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「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」く、暗いの恐いよ~!!

 超人気シリーズ最新第4弾、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(ワーナー・ブラザース)。大人も子供も大好きな“ファンタジー大作!”ってことですが…何でこんなに暗いのよ?う~ん、理解に苦しむな~。


 ハリー(ダニエル・ラドクリフ)、ロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)の3人は、ホグワーツ魔法学校の4年生になった。その新学期初日、ダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)の口から『“三大魔法学校対抗試合”を開催する』という発表が行なわれた。それは、“ホグワーツ”“ダームストラング”“ボーバトン”の3校から選ばれた代表選手が、危険な課題に挑戦し、最後に勝ち残った者が永遠の栄誉を手にすることが出来る、魔法界最高の競技会であった。100年の封印を解き、この対抗試合を再開するにあたって魔法省は、危険すぎることを理由に参加資格を“17歳以上”と規定する。そして立候補した生徒の中から、各校の代表選手3名(セドリック、フラー、クラム)が炎のゴブレットによって、選出される。しかし、参加資格もなく、立候補もしていないはずのハリーが4人目の代表選手として、選出されてしまう…。


 前作が結構マイルドだったような感じがしたのですが、今回はまたドップリとダークな世界に逆戻りしております。何がって、画面全体が最初から最後までず~っと暗めですし、SFXを駆使した映像も、相変わらず素晴しいんですが、胸がワクワクするってモンでもない(唯一、楽しいと思ったのは“クリスマスの舞踏会”のシーン)ですし、何よりストーリーが…暗い!!吾輩、原作をまったく読まずに映画を観続けておるのですが、≪ネタバレあり!≫第2の課題で、『選手の宝物が盗まれ、湖に隠されている…』てのが、“宝物”=“親友”であり、それが人質として湖底に繋がれている…なんてシーンを観せられた日にゃあ『何ちゅう、えげつない話や!』と思っちゃいました。これは子供に見せる“ファンタジー”なんて、生やさしいモンじゃありませんよ。大人が観ても強烈に暗い物語です。しかも、2時間37分!!子供は耐えられないんじゃないかな?
 まあね、年末年始映画の興行成績で、本作はトップをブッちぎっているらしいですので、それだけ支持しておられる方が圧倒的に多いんだと思いますが、吾輩はダメ!『頭が固い』『考え方が古い』と言われるかも知れませんが、やっぱり『自分の子供にコレ見せたいか?』と訊かれると『NO!』と答えてしまいます。何でこんなにダークなの…?

 ただ、映画好きな大人の立場から言わせてもらいますと、今回はツッコミ所満載!!『ゲイリー・オールドマンの、あの扱いは何ぞ?!』とか、『“マッド-アイ・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)”って何しに出てきたんや?』とか『オイ、(この物語にでてくる全ての)大人たち!!もっとしっかりせんかい!!』(笑)てな感じでね…。
 主役を演じている3人は、次回作にも出演が決まっているそうですが、その先は未定なんだそうです。しかし、ここまでやってきて今更役者交代なんてやらかしたら、それこそ世界中が大騒ぎになるでしょうね。“007”の交代どころの騒ぎではスマンでしょうし、そんな役引き継ぎたい俳優もおらんでしょうな。さあ全7作のうち、4幕まで終了。残りはどうなりますことやら…。

 
 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」は、ただいま全国ぶっちぎりロードショー公開中です。暗いのと長いのを覚悟して、映画館で楽しんで(笑)ください。


~追記~
 レイフ・ファインズも、最近こういう(ちょっとイッちゃってる)役が多いですね。まあ、似合ってる(笑)からイイとは思うんですけど…。
by mori2fm | 2005-12-29 01:38 | 映画評 外国映画 ハ行