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「デトロイト・メタル・シティ」やっぱり“さん”付けなんだよな~。

 大人気原作コミックの実写映画化。「デトロイト・メタル・シティ」(東宝)。ビジュアル見ただけでお分かりでしょうが、ハチャメチャです(^^;。まあ、ようこんなモン映画化しましたな~。


 大学入学のため、大分から上京した根岸崇一(松山ケンイチ)は、渋谷系のおしゃれポップミュージシャンを目指して、大学の音楽クラブやストリートでLIVEを展開していた。『音楽で人を幸せにしたい。“NO MUSIC(音楽), NO DREAM(夢)”』そう語る根岸の言葉に感銘を受けた、憧れの同級生・相川さん(加藤ローサ)から『プロになれるよ』と言われた根岸はその気になりデモ音源を持参して、とあるレコード会社を訪れる。しかし、そのレコード会社≪デスレコーズ≫の社長(松雪泰子)の手により根岸は、和田=“ジャギ”(細田よしひこ)、西田=“カミュ”(秋山竜次)と共に、何故か悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ(通称DMC)”のギターボーカル“ヨハネ・クラウザーII世”として、売り出されてしまう。白塗りのデスメタルメイクで歌う日々に『ボクがしたかったのは・・・こんなバンドじゃない!!』と叫ぶ根岸の思いとは裏腹に、“DMC”のシングル「SATSUGAI(殺害)」は大ヒット。クラウザーさんは、デスメタル界のカリスマになっていく。そんな或る日、根岸はレコード店で、相川さんと大学卒業以来の再会を果たすのだが…。

 いやいや松山ケンイチ君、大熱演です!吾輩、この原作漫画は知っておりますので、『こんなモン、誰が演るねんな?』と思っておったのですが、もおソックリ(^^;!クラウザーさんだけでも凄いのですが、原作では、素の根岸の方も、或る意味相当にヤバいキャラ(何せ“公然わいせつカット”ですから(^^;)なんですが、この両極端なキャラ(中間がないのか!?)を、どちらもほぼ完璧に演じきっています。ホンマ、あんたは凄い役者だよ~!
 それから他のキャスト陣も、“仮想大会”を思わせるほど、よく似ていましたし、ただ似せるだけではなく、なりきって演じていました。特に松雪泰子さん!あんたも凄いよ、女優だよ!!『そんなんじゃ、濡れないんだよ!!』には正直感動いたしました(^^;。ムチャクチャやわ、ホントに。
 映画自体は、昔の“ドタバタ喜劇”を彷彿させるシーンもあり、『今どきの映画でコレは…(辛)』とも思ったのですが、ソレはソレで逆に新鮮に感じられて、妙に笑えてしまいました。『こんなんでイイんかな?』と思いつつも、気が付けば大爆笑させられていて…、吾輩もベタですわ(^^;。

 吾輩、音楽的には“デスメタル”なんぞ、まったくわかりません。でもこの映画は、そんなことま~ったく気にせずに楽しめます。更に“デスメタル信者”の皆様への最高のお楽しみとして、あのKISSのジーン・シモンズが、“デスメタル世界の帝王、ジャック・イル・ダーク”役で、マジに出演しています(ほとんど、本人そのまんま!よう出たな~、しかし)。ここら辺も、必見ポイントですね。

 しかし改めて思いましたが、日本人てのは何でも“さん”付けで呼ぶんですね~。『クラウザーさん』ですからね~。悪魔やで、悪魔!何で“様”とかじゃないねん??これじゃまるで、バイト先の先輩を呼んでるみたいやがな…(^^;。

 「デトロイト・メタル・シティ」は、ただいま絶賛公開中です。俳優陣、入魂の“デスメタル演技”を、あなたも是非映画館でご覧下さい。そして残暑を笑いでフッ飛ばしましょう!

~追記~
 吾輩の隣の席に座っていた女の子(もちろん、赤の他人)が、この映画を観て号泣していた。どうしちゃったんだ??

「デトロイト・メタル・シティ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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by mori2fm | 2008-09-01 00:35 | 映画評 日本映画 た行