2008年 11月 02日
「ブタがいた教室」ある意味、今年1番の問題作。
4月。新任の星先生(妻夫木聡)は、担任になった6年2組の教室に、1匹の子豚を連れてくる。そして生徒たちに『このブタをみんなで飼って、飼育をした後、自分たちで食べる』という事を提案する。生徒たちは一様に興味を示し、クラスでブタを飼うことに。教頭先生(大杉漣)は不安を抱くが、校長先生(原田美枝子)はこの意図に賛同。やがてブタは、生徒達から“Pちゃん”と名付けられ、日々かわいがられていく。そう、6年2組の“ペット”として。やがて生徒達の間で論争が巻き起こる。“Pちゃん”を食べるのか、食べないのか…。
『生徒役の子供たちには、白紙の台本が渡された』とか、『リアルに討論させた』とかいう事前情報は耳に入れていたんですが、いざそれを見てみますと、これは結構ヘビーに考えさせられます。この映画のテーマは、今まさに叫ばれている“食育”や“いのちの授業”といった教育内容に合致していると思います。それを子供たちが真剣に討論する。本当に真剣でリアルな様が、スクリーン越しに観ている我々にも、ダイレクトに伝わってきます。それはそれで素晴らしいですし、子供たちにも意義のあることだなあ、とは思います。ただ凄く真剣で、ともすれば掴みあいを始めんばかりの勢いでしたので、『あんな討論(相当、感情の入った“言い合い”)したら、結構クラス仲にひびが入ったりするんちゃうの?ましてや卒業直前の時期に、下手すれば感情のしこりが残って、メチャクチャ後味悪いことになりかねんがな』と、そんな事を考えながら観ておったのですが、意外やその辺りは、アッサリと描かれています。『後腐れ無し!』って感じで。そんなモンなんですかね?最近の子供って。
それから、先生!幾らなんでも子供に任せすぎじゃないか~?もう少し、討論に加わって、道筋を作ってあげてもいいんじゃないでしょうか。そもそも最初にブタを連れてきたのは、アンタだよ!子供たちに大切なことを学ばせたいっていう気持ちはわかるけど、あまりにも子供たちを混乱させるのは、良くないでしょうに。その辺りが、少々無責任にも見えました。まあ、それもこれも子供たちが一生懸命に取り組んでいるのを見せられたから、そういう風に感じるのだとは思うのですが。
まあ、『“Pちゃん”と他のブタは違う』って言っても、ブタはブタな訳で。そりゃ『可愛がったペットを食えるか?』って聞かれたら、誰だって躊躇するわなあ。それでも『食べる』って答えた子達がいる事に、吾輩素直に驚きました。子供達の方が、よっぽどそういうことを理解してるんだなあと感心させられました。
生徒役の子供たちは、本当に頑張ってます。討論のシーンなんて、殆んどドキュメンタリーみたいです(ソレを狙った演出だと言ってしまえば、実もフタもないのですが)。信じられんことに、吾輩何度か泣きそうになりました。自分でも理解出来なかったのですが、知らぬ間に感情が昂っていたようです。子供たちの討論に入り込んでいってたんでしょうね。それだけ真に迫った演技だったと思います。そして、その子供たちの演技(?)を受けて立つ妻夫木クンも、頑張ってますね。“新任教師”久しぶりに爽やかで一生懸命な役の彼を見させていただきました。ココンとこ、結構インパクトのある役が多かったような気がするので…。あと、校長役の原田美枝子さんが、イイ感じで映画全体を優しく締めてくれています。このキャスティングは、正解でしょう。
実際に、この“実践教育”が行なわれたのは、今から18年前(1990年)だそうです。“モンスターペアレント”なる種族(?)が跋扈する現在の学校では、恐らくこんな授業はムリだろうな~。
「ブタがいた教室」は、ただいま全国公開中です。新任の先生と26人の6年生が繰り広げる真剣な『食べる、食べない論争』を、あなたも是非映画館でご覧下さい。“食”に関する考えが、少し変わるかも…。

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「6年2組で子ブタ飼って育てましょう。そして大きくなったら食べます。」星先生によって教室に連れてこられた子ブタは無垢でどこまでも愛くるしい。子供たちも無邪気に「面白そう!」と星先生の提案に賛同。クラス... more


無難にしめたラスト 【Story】 6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)は、食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する…。 評価 ★★★☆☆(3.4P) 【感閃..... more

この映画最大の魅力は、6年2組の子供たちと星先生の懸命な思いだ。1年間大切に飼育したブタを食べるかどうかで大論争が巻き起こる。命の大切さ、食べ物と人間の関係など、本やTVで大反響を呼んだ実践教育は実話がもとだ。映画でも、白紙の脚本から導かれた子供たちの本....... more

14日「ブタがいた教室」@シネマート銀座試写室 今回はYahoo!ムービーレビュアーを招いた試写会で客席はほぼ満席だ。 映画の話 6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)は、食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案す...... more


新米教師の星と6年2組の子どもたちは「大きくなったらみんなで食べる」約束で子ブタを飼い始める。 「Pちゃん」と名づけ毎日世話をするうちに愛情は膨らみ、「かわいそうでとても食べられない」という声が増えてゆく。 卒業までに結論を出さなくてはならないが、「食べる」「食べない」の意見は真っ二つに…。 実話をもとにした、体当たり教育ドラマ。... more

“いのち”の長さは 誰が決めるの? 製作年度 2008年 上映時間 109分 原作 黒田恭史 『豚のPちゃんと32人の小学生』(ミネルヴァ書房刊) 監督 前田哲 音楽 吉岡聖治 出演 妻夫木聡/大杉漣/田畑智子/池田成志/ピエール瀧/大沢逸美/戸田菜穂/原田美枝子 1990年に大阪の小学校で実際に行われ賛否両論を巻き起こした授業を映画化。食育といのちの大切さをテーマに“子ブタを自分たちで飼育し自分たちで食べる”という実験的な実践授業に挑んだ新任教師の星先生と26人の生徒たちの1年間を見つめ、最終的...... more

『ブタのPちゃんはペットなの?食べものなの?』 11/4(火)鑑賞しました 今年、邦洋あわせて11作目となります ☆監督: 前田哲 ☆出演: 妻夫木聡 26人の子どもたち …ほか ☆あらすじ: 「ブタを飼って大きくなったら、みんなで食べよう!」 新米教師・星先生(妻夫木...... more

□作品オフィシャルサイト 「ブタがいた教室」□監督 前田哲 □脚本 小林弘利 □キャスト 妻夫木 聡、大杉 漣、田畑智子、池田成志、原田美枝子、ピエール瀧、戸田菜穂、伊藤奈月、大和田結衣■鑑賞日 11月1日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)<感想> 命の長さは誰が決めるの? ある大阪の小学校の新任教師が、生徒たちに1年間みんなで育てたブタを食べるかどうかで議論しながら、子供たちが自身が自主的に結論をどう出すのかを追っていく。 何度も何度もディスカッションしな...... more

この映画は絶対観たいと思ってたんですよね。もう10年くらい前になるのかな?この映画のもとになった出来事、大阪の小学校であるクラスで行われた「豚を飼育して食べる」という実践教育の様子を取材したドキュメンタリーを私はとても強い関心を持って見続けていました。 ....... more

「ブタがいた教室」は1990年に実際に行われた小学生の授業でブタを飼うドキュメントを映画化した作品で小学6年生が1年間ブタを飼って最後には食べるという事で飼うが、次第に愛情が生まれブタを巡り激論を交わして最後に結論を出す事になるストーリーである。人間であ...... more

映画「ブタがいた教室」を観てきました!! この映画は正直言って、ノーマークだったんですよ。 でもいろんなところで、なかなかいいって話しを聞いて、「これはぜひ観に行かなければ!」と思ったわけです。 こんな内容の映画です。 ↓↓↓ 『「卒業までの1年間でブタ....... more


▼動機 絶対的使命感 ▼感想 お見事。参りました。 ▼満足度 ★★★★★★★ びっくり ▼あらすじ 6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)は、食べることを前提として子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。校長先生(原田美枝子)にも相談し、卒業までの1年間26人の生徒が子ブタの面倒を交代でみることになる。最初は戸惑っていた子どもたちも、“Pちゃん”と名付けた子ブタを次第にかわいがるようになるが・・・。 ▼コメント とてもいい映画だった。 必ずどこかもれるだろ...... more


26人の子供たちが、全員一斉に自由に動き、考え、話すさまが壮観。ひとりひとりが全部違うのが一目でわかる。よくこれだけの表情とリアクションを引き出せたもの。 それぞれがつたないながら自分の意見を語っていって、どれが「正しい」とは決められないまま、まとまらないなりに「合意」を形成する土台になっているのがはっきりわかるあたり、いわゆる「民主主義教育」の臭みなしに本来の民主主義の教育になっている。 実際問題として、この国では「話し合い」万能主義が横行する一方で、力関係の高低に基いた意見の押し付けや単なる喧嘩...... more


“いのち”の長さは誰が決めるの? 妻夫木聡×26人の子どもたちが考える“いのち”について。 この作品を観てが〜んと一発やられました。それだけ大事な問題定義を与えてくれた作品でした。生き物を飼うということを、どれだけの多くの人が真剣に考えて、そして責任を持って育てているのか?今や途中で育てることが出来ないと放棄して、捨てられる動物がいます。飼うのなら、責任を持てよ!!なんてね。 さてこの映画は実際にあった実践教育を元に作られたお話です。「食育」や「いのちの授業」が叫ばれる前、総合学習時間もまだなか...... more

{/hiyo_en2/}きょうは、ここでそばかうどんにしておく? {/kaeru_en4/}いや、ポークカレーとかポークジンジャーとかポークカツレツとかないのかな? {/hiyo_en2/}なに、それ。信じられない発言。「ブタがいた教室」を観たあとで、よくそんなこと、言えるわね。 {/kaeru_en4/}というか、「ブタがいた教室」を観たからそう思ったんだけど。 {/hiyo_en2/}だから、それが信じられないって言うのよ。「ブタがいた教室」は小学六年生が、自分たちの育てたブタを食べるか食べない...... more

小学校の新任教師・星は、授業の一環としてクラスで豚を飼い、卒業の時にその豚を食べようという企画を提案する。子供達は大喜びで豚を飼い始め、小屋の製作やエサの回収、フンの掃除など、動物の飼育に積極的に関わっていく。しかし、だんだん豚に愛着が湧いてきた子供達...... more

大阪の小学校で実際に行われた実践教育の授業を映画化。 自分達で1年間育てたブタを自分達で食べるという実践教育を 取り入れた新任教師と26人の生徒たちの1年間を描く。6年2組の担任になった新任教師の星先生は、食べることを前提に 子ブタを飼うことを生徒達に提案す..... more

■ シネ・リーブル池袋にて鑑賞ブタがいた教室 2008年/日本/109分 監督: 前田哲 出演: 妻夫木聡/大杉漣/田畑智子/池田成志/ピエール瀧 公式サイト 小学6年生を受け持つことになった新任教師の星は`..... more

Amazon.co.jp ウィジェット 11月12日(水) 20:50~ チネ5 料金:1200円(レイトショー料金) プログラム:600円(未購入) 『ブタがいた教室』公式サイト 豚を飼育し、食べる。 大阪の小学校での実話。飼った動物を食べることが出来るのか。葛藤することで、「食べること」を考える。 小学生たちには、脚本が渡されず、撮影の180日間、自分の思いや意見を考え、ぶつけたとのこと。 小学生や小学教師必見の映画に仕上がった。 原田美枝子の校長、妻夫木の主役教師、なによりも大杉漣の...... more


ブタがいた教室 監督: 前田哲 出演: 妻夫木聡、原田美枝子、大杉漣、田畑智子、戸田菜穂 公開: 2008年11月 泣いた。。。 何かに感動したとか言うよりも、 子供達の直向きな涙にスッカリ取り庚..... more

監督:前田哲脚本:小林弘利原案:黒田恭史出演:妻夫木聡、原田美枝子、大杉漣、田畑智子、池田成志、戸田菜穂公式サイトはこちら。<Story>「卒業までの1年間でブタを飼育し、最後にはみんなで食べたいと思います」─新任の星先生(妻夫木聡)の提案に6年2組は騒...... more

何と大胆でかつ示唆に富んだ映画であることか!実際にある小学校で行なわれた授業、つまりクラスのみんなで豚を育て、それを最後に食べることが出来るのか?最初は実に活き活きと飼育に励み、幾多の困難を乗り越えてやがて卒業式が近くなるに従い、生徒たちには悩みの色が...... more


★★★★ Pちゃんを食べる、食べないの選択は難問。 当時はこの先生大変だったろうと思う。 しかーし、ラストに異議あり! これ以上はネタばれになっちゃうから書けないけど。 アタシ、納得できないね。... more


"《いのち》の長さは誰が決めるの?…1990年に大阪の小学校で実際に行われ賛否両論を巻き起こした授業を映画化” 今日は日曜日なのでまずは大森でお姑さまの様子見してから川崎に向かいました[徒歩] うちには猫12匹をはじめ、スカンクにキツネにフェレットにウサギにと、たくさんの動物たちがいるので、この作品には前から関心があったんですが、だからこそ逆に観るのをためらってしまっていたというか、正直な話、ペットとして飼うのと、食用にするために飼育するのって最初から違う方向なわけだし、そのあたりはどうなっている...... more

教育に必要なのは、「ゆとり」ではなく「あそび」。昨年のだいぶ前に公開され話題になった映画である。命のこと、食のことを教育の中でどう扱うか。「食育」というキーワードが近年重要視されるようになっているが、その遥か前(1990年)に現場で実践したある小学校の物語...... more


2009年も映画は楽しい。 一番の娯楽。 ごちゃごちゃ言わずに楽しい映画を観にいきたい。 今年最初に観る映画はなんだろう? 映画案内をネットで検索してみると。 いまのところチェックしているのが、「チェ」二部作? でも、正月が終わったばかり。 何かこってりしたものはちょっと避けたい。 次に目についたのがたまたま1月10日が熊本では初日となったこの映画だった。... more

ブタがいた教室 「命の大切さ」を子どもたちに伝えようとする 新任教師の情熱と、それに応える 生徒たちの姿に思わず目頭が熱くなる。 15年前のドキュメンタリーの映画化。 評価:★★★★★ 【あらすじ(goo映画「ブタがいた教室」より)】 「卒業ま..... more

ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題を呼んだ、大阪の小学校の新任教師による実践教育を基に映画化した感動作。1年間大切に育ててきたブタを食べるかどうかで大論争を巻き起こす子どもたちの、うそ偽りのない表情にカメラが肉迫する。『涙そうそう』の妻夫木聡が教師役に初挑戦し、子どもたちと素晴らしいコラボレーションをみせる。大切な命をどうするかという結論を自らの力で出そうとする生徒たちの姿勢が、痛いほどダイレクトに伝わり心打たれる。[もっと詳しく] いのちに触れる実践授業が、巻き起こしたことなど。 『ブタ...... more

2008年:日本 監督:前田哲 出演:妻夫木聡、原田美枝子、田畑智子、大杉漣、池田成志、ピエール瀧 1990年に大阪の小学校で実際に行われ賛否両論を巻き起こした授業を映画化。6年2組の担任となった新米教師の星先生は、子ども達に生き物を食べるということに真剣に向....... more

ずっと家にあったのに見ていなかった映画。 わーっっ!りょうたが6年生のうちに、一緒に見なくては!! 今週末に卒業式を控えたりょうた。 ブタを飼育した6年生の一年間を追った話は、今こそ見るべきだわ☆... more

あらすじ6年2組のクラスを受け持った新任教師はクラスでブタを飼い育て、卒業時に自分たちで食べるという驚くべき授業を始める・・・。感想豚まるごと一頭食べるニワトリを殺して...... more


今日は、久々に晴れ間がありました。いいものですね。では、本日紹介する作品はこちらになります。 【題名】 ブタがいた教室 【製作年】 2008年 【製作国】 日本 【鑑賞... more