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「いま、会いにゆきます」これ観て泣けない人、涙腺のチェックを…。

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 映画館のロビーで予告編を観ただけで、鼻がヒクヒク。本編始まって10分くらいで、もう“ウルっ”となってしまいました。「いま、会いにゆきます」(東宝) 吾輩男なんですが、この映画は泣けます。泣かされます。ええ、掛け値なしに…。

 一年前、妻澪(竹内 結子)を病気で亡くした巧(中村 獅童)は、自らも病を抱えながらも一人息子の佑司(武井証)と日々懸命に暮らしていた。そんなある日、死の直前『1年後の雨の季節に戻ってきます』と言い残していた澪が、雨の季節の訪れと共に2人の前に現れる。しかし澪は一切の記憶を持ち合わせていなかった。そして3人の“家族”としての二度目の生活が始まる。巧は再び澪に恋をし、佑司は母と触れ合えることに何事にも代えがたい喜びを感じていた。しかし、雨の季節が終わると再び彼女はいなくなることになっていた。やがて、夏が近付いてきたある日…。

 これは一種のお伽話です。実際にはこんな話はあり得ないのですが、観ている側にそのように一切感じさせない脚本は、お見事の一言に尽きます。映画の後半、澪が再びいなくなることで、一瞬『えっ、終わり?いろんな謎が残ったままなんやけど…』と思っている私を尻目に、ここから展開される“後日談”とも云える物語の何と素晴らしいこと!向日葵畑でのキスシーンは、昨今の日本映画史上でも群を抜いて美しい映像だと私は思います。また佑司役の子役を始め、出てくる全ての俳優さんがそれぞれの役で実に見事な演技を見せてくれます。何よりみんなが一生懸命なところが、スクリーン越しにひしひしと伝わってきて、胸を熱くしてくれました。まだ幼い子供の将来を思いつつ、先に逝く母。愛しくて愛しくて、心掛かりで仕方ない夫の身を案じつつ先立つ妻。この両者の思いを見事に演じきった竹内 結子は“映画女優”として、素晴しいキャリアを重ねたと言えるでしょう。

 映画館内いたる所から鼻をすすったり、しゃくりあげる声が聞こえてきました。私もず~っと目の下に手を当てて、涙が流れてくるのを必死でこらえていました。とても爽やかな感動をくれる映画です。

 「いま、会いにゆきます」はただいま絶賛上映中!!こんなに殺伐とした世の中だから、いまこそ映画館で爽やかな涙を流してください。


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by mori2fm | 2004-11-10 02:21 | 映画評 日本映画 あ行