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「ヴィッレッジ」よくできた映画です。でも監督が…(苦笑)。

「ヴィッレッジ」よくできた映画です。でも監督が…(苦笑)。_a0014708_341270.jpg 
 「シックス・センス」には驚かされた。観終わった後、思わず『ほ~!』と驚愕のためいきが出た。「アンブレイカブル」は『?』だった。でもまあ『こんなモンかな?』とも思えた。「サイン」は『×』だった。『何ちゅ~ツマらん映画や!』と思わず心の中で叫んだ。で今回の「ヴィレッジ」(ブエナビスタ)でございます。相も変わらず『誰にもストーリーは教えないで…』と来たモンだ。どうやって紹介コメント書けっちゅうねん!?

 1897年、ある“村”で1人の少年が死んだ。その“村”はエドワード(ウィリアム・ハート)をリーダーとする“年長者”の指導の下、外界との接触を断ち、村人達は巨大な家族を形成するように暮らしていた。“村”は周囲を森に囲まれ、その森には得体の知れない恐ろしい何かが住んでいた。但し、その生物は村人が森に入らない限り、村へも入ってくることはなかった。村の青年ルシアス(ホアキン・フェニックス)は少年の死をきっかけに、『森を抜け町へ行き薬を手に入れれば、村はもう悲劇を繰り返すことはない』と考え、母アリス(シガニー・ウィーバー)やエドワードに訴えるが却下される。しかしどうしてもその考えを捨てられないルシアスは、或る日掟を破り森へ入ってしまう。それ以来、森に住む生物が村へ侵入するようになり家畜などが殺され、村人はパニックに陥る。その騒ぎの最中、ルシアスとエドワードの娘で盲目のアイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)は、お互いの好意に気付き結婚することを決意する。しかしアイヴィーを慕う知能障害の青年ノア(エイドリアン・ブロディ)が、ルシアスをナイフで刺し、瀕死の重傷を負わせてしまう。森を抜け、町で薬を手に入れルシアスを助けると主張するアイヴィーに、エドワードはある隠された事実を告白する…。

 結論から申し上げますと、よう出来た映画です。ストーリーはよく練られているし、後半で明らかになる真実が『そんなこと』だったとは、まったく予想もつきませんでした。普通の映画として観た場合、よう出来た映画です。但しM・ナイト・シャマラン監督の映画として観た場合はどうなんでしょうか?あんな大袈裟な宣伝文句で煽り立てるようなことをしなければ、地味ではあるのですがまとまったイイ映画だと思います。しか~し、シャマラン印付きの映画となった時点でこの映画は“駄作”になっているような気がします。そう彼の演出法は、どんな映画でも常に大仕掛けなものに見せようと(ムリ)しているように思えてならないのです。だから本作も『シャマランの映画じゃなかったら、イイ映画なのに…』と真剣に思ってしまいました。まあそれは観る側の“色眼鏡”だと言ってしまえばそれまでなのですが…。
 でもね、毎回必ずカメオ出演で顔を出すこの監督。本人はヒッチコック気取りのつもりかも知れませんが、吾輩には悪ふざけにしか思えんのですよ(特に「サイン」の時はひどかった)。今回も『もおエエやん!』と思えるような出方をしてきますので、ご用心ください。

 「ヴィレッジ」は只今絶賛公開中です。あ、ホアキン・フェニックスは殆ど何もしてませんが一応“主演”です(笑)。ブライス・ダラス・ハワードが出てきたら『お前、見えてるやろ!』とスクリーンにツッこみを入れてください(笑)。でも、よく出来た映画です(もおエエ!)。


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by mori2fm | 2004-10-11 02:57 | 映画評 外国映画 ア行