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「テイキング・ライブス」何でこんなに“地味”なの?

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 アンジェリーナ・ジョリー、頑張ってます。イーサン・ホークキーファー・サザーランド…なかなか面白い顔合わせ。「テイキング・ライブス」(ワーナー・ブラザーズ)然るに何でこんなに注目されないのか?宣伝してたか?公開規模めっちゃ地味やし…。


 モントリオールのとある工事現場から、白骨化した他殺体が発見された。地元警察の要請でFBIの特別捜査官イリアナ(アンジェリーナ・ジョリー)が捜査に着任。彼女はプロファイリングの天才で、事故現場や死体から様々な事実を発見していく。時を同じくして同様の手口の殺人事件が発生。しかし今回はコスタ(イーサン・ホーク)という男が目撃者として名乗り出る。イリアナは尋問の結果、コスタを“シロ”と断定。彼の描いた似顔絵を元に犯人の絞り込みが開始される。一方、『18年前に死んだ筈の息子を見た』という老婦人(ジーナ・ローランズ)が警察に捜査を依頼。婦人は『息子は危険で残忍だった。いまでもその筈…』と応対した警官に告げる。やがてこの2つの事件は、イリアナの推理によって結びつき、想像を絶する形で彼女に襲い掛かかってくるのだった…。

 途中まで、非常に面白いストーリー展開で、なかなか興味深く観ていられた(お約束ってこともないけど、アンジーのHなシーンも用意されてましたので…)。ところがラスト近くから、いきなり作風が“ガラリ”と変わってしまい最後は『ええ~!そんな終わり方するんかいな~!!』と思わず目ン玉パチクリ状態。途中で結構アッサリ犯人はわかっちゃうんですが、このラストだけは全く想像ができませんでした。そうまるで「キル・ビル」の「Vol.1」「Vol.2」くらいのテイストの違いが、1本の映画の中で体験できるチョット異色の作品だったと思います。

 で、とても気になったのが全篇を通してバックに流れるおどろおどろしい音楽。このサスペンス・アクション映画を「めぐりあう時間たち」と同じノリの曲で彩った、フィリップ・グラスの楽曲センスは常人の私には到底理解できないと思いましたわ(笑)。

 「テイキング・ライブス」は、ただいま全国で地味~に(細々と)公開中です。「24」で有名になったキーファーを、もっと効果的に使えば少しは宣伝効果もあったと思うのですが…。
 
by mori2fm | 2004-09-23 23:55 | 映画評 外国映画 タ行