2016年 10月 20日
「スター・トレック BEYOND」新たなる旅立ち??
[スター・トレック Beyond] ブログ村キーワード
『宇宙、そこは最後のフロンティア』シリーズ誕生50周年、シリーズ劇場版第13作。「スター・トレック BEYOND」(東和ピクチャーズ)。“老舗・宇宙SF大河ドラマ”の最新作。今回もお楽しみが満載です。
5年間の深宇宙探査に就いてから3年。惑星連邦所属の宇宙船“USSエンタープライズ”は、最新鋭の巨大宇宙基地“ヨークタウン”へ寄港する。日々の緊迫した任務から解き放たれ、つかの間の休息に浸るクルー達。しかし艦長のカーク(クリス・パイン)は、或る思いを胸に艦を降りる決意を固めていた。そこへ未踏の惑星に不時着した探査船から、救難信号が入る。直ちに救出に向かったエンタープライズは、突如正体不明の敵から攻撃を受ける。無数の攻撃機に対して懸命の防戦を試みるも、壊滅的なダメージを受け、航行不能に陥るエンタープライズ。カークは艦を捨てる決断を下し、クルー達は脱出ポッドで散り散りに惑星に向けて降下して行く。果たして、艦を失ったクルー達の運命は?そして謎の敵の正体とは?…
J・J・エイブラムスによってリブートされてからの第3弾となる本作。前2作でメガホンを取ったJ・J・は、今回“製作”に回りました。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で忙しかったんでしょうね(^^;。で、代わって監督を務めたのは「ワイルド・スピード」シリーズのジャスティン・リン。前2作がオリジナルの「スタートレック」(←余談ですがリブート前のシリーズは“スター”と“トレック”の間に“・”は入りません…)のエピソードや小ネタを随所に織り込んで、上手に作品として昇華されていましたので(「スター・トレック」は今でも“傑作”だと思いますし、続く「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の作中でカンバーバッチが本来の役名を口にした瞬間、吾輩映画館で思わず『おお~!』と声を上げてしまいましたから…)、果たしてこの監督交代は作風にどんな影響を与えるのか?という興味と不安を抱えて吾輩、試写に臨みました。結論から言いますと、これまでのシリーズではお目に掛かったことのないような、スピード感溢れるアクション・シーンがテンコ盛り!従来の「スタ・トレ」は宇宙SFドラマとはいえ、“宇宙船での出来事”や“宇宙空間での出来事”がメインとなっていましたので、どうしても展開するアクションが大雑把でユルいという印象がついておりました(所謂“大艦巨砲主義”…(違)。だってしょうがないんですよね、「スター・ウォーズ」と比すると、このシリーズには“戦闘機”が出てきませんし、艦隊戦を行なってるエンタープライズなどの宇宙船もあくまで“宇宙船”であって、“宇宙戦艦”ではないのです。この前提条件の下でシリーズは展開してきたわけですから…。それが今回はハイ、まるで「ワイ・スピ」です(^^;。地上でバイク・アクション!?24世紀の宇宙が舞台の映画で??。まあ、いい悪いはともかく前2作がこれまでのシリーズに考慮しつつ作られていた感(別に遠慮していたわけではないと思いますが)が、結構感じられたのに対して本作ではリブート3作目にして、遂にまったく新しいシリーズとして、1人立ちしたようなそんな感じがしました。ですから、『「スター・トレック」?お約束事が多すぎて…』と、これまで鑑賞する気にさえならなかった皆様でも、充分に楽しめる内容になっております。
とは言ってもシリーズのお約束も、キチンと押さえられておりますから、元来の「スタ・トレ」ファンの皆様もガッカリなさらないでください。ちゃ~んとクスクス出来るシーンはございます。特にスポック(ザッカリー・クイント)のウフーラ(ゾーイ・サルダナ)への“性癖”(?)が暴露されるシチュエーションなどは、爆笑必至。更には思いも掛けない、ボーンズ(カール・アーバン)大活躍!も笑わせてくれます。スコットを演じているサイモン・ペッグが、本作では共同脚本を手掛けているというのも安心のクオリティかと。
また今回結構早々に“エンタープライズ爆沈”のシーンが有り、配給の東和の担当の方は『結構衝撃的ですよね』と仰ってましたが、これも「スタ・トレ」ファンからすれば見慣れた光景(^^;ですよね?主役メカ爆破、都合何度目??あ、今回もチャンとお約束は守られておりますので、ご安心を…。
カークを始めとした主要キャストは全員続投。益々シリーズ継続に伴って、結束力が増していきそうですね。ただ本当に残念なのは、チェコフ役のアントン・イェルチンが、本作の撮影後に事故でこの世を去ったこと。今回もとてもいい味出していたので、本等に残念です。まだまだこれからなのに…。そして本作の制作中にはオリジナルでスポックを演じたレナード・ニモイも亡くなりました。“スポックの死”は作中にも描かれています。エンド・ロールでは2人の俳優に対するメモリーも記されています。
今回、謎の敵役クラールを演じたのは、「パシフィック・リム」の司令官役でお馴染みイドリス・エルバ!。そしてもう1人の謎のエイリアン女戦士・ジェイラを演じたのは「キングスマン」の義足の暗殺者、ソフィア・ブテラ!何ともマニアックなキャスティング(^^;。両者共に熱演されてますが、このシリーズのお約束で敵キャラ、エイリアンなどを演じると、特殊メイクのために殆ど『あんた誰?』状態になってしまうのです(前作のカンバーバッチは除く)。ここらは毎回思いますが、少々お気の毒。でもクラールは…、≪ネタバレ!≫“ジャミラ”だったんですね~(爆)。
「スター・トレック BEYOND」は、明日21日(金)~全国ロードショー。新たな魅力満載!SF大河ドラマ“老舗”の真骨頂を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
~追記~
前作「…イントゥ・ダークネス」で登場したキャロル・マーカスを演じたアリス・イヴの再登板が叶わなかったことは、残念でした。新たなレギュラーキャラ登場の予感と、ストーリーの広がりが期待出来たので…。
~追記②~
今回の謎の敵キャラ・クラールは、ロミュランでもクリンゴンでもありません。そういったところも、新シリーズたる所以かと思う反面、このままではクリンゴンの存在価値は…と、不安になります。
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5年間の深宇宙探査に就いてから3年。惑星連邦所属の宇宙船“USSエンタープライズ”は、最新鋭の巨大宇宙基地“ヨークタウン”へ寄港する。日々の緊迫した任務から解き放たれ、つかの間の休息に浸るクルー達。しかし艦長のカーク(クリス・パイン)は、或る思いを胸に艦を降りる決意を固めていた。そこへ未踏の惑星に不時着した探査船から、救難信号が入る。直ちに救出に向かったエンタープライズは、突如正体不明の敵から攻撃を受ける。無数の攻撃機に対して懸命の防戦を試みるも、壊滅的なダメージを受け、航行不能に陥るエンタープライズ。カークは艦を捨てる決断を下し、クルー達は脱出ポッドで散り散りに惑星に向けて降下して行く。果たして、艦を失ったクルー達の運命は?そして謎の敵の正体とは?…
J・J・エイブラムスによってリブートされてからの第3弾となる本作。前2作でメガホンを取ったJ・J・は、今回“製作”に回りました。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で忙しかったんでしょうね(^^;。で、代わって監督を務めたのは「ワイルド・スピード」シリーズのジャスティン・リン。前2作がオリジナルの「スタートレック」
とは言ってもシリーズのお約束も、キチンと押さえられておりますから、元来の「スタ・トレ」ファンの皆様もガッカリなさらないでください。ちゃ~んとクスクス出来るシーンはございます。特にスポック(ザッカリー・クイント)のウフーラ(ゾーイ・サルダナ)への“性癖”(?)が暴露されるシチュエーションなどは、爆笑必至。更には思いも掛けない、ボーンズ(カール・アーバン)大活躍!も笑わせてくれます。スコットを演じているサイモン・ペッグが、本作では共同脚本を手掛けているというのも安心のクオリティかと。
また今回結構早々に“エンタープライズ爆沈”のシーンが有り、配給の東和の担当の方は『結構衝撃的ですよね』と仰ってましたが、これも「スタ・トレ」ファンからすれば見慣れた光景(^^;ですよね?主役メカ爆破、都合何度目??あ、今回もチャンとお約束は守られておりますので、ご安心を…。
カークを始めとした主要キャストは全員続投。益々シリーズ継続に伴って、結束力が増していきそうですね。ただ本当に残念なのは、チェコフ役のアントン・イェルチンが、本作の撮影後に事故でこの世を去ったこと。今回もとてもいい味出していたので、本等に残念です。まだまだこれからなのに…。そして本作の制作中にはオリジナルでスポックを演じたレナード・ニモイも亡くなりました。“スポックの死”は作中にも描かれています。エンド・ロールでは2人の俳優に対するメモリーも記されています。
今回、謎の敵役クラールを演じたのは、「パシフィック・リム」の司令官役でお馴染みイドリス・エルバ!。そしてもう1人の謎のエイリアン女戦士・ジェイラを演じたのは「キングスマン」の義足の暗殺者、ソフィア・ブテラ!何ともマニアックなキャスティング(^^;。両者共に熱演されてますが、このシリーズのお約束で敵キャラ、エイリアンなどを演じると、特殊メイクのために殆ど『あんた誰?』状態になってしまうのです(前作のカンバーバッチは除く)。ここらは毎回思いますが、少々お気の毒。でもクラールは…、≪ネタバレ!≫“ジャミラ”だったんですね~(爆)。
「スター・トレック BEYOND」は、明日21日(金)~全国ロードショー。新たな魅力満載!SF大河ドラマ“老舗”の真骨頂を、あなたも是非!映画館でご覧ください。
~追記~
前作「…イントゥ・ダークネス」で登場したキャロル・マーカスを演じたアリス・イヴの再登板が叶わなかったことは、残念でした。新たなレギュラーキャラ登場の予感と、ストーリーの広がりが期待出来たので…。
~追記②~
今回の謎の敵キャラ・クラールは、ロミュランでもクリンゴンでもありません。そういったところも、新シリーズたる所以かと思う反面、このままではクリンゴンの存在価値は…と、不安になります。
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by mori2fm
| 2016-10-20 23:35
| 映画評 外国映画 サ行