2004年 07月 02日
「白いカラス」ドロドロ恋愛モノ?いいえ、重くて、シリアス。
アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンの共演!最初に聞いたときは『親子の役かな?』とか思ってたのだが、何と2人は愛し合う役柄を演じる(しかも、ラブシーン付きで…)とのこと。と、なると今度は『いったい、どんなメロメロにドロドロな、愛のドラマが繰広げられるのだろう?』と考えた。だって、“レクター博士”に“ヴァージニア・ウルフ”ですよ。もう、あんなことやこんなこと…、いろいろな想像を膨らませて観た「白いカラス」(GAGA)ところが、これが重厚な文芸作品でございました。コールマン(アンソニー・ホプキンス)は些細な舌禍事件が元で、勤めていた大学をクビになる。そして、そのことでショックを受けた妻を亡くし、失意の日々を過ごしていた。やがて彼は薄幸の女性ファーニア(ニコール・キッドマン)と知り合う。そして、彼は周囲の反対も聞かず、ファーニアとの“人生最後の恋”にのめり込んでいく。誰にも打ち明けられない、大きな秘密をかかえたままで…。
非常に堅く、淡々と進められていくストーリー。少々設定に説明が不足しているかな?と感じられる部分もあったけれど、それらを補って余りある豪華な出演者たちの顔ぶれ(主演の2人以外にも、エド・ハリス、ゲイリー・シニーズ。この顔合わせだけでも充分濃厚!)と重厚な演技合戦。但し、あまりにも淡々とすすむので、コールマンの秘密が明らかにされる件など、重要なシーンも下手をすると見逃し兼ねない…。また主演の2人も、映画の途中、思わぬ形でスクリーンから退場してしまうので、ある意味一瞬も見逃せない息もつけない作りになっている。
ところで、この「白いカラス」というタイトルは、今年上映された洋画の邦題としてはベストのモノではないだろうか?作品が表現しようとする世界をとても上手く表していると思う。原題は“The Human Stain”(人間の傷,しみ)人は誰でも、心に何らかの傷を持っている。真正面からこのテーマに取り組んだ、真面目な人間ドラマだ。
「白いカラス」は現在上映中です。俳優達の重厚な演技合戦は、一見の価値あり。ぜひ、映画館のスクリーンでご覧ください。
by mori2fm
| 2004-07-02 02:22
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