2010年 12月 07日
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ヤマト、発進!!
[宇宙戦艦ヤマト] ブログ村キーワード
プロジェクトの始動が発表されて以来、様々な方面で賛否の物議を醸してきた、あの名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の“キムタク版”…もとい、“実写版”が遂に完成、そして公開!「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(東宝)。アニメ版「ヤマト」世代ど真ん中の吾輩、“ワクワク、ドキドキ、ビクビク?”“興味津々、怖いもん見たさ”『大丈夫なんかな~?』という、期待&不安&興奮(何せ1年前の「復活篇」では、ヒドイ目に遭いましたから…(>_<)、その他いろ~んな感情ごちゃ混ぜの心理状態で、シネコンに出撃してまいりました。
外宇宙から降り注ぐ、無数の遊星爆弾。正体不明の敵“ガミラス”の攻撃により、地球は放射能で汚染され、人類の大半は死滅。僅かに生き残った人類も地下に潜り、絶滅の日を待つ身となっていた。火星星域で、ガミラス艦隊と交戦した地球防衛軍宇宙艦隊も、その圧倒的な戦力の前に壊滅。多数の犠牲を払い、艦隊司令・沖田十三(山﨑 努)は、残存兵力と共に地球へ帰還する。その頃、軍を除隊していた元エース・パイロットの古代 進(木村拓哉)は、宇宙から飛来した謎のカプセルと遭遇。調査の結果、このカプセルには或る星の位置と、設計図が封じ込まれていた。“イスカンダル”と名付けられたその星には、放射能を除去する技術が存在するらしい。地球防衛軍は、最後の宇宙戦艦“ヤマト”を建造し、イスカンダルへの派遣を決定した。沖田が指揮するその艦に、兄・守(堤 真一)の戦死を知った進も、復隊を志願して戦闘班:班長として乗艦する。地球滅亡まであと1年。ヤマトの壮絶な戦いの旅が始まった…。
『ヤマト発進!!』このシーンを見ただけで、吾輩は全身に鳥肌が立ちました。前述のとおり「ヤマト」世代ど真ん中で、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」が公開されたころ小学生だった吾輩は、当時友達と『ヤマトって実写になったらイイのにな~』なんて話をしておりました。 ちょうど「スター・ウォーズ」が人気絶頂のころでございましたので、日本映画でもカッコイイ実写SFが出来たらいいのにな~、などと無邪気に考えておりました。その夢が何と、30ン年の時を経てスクリーンに映し出されたのです!凄い!素晴らしい!!あんなん目の当たりに見せられたら、もおそれだけで、感無量でございますよ!う~ん、よおやった!!いや、よおやってくれました!!
とはいえ、やっぱり不満な点は多々ございましたよ…『第一艦橋、小さい!サイズ感がおかしい!!』『は、波動エンジン??ショボ!あんなんでワープするってか??』『佐渡先生(高島礼子)が女性である意味が、ま~ったく理解でけん!!相原(マイコ)は…、まっ、イイか(^^;!』『ワープシーンが「スター・トレック」みたいやん』『え?アナライザー?!わ~!大変なことに!!』『登場人物、やっぱり日本人だけ!これはアニメ版からの悪しき(?)伝統だな~』『島(緒形直人)が子持ち??オッサンやがな~!』『嗚呼!!またしても第三艦橋~!!(爆)』etc,etc~…。う~ん、まだまだあるかな??でもね、こんなのが瑣末なことと思えるほど、吾輩にとってあの『ヤマト発進!』のシーンは、強烈なるものでした。うん、ホントに『まあ、イイか!』て思えるくらいに(節操がないな~(^^;)。
デスラー、ガミラス、イスカンダルの描かれ方も、まあ妥当なところかな?と思いました。以前、情報で『デスラーもスターシャも出てこんらしい(いつまで経っても“敵キャラ”決定のニュースがなかったので)』てのを耳にした時には『そんなんアカンがな!』と憤慨したものですが、よくよく考えてみると、デスラー役には伊武さん以外は考えられるはずがないんですよね。かと言って、今さら特殊メークで伊武さんの顔を青く塗ったりしたら(ブルーマンかよ!)、それこそ“トンデモ映画”になってしまったでしょう。ですから、そういう観点からもあの設定、演出はよく考えられてたんじゃないかと思います。まあしっかし、ガミラス兵は気味悪かったですわ(^^;。
ストーリーは、アニメ版の「第1作」と、「さらば…」のイイとこ取りって感じですね。真田さん(柳葉敏郎)と斉藤(池内博之)の、あの感動的なシーンも、ガミラス本星を舞台にして登場します。しかし真田さん役の柳葉さん、似てますね~。本作のベストキャスティングだと思いますよ。ホント、拍手モンです!またアニメ版ではおなじみの、懐かしの名台詞の数々…『地球か、何もかもみな懐かしい』『俺はお前のことを、弟のように思っていたよ』『ヤマトの諸君…』『波動エンジン出力低下。されど航行に支障なし』『波動砲発射、10秒前。総員対ショック、対閃光防御』etc,etc…も、キチンと再現されています。これはもお、吾輩世代には本当に嬉しい涙が出てくる演出です。
で、最も論議の対象となるであろう“主演・キムタク”についてですが、これはもお敢えて論ずる必要はないかと。もおね、誰が古代を演じたところで、恐らく文句は出たと思います。そういう意味では彼は彼なりに、新たな古代像を演じたのだと思います。ただ、どこまで行っても『キムタクはキムタク』でしかございませんで、まるで“月9”を見ているような感覚に陥ってしまったのも確かでございました。頑張ってるとは思いましたが、吾輩的には『何だかなあ~』と歯痒さを感じざるを得ませんでした。ただ、本作の主役はあくまでも“ヤマト”でございます!ですから吾輩も『ここはスルーしてもイイか?』てな思いに切り替えて途中から見ておりました。ただそんな吾輩でも、何とも引っ掛かってしまったのが、ヒロイン森雪の理解不能なキャラでございました。アニメ版からのキャラ設定変更(“生活班”の癒しの女神→“ブラックタイガー隊”の戦うヒロイン)は、時代の流れ(?)などもございましょうから、仕方がないとしても、ストーリー前半と後半での、あのキャラの不統一感は一体何なのでしょうか?特に古代への接し方の変貌振り。『あんた、前半(クール・ビューティー・トップガン)と後半(古代さんへ『ラブ注入!(^^;』)は別人か?』とツッコンでしまいました。これは演じた黒木メイサ 嬢が悪いわけではなく、ひとえに脚本のせいなんでしょうな。前半と後半で、キャラが激変するキッカケとなる古代とのラブ・シーンも、前後脈絡なく非常に唐突な感じを受けましたから(でも、あのシーンがないと、ラストが語れないんですよね。う~ん、やっぱり浅い本だな~)。とにかくキャラ設定が何とも…。ヒロインとして、まったく魅力を感じられませんでしたから。いくら“ヤマト”が主役とは言え、これは残念でした。
何だかんだ書きましたが、この映画が“Made in Japan”で作られたってことは、日本人として吾輩非常に嬉しいですし、何か誇らしくさえ思えます。山﨑監督、「三丁目のヤマト(^^;」(Named by とんぼり様)は、なかなか素晴らしかったですよ!
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は、ただいまドえらい勢いで、全国ロードショー公開中です。“Made in Japan”の宇宙戦艦の勇姿を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
~追記~
シネコンの客席に占める“オッサン(吾輩も含む)比率”が、異常に高かった。おかげで鑑賞中、やたらと咳払い&加齢臭が…(>_<)。
~追記②~
スティーブン・タイラーの主題歌が流れるエンディング…って、ほとんど「アルマゲドン」やがな!まあ、悪くはないんですけど…。
~追記③~
今回の映画には、直接関わりはなかったかも知れませんが、やはり故 西崎義展 氏への、何らかのメッセージは入れてほしかったですね。
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 - シネマトゥデイ
・SPACE BATTLESHIP ヤマト@ぴあ映画生活

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プロジェクトの始動が発表されて以来、様々な方面で賛否の物議を醸してきた、あの名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の
外宇宙から降り注ぐ、無数の遊星爆弾。正体不明の敵“ガミラス”の攻撃により、地球は放射能で汚染され、人類の大半は死滅。僅かに生き残った人類も地下に潜り、絶滅の日を待つ身となっていた。火星星域で、ガミラス艦隊と交戦した地球防衛軍宇宙艦隊も、その圧倒的な戦力の前に壊滅。多数の犠牲を払い、艦隊司令・沖田十三(山﨑 努)は、残存兵力と共に地球へ帰還する。その頃、軍を除隊していた元エース・パイロットの古代 進(木村拓哉)は、宇宙から飛来した謎のカプセルと遭遇。調査の結果、このカプセルには或る星の位置と、設計図が封じ込まれていた。“イスカンダル”と名付けられたその星には、放射能を除去する技術が存在するらしい。地球防衛軍は、最後の宇宙戦艦“ヤマト”を建造し、イスカンダルへの派遣を決定した。沖田が指揮するその艦に、兄・守(堤 真一)の戦死を知った進も、復隊を志願して戦闘班:班長として乗艦する。地球滅亡まであと1年。ヤマトの壮絶な戦いの旅が始まった…。
『ヤマト発進!!』このシーンを見ただけで、吾輩は全身に鳥肌が立ちました。前述のとおり「ヤマト」世代ど真ん中で、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」が公開されたころ小学生だった吾輩は、当時友達と『ヤマトって実写になったらイイのにな~』なんて話をしておりました。 ちょうど「スター・ウォーズ」が人気絶頂のころでございましたので、日本映画でもカッコイイ実写SFが出来たらいいのにな~、などと無邪気に考えておりました。その夢が何と、30ン年の時を経てスクリーンに映し出されたのです!凄い!素晴らしい!!あんなん目の当たりに見せられたら、もおそれだけで、感無量でございますよ!う~ん、よおやった!!いや、よおやってくれました!!
とはいえ、やっぱり不満な点は多々ございましたよ…『第一艦橋、小さい!サイズ感がおかしい!!』『は、波動エンジン??ショボ!あんなんでワープするってか??』『佐渡先生(高島礼子)が女性である意味が、ま~ったく理解でけん!!相原(マイコ)は…、まっ、イイか(^^;!』『ワープシーンが「スター・トレック」みたいやん』『え?アナライザー?!わ~!大変なことに!!』『登場人物、やっぱり日本人だけ!これはアニメ版からの悪しき(?)伝統だな~』『島(緒形直人)が子持ち??オッサンやがな~!』『嗚呼!!またしても第三艦橋~!!(爆)』etc,etc~…。う~ん、まだまだあるかな??でもね、こんなのが瑣末なことと思えるほど、吾輩にとってあの『ヤマト発進!』のシーンは、強烈なるものでした。うん、ホントに『まあ、イイか!』て思えるくらいに(節操がないな~(^^;)。
デスラー、ガミラス、イスカンダルの描かれ方も、まあ妥当なところかな?と思いました。以前、情報で『デスラーもスターシャも出てこんらしい(いつまで経っても“敵キャラ”決定のニュースがなかったので)』てのを耳にした時には『そんなんアカンがな!』と憤慨したものですが、よくよく考えてみると、デスラー役には伊武さん以外は考えられるはずがないんですよね。かと言って、今さら特殊メークで伊武さんの顔を青く塗ったりしたら(ブルーマンかよ!)、それこそ“トンデモ映画”になってしまったでしょう。ですから、そういう観点からもあの設定、演出はよく考えられてたんじゃないかと思います。まあしっかし、ガミラス兵は気味悪かったですわ(^^;。
ストーリーは、アニメ版の「第1作」と、「さらば…」のイイとこ取りって感じですね。真田さん(柳葉敏郎)と斉藤(池内博之)の、あの感動的なシーンも、ガミラス本星を舞台にして登場します。しかし真田さん役の柳葉さん、似てますね~。本作のベストキャスティングだと思いますよ。ホント、拍手モンです!またアニメ版ではおなじみの、懐かしの名台詞の数々…『地球か、何もかもみな懐かしい』『俺はお前のことを、弟のように思っていたよ』『ヤマトの諸君…』『波動エンジン出力低下。されど航行に支障なし』『波動砲発射、10秒前。総員対ショック、対閃光防御』etc,etc…も、キチンと再現されています。これはもお、吾輩世代には本当に嬉しい涙が出てくる演出です。
で、最も論議の対象となるであろう“主演・キムタク”についてですが、これはもお敢えて論ずる必要はないかと。もおね、誰が古代を演じたところで、恐らく文句は出たと思います。そういう意味では彼は彼なりに、新たな古代像を演じたのだと思います。ただ、どこまで行っても『キムタクはキムタク』でしかございませんで、まるで“月9”を見ているような感覚に陥ってしまったのも確かでございました。頑張ってるとは思いましたが、吾輩的には『何だかなあ~』と歯痒さを感じざるを得ませんでした。ただ、本作の主役はあくまでも“ヤマト”でございます!ですから吾輩も『ここはスルーしてもイイか?』てな思いに切り替えて途中から見ておりました。ただそんな吾輩でも、何とも引っ掛かってしまったのが、ヒロイン森雪の理解不能なキャラでございました。アニメ版からのキャラ設定変更(“生活班”の癒しの女神→“ブラックタイガー隊”の戦うヒロイン)は、時代の流れ(?)などもございましょうから、仕方がないとしても、ストーリー前半と後半での、あのキャラの不統一感は一体何なのでしょうか?特に古代への接し方の変貌振り。『あんた、前半(クール・ビューティー・トップガン)と後半(古代さんへ『ラブ注入!(^^;』)は別人か?』とツッコンでしまいました。これは演じた黒木メイサ 嬢が悪いわけではなく、ひとえに脚本のせいなんでしょうな。前半と後半で、キャラが激変するキッカケとなる古代とのラブ・シーンも、前後脈絡なく非常に唐突な感じを受けましたから(でも、あのシーンがないと、ラストが語れないんですよね。う~ん、やっぱり浅い本だな~)。とにかくキャラ設定が何とも…。ヒロインとして、まったく魅力を感じられませんでしたから。いくら“ヤマト”が主役とは言え、これは残念でした。
何だかんだ書きましたが、この映画が“Made in Japan”で作られたってことは、日本人として吾輩非常に嬉しいですし、何か誇らしくさえ思えます。山﨑監督、「三丁目のヤマト(^^;」(Named by とんぼり様)は、なかなか素晴らしかったですよ!
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は、ただいまドえらい勢いで、全国ロードショー公開中です。“Made in Japan”の宇宙戦艦の勇姿を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
~追記~
シネコンの客席に占める“オッサン(吾輩も含む)比率”が、異常に高かった。おかげで鑑賞中、やたらと咳払い&加齢臭が…(>_<)。
~追記②~
スティーブン・タイラーの主題歌が流れるエンディング…って、ほとんど「アルマゲドン」やがな!まあ、悪くはないんですけど…。
~追記③~
今回の映画には、直接関わりはなかったかも知れませんが、やはり故 西崎義展 氏への、何らかのメッセージは入れてほしかったですね。

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by mori2fm
| 2010-12-07 21:54
| 映画評 日本映画 さ行