「インクレディブル・ハルク」今度は、スッキリ!

 心拍数が200を超えると、緑の巨人に変身してしまう科学者の悲哀を描いた、アメコミ「ハルク」の映画化。「インクレディブル・ハルク」(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)。つい5年ほど前にも、アン・リー監督の手で、「ハルク」として映画化されましたが、どうやら今回の映画化は、『アレは無かったことにして!』というスタンスで作られたようでして…(悲)。かくしてキャスト・スタッフ共、総とっかえとなりました。さあ、果たして出来のほどは如何に?


 実験中に起きた事故の為、身体に多量の放射線を浴びた科学者・ブルース(エドワード・ノートン)は、心拍数が200を超えると緑色の巨人に変身する特異な体質となってしまった。実験の計画者であるロス将軍(ウィリアム・ハート)は、彼の体質を兵器に利用せんとするが、それを嫌ったブルースは恋人で将軍の娘のベティ(リヴ・タイラー)に別れも告げず、忽然と姿を消す。遠くブラジルに潜伏したブルースは、そこで感情をコントロールする術を会得せんと柔術を学び、他方ネットを通じて“ミスター・ブルー”と名乗る、見ず知らずの科学者とコンタクトを取り、放射線汚染の治療法が無いかを探り続けた。しかし、ある出来事からブルースの居所を突き止めたロス将軍は、ブロンスキー(ティム・ロス)率いる特殊部隊を現地へ急行させる。間一髪部隊の強襲を逃れるブルース。しかし、執拗な追跡の前に遂に追い詰められたその瞬間、ブルースは巨人へと変身し、部隊を蹴散らし再び何処かへ姿を消してしまう。生き残ったブロンスキーは、目の前で起きた出来事が信じられなかった…。

 アン・リー版の「ハルク」も、吾輩は嫌いではありませんでした。でも何か“モッサリ”してる(映画全体が)なあという思いは、持っておりました。その点、今回のこの映画は凄い!何が凄いかって、わずか2~3分のオープニング・シークエンスの中で、物語の根幹部分(ブルースが事故で放射線を浴びる→巨人に変身するようになる→将軍に狙われる→それから逃れる為に、恋人の前からも姿を消す)が、全て凝縮して描かれているのです!そお、アン・リー版では、上映時間の大半を割いて描いていた場面を…(^^;。いやあ、お見事!これなら本編中で、過去の経緯なんかを説明する手間が一切省けますし、その先のストーリーを進めることにだけ集中できます。だからこの映画は、非常にスピーディーに物語が展開していきます。ちっとも“モッサリ”してません。むしろ“スッキリ!”してます。更には、アン・リー版ではブルースがず~っと悩み続けていて、映画そのものが何となく暗かったのですが、今回はあちこちに笑えるポイントも散りばめられていて(いや、ブルースは悩んでるんですけどね)、“真夏のアクション・ムービー大作”として大いに楽しめる仕上がりになっております。
 最初『エドワード・ノートンが、ハルクを演る』と聞いたとき、『華奢過ぎひんか?』と思った吾輩でしたが、観ていてそんなに違和感は感じませんでした。いや、むしろ“変身前”“変身後”が際立っていてよかったような気がします。あと敵役のティム・ロスの作中での変貌ぶりは、ハルクのそれを上回るモノがありまして、『そこまでやったら、人間じゃねえよ!』と思わずツッコんでしまいました(^^;。強けりゃエエっちゅうもんでもないで!

 で、実はこの映画。最後のシーンにある仕掛けがございまして、これが“次なるプロジェクト”への布石となっておるのです。そう、ある意味この映画は上映時間1時間52分の“壮大なる予告編”という見方も出来ちゃうわけです。これが実は秋に公開される「アイアンマン」とも連動しておりまして、その辺アメリカとは上映順序が逆(アメリカでは「アイアンマン」が先に上映されました)でございますので、秋までよく憶えておいて下さいね。しっかし、これだけ煽ってその“次なるプロジェクト”がポシャったりした日にゃあ…。暴動ですな(^^;。

 「インクレディブル・ハルク」は、8月1日(金)から全国ロードショーです。『巨大化しても、パンツが破れないのは何故??』(^^;この素朴な疑問の答えが知りたいあなた!答えを目撃する為に、是非とも映画館へ足をお運び下さい。

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by mori2fm | 2008-07-24 21:49 | 映画評 外国映画 ア行