2010年 09月 06日
「終着駅-トルストイ最後の旅-」終焉の時、あなたは…。
[トルストイ] ブログ村キーワード
ロシア文学界の巨匠、レフ・トルストイ。トルストイと、“世界三大悪妻”の1人とされる彼の妻・ソフィヤ。「終着駅-トルストイ最後の旅-」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。本作は、大作家とその妻の晩年に於ける、愛と確執の姿を描いています。
50年近く結婚生活を送ってきたトルストイ(クリストファー・プラマー)と妻・ソフィヤ(ヘレン・ミレン)。晩年を迎えトルストイは、『人間は平等である』『自分を愛するように、神と隣人を愛せ』という信仰を根底に持つ、いわゆる“トルストイ主義”を唱え、これまで築いてきた富や名声を、自らの許から手放そうとしていた。そんなトルストイの行為を、ソフィヤは断じて認めなかった。彼女は名声や財産を、何としても家族の手許に留まらせようと考えていた。トルストイは、その思想に共鳴する信奉者たちと、日々の暮らしを営んでいた。そんなトルストイの許へ、新任にして最後の秘書となるワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ)がやって来る。ワレンチンは理想に燃えた若き信奉者だったが、トルストイとソフィヤの確執を目の当たりにして、戸惑いを隠せない。やがて、トルストイの信頼する弟子であり友人であるチェルトコフ(ポール・ジアマッティ)が新しい遺言状を作成した。そこには『トルストイの作品に関する権利を、家族ではなくロシア国民に与える』という旨の文章が書かれていた。その遺書に、トルストイが署名したことを知り激昂するソフィヤ。対立が決定的となった或る夜、トルストイは82歳にして住み慣れた住居からの家出を決意する…。
吾輩、知らなかったのですが“世界三大悪妻(←こう書くと、何か怪獣みたい(^^;)”ってのは、哲学者・ソクラテスの妻、クサンチッペ。作曲家・モーツァルトの妻、コンスタンツェ。そしてトルストイの妻、ソフィヤなんだそうです。あとの2人のことを、ここでとやかく書くのは止めときますが、この映画を観る限りソフィヤって、そんなに“悪妻”ですかね?吾輩には家族を守ろうとする、ごく普通(チョット、キツイか?)の女性に思えました。むしろトルストイの方が、偉くなりすぎちゃったばっかりに、常人では思いつかないような教義・思想を展開して、それに突き進もうとしたが為に、確執が生まれてしまったんじゃないでしょうか?何よりもソフィヤは、トルストイのことを一途に愛し続けていたんですから。最期の刻も、何とかして夫に会いたいと願うのに、弟子や子供に阻まれて、なかなか会えないんですよ。夫婦なのにね。この辺りを観ていますと、何かただかわいそうで…。この映画も、原作は小説ですから、事実そのままではなく、当然脚色が為されております。ですからコレだけを見てすべてを判別することは出来ませんが、少なくとも映画を観た感想として、吾輩はそう思いました。後世の人間が勝手に“悪妻”なんて言っててもいいんでしょうかね?
トルストイについて、“「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などの作者”ってくらいの予備知識しか吾輩は持ってなかった(しかも「戦争と平和」しか読んだことない!(>_<)のですが、この方は当時からトンでもない有名人だったんですね。それもロシアだけでなく、世界中から注目されていた偉大な方だったようですね。映画の中で、トルストイが旅の途中に倒れ収容された駅の周りに、記者達(俗に言う“トルストイ番”)が集まり、医師からの病状経過報告を聞く為に、野営をしている様が出てくるのですが、これは今で言う“ワイドショー”の走りみたいなモンですね。1910年当時に、こんな報道体制が敷かれていた(しかも一介の作家に対して)ってのには、吾輩正直驚きました。それだけトルストイが世界から注目されていたという、裏付けでもあるわけですよね。
映画としてのキャスティングも非常に豪華。主演の2人(ヘレン・ミレン&クリストファー・プラマー)は、言うまでもなく“名優”です。もお、この2人がスクリーンに並んで映っているだけで、何かオーラが違います!そして演技派ポール・ジアマッティに、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのジェームズ・マカヴォイ。彼らの確かな演技によって、スクリーンに映し出される映像が非常に重厚に感じられます。こんな風に書いちゃうと、何かとてもカタそうな映画に感じられるかも知れませんが、初秋(まだまだ暑いんですけど(>_<)に見る“文芸人間ドラマ”として、とても良い映画に仕上がっていると思います。この手の映画には珍しく、上映時間も1時間52分と手ごろな長さですし、抵抗無く観に行っていただけると思います。ロシアが舞台にも関わらず、全編英語ってのは、ご愛嬌ってことで…(^^;。
「終着駅-トルストイ最後の旅-」は、9月11日(土)~全国ロードショーです。今年、没後100年を迎える文豪とその妻の知られざる愛の物語を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
「終着駅-トルストイ最後の旅-」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
映画『終着駅 トルストイ最後の旅』 - シネマトゥデイ
・終着駅-トルストイ最後の旅-@ぴあ映画生活

終着駅-トルストイ最後の旅- - goo 映画
ランキング参加中
↓“ポチッ”と、よろしく!↓

ロシア文学界の巨匠、レフ・トルストイ。トルストイと、“世界三大悪妻”の1人とされる彼の妻・ソフィヤ。「終着駅-トルストイ最後の旅-」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。本作は、大作家とその妻の晩年に於ける、愛と確執の姿を描いています。
50年近く結婚生活を送ってきたトルストイ(クリストファー・プラマー)と妻・ソフィヤ(ヘレン・ミレン)。晩年を迎えトルストイは、『人間は平等である』『自分を愛するように、神と隣人を愛せ』という信仰を根底に持つ、いわゆる“トルストイ主義”を唱え、これまで築いてきた富や名声を、自らの許から手放そうとしていた。そんなトルストイの行為を、ソフィヤは断じて認めなかった。彼女は名声や財産を、何としても家族の手許に留まらせようと考えていた。トルストイは、その思想に共鳴する信奉者たちと、日々の暮らしを営んでいた。そんなトルストイの許へ、新任にして最後の秘書となるワレンチン(ジェームズ・マカヴォイ)がやって来る。ワレンチンは理想に燃えた若き信奉者だったが、トルストイとソフィヤの確執を目の当たりにして、戸惑いを隠せない。やがて、トルストイの信頼する弟子であり友人であるチェルトコフ(ポール・ジアマッティ)が新しい遺言状を作成した。そこには『トルストイの作品に関する権利を、家族ではなくロシア国民に与える』という旨の文章が書かれていた。その遺書に、トルストイが署名したことを知り激昂するソフィヤ。対立が決定的となった或る夜、トルストイは82歳にして住み慣れた住居からの家出を決意する…。
吾輩、知らなかったのですが“世界三大悪妻(←こう書くと、何か怪獣みたい(^^;)”ってのは、哲学者・ソクラテスの妻、クサンチッペ。作曲家・モーツァルトの妻、コンスタンツェ。そしてトルストイの妻、ソフィヤなんだそうです。あとの2人のことを、ここでとやかく書くのは止めときますが、この映画を観る限りソフィヤって、そんなに“悪妻”ですかね?吾輩には家族を守ろうとする、ごく普通(チョット、キツイか?)の女性に思えました。むしろトルストイの方が、偉くなりすぎちゃったばっかりに、常人では思いつかないような教義・思想を展開して、それに突き進もうとしたが為に、確執が生まれてしまったんじゃないでしょうか?何よりもソフィヤは、トルストイのことを一途に愛し続けていたんですから。最期の刻も、何とかして夫に会いたいと願うのに、弟子や子供に阻まれて、なかなか会えないんですよ。夫婦なのにね。この辺りを観ていますと、何かただかわいそうで…。この映画も、原作は小説ですから、事実そのままではなく、当然脚色が為されております。ですからコレだけを見てすべてを判別することは出来ませんが、少なくとも映画を観た感想として、吾輩はそう思いました。後世の人間が勝手に“悪妻”なんて言っててもいいんでしょうかね?
トルストイについて、“「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」などの作者”ってくらいの予備知識しか吾輩は持ってなかった(しかも「戦争と平和」しか読んだことない!(>_<)のですが、この方は当時からトンでもない有名人だったんですね。それもロシアだけでなく、世界中から注目されていた偉大な方だったようですね。映画の中で、トルストイが旅の途中に倒れ収容された駅の周りに、記者達(俗に言う“トルストイ番”)が集まり、医師からの病状経過報告を聞く為に、野営をしている様が出てくるのですが、これは今で言う“ワイドショー”の走りみたいなモンですね。1910年当時に、こんな報道体制が敷かれていた(しかも一介の作家に対して)ってのには、吾輩正直驚きました。それだけトルストイが世界から注目されていたという、裏付けでもあるわけですよね。
映画としてのキャスティングも非常に豪華。主演の2人(ヘレン・ミレン&クリストファー・プラマー)は、言うまでもなく“名優”です。もお、この2人がスクリーンに並んで映っているだけで、何かオーラが違います!そして演技派ポール・ジアマッティに、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのジェームズ・マカヴォイ。彼らの確かな演技によって、スクリーンに映し出される映像が非常に重厚に感じられます。こんな風に書いちゃうと、何かとてもカタそうな映画に感じられるかも知れませんが、初秋(まだまだ暑いんですけど(>_<)に見る“文芸人間ドラマ”として、とても良い映画に仕上がっていると思います。この手の映画には珍しく、上映時間も1時間52分と手ごろな長さですし、抵抗無く観に行っていただけると思います。ロシアが舞台にも関わらず、全編英語ってのは、ご愛嬌ってことで…(^^;。
「終着駅-トルストイ最後の旅-」は、9月11日(土)~全国ロードショーです。今年、没後100年を迎える文豪とその妻の知られざる愛の物語を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
映画『終着駅 トルストイ最後の旅』 - シネマトゥデイ
・終着駅-トルストイ最後の旅-@ぴあ映画生活

終着駅-トルストイ最後の旅- - goo 映画
ランキング参加中
↓“ポチッ”と、よろしく!↓
by mori2fm
| 2010-09-06 22:43
| 映画評 外国映画 サ行





