2007年 10月 18日
「クワイエットルームにようこそ」オモロうて、やがて哀しき…。
ライターの明日香(内田有紀)が目覚めると、そこは見知らぬ白い部屋。ベットに5点拘束され、身動きすら出来ない明日香は、何故こうなったか状況が把握できない。そこへやって来たナースの江口(りょう)は明日香に『3日前、アルコールと睡眠薬の過剰摂取により、自宅で昏睡状態になったところを同居人に発見されて、この女子の閉鎖病棟へ運び込まれた。丸2日間目が醒めなかった』と説明。それらのことを、まったく憶えていない明日香は、〆切をかかえているので今すぐ帰してほしいと訴えるが、担当医と保護者の同意がないと退院できないと告げられる。面会に来た同棲相手の鉄雄(宮藤官九郎)に、自殺扱いされたことを非難するが、『死なないでよかった』と号泣される。ナースの山岸(平岩紙)に閉鎖病棟を案内される明日香。そこには、食べたくても食べられないミキ(蒼井優)、自分の髪の毛に火を点けてしまうチリチリ(馬渕英俚可)、元AV女優でハデな西野(大竹しのぶ)等がいた。明日香が目覚めた部屋は、患者間ではクワイエットルームと呼ばれていることをミキが教えてくれる。そのクワイエットルームを出た明日香は、同じく“オーバードーズ”で入院している栗田(中村優子)と同室になるのだが…。
芸達者な面々と、キャラ立ちした監督によるコミカルストーリーだと思って観てたんですよ。現に中盤までは、随所でクスクス笑わせてもらってましたから。でも或るシーン(具体的には西野が、明日香の入院までの経緯を暴露するシーン)を境に、ガラリと映画の空気が一変。そこからは、『人間みんな、悩みを抱えて生きている。出来ればそんなモノはどこかへ置いておいて、楽しく生きていたいが、なかなかそうもいかない…』という誰もが持っている切実な思いが、スクリーンに描きだされていて、結構ズシンと胸に来ました。あっ、でもラストは明るく〆られてるんですけどね。
主演の内田有紀は好演してますが、それ以上にこの映画は脇が凄い!大竹しのぶは相変わらず“怪演(ホント、恐いくらいハマッてる)”ですし、蒼井優ちゃんの“摂食障害患者”という役柄は、これまでの彼女とは、違った一面を見せてくれます。何より今回妻夫木クンが、クドカンの下っ端役で出演してるんですが、これが特筆すべきダメっぷり(イイ意味でね(^^;)!よくもまあこんな役やったな~って、感心してしまいました。ファンの皆さん必見です!これまで見たことのない妻夫木クンに会えますよ。で、これだけのキャラがそろいますと、一見“変な奴”に見えるクドカンが、一番マトモな人間に見えてきてしまうんですよ。このことだけでも、この映画が如何に濃い面々で演じられているかってのがわかっていただけますよね。そして、それらを1本のエンタテインメントとして撮り上げた、松尾スズキ監督の素晴しき手腕を、改めて痛感させられました。いやあ、ホントこの方“才人”です。マルチな才能ってのは、持って生まれたモンなんですかね~、羨ましい!
「クワイエットルームにようこそ」は、10月20日(土)から全国ロードーショーです。濃いキャラたちが描き出す、“オモロうて、やがて哀しき人生賛歌”をあなたも是非、映画館でご覧下さい。
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