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「ミリオンダラー・ベイビー」これは凄い映画だ!

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 そんな訳でMOVIX京都 新館完成記念特別試写会”で行ってまいりました、本年度アカデミー賞主要4部門(作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞)受賞!「ミリオンダラー・ベイビー」(ムービーアイ/松竹)。映画の内容について、あまり予備知識のないままに観たのですが、こんな映画だとは思いませんでした…。いやあ、やられました。

 フランキー(クリント・イーストウッド)は、古いボクシングジムを経営する老トレーナー。ボクサーを育てる能力には秀でているが、ボクサーの身を第一に案ずるために、マネージャーとしては、なかなかうまくいかなかった。彼のジムには、現役最後の試合で片目を失明したスクラップ(モーガン・フリーマン)が住み込みの雑用係として働いていた。フランキーとスクラップは、もう30年来の付き合いだった。そんな或る日、フランキーの元へ『トレーナーになってほしい』と、女ボクサーのマギー(ヒラリー・スワンク)がやって来る。女など眼中に無いフランキーはすぐに断るが、マギーはあきらめず毎日ジムに通ってくる。マギーのひた向きさに根負けしたフランキーは、彼女のトレーナーになることを承諾。フランキーの指導を受けたマギーは、持っていた素質を開花させ、試合でも圧倒的な強さで勝ち続けていく。そしてマギーは遂に、タイトルマッチに出場することに…。

 『アカデミー賞を受賞した、感動のボクシング映画…』ってぐらいの予備知識しか持たずに、映画館へ行ったのですが、途中までは完璧な“スポ根映画”でした。ところどころにイーストウッドとフリーマン、名優2人による“大人の会話”も散りばめられていて、なかなか面白い(爆笑とかという意味ではなく)映画に仕上がっていました。しかし『この映画のどこら辺が良くて、アカデミー賞なのだ?』と、観ながら大いに疑問でした。ところがこの映画、ある瞬間を境に、それまでとはまったく異質なテイストの映画へと様変わりしてしまうのです。そう、そこから先は“愛と死”について、イーストウッドが真正面から観客に投げかけてきます。『人として、尊厳を保つことが如何に大切か?』ということを。
 テイストが“ガラリ”と変わってからラストまでが、結構コンパクトな時間でまとめられていたので、吾輩は“泣く”というところまでは至りませんでした。最後も少々曖昧な終わらせ方だなあと思いました。しかし、この映画は全篇を通して、イーストウッドの“優しさ”がスクリーンから滲み出てきています。そして、その優しさにいつの間にか包み込まれている…そんな感覚を映画館で感じました。

 これまで、イーストウッドの映画は取り立てて好きではなかった(むしろ前作「ミスティック・リバー」はダメ!)のですが、この映画はイイですね。“実の娘と疎遠になった老トレーナー”と、“家族の愛に恵まれない女ボクサー”の親子の絆に似た愛情を描くラブ・ストーリーとして、非常に細やかに描かれています。イーストウッドの枯れた演技、ヒラリーの魂を込めた演技、そしてモーガン・フリーマンの静かに、しかし重く響き渡るナレーション…。名優3人が奏でるハーモニーが、この映画を非常に上質な、いわゆる“名作”に仕上げています。オスカーレースで「アビエイター」を抑えたのも、納得できます。聞くところによると、この映画非常に短期間に、低予算で撮りあげられたとのことです。CGも特殊効果もありませんが、ダイレクトに観客の心に訴えてきます。まだまだハリウッドも捨てたモンじゃございません。

 「ミリオンダラー・ベイビー」は、5月28日(土)より全国ロードショーです。イーストウッドの人間味溢れる優しさに、映画館で是非触れてください。

Excite エキサイト : 芸能ニュース“現代シネマ倶楽部「ミリオンダラー・ベイビー」”

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by mori2fm | 2005-04-23 02:29