2014年 03月 02日
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」じっくり沁みる…、何かいい。
[ネブラスカふたつの心をつなぐ旅] ブログ村キーワード

「サイドウェイ」「ファミリー・ツリー」のアレクサンダー・ペイン 監督の最新作。「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(ロングライド)。モンタナ州からネブラスカ州まで、あることが原因で車で旅をすることになった父と息子の物語。ペイン監督お得意の“『人生って素晴らしい!』映画”、そこにまた1本の傑作が加わったようです。
或る日デイビッド(ウィル・フォーテ)は警察から連絡を受けて、疎遠になっていた父・ウディ(ブルース・ダーン)を迎えに行く。ウディはモンタナの高速道路を歩いていたところを保護された。『何処へ行くつもりだった?』と問われたウディは“100万ドルが当選した”と書かれた紙を取り出し、賞金を受取りにネブラスカまで歩いていくつもりだったと答える。その距離およそ1,500km。デイビッドは、その手紙が古い手口のインチキだと説明するが、頑なに聞き入れないウディ。数日後、ネブラスカ行きを試み再び家を抜け出し騒ぎを起こしたウディ。デイビッドは話がインチキだと納得させ且つ父の望みを叶えるべく、ウディを車に乗せ一路ネブラスカへと共に旅立つ…。
そもそも『ネブラスカとは、何ぞや?』ってことなんですが、アメリカ合衆国の州の1つで中西部ほぼ真ん中に位置していて、面積は日本の本州とほぼ同じなんだそうです。そしてアレクサンダー・ペイン監督は、ネブラスカ州の出身。脚本を読んだ監督は、是非自分にこの映画を撮らせてほしいと訴えたそうです。本作はそれだけ監督にとって、思い入れのある映画なのでございます。ただその結果、仕事の順序や段取りやら(監督が脚本を読んだのは、「サイドウェイ」に取り掛かった正にその頃…)で撮影開始までに9年も掛かっちゃったんだそうですが(^^;。
で、この映画全編モノクロで撮られておりまして、もおとにかく派手な演出は一切なし!上映時間1時間55分の間、ヒジョ~に淡々とストーリーが展開しますし、登場人物もウディの兄弟とか昔馴染みとかが多くて、比較的…いやかなり年齢層が高い!燃え上がるようなラブ・ロマンスもなし!普通に考えて興行的に爆発的な大当たりをするような映画では決してございません!でもね~、何なんでしょうね~。もお見ていてホントに心洗われると言いますか、見終わった後に無条件で暖かな気持ちにさせてくれる…そんな映画に仕上がっています。“親と子の絆の再生”“家族の絆の深さ”と言った、一言で言うと堅苦しくなってしまうテーマが時にユーモアを時には哀切を交えて、スクリーンから見ている我々に心地よく流れ込んできます。こういう“『人生って素晴らしい!』映画”を撮らせたら、今ハリウッドで恐らくアレクサンダー・ペイン 監督の右に出る奴は、おらんのではないでしょうか?そういった意味でもこの映画は、正に面目躍如でございますよ。
主演のブルース・ダーン(娘はこの人!)が“枯れた演技”で魅せてくれます。頑固で愚直で色々なモノを抱えているのに、決してそれを表に出さずに飄々と時代を生きてきた…、そんな父親像をホントに見事に演じておられます。ブルースはこの演技でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞していますし、もうすぐ発表のアカデミー賞にもノミネートされています。他の顔ぶれから想像するにチョット厳しいかも知れませんが、是非受賞してもらいたいモンです。そして、この映画で忘れてはいけない人がもう1人。ウディの妻・ケイトを演じたジューン・スキップ。毒舌なのに憎めず、何故か可愛らしくさえ思えてくるキャラクター(まあ、おばあちゃんですわ)を好演しています。因みにこの人もアカデミー賞にノミネート(助演女優賞)されています。ついでに言うと(オイ!)この映画その物も作品賞にノミネートされています。もおこの際、獲れるものなら獲ってもらいたいですね。決して大作とは言えない、こういう映画が賞を受賞する方が何か良心的ではございませんか(暴論!)?
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」は、ただいま全国公開中です。“『人生って素晴らしい!』映画”の新たな傑作を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
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「サイドウェイ」「ファミリー・ツリー」のアレクサンダー・ペイン 監督の最新作。「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(ロングライド)。モンタナ州からネブラスカ州まで、あることが原因で車で旅をすることになった父と息子の物語。ペイン監督お得意の“『人生って素晴らしい!』映画”、そこにまた1本の傑作が加わったようです。
或る日デイビッド(ウィル・フォーテ)は警察から連絡を受けて、疎遠になっていた父・ウディ(ブルース・ダーン)を迎えに行く。ウディはモンタナの高速道路を歩いていたところを保護された。『何処へ行くつもりだった?』と問われたウディは“100万ドルが当選した”と書かれた紙を取り出し、賞金を受取りにネブラスカまで歩いていくつもりだったと答える。その距離およそ1,500km。デイビッドは、その手紙が古い手口のインチキだと説明するが、頑なに聞き入れないウディ。数日後、ネブラスカ行きを試み再び家を抜け出し騒ぎを起こしたウディ。デイビッドは話がインチキだと納得させ且つ父の望みを叶えるべく、ウディを車に乗せ一路ネブラスカへと共に旅立つ…。
そもそも『ネブラスカとは、何ぞや?』ってことなんですが、アメリカ合衆国の州の1つで中西部ほぼ真ん中に位置していて、面積は日本の本州とほぼ同じなんだそうです。そしてアレクサンダー・ペイン監督は、ネブラスカ州の出身。脚本を読んだ監督は、是非自分にこの映画を撮らせてほしいと訴えたそうです。本作はそれだけ監督にとって、思い入れのある映画なのでございます。ただその結果、仕事の順序や段取りやら(監督が脚本を読んだのは、「サイドウェイ」に取り掛かった正にその頃…)で撮影開始までに9年も掛かっちゃったんだそうですが(^^;。
で、この映画全編モノクロで撮られておりまして、もおとにかく派手な演出は一切なし!上映時間1時間55分の間、ヒジョ~に淡々とストーリーが展開しますし、登場人物もウディの兄弟とか昔馴染みとかが多くて、比較的…いやかなり年齢層が高い!燃え上がるようなラブ・ロマンスもなし!普通に考えて興行的に爆発的な大当たりをするような映画では決してございません!でもね~、何なんでしょうね~。もお見ていてホントに心洗われると言いますか、見終わった後に無条件で暖かな気持ちにさせてくれる…そんな映画に仕上がっています。“親と子の絆の再生”“家族の絆の深さ”と言った、一言で言うと堅苦しくなってしまうテーマが時にユーモアを時には哀切を交えて、スクリーンから見ている我々に心地よく流れ込んできます。こういう“『人生って素晴らしい!』映画”を撮らせたら、今ハリウッドで恐らくアレクサンダー・ペイン 監督の右に出る奴は、おらんのではないでしょうか?そういった意味でもこの映画は、正に面目躍如でございますよ。
主演のブルース・ダーン(娘はこの人!)が“枯れた演技”で魅せてくれます。頑固で愚直で色々なモノを抱えているのに、決してそれを表に出さずに飄々と時代を生きてきた…、そんな父親像をホントに見事に演じておられます。ブルースはこの演技でカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞していますし、もうすぐ発表のアカデミー賞にもノミネートされています。他の顔ぶれから想像するにチョット厳しいかも知れませんが、是非受賞してもらいたいモンです。そして、この映画で忘れてはいけない人がもう1人。ウディの妻・ケイトを演じたジューン・スキップ。毒舌なのに憎めず、何故か可愛らしくさえ思えてくるキャラクター(まあ、おばあちゃんですわ)を好演しています。因みにこの人もアカデミー賞にノミネート(助演女優賞)されています。ついでに言うと(オイ!)この映画その物も作品賞にノミネートされています。もおこの際、獲れるものなら獲ってもらいたいですね。決して大作とは言えない、こういう映画が賞を受賞する方が何か良心的ではございませんか(暴論!)?
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」は、ただいま全国公開中です。“『人生って素晴らしい!』映画”の新たな傑作を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
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by mori2fm
| 2014-03-02 12:00
| 映画評 外国映画 ナ行





