人気ブログランキング |

「チェ 28歳の革命」彼は如何にして、革命家となったのか?

[チェ・ゲバラ] ブログ村キーワード
 20世紀最大のカリスマ、チェ・ゲバラ。今も世界中の人々から、熱狂的な支持を受け続ける彼が、如何にして革命家となったのかを描いた本作「チェ 28歳の革命」 (ギャガ・コミュニケーションズ/日活)ソダーバーグ監督デル・トロの執念が詰まったような、渾身の一作になっています。


 1955年。中南米諸国を旅して、圧政による国民の窮状を目にしてきたアルゼンチン人の青年医師、エルネスト(ベニチオ・デル・トロ)は、メキシコでキューバの反体制活動家、フィデル・カストロ(デミアン・ビチル)と出会う。親米のバティスタ独裁政権の圧政から、祖国キューバを救わんと決起するフィデルとエルネストは意気投合。エルネストは仲間たちから親しみを込めて“チェ(スペイン語で『ねぇ、君』と、呼びかける時に使う言葉)”と呼ばれるようになる。そして彼等は、82名の仲間と共にキューバへ上陸。政府軍の激しい攻撃を受け、わずか12名しか生き残らなかったが山間部に潜伏し、やがて国民を味方につけ、次第に勢力を拡大していく。反乱軍の中で、その能力を如何なく発揮したチェは、フィデルから司令官に任命される。そしてチェたちは、キューバ第2の都市サンタクララへの進攻を開始する…。


 チェ・ゲバラについて、吾輩はそんなに詳細な知識を持ち合わせておりませんでした。“中南米のゲリラ活動家”“ひげ面の写真が有名”“どこかの国の政府に負けて死んだ”“Tシャツのデザインで、よく見かける”と言ったところだったでしょうか。この映画では、人々に自由と平等をもたらすことがどれだけ重要で、そしてその為には相手が如何に強大でも戦わなければならないということを、彼が如何に実践し、そしてその結果どのようにして“革命家”になっていったのかということを、鮮烈に描き出しています。吾輩の持っていたイメージを修正してくれるのに、充分な内容でした。いやむしろ、これほどまでに真摯に自らの主義、信念を貫いた生き方をした“チェ”という人物に、吾輩大いに惹かれました。フィデル・カストロは、キューバ人です。キューバ革命は、彼にとって祖国を我が手で救う為の戦いでした。しかしチェは、キューバ人でもないのに己と同じ志を持ったフィデル達に共鳴し、その信ずるがままに戦いに身を投じて行く。人として、これはなかなか出来ることではないと思います。そして更にはキューバ革命以降、世界各地の圧政に苦しむ人々を解放する戦いにも、その身を投じていくのです(この辺りのことは、続編のエントリで語らせていただきます)。チェの信念と情熱は、周りに波及し、絶対的な存在である強者(政府あるいは大国)に立ち向かう大きな力となっていくのです。
 この映画ではキューバ革命の成立までの行程に、後年(1964年)チェがキューバ代表として国連総会に出席し、演説するまでのシーンがカットバックで挿入されています。そのどちらもが、強者に対して一歩も退かず、果敢に攻めて行くチェの信条を映像で語っています。重厚かつ、インパクトのある映画に仕上がっています。

 前述しましたが、チェの顔写真がプリントされたTシャツを着ている人を、街でよく見掛けます。また浦和レッズのサポーターが持つフラッグに、描かれているのを見た記憶もあります。ファッションのアイコンとしても、世界中で使われているチェ・ゲバラですが、果たしてどれだけの人が、彼の真実の姿を知っているでしょう(Tシャツ着てても『誰コレ?』って言う人、結構いるんじゃなかろうか)?そんな人達に(吾輩もそんなに偉そうなことは言えませんが…)、ぜひこの映画を見ていただきたい。そして、彼が何故ここまで世界中の人たちから支持されているのかを、自分なりに考えていただけたら…と、思います。

 「チェ 28歳の革命」は、1月10日(土)より全国ロードショーです。この映画の公開の後、続いてチェの最期の日々を描いた「チェ 39歳別れの手紙」も公開されます。39歳の短い生涯で、世界に鮮烈にその名を轟かせた1人の革命家の誕生までの物語を、あなたも是非映画館でご覧下さい。


「チェ 28歳の革命」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

映画『チェ 28歳の革命』 - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

チェ 28歳の革命@映画生活

チェ 28歳の革命 - goo 映画
チェ 28歳の革命 - goo 映画


ランキング参加中
“ポチッ”と、よろしく!↓
にほんブログ村 映画ブログへ  
by mori2fm | 2009-01-05 21:41 | 映画評 外国映画 タ行