人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「ベスト・キッド」青春を…、リメイク!

[ベストキッド] ブログ村キーワード
 あの名作、そして吾輩にとっての青春の1作でもある「ベスト・キッド」をリメイク!「ベスト・キッド」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。オリジナルから26年(そんなに!?)。しかし、「プレデターズ」もそうですが、青春時代に見た映画が続々とリメイクされるなんて…、吾輩も歳を取ったってことなんですね~(>_<)。

 オリジナルの「ベスト・キッド」は…、ひよわな転校生ダニエル(ラルフ・マッチオ)は、いじめられていたところを助けてくれたミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)という老人から空手を教わるようになり、やがて彼との交流を通して、本当の“強き青年”に成長していく…っていう物語で、当時高校生だった吾輩は、そのストーリーと、故 ノリユキ・パット・モリタ氏が演じたミヤギ老人のキャラ(当時のハリウッド映画で、日本人が重要なキャラとして描かれるのは、極めて異例でした)、そして音楽(サバイバーの主題歌はよかった!)に惹かれて(あ、ヒロイン役のエリザベス・シューもカワイかった~(^^;)映画館へ行き、スクリーンの前でワクワクしながら観ておりました。また当時アニメ映画を中心に観ていた吾輩が、普通の(?)アメリカ映画を見るようになったキッカケとなったのも、実はこの映画でございまして…。そういう意味では、『オリジナルの「ベスト・キッド」を見ていなかったら、今日の吾輩(=“シネマ親父”)はひょっとすると存在してなかったんじゃなかろうか?』ってくらいに、吾輩にとっては思い入れのある映画でございます。そんな映画のリメイクって…、大丈夫か~?


 2年前に父を亡くした12歳のドレ(ジェイデン・スミス)は、母シェリー(タラジ・P・ヘンソン)の転勤で、住み慣れたデトロイトから中国の北京へと引っ越す。慣れない異国での生活に不安を抱くドレ。引っ越したその日に、近くの公園で英語が話せるメイ(ウェンウェン・ハン)という少女と知り合う。しかしそれを見た地元の少年達が、ドレに因縁を付け絡んできた。ドレは、リーダー格でカンフーの使い手のチョン(チェンウェイ・ワン)に挑むも、叩きのめされる。翌日、学校でメイと再会するドレ。しかしその学校には、チョンの一派も通っていた。この日からドレは、チョン達からいじめの標的にされてしまう。或る日、無謀な逆襲を試みたドレは、抵抗空しく捕まり、チョン達から袋叩きにされる。そこへ或る男が現れてドレを救い、チョン達全員を華麗なカンフーの技で倒してしまう。その男は、ドレが住むアパートの管理人・ハン(ジャッキー・チェン)だった…。


 ウィル・スミスの息子が北京へ行き、ジャッキー・チェンからカンフーを教わる…』最初この話を聞いた時『はあ~?バカにしてんのか~?!』って、思わず激高してしまいました。だって前述したように、吾輩にとってオリジナルは凄く思い出のある映画です。それをリメイク。しかも…『ウィル・スミスの息子って、まだガキでしょ?』『ジャッキー・チェンが師匠って、その時点で、空手じゃねえし!』『そもそも何で中国に行かなアカンの?設定にムリがありすぎ!』…などなど、ツッコミ出したらキリがない状態になってしまいました。そんな憤りに近い感情と猛烈な不安を抱きつつ、吾輩は試写会場へ乗りこみました…。

 『ごめんなさいm(_ _)m』前言撤回!コレはありですわ!オリジナルのストーリーの流れや精神が上手に継承、昇華されています。オリジナルで車のワックス掛けが、実はカラテの修行になっていたっていう、おなじみのエピソードがありますが、今回それが、ジャケットの脱ぎ着に形を変えております。これはオリジナルへのリスペクトとして、よく出来ていると思います。ウィル・スミスのガキ…もとい!ジェイデン君も、ローティーン・エイジャーとして歳相応、いやそれ以上に“THE KARATE KID(原題)”に成り切って見せてくれます。考えてみたら“キッド”って、ジェイデンくらいの歳の子の方が、ピッタリなんですよね。舞台が北京になったっていうのも、そんなに無理なく観ることが出来ました。そしてこの映画で何よりも素晴らしいのは、ジャッキー・チェンです。もう決して若くはない彼が、本作で見せるのは少し枯れた大人の演技です。特にハンがドレに、自らの過去の過ちを半ば慟哭しながら告白するシーンには、吾輩も心の底から泣かされてしまいました。歳を重ね、単なるアクション・スターから、いつの間にか随分と演技派俳優になっちゃいましたね。いや、素晴らしい!もちろん、カンフーの腕は言うまでもありません。非常に説得力のある、人間味溢れた“師匠像”をジャッキーはスクリーン上に体現しています。これは、彼にとっても久々の“当たり役”だと思います。全米で大ヒットしたそうですから、シリーズ化もあり得ますね。そうすれば、当然ジャッキーの再登板もありかと…。

 不安や杞憂を吹っ飛ばしてくれた本作ですが、この内容なら原題は「カラテ・キッド」じゃなくて、絶対「カンフー・キッド」でしょ!大体中国でカラテなんて、出てくるわけございませんがな。あ、でも「カンフー・キッド」ならまったく関係ない、別の映画(コレも懐かしい!当時「スケバン刑事」と同時上映でしたわ)になっちゃうかな。あと、クライマックスでドレが戦う競技会は、オリジナルのカラテからカンフーに変わっちゃいましたので、相当雰囲気も違いまして、何か“天下一武道会”みたいでしたわ(^^;。
 

 今回、“オール中国ロケ”で撮影されたのも、話題の一つでして、何と「ラストエンペラー」以来、20年ぶりに紫禁城内部でも撮影が行なわれました。またカンフーの聖地“武当山”でもロケが行なわれておりまして、そういった映像を見るだけでも、この映画には非常なる価値があると感じられます。


 「ベスト・キッド」は、8月7日(土)、8日(日)先行ロードーショーの後、8月14日(土)~全国ロードショーです。傑作青春映画の“新たなる旅立ち”を、あなたも是非!映画館でご覧ください。

「ベスト・キッド」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『ベスト・キッド』 - シネマトゥデイ

ベスト・キッド@ぴあ映画生活

ベスト・キッド - goo 映画
ベスト・キッド - goo 映画


ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
人気ブログランキングへにほんブログ村 映画ブログへ
by mori2fm | 2010-08-02 23:56 | 映画評 外国映画 ハ行