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「クィーン」英国王室、最低・最悪の7日間…。

 “本年度アカデミー最優秀主演女優賞受賞作”「クィーン」(avex)。誰もが知ってるアノ事件の裏側で、一体何が行なわれていたのか?いや、ワイドショーではないんですけどね(^^;。


 1997年5月。英国首相に就任したトニー・ブレア(マイケル・シーン)は、就任の挨拶にエリザベス女王(ヘレン・ミレン)を訪問する。その年の8月31日、パリでダイアナ元皇太子妃が、交通事故に遭遇し死去する。すぐさまブレア首相は、ダイアナを『国民のプリンセス』と称賛する声明を発表し、哀悼の意を示す。イギリスのみならず、世界各地からもダイアナの死を惜しむ声が続々と届く中、英国王室からは何のコメントも発せられなかった。女王をはじめ、夫のフィリップ殿下(ジェームズ・クロムウェル)や皇太后(シルヴィア・シムズ)等は、『ダイアナは、王室を去った人間。その者の死に対して、王室が何をせねばならぬのか?』という、旧来からの王室の伝統的な考え方に固執していた。このような王室の態度に国民は反感を憶え、世論調査で『王室を廃止すべき』という意見までが聞かれるようになった。ブレア首相は、国民の声に耳を傾けるよう、女王の説得を試みるのだが…。



 なかなか、良く出来た映画です。アノ事件の裏で英国王室が、どのように考え、行動していたか?またそれに対して、首相が如何なる手を打っていたか?といったところが、ドキュメント・タッチで描かれています。しかも上映時間たったの1時間44分!抑揚なく淡々とストーリーが進んで行くので、大作ではあると思うのですが、そんなに構えずにご覧になることが出来ると思います。
 
 エリザベス女王をはじめとした王室の考え方は、決して間違っている訳ではないのですよ。長い歴史・伝統によって培われてきた、王室の規範・慣習などに則って行動すると、ああいう結果になってしまった…。彼等はそれに何の疑問も抱かず、当たり前のこととして行動した。それが時代の流れに即していないということに、まるで気付かないままに。その辺りが映画では非常に克明に映し出されているのですが、何かホントに浮世離れしている感があって、滑稽でもあり哀れにも思えました。伝統と格式を重んじ、守っていくってのは、大変なことなんですよね。我等小市民には、思いもつかないことなのですが。

 ヘレン・ミレンは、オスカー獲得も納得の演技ですね。しっかし、まだ主要登場人物の皆さん存命中だというのに、よくこんな映画作りましたよね。吾輩、その勇気(って、言うか無謀…(^^;)に脱帽いたしました。いや、お見事です。


 「クィーン」は、ただいま全国好評上映中です。“英国王室、踏んだり蹴ったりの1週間”のドキュメント(?)を、あなたも是非映画館でご覧下さい。



~追記~
 ヘレン・ミレン、忙しすぎて女王に会えず - シネマトゥデイ | 映画の情報を毎日更新
 
 ~『クィーン』でエリザベス2世を演じ、本物の女王からバッキンガム宮殿での夕食会に招待されていたヘレン・ミレンが、この招待を断ることになった。大衆紙の日曜版「メール・オン・サンデー」紙によると、理由はミレンの仕事が忙しいことのよう。~←う~ん、こりゃまた凄いニュースですね(^^;。

~追記②~
 彼の地では、女王陛下自らが4輪駆動車のハンドルを握り、単身狩猟へお出掛けになるんですね!この映画で吾輩がもっともビックリしたのは、実はそのシーンでした…。警護は、おらんでもイイんかい??



クィーン@映画生活
 
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by mori2fm | 2007-05-07 01:38 | 映画評 外国映画 カ行