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「大いなる陰謀」トム君が出てるけど…、軽い映画じゃないよ!

 ロバート・レッドフォードメリル・ストリープトム・クルーズが共演!おまけにレッドフォード自身が、7年振りにメガホンを握った本作「大いなる陰謀」(20世紀FOX)。この豪華なキャスティングにも関わらず、アメリカでは大コケし、日本では公開時期が延びて(ホントなら新春第2弾の予定だった)しまいました。果たして、何がいけなかったのでしょう?


 上院議員・アーヴィング(トム・クルーズ)のオフィスに、ベテランジャーナリスト・ジャニーン(メリル・ストリープ)が呼び出される。ジャニーンは過去にアーヴィングのことを『共和党の若きホープ』として紹介した記事を書いたことがあった。今やアーヴィングは次期大統領候補と目されるまでに出世していた。そのアーヴィングを独占取材出来ると知って、ジャニーンは事の重大さを認識する。一方、カリフォルニアの大学構内では、マレー教授(ロバート・レッドフォード)が1人の学生を自身のオフィスに呼び出していた。その学生・トッド(アンドリュー・ガーフィールド)は、優秀でありながら最近授業を欠席することが増えていた。マレーはトッドに、かつて自身のゼミに在籍し、今は志願兵としてアフガニスタンに駐留しているアーネスト(マイケル・ペーニャ)とアーリアン(デレク・ルーク)の事を話し始める。その頃アフガニスタンでは、アーネストとアーリアンの所属する部隊に『高地を占拠せよ』という、新たな任務が命じられていた。これこそがアーヴィングがテロとの戦いに対して打ち出した、新たな戦略の一環だった。新作戦の発動を、自信満々に告げ『情報に間違いは無い。作戦は100%成功する』と言い放つアーヴィング。その姿に疑惑を感じずにはいられないジャニーン。やがてアーリアン達を乗せたヘリは、目的地上空で敵の攻撃を受けてしまう…。


 『これは、民主党のプロパガンダ映画か?』見終わった後、吾輩は思わずツッこんでしまいました。大統領選挙(予備選ですが)真っ只中のタイミングで、こんなん見せられた日にゃあ~誰でもこう思うんじゃないでしょうか?まあ、レッドフォードの“民主党びいき(ウラを反せば“共和党嫌い”)”は有名ですからね。
 3人共演と、冒頭に書きましたが実際に同じシーンで揃って出てくるのは、メリル・ストリープとトム・クルーズだけでして、レッドフォードは2人とはまったく絡んでおりません!映画自体が、ワシントンとアフガニスタン、そしてカリフォルニアの3ヶ所のシーンで構成されておりますから、これは当然と言えば当然なのですが、そのあたりを期待して観に行かれますと肩透かしを喰らいますのでご注意下さい。ただ、メリル・ストリープとトム・クルーズによって繰り広げられる、丁々発止のやりとりは、『見事!』の一言です。この密室での“ディベート(オフィスでの単独取材)・シーン”だけでも、この映画を観る価値は充分にあると思います。メリルは本当に貫禄タップリですし、片やトム君のま~あ、ワルいこと!いや“悪人”という意味ではなく、『自らの野望の為なら、手段は選ばず』ってのが滲み出てて、コレはコレで“怪演”だったと思います(薄っぺらい役なんですけどね!(^^;)。

 で、何でコケちゃったんでしょう?やっぱり少々難しすぎるのでしょうか??この映画、最終的に『だから、どうなの?』というところを、最後までキチンと描いていません。それは『観客が自問し、熟考し、感じることを、主義の押し付けではなく強く迫るヒューマン・ドラマ。あなたならどうする?どう感じる?とね』とレッドフォードがコメントしていることからも、その狙い通りに作られたのだと思います。そういう意味では、この映画自体は失敗しているわけではないのですが、『そこまで極端な問題の投げ掛け(“無関心でいることの愚かさ”“何かのために立ち上がることの大切さ”)を映画館でされてもな~』ってのが、正直なところではないでしょうか?少なくとも吾輩的にはそうです。このキャスティングと邦題から、もっとスカッとした映画を想像していただけに、その辺は少々しんどかったです。

 でも言い換えれば、この映画は軽いエンタテインメントではなく、人間ドラマとしては出色の出来だと思います。そうなってくるとこれは“トム・クルーズが出てる映画”というイメージ戦略の失敗なんですかね~(^^;。


 「大いなる陰謀」は、4月18日(金)から全国ロードショー公開です。名優達がしのぎを削る演技合戦を、あなたも是非映画館でご覧になって下さい。


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by mori2fm | 2008-04-10 22:56 | 映画評 外国映画 ア行