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映画館事情…In京都

 この前に紹介した「コールド マウンテン」(東宝東和)は、久し振りに京都市内中心部の昔ながらの映画館“東宝公楽”で鑑賞してきた。ここしばらく、シネコンに通い続けていたので、客席数約500くらいの規模の劇場で映画を観ることが、何だかとても新鮮に感じられた。ついこの前までは、京都で映画を観るなら河原町界隈の映画館へ行くしか方法がなかったのだが、昨今のシネコンブームでその図式は大きく変ろうとしている。
 
 やはり何だかんだ言っても、シネコンは便利である。郊外にあるものなら、車で乗り付けて、気軽にロードショーを観ることが出来る(私が最近最も多く利用しているイオンシネマ久御山は正にそんな感じ)。だから気が付くと、河原町の映画館には、久しく足を運んでなかったし、その河原町でも松竹直営のシネコンMOVIX京都へ行くことが、多くなっている。

 東宝はJR&地下鉄の二条駅前に、関西最大級のシネコンを造る計画を進めており、来年には完成予定である。そのあおりで、京都市内中心部の東宝直営映画館は現在、風前の灯なんだそうだ。要するに東宝は、二条駅前を京都での拠点にしてしまおうと考えているらしく、老朽化の進む中心部の映画館は、下手をすると“閉鎖”されてしまうそうなのだ。それでなくても、ここ数年“京都朝日シネマ”や“美松劇場”といった映画館が閉館し、寂しくなりつつあるというのに、昔からの映画黄金時代を支えてきた東宝直営館である“京都スカラ座”や“京極東宝”といった映画館が京都市内中心部から消えてしまう(まだ決まったわけではないですが…)というのは、非常に悲しいし、何か現実的に考えられない。
 
 何とか今後も継続して、開館していっていただきたいと心では切に思うのだが、現実はやはりシネコン通いをやめられそうもない。何とも勝手な今日このごろである。
by mori2fm | 2004-05-02 03:57 | 映画小ネタ