「告白」えげつない…。

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 「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」中島哲也 監督最新作。「告白」(東宝)。公開前から『かなりの問題作』って声が聞こえてましたが、なるほどこれは、予想された以上に“衝撃の問題作”でございましたよ。


 とある中学校の三学期の終業式。1年B組の担任である森口悠子(松 たか子)は、殆んど話を聞こうとしない生徒たちを前に『2月に校内のプールで溺死した一人娘の愛美は、実は事故死ではなく、このクラスの生徒2人によって殺された』と“告白”する。騒然となる生徒たちを尻目に悠子は、“犯人A”と“犯人B”について淡々と語り始める。そしてこのことを警察に告発しないことを告げた悠子は、先ほどクラス全員で牛乳を飲んだ際、AとBの牛乳に予め或る物を混入しておいたことを“告白”する…。

 『コレがあの、中島監督の映画なの?』って、思わず疑ってしまうような、オープニングからの展開。松 たか子演じる教師の告白シーンから、物語はスタートするのですが、それが延々と30分近く続くのです。初めのうちは、見ていて『え~、何これ?チョット大丈夫か?この映画…』なんて感じてたのですが、何のことはない、あれよあれよと言う間に吾輩グイグイとスクリーンに惹きこまれてしまいました。ええ、このオープニングは最高の“つかみ”です。もう、吾輩すっかり“鷲ヅカまれ”ちゃいました。こりゃもう、衝撃的にトンでもないですな。 犯人の生徒を特定しながら、それを警察には告発しない。何故なら“少年法”で保護された彼らが罪に問われることはないから。ならば、自らの手で復讐するまで…。この狂気を孕んだヒロインを、淡々と演じる松 たか子様に脱帽いたしました。愛する一人娘を殺され、腹の底は憎しみと悲しみと怒りが、渦巻いているであろうと推察される女性が、感情を面に出さず、生徒達に“告白”し、復讐を実践していく様には、本当に背筋が凍る思いがしました。このヒロインの対極に当たる、KYな熱血教師“ウェルテル”(岡田将生)の描かれ方が、あまりにも哀れすぎて何か演じてる岡田君が、かわいそうに思えてきたのは、吾輩だけでしょうか?
 “R15+”を喰らっていますが、まあ妥当なところではないでしょうか?でも、この話の“実行犯”達って、13~14歳なんですね。今の中学校って、こんなモンなんですか?“学級崩壊”とか色々言われておりますが、ここまで酷いもんなんですか?人が死んでも、特に何も感じず、クラス総掛かりで“いじめ”を実行し、何も悪びれることもない。更には子供だけでなく、木村佳乃演じる“過保護を絵に描いたような保護者”なんてのも、実際に存在するのでしょうか?作中でも語られていますが、これは“異常”な状態ですよね?吾輩、こんなのが現実の中学校だとしたら、娘を行かせたくないですわ!これは、酷すぎる!!

 まあ、映画(小説、フィクション)の話として、割り切って見ますと、この映画はとてもえげつなく衝撃的です。ここまで人間の酷いところ(しかも、まだ年端も行かない中学生の)を描き出して、それをスクリーン上で糾弾していく映画なんてのには、吾輩かつてお目に掛かったことがございません。見終わった後、何ら爽快な気分にはなれませんが、とにかく『エライもん見たな~』という気分にはさせられます。この辺りは、中島監督の面目躍如と言ったところでしょう。見終わった直後、吾輩グウの音も出ませんでしたから。

 少しのシーンしか登場しませんが、殺された愛美ちゃん役で“天才子役”芦田愛菜ちゃんが出演しています。この子はスゴイです!将来どんな風になるのか楽しみです(でも“天才子役”って、なかなか真っ直ぐ育ってくれない・・・(>_<)。あと、委員長・美月役で出演していた橋本愛 ちゃんにも注目です!

 しかし、この映画が大ヒットしているという事実は、素直に喜んでいいのでしょうか?ここまでくると、この国が本当に病んでるんだな~って、痛感させられているような気がしないでもないのですが…(>_<)。


 「告白」は、ただいま全国好評上映中です。“衝撃の驚愕の禁断の怒涛の極限のロードショー”←このキャッチは、決して大袈裟ではございません。この衝撃をあなたも是非!映画館で体感してください。

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by mori2fm | 2010-06-17 22:27 | 映画評 日本映画 か行