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「紀元前1万年」“リアル・ギャートルズ”ってか!

 “確信犯的バカ映画監督”ローランド・エメリッヒ「ユニバーサル・ソルジャー」「スターゲイト」「インデペンデンス・デイ」“ハリウッド版ゴジラ”「GODZILLA」「デイ・アフター・トゥモロー」…。この監督の“トンでもフィルモグラフィー”に、また新たな大作が加わりました(^^;。「紀元前1万年」(ワーナー・ブラザース)。エメリッヒ、またまたやってくれちゃいました!


 紀元前1万年。デレー(スティーブン・ストレイト)達“ヤガルの民”は、谷に住みマンモスを狩って生活していた。デレーは幼い頃、谷で拾われてきた青い目の少女・エバレット(カミーラ・ベル)と惹かれ合い、将来を誓い合う。そんな或る日、正体不明の部族が、ヤガルの谷を襲撃。彼等は谷の若者数名を捕虜にして、何処かへ連れ去ってしまう。その中には、エバレットも含まれていた。難を逃れたデレーは、ヤガルの歴戦の勇者・ティクティク(クリフ・カーティス)等3人の仲間と共に、エバレット達を救出すべく、未踏の領域へと追跡を開始する…。


 ↑こんなストーリーがございますが、ハッキリ言って『そんなの関係ねぇ~!』状態です。色々ストーリー展開もされるのですが、≪敵≫である戦ってる相手も最後まで何者なのか、よ~わかりませんし、途中でちょくちょく伏線的に出てくる主人公の父親の話も、結局最後まで何の発展もしませんし、何より予告編にも出ていたサーベル・タイガーも、もっと活躍するのかな~?って思ってたのに、『何しに出てきたんや?』程度で終わっちゃいましたから…。
 まあ、今回も映像は素晴しいです!この映画の情報を初めて聞いた(マンモスと人間が出てくる映画だって)とき、『それって「ギャートルズ」の実写版やん!』って思っちゃったんですけど、そんなレベルで語れるもんではございませんでした。マンモスの群れを人間たちが追い掛けるシーンだけでも、『凄えなあ~』と、口ポカン状態で見ておったのですが、更に後半ピラミッド造営の為に働く奴隷達との“労働コラボ”が描かれたモブシーンなんか、『ホンマにどないして撮ったんや??』って、思わずのけぞりながら観てしまいました。
 地味なキャストで出演料を節約して、その分を映像製作料に充てるという、典型的な“エメリッヒ映画”でございます。今回は特に殆んどのキャストが『あんた誰?』状態ですので、いつもより更に拍車が掛かっております。でもストーリーがな~(>_<)。

 しかし、エメリッヒ映画は作品ごとに見事なほど“アタリ”“ハズレ”がハッキリしておりますね。全作共通して“壮大なるバカ映画”(←褒めてるんですよ!)ではあるのですが…。今回は吾輩的には“大ハズレ”だったかな~?う~ん、まるでエメリッヒは『ホームランか三振か』の“浪速の春団冶”川藤幸三氏のようですな(^^;。


 「紀元前1万年」は、ただいま全国好評上映中です。『誰も見たことないから、僕が作っちゃいました!』的エメリッヒ流トンデモ映像の数々を、あなたも是非映画館でご覧下さい。
 
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by mori2fm | 2008-05-07 23:11 | 映画評 外国映画 カ行