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「ドラゴン・タトゥーの女」ダークで重い…、見応え感ズッシリ。

[ドラゴン・タトゥーの女] ブログ村キーワード
a0014708_15563928.jpg スウェーデン発、大ベストセラー・ミステリー「ミレニアム」シリーズ三部作のハリウッド・リメイク第1弾。「ドラゴン・タトゥーの女」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。“鬼才”デヴィッド・フィンチャー監督が、久々におどろおどろしい映画に挑戦しています。


 スウェーデンの首都・ストックホルム。雑誌“ミレニアム”の記者、ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は、実業家・ヴェンネルストレムの疑惑を追及する記事を書いたことで、名誉毀損で訴えられ有罪判決を受ける。休暇を申請したミカエルに、かつてスウェーデンの経済界に君臨していた大企業・ヴァンゲル一族の元会長、ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)から仕事の依頼が届く。ヴァンゲル一族が住むヘーデスタへと向かったミカエルは、ヘンリックから『40年前、親族の娘・ハリエットが突然失踪した事件の真相を究明してほしい』と頼まれる。ヘンリックは、ハリエットが一族の誰かに殺されたと確信していた。依頼を引き受けたミカエルは、調査を開始。一族の様々な過去が浮彫りになるが、手掛かりを掴むには至らない。調査助手が必要と訴えるミカエルに、一族の弁護士が紹介したのは天才的情報収集力を持つ調査員、リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)。短く刈った髪、痩せた身体、無数のピアス、そして肩から背中に掛けてのドラゴン・タトゥー。異様な外見とは裏腹に腕は超一流のリスベットは、意外にもこの事件に興味を示し、ミカエルと組んで調査を開始。やがて2人は、未解決の連続猟奇殺人事件に突き当たる…。


 いつものことですが、原作未読の吾輩(アカンがな!)は、公開当時にスウェーデン版も見逃しておりましたので、予習のつもりでDVDを見てから、フィンチャー版の鑑賞に臨みました。まあ、原作が同じなわけですから、モチロン結論は同じなんですが、それでも細かい設定は色々と違っていたりします(この辺りのことは、今発売中の“映画秘宝”に詳しく書かれていますので、ご一読を。但しネタバレ満載ですが…(^^;)。吾輩的には、スウェーデン版に比べてフィンチャー版の方が、エンタテインメント色が濃く作られているような気がしました。スウェーデン版も充分面白いのですが、何となく物語の背景の説明に、長めの時間が割かれていたような感じを受けました。原作未読で、スウェーデン版未見でも、充分楽しめますが、お時間があれば見比べてみるのも一興かと思います。但し吾輩、スウェーデン版を見た翌日にこのフィンチャー版を見ちゃったモンですから、今になって『あれ、コレはどっちのシーンやったっけ??』ってな感じでごっちゃになってる部分が何ヶ所かございます(^^;。皆さんもご注意を!
 しっかし、さすがデヴィッド・フィンチャーですね。“連続猟奇殺人事件”なんてテーマを描かせたら、水を得た魚でございますな、ホント!まあ、何ともダークな映画でございます。もお、お腹イッパイ、見応え感タ~ップリ!今回リメイクに際して、物語は原作のままスウェーデンを舞台に展開します。安易にアメリカに舞台を移したりしなかったのは、正解だと思います。何となくですが、スクリーンに映る映像も、神秘的な感じがしましたので…(ホンマか?)。でもフィンチャー監督も『スウェーデンで撮りたい』と拘ったらしいですよ。曰く『物語のルーツはスウェーデンにあるから、この地以外、考えられなかった』(プレスより引用)やはり物語の生み出された背景ってのは、重要ですよね。うん。

 正義感溢れるジャーナリスト、ミカエルを演じるダニエル・クレイグは、なかなかのハマリ役でございます。“007”でお馴染みの彼ですが、こういうタイプの違う色々な役に挑戦してるってのは、好ましいことですよね。そしてそれを、ちゃんとモノにしてるんですから尚更です。でも今回の注目は、何と言ってもタイトル・ロールの“ドラゴン・タトゥーの女”を演じたルーニー・マーラ嬢でしょう!リスベットという、外見と内面のどちらにも、強烈な個性を持つダークなヒロインを、ものの見事に演じきっています。彼女は前作「ソーシャル・ネットワーク」(フィンチャーつながりですな)では、主人公マーク・ザッカーバーグをふる役で、清純そうな女子大生を演じていたんですが、この変わりようはもお“驚愕!”の一言でございます。アカデミー主演女優賞へのノミネートも、納得ですね。でも吾輩的には“本家(=スウェーデン版)”で、リスベットを演じたノオミ・ラパスの方が、貫禄があったような気はするんですが…。まあ、これは好みの問題かな?

 冒頭で“三部作”と書きましたが、原作者のスティーグ・ラーソン氏は、ホントは“十部作”(!)にしたかったそうです。ところが、第三部を書き上げ、第四部の執筆を開始したところで、急逝(享年50歳、残念!)。しかもそれが三部作の出版前だった(即ちラーソン氏は、世界的なベストセラーになったことを知ることなく、逝去されましたので)っていうのが、ホントにお気の毒な話でございます。
 そしてハリウッドでは既に続編の製作が動き出しているそうです。で、吾輩スウェーデン版の続編を観たんですが、今回リスベットに強烈な復讐をされる彼女の後見人のエロ弁護士が、意外なことに重要なキャラとして再登場したりしておりますので、この辺りの展開も見逃せませんね(だから、原作読みなさいって!)。

 「ドラゴン・タトゥーの女」は、いよいよ明日!2月10日(金)~全国ロードショーです。映画史上最強にダークなヒロインの誕生を、あなたも是非!映画館で目撃して下さい。

~追記~
 いくらミカエルがモテるからとは言え、あのラストはないだろう~。あれではリスベットがあんまりにも可哀想だわ(泣)。つうか、あんなことになって、次回作ではどうやって関係していくんだろうか??
~追記②~
 リスベットは“天才ハッカー”なんですが、ハッキングってあんなに簡単なモンなんですか?いやあ、恐ろしいわ。あんなん他人の情報、見放題やんか!
~追記③~
 “ブルムクヴィスト”“サランデル”“ヴェンネルストレム”“ヴァンゲル”…、スウェーデンの苗字って、何か怖い…(^^;。

映画『ドラゴン・タトゥーの女』 - シネマトゥデイ

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Commented by まっつぁんこ at 2012-02-09 23:25 x
「安易にアメリカに舞台を移したりしなかったのは、正解」
たしかにこれはポイントでしたね。
「いくらミカエルがモテるからとは言え」
オリジナル版のミカエルはあまりもてそうに見えなかった。ハリウッド版はウィークポイントが解消されてます。(笑)
Commented by リバー at 2012-02-10 08:47 x
TB ありがとうございます。

久々のフィンチャー監督らしい作品で
そして ルーニー・マーラの変わりぶりは驚きでした!
Commented by にゃむばなな at 2012-02-10 17:43 x
このハリウッド版リスベットはモヒカンヘアにしている時間も短ければ、パンクな服装も少なかったのが、オリジナル版に貫禄負けの大きな要因かも知れませんね。
格好良い女性だったリスベットは最後まで恋する乙女にはなってほしくなかったですよ。
Commented by mori2fm at 2012-02-10 22:48
>まっつぁんこ様、ど~も!
≫ハリウッド版はウィークポイントが解消されてます。(笑)
↑解消されすぎのような…(^^;。
あのオチでは、リスベットが可哀想ですわ。
Commented by mori2fm at 2012-02-10 22:50
>リバー様、ど~も!
やはりフィンチャーは、こうでなくっちゃ!ですね?
先日来日した際のルーニー・マーラの姿を見てると、まるで
“使用前・使用後”みたいでしたわ(^^;。
Commented by mori2fm at 2012-02-10 22:51
>にゃむばなな様、ど~も!
う~ん、確かに貫禄負けしてますね。
頑張ってはいるし、とにかく凄いんですけど…。
Commented by ひろちゃん at 2012-02-13 22:59 x
mori2さん、こんばんは☆彡
お邪魔する前に先越されちゃいましたね(^^ゞ
トラコメありがとうございました♪

さて、この作品なんですが、moir2さんは、オリジナル版は
ご覧になっているんですね。マーラー・ルーニの変貌ぶりには、私もビックリでした。彼女は彼女で良かったと思いますが、オリジナルをご覧になっているかたは、mori2さんもそうですが、どうも、ノエミさんのほうがいいとおしゃってますね^^それぞれに良さがあるみたいなので、オリジナル版も観て、比較してみたいと思います。

スティーグ・ラーソン氏は、10部まで考えていたんですか!この大成功を知らずに、急逝されて、ほんと、残念ですね(T^T)
Commented by sakurai at 2012-02-14 11:07 x
TB、コメありがとうございました。
絶対にスウェーデンじゃなきゃ、この空気感は出ませんから、正解でした。
ラーソンが描こうとしたのは、スウェーデンに根深い女性に対する犯罪や、狂信的なネオナチ、右翼の無謀な攻撃ってことで、かなりやられたらしいのですよ。
でもって、それを総合的に考えた壮大な10部作だったらしいのですが、返す返すも残念です。
いくら本が面白い!!と口をすっぱくしても、なかなか市民権を得られなかったのですが、こうやって一本凄い映画を撮ってもらうと、一気に注目を浴びる。
映画の力ですね~。
何はともあれ、最高に面白い本ですから、機会がありましたらぜひどうぞ。
読んだ甲斐がありますよ。
Commented by mori2fm at 2012-02-17 21:25
>ひろちゃん様、ど~も!
先にお邪魔いたしました(^^;。
ルーニー・マーラ、頑張ってましたけど、ノエミ・ラパスには
追いついてないかな~?って感じがしました。
この辺りはホント好みの問題ですので、一度スウェーデン版を
是非ご覧になってください。
Commented by mori2fm at 2012-02-17 21:27
>sakurai様、ど~も!
そう、あの空気感は北欧でないとね~。
ラーソン氏の描こうとしていた世界も、スウェーデンが舞台で
あってこそ、成立するんだと思います。

う~ん、なかなか本読んでる時間がないのですが、
頑張ってチャレンジしてみるかな~!
Commented by ほし★ママ。 at 2012-02-23 22:37 x
私も、一番ヒドイのミカエルじゃん!って思ってしまいました。
あの弁護士がまた登場するんですね、続編が楽しみです。
Commented by mori2fm at 2012-03-01 19:38
>ほし★ママ。様、ど~も!
はい、続編は結構意外な展開が待っていますよ!
Commented by mac_kun at 2012-07-19 08:34 x
TBありがとうございます。
たまにしかアップしてませんがよろしくお願いします。
自分も原作は読んでないです(笑)
原作者は亡くなっているんですね。
ほんと残念です。
ハリウッド版続編期待大です。
Commented by mori2fm at 2012-08-07 16:32
>mac_kun様、ど~も!
ホント原作者が亡くなっておられるのは、残念ですね。
どれだけヒットしても、もお3作以上はムリなわけですから。
ん?でもひょっとすると、「007」のように原作関係なしで、
独自のシリーズ展開をするようになったりして…。
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by mori2fm | 2012-02-09 22:53 | 映画評 外国映画 タ行 | Trackback(89) | Comments(14)