監督は、ニムロッド・アーントル。この人の前作は「モーテル」という、これまたB級テイスト満載の“サスペンス・スリラー”でございました。イイですね、この監督の何とも言えないノリ!吾輩「モーテル」の時にも書きましたが、この監督の作る映画のテイストは“懐かしの平日昼間ローカル局放送映画”(←わかる人には、わかる(^^;)ですね。今回の「アーマード…」では、更にグレードUP!B級を超越した“超B級映画”に仕上がっております。いやあ、ここまで徹底出来ればご立派ですよ!年末に映画秘宝のベスト10には絶対入ってそうだなあ。
因みに、この監督の次回作は驚くなかれ「プレデターズ」なんですよ。何と!一気にメジャー作品じゃあないですか。スゴイ抜擢ですね。でも、大作を作っても“B級映画魂”は、いつまでも忘れないでいてほしいですね(いや、吾輩が勝手に思ってるだけですので、監督本人は“B級”なんて、そんな意識はまったく無いと思いますが…(^^;)。
「アーマード 武装地帯」は、3月27日(土)~全国ロードショーです。“男だらけの超B級映画”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。嗚呼、やっぱりムサ苦しい(^^;!

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