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「海 猿」 伊藤英明クン、見なおしました…。

「海 猿」 伊藤英明クン、見なおしました…。_a0014708_52644.jpg 「海 猿」(東宝)以前、“週間ヤングサンデー”に連載されていた原作コミックが好きだったので、最初『「海猿」映画化。主演、伊藤英明』と聞いたとき、『はあ?随分感じが違うな~。大丈夫か~?』と思っていたのですが、映画化に際して随分設定が変っていました。で、そうして映画を観てみると…。

 海難救助活動のエキスパート、“潜水士”の資格を得るべく過酷な訓練合宿に各管区の海上保安庁から選ばれた14名の精鋭たち。その中でも既に“ダイブマスター”の資格を持つ、仙崎大輔(伊藤英明)と三島優二(海東健)の能力は他よりも抜きんでていた。訓練教官である源(藤 竜也)は大輔に工藤(伊藤淳史)とバディを組むことを命ずる。体力的に劣る工藤に足を引っ張られつつも、大輔は他の仲間たちと共に厳しい訓練をこなしていく。そして、訓練のすべてから解放される初めての休日で町へ飲みに繰出した大輔は、東京から里帰り中の環菜(加藤あい)と知り合う…。

 この映画を観るまで、私の“伊藤英明”という俳優に対しての評価は、あまりいいものではありませんでした。特に「陰陽師」に出ていたときは、『これってミスキャストやなあ』と思ってましたし、TVドラマなどでもスーツや制服を着て、やたらとイイ青年役が多く『何かイメージ違うなあ。この俳優何がイイんやろう?』と思っていたくらいですから(ファンの皆様ごめんなさい!)。それがこの映画では正に水を得た魚の如く、彼本来の“ワイルドさ”が前面にうち出されていて、思わず見なおしてしまいました。実生活でも彼は“ダイブマスター”の資格を持っているそうで、その辺りが映画の随所に良い形で表れているのが、観ていて納得できました。これからもこの路線で、ドンドン頑張っていってもらいたいモンです。
 作品的には少々乱暴な編集が目に付く(『なぜ、いきなりそんなシーンになる?』と思うような…)ところが幾つかあったのが残念だったけれど、一般的にあまり知られていない海上保安庁の舞台裏を描いたという点で、その意義は非常に評価できるし、そんなに構えなくてもカップルで気軽に観に行くことができる“敷居の低さ”もこの作品の魅力だと思います。

 「海 猿」はただいま絶賛公開中です。これからますます暑くなる夏。碧い海を舞台に繰り広げられる“アツい男たち”の物語を、ぜひ映画館で…。
by mori2fm | 2004-06-26 05:25 | 映画評 日本映画 あ行