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「幸せのちから」エエ話や!

 ウィル・スミス久々(気付かなかったんですが、ホントに久しぶり。何とコレ以来!)の主演作、「幸せのちから」(ソニー・ピクチャーズ)“ドン底から、幸せを掴んだ父子のサクセス・ストーリー(実話ベース)”てんで、こりゃまたお涙頂戴の映画なのかな~?と思って観に行ったのですが、これがまたハイ良かったんですよ!



 クリス(ウィル・スミス)は、医療機器販売のビジネスに手を出すが商品は思うように売れず、税金や家賃の支払いも滞りがちで日々の生活にも窮していた。妻のリンダ(タンディ・ニュートン)は、そんな状況に耐え切れず5歳の息子・クリストファー(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)を連れて家を出てしまう。リンダと連絡を取ったクリスは、クリストファーを置いていくよう嘆願。『クリストファーは自分が育てる』と告げるクリスの言葉を了承したリンダは、1人で家を後にする。こうして父子2人の生活が始まったのだが、暮らしが苦しいことには変わりはなかった。この生活から脱出すべく、クリスは証券会社《ディーン・ウィッター》の仲買人養成コースへ志願する。半年間の研修を受講し、20人の中から1人だけが採用されるという厳しいもの。しかも半年の研修期間中は、“無給”。クリスは、クリストファーとの“幸せな生活”を勝ち取る為に、この過酷な条件に挑んでいく…。



 “実話がベース”って言う時点で、結果はわかっちゃってるわけですよ。“ハッピーエンド”ってね。だからひょっとすると安っぽい話なんじゃないかな~?と思っておりましたが、これは予想に反してイイ映画でした。そう、結果はわかりきっているのに、途中で散々追い詰められる(モーテルを追い出され、父子共々駅のトイレで“ホームレス状態”になってしまうシーンなど…)父子の姿が、ただもお不憫で哀しくて…。そして幾多の苦難を乗り越え、最後に仲買人として採用されることが決まったときのクリスがとった行動と表情(その瞬間は泣いたりしないのですが、ビルの外へ出て上空を振り仰ぎ、何とも言えんイイ顔をするんですよ“やったぞ!”って感じの)。バックに流れる音楽と相まって、素晴らしく感動的なシーンに仕上がっています。はい、泣きました。泣かされました!映画館のあちらこちらで、すすり泣きが聞こえましたわ。
 

 ある意味これは、“負け組から勝ち組へのサクセス・ストーリー”と言えると思いますが、実際は、そんな下世話な言葉(負けだの勝ちだの)では言い表せない、優しさと幸福感に満ち溢れた映画だったと思います。


 今回、ウィル・スミスは銃をブッ放したりはしませんが(^^、一心に子どもの幸せを思う父親役を熱演しています。この役で、アカデミー賞にもノミネート(最優秀主演男優賞)されました。他の候補のことを考えると、チトしんどいかな?とは思いますが、心情的には彼に受賞してほしい…そんな風に思わせる演技でした。また、クリストファーを演じたのは本当の“ウィル・スミスJr.”!今回が初の演技経験だったそうですが、とても自然に愛らしくスクリーンにその魅力を振りまいています。…というよりも、“5歳の少年役。パパはウィル・スミス”という実生活そのまんまを、映画でも演じていたような気がします。あ、実生活は映画とは違い、超リッチなんでしょうが…(^^。


 「幸せのちから」は、ただいま全国大絶賛公開中です。“幸せを信じることの素晴らしさ”を是非、映画館でご覧下さい。

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幸せのちから@映画生活
by mori2fm | 2007-02-06 22:15 | 映画評 外国映画 サ行